伯爵令嬢の懐刀 ~私の覚悟は何だったんでしょうか、殿下~

aihara

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エピローグ:穏やかな日々

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「異母妹がまさか、こんなふうに国際問題の解決をする日が来るとはね」
 結婚式を数日後に控え、私の婚約者・マリナーレ国王陛下は、呆れ顔ながら苦笑した。
「ですね…まさか、田舎暮らしが性に合っているからと、ジュレミー新国王陛下からの前王太子の男爵位に異論を挟まないとは…」
 そう、アガリスタ王国の国王は、マリナーレでアガリスタ王太子が起こした誘拐事件と王城でのマリナーレ国王の婚約者(つまり私)の襲撃の責任をとり、王位を手放した。
 さらに王太子のほうはそれで無罪放免とはならず王位継承権を剥奪、男爵位を与えられ、山の中の小さな領地を治めることにした。
 …というのは建前。
 幸いクーデターは白雪姫様のおかげでクーデターの話はあまり広まっておらず、アガリスタ王国の一般庶民は「王太子が隣国で問題起こしてその責任をとって王様が交代した」くらいの認識だが、実際にはわめきたてる前国王を幽閉し、王太子の罪を国王にかぶってもらうこととした。
 …もちろん前国王は抵抗したが、そもそもクーデターが起こって処刑される可能性が高いが、息子のために幽閉されるかを選ばせたら後者を選んだという笑えない話。
 なお晴れて彼の嫁となった白雪姫様は男爵の妻という立ち位置になったが、一時期身を隠していた森の中の一軒家での悠々自適な暮らしを思い出すと、男爵位として領地経営をする夫を助ける夫人という立ち位置は、気楽で楽しいと話しているのだとか。
 元王太子は苦労しているらしいが、白雪姫様との仲は良好なようだ。
 
 そして彼から婚約破棄された私は、まさか隣国で国王陛下の婚約者になっているとは人の縁とは不思議なものである。
 そしてこの新たな婚約者とともに、二度と例の懐刀が使われることがないことを祈りながら。
 
  ~fin....~ 
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