自由恋愛はお貴族様のモノ

ゆるぽ

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ラバイカ公爵の本心

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エリシアとアーリィの結婚式から数日後、ラバイカ公爵家。




「娘とフービル伯爵家の次男とは上手くいっているようだよ。不本意だがな」

「未来の息子なんだからそろそろ名前で呼んであげたらいいのに」







そういってクスクスと笑うのはマーティス公爵だった。

ラバイカ公爵に貴族としての危機を伝えフービル伯爵家との縁談を斡旋した張本人。






「わしは幸せな両親を見て育ったし、平民から娶った妻ともとても愛し合っている。レーティアにもそうなってほしかったんだがな」

「おや?レーティア嬢はフービル伯爵家ご子息のフェリアン殿とはとても仲睦まじいと聞いていますよ。あなたや前公爵夫妻と同じくらいにね」






少し芝居かかった口調で話すマーティス公爵にラバイカ公爵の眉がピクリと反応するがそれ以上は何もしなかった。


すべてはマーティス公爵の掌の上であったことにすでに気が付いているからだ。


レーティアの政略結婚の相手にフービル伯爵家次男フェリアンを紹介したのもおそらく二人の性格的な相性を考えたうえであったのだろう。







「お前はもっと冷たい人間だと思っていたんだがな」

「おや、心外ですね。でも過去形ということは今は違うということでしょう?私の人柄を理解してくれてうれしいですよ」

「気に入らん若造なのは変わらんがな(だが感謝はしている)」







もしレーティアが無理やりアーリィと結婚していれば今のように幸せになることはなかっただろう。

愛し合うエリシアとアーリィを引き裂いた悪女として祝福されない結婚をし、無理やり奪った夫からも生涯愛されることは無かったと断言できる。

マーティス公爵がすべて丸く収まるように動いていたからこその結末だった。

掌で踊らされていたことは不愉快ではあったが、娘に誰よりも幸せになってほしかったラバイカ公爵としても最良の結末であったのだ。
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