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マンサクの花
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「おばあちゃん起きて…。」
あいかわらず六ツ子たちは、ことあるごとにつぶやいて、ジョセフィーヌを待っていました。
「ねえねえ、これ、見てよ!」
ゴータが、マンサクの木の枝を振り回して、ひぃちゃんとワンダーたちに見せました。
「ロックがさ、さっき見つけたんだ。んで、この前のサンダーの真似して取ったんだよ。それでね…」
ゴータの話は止まりません。
「よしわかった。よく見せて。」
ワンダーは、ゴータをうまく黙らせると、木の枝を受け取りました。ロックは黙って、ワンダーのそばに走り寄りました。
「うわあー。何だろう、お花のおじいちゃん?」
その黄色い花はなんとなくちりちりとちぢれていて、中心の方に赤いおしべがついています。きれいなんだけど、なんとなくヨレヨレした花。
「おもしろいね。そしてよく見るときれいだ。」
「おばあちゃんに見せよう!」
「今度は起きるかなあ。」
みんなで手をつなぎ、一列になって、ジョセフィーヌのうちを目指して歩きます。
「おばあちゃん!今度はきいろいお花だよ!」
「起きて、おばあちゃん!」
…しーん…。
やっぱり今回も、ジョセフィーヌは起きてきませんでした。
「これも、置いとくねー。」
ハンノキの横にマンサクの枝を差し、みんなはまた、声を掛け合って帰りました。
あいかわらず六ツ子たちは、ことあるごとにつぶやいて、ジョセフィーヌを待っていました。
「ねえねえ、これ、見てよ!」
ゴータが、マンサクの木の枝を振り回して、ひぃちゃんとワンダーたちに見せました。
「ロックがさ、さっき見つけたんだ。んで、この前のサンダーの真似して取ったんだよ。それでね…」
ゴータの話は止まりません。
「よしわかった。よく見せて。」
ワンダーは、ゴータをうまく黙らせると、木の枝を受け取りました。ロックは黙って、ワンダーのそばに走り寄りました。
「うわあー。何だろう、お花のおじいちゃん?」
その黄色い花はなんとなくちりちりとちぢれていて、中心の方に赤いおしべがついています。きれいなんだけど、なんとなくヨレヨレした花。
「おもしろいね。そしてよく見るときれいだ。」
「おばあちゃんに見せよう!」
「今度は起きるかなあ。」
みんなで手をつなぎ、一列になって、ジョセフィーヌのうちを目指して歩きます。
「おばあちゃん!今度はきいろいお花だよ!」
「起きて、おばあちゃん!」
…しーん…。
やっぱり今回も、ジョセフィーヌは起きてきませんでした。
「これも、置いとくねー。」
ハンノキの横にマンサクの枝を差し、みんなはまた、声を掛け合って帰りました。
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