6 / 15
6
しおりを挟む「お前の変態行為に俺を巻き込むな…っ、や!嫌だ…っ!」
あまりにあまりな言動に文句を言いかけた声が、悲鳴に変わる。
細い触手が寄り集まり太い束になると、開かされた場所へと押し付けられたからだ。
それは、それまでのこすったり摘んだりするような行為とは違う、意思を持ってそこを貫こうとしている。
男が口角を上げた。
「開通だな」
「~~~~~~~~~っ!あ!…や!はいっ…る、な!」
力を入れて拒むこともできず、それは無慈悲にまどかの中へと入り込んできた。
痛くはない。
ぬるぬると蠢きながら狭い場所を拓いていくそれは、
「(嫌だ…っ気持ち、いい、なんて…っ)」
未開発のはずの場所が、確かに快楽を得ている。
悍ましい。なのに気持ちいい。
「や、…やっ、やぁ…っ」
強制的に引き出される快楽は、強い力で理性をさらっていく。
ねっとりとした動きで内部の膨らんだ場所を何度も刺激されてダラダラとまどかの先端からは白濁が溢れた。
それに吸い付かれる感触ですら刺激になり、ガクガクと腰を揺らしてしまう。
「愉しそうだな」
「や…………も、う………」
もう、許して欲しい。
これ以上の快楽を与えられたら、本当にどうにかなってしまう。
「解放して欲しいか?」
優しい声だった。
優しくて、そして心の中に忍び込んでくるような、蠱惑的な声だ。
虚勢を張る余裕もなく、まどかは唯一自由になる首を何度も縦に振った。
その姿に男は、声と同様穏やかな笑みを浮かべた。
…が、
「あ!あああああああああっ!」
突然激しいピストンを始めた触手に電流でも流されたかのように悶える。
「あ!あ!あ!あっ」
もしかしたら解放してもらえるんじゃないかと――――――
息も絶え絶えに向けた視線の先には、満足そうな微笑があった。
「いいな、その貌。もっとそんな目で見てくれ」
「へん…変、態…っ!あ、あ、あああっあっ」
快楽に蕩けた目で睨んだ瞬間、急に動きが緩やかになったかと思うと、触手の束が膨れ上がり、内部にどっと粘度の高い液体が注ぎ込まれた。
「い…やぁ……」
ずる、と犯していたものが抜け出て、ぼたぼたと滴る粘液が畳を汚し続けている。
快楽の余韻が濃すぎて、何も考えられず、胸を喘がせていることしかできない。
このまま意識を失ってしまいたい。
そんな逃避を、しかし自称・邪神が許すはずもなかった。
「惚けるのはまだ早いぞ。人間同士では決して得られぬ快楽だ。もっと味わわせてやろう」
まだ、終わりではない――――――
それを聞いて、喜ばせると分かっていて尚、まどかは絶望に表情を凍らせた。
散々の蹂躪の後、意識を失う直前、するりと頬を撫でる感触があった。
ぬるついた触手のものではない、あたたかい、人の手の――――――
「存外楽しめたな。…たまにはこういうのも悪くないかもしれん」
そんな呟きを聞いたような気がしたが、疲弊しきったまどかは何かを思う余裕もなく目を閉じた。
0
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
【完結】逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。抱かれたら身代わりがばれてしまうので初夜は断固拒否します!
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。
しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです…
本当の花嫁じゃないとばれたら大変!
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる