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急展開
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屋敷に戻ったレーティアは屋敷の者たちに命令して愛しの殿方の情報を集めた。
名前はアーリィ漁師で婚約者はバロス商会のエリシア、そこそこの大きさはあるとは言え平民の商会である貴族に逆らうことはできないだろう。
「お父様が帰ってきたらすぐに動いてもらわなきゃね」
そうつぶやいた時にレーティアの父親ラバイカ公爵の帰宅の知らせが入る。
やっと見つけた運命の相手と結ばれる嬉しさから笑顔で父親を迎えに行ったレーティアであったが…
「お父様お帰りなさ」
「レーティア今すぐフービル伯爵家の次男と婚約しなさい。これは決定事項だ、はい以外の答えはない」
(ど、どういうことですのーーーーーーー!!!??)
ーーーーーーーーー
(さて、今頃はレーティアが驚いているころかしら?)
「「ご協力感謝します。マーティス様」」
「例には及ばないよ。こちらとしてもこれ以上上位貴族が平民と混ざるのは防ぎたいからね」
バロス商会の応接室で私とアーリィの前に机を挟んで座っているのはマーティス公爵家の若きご当主。品のある金髪に柔らかいみどりの瞳が印象的な美青年。
彼は【王国恋愛法】により貴族の血が薄まることでだんだんと貴族の権力が落ちているのを感じており、王政を維持するために貴族同士の結婚を進めていたのだった。
「まったくどうして【王国恋愛法】なんてものがいまだに残ってるんだろうね。我々貴族が貴族でいられるのは血筋のおかげだというのにね。」
そういって深くため息を吐くマーティス公爵。
王族や貴族という特別な階級が特別であるためには理由が必要である。私たちの国においては建国の英雄たちの子孫、つまりは血筋であったのだ。
そのため平民と混ざるということは特別であるための血筋を捨てるに等しい行為。
「しかし、大体の貴族は気が付いておられるのでしょう?【王国恋愛法】も何度か廃止しようという動きがあったと聞いています」
アーリィの言葉にマーティス公爵はすこし困ったような顔をした。
そう、確かに大体の貴族は血を薄めすぎてはいけないことに気が付いて【王国恋愛法】を守らず恋愛結婚と称して政略結婚することもあったし、法そのものを廃止もしくは改善しようとも動いたのだ。
だがそのたびにラバイカ公爵家のような自由恋愛主義の貴族によって握りつぶされており、マーティス公爵のような廃止・改善派はずっと機会をうかがっていた。
「まあでも、今回の件でさすがにこれ以上血を薄めるのはまずいと気が付いただろうしね。自由恋愛主義筆頭のラバイカ公爵家が自由恋愛を否定した以上、法の改善も今度は上手くいくだろう」
ラバイカ公爵がレーティアに婚約を強制したのは、マーティス公爵にこれ以上血が薄まると貴族では無くなるかもしれないと言われたからだった。
どうやら公爵は娘の自由恋愛よりも貴族としての地位を選んだようだけど、私個人としてはなんだか少しだけもやもやする。
名前はアーリィ漁師で婚約者はバロス商会のエリシア、そこそこの大きさはあるとは言え平民の商会である貴族に逆らうことはできないだろう。
「お父様が帰ってきたらすぐに動いてもらわなきゃね」
そうつぶやいた時にレーティアの父親ラバイカ公爵の帰宅の知らせが入る。
やっと見つけた運命の相手と結ばれる嬉しさから笑顔で父親を迎えに行ったレーティアであったが…
「お父様お帰りなさ」
「レーティア今すぐフービル伯爵家の次男と婚約しなさい。これは決定事項だ、はい以外の答えはない」
(ど、どういうことですのーーーーーーー!!!??)
ーーーーーーーーー
(さて、今頃はレーティアが驚いているころかしら?)
「「ご協力感謝します。マーティス様」」
「例には及ばないよ。こちらとしてもこれ以上上位貴族が平民と混ざるのは防ぎたいからね」
バロス商会の応接室で私とアーリィの前に机を挟んで座っているのはマーティス公爵家の若きご当主。品のある金髪に柔らかいみどりの瞳が印象的な美青年。
彼は【王国恋愛法】により貴族の血が薄まることでだんだんと貴族の権力が落ちているのを感じており、王政を維持するために貴族同士の結婚を進めていたのだった。
「まったくどうして【王国恋愛法】なんてものがいまだに残ってるんだろうね。我々貴族が貴族でいられるのは血筋のおかげだというのにね。」
そういって深くため息を吐くマーティス公爵。
王族や貴族という特別な階級が特別であるためには理由が必要である。私たちの国においては建国の英雄たちの子孫、つまりは血筋であったのだ。
そのため平民と混ざるということは特別であるための血筋を捨てるに等しい行為。
「しかし、大体の貴族は気が付いておられるのでしょう?【王国恋愛法】も何度か廃止しようという動きがあったと聞いています」
アーリィの言葉にマーティス公爵はすこし困ったような顔をした。
そう、確かに大体の貴族は血を薄めすぎてはいけないことに気が付いて【王国恋愛法】を守らず恋愛結婚と称して政略結婚することもあったし、法そのものを廃止もしくは改善しようとも動いたのだ。
だがそのたびにラバイカ公爵家のような自由恋愛主義の貴族によって握りつぶされており、マーティス公爵のような廃止・改善派はずっと機会をうかがっていた。
「まあでも、今回の件でさすがにこれ以上血を薄めるのはまずいと気が付いただろうしね。自由恋愛主義筆頭のラバイカ公爵家が自由恋愛を否定した以上、法の改善も今度は上手くいくだろう」
ラバイカ公爵がレーティアに婚約を強制したのは、マーティス公爵にこれ以上血が薄まると貴族では無くなるかもしれないと言われたからだった。
どうやら公爵は娘の自由恋愛よりも貴族としての地位を選んだようだけど、私個人としてはなんだか少しだけもやもやする。
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