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しおりを挟む抵抗が弱くなると、触手はより一層活発に動き始めた。
胸を這う触手は、中心にぎゅっと寄って、熱を持ち始めている乳首を絞るように巻き付く動きを繰り返す。
太めの触手がぬるりと伸びてきた。
それはほかのものと違って半透明で先端が切断されたかのように平らで、よく見ると筒状になっている。
男の前でよく見えるように開かれた足の間で既に勃ち上がっていた性器が飲み込まれて、あまりの快感にひゅっと息を呑んだ。
女性器を模して造られたオナホールのように複雑なヒダに扱かれる。
「アッ、ああ、あっ、あっ」
背筋を駆け上る圧倒的な悦楽。
自分の手以外の感触を知らないまどかに耐えられるはずもない。
呆気なく弾ければ、筒の奥でじゅるじゅるとそれをすする音がして、耳をふさぎたくなるが拘束されている腕ではそれは叶わなかった。
「は…はあっ………あっ…!や、やあ…っ」
快楽の余韻に浸ることなど許されず、脚を更に開かされ、細い触手が束になって双丘の間から会陰の辺りまでを擦る。
気持ちが悪いはずなのに、それだけで放出したばかりの性器がまた反応し始めるのがわかってまどかは泣きたくなった。
「(こんな…さ、催淫効果のせいだ…っ気持ちよくなんか、ない…っ)」
足の間に集まった触手の何本かが、ひゅっと尖ったかと思うと、細い鉤爪状になり、晒された蕾を開いて固定する。
まるで手術の際に使用する鉗子のように拡げられ、しかもそれを暇つぶしの見世物のような調子で観察されて、あまりの恥辱に堪えていた涙が溢れた。
「も…やめ……ろ…っどうして、俺が、こんな…っ」
何故自分がこんな目に遭わなくてはならないのか。
まだ、女の子とこんなことをしたこともないのに。
…いや、特にこういうプレイがしたいとかそういう意味ではなく。
「では人間ならいいのか?この姿に犯された方がお前は嬉しいか」
またまどかの心の中を読んだのか、的外れなことを言ってくる男にどんな二択だと思いながらも、快楽と恐怖や悲しみに混乱していたせいか律儀に天秤にかけてしまった。
同性か触手か。それが問題だ。
「ど、どっちも嫌に決まってるだろ……!」
「我儘な奴だな。何なら女性体になってやってもいいが」
「もう既にその姿見てるからアウト!」
「そうは言っていても、本当は伯父が好きだったのではないか?」
囁きが、耳を掠める。
そうだったのだろうか。
いつも気難しげな伯父が、まどかにはほんの少し打ち解けたように話すのが、本当は…………、
……ないな。ない。
「あるわけないだろ!」
そう都合よく一部の女性が喜ぶようなストーリーが進行しているわけもない。
微妙に想像してしまい、爆発寸前だった息子も少し元気がなくなっている。
吼えたまどかに、男はやけに楽しげに笑って肩をすくめた。
「そうか、残念だ。片想いしていた伯父の部屋で伯父が懸想していた男に犯されるとか中々冒涜的なシチュエーションかと思ったのだが」
クズだ。
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