171 / 188
極道とウサギの甘いその後+サイドストーリー
極道とウサギの甘いその後5ー3
しおりを挟む
翌日、昼頃になって竜次郎と事務所に向かうと、昨夜のオルカの件についてみんな気になっていたらしく、どうだったのかと口々に聞かれた。
とはいえ、来る前に日守とも話したが、昨夜から情報が増えているわけではない。
無関係ではなさそうという見立てではあっても、襲撃されたのは松平組ではなく、オルカに怪我人が出たわけでもなかったため、するべき対処がないのである。
そのため緊張感もなく、近所の噂話程度の情報共有をしていたのだが、そんなゆるい空気を吹き飛ばすように、事務所のドアが乱暴に開いた。
「竜ぅてめえこの野郎!」
怒り心頭…という表情の中尾がつかつかと入ってくる。
連日の中尾のカチコミに事務所内が緊迫した空気になり、全員が立ち上がると同時に。
「オッス…オラ八重子……。巷で噂の仏滅系oretuber…シクヨロ……」
中尾に続いて謎の美少女?が乱入してきて、しばし時が止まった。
・・・・・・・・・。
「八重子!?てめえどこから現れやがった!?」
一拍遅れて目を剥いた中尾は、八重崎からずさっと距離をとる。
「実は…さっきまで…ムネハルのポケットに入ってた……」
黒地に目つきの悪いコミカルなクマの描かれたオーバーサイズパーカーのフードを目深にかぶった八重崎は、はみ出したウィッグのツインテールを細い指でいじりながらボソボソと答えた。
そんなわけあるか、と怒鳴ると思ったのに、中尾は若干蒼褪めた顔で己のポケットを確かめている。
その中尾の表情があまりにも真剣なので、松平組の面々も、触ると祟りがあるかのように八重崎を遠巻きにしていた。
「……近くで待機してて、中尾さんが来たタイミングで一緒に入ってきたんですよね?」
「そうとも……いうかも……」
八重崎がこのあたりの都市伝説や七不思議にでもなったら大変だ。
中尾の動向を逐一把握しているという危険性は緩和していないが、超自然的な現象ではないというフォローを入れておく。
八重崎のことはスルーすることにしたのか、うんざりした顔の竜次郎が中尾へと声をかけた。
「また来やがったのか、中尾。こっちも勝手に名前使われた被害者だっつったろうが」
「ふざけんな、お前の容疑は晴れてねんだよ」
ばちっと火花が散るような、二人のガンの飛ばし合い。
「やえこちゃんねるを視聴してくれてる全異世界のみんな……ここが…ヤクザの組事務所…だよ……早速ゴリラが縄張り争いしてるのを発見……」
その横で、突如八重崎がスマホを掲げ、謎の配信を始めた。
「「おい待て何配信してんだゴラ」」
二人に凄まれると、八重崎はわかっているというように大きく頷く。
「大丈夫……これは録画……顔は全員ゴリラのスタンプで隠す……。撮影対象が同じゴリラとはいえ……配慮は…大事……」
「大丈夫がどこにもねえだろうか!つーかゴリラが撮りてえなら動物園行け!」
「……エログロとダークサイドは…無限に視聴者数を増やすコンテンツ…って…どこかの誰かが教えてくれた……」
「「……………………」」
竜次郎と中尾は八重崎との対話に絶望してしまったようだ。双方、両眼から光が失われている。
思うに八重崎は、二人が適切なツッコミを入れてくれるのが嬉しいのではないだろうか。湊と話している時よりも口数が多い気がする。
とはいえ、このままでは話が進まない。
八重崎の娯楽を中断するのは申し訳ないが、湊は軌道を修正することにした。
「えーっと……、それで八重崎さんはどうしてここに?」
「それ……昨日の襲撃者達の個人情報……いる……?」
「一般人とか言っていたが、もう特定できたのか」
先に眼の光を取り戻した竜次郎が乗り出してくる。
「指示役が使っていたメッセージアプリから……芋蔓で……」
「も、もう指示した人までわかってるんですか?」
特定が早すぎる。知りたかった情報が出てきたためか、中尾も復活した。
「おい手前ェ八重子、その情報寄越せ。そうしたら、俺のオフィスを覗き見してた件はチャラにしてやる」
「八重子の情報は……有料……半グレのボス猿のプライベート情報程度とは引き換えにならない……」
「んだと…!?そいつには教えるつもりできたんだろ」
「湊は……デイリーなログボで大量の八重子ポイントを稼いでるから……無料なだけ……」
「八重子ポイント?」
「八重子が……エンタメと感じればたまるポイント……ムネハルも昨晩オフィスで……いけないオフィスラブでもあれば……たまってた……かも……」
「……………………」
中尾は、再び眼の光を失った。
「ええと……、中尾さんにも教えてあげたいんですけどいいですか?」
「じゃあ湊は後で……昨晩の破廉恥プレイについて……教えて……」
「いやあの……、」
破廉恥プレイなんてしていない。そう反論しようと思ったが、昨晩は行為に及んでいる最中に竜次郎が電話に出たりしていた。
なかったと断言できず、湊は頷くことしかできなかった。
「大方の予想通り……白木組の末端組員が指示役……。実行犯は所謂闇バイト……SNSの募集に応募した若き益荒男たち……」
「益荒男……」
「データはムネハルの端末にも送っておくけど……未成年だから報復の際は注意……」
忠告に、中尾が舌打ちする。
「白木組に特に変わった動きはない……けど、最近羽振りはよさそう……黒神会への上納金も増えてる……」
「どうせトクリュウ利用して小遣い稼ぎしてんだろ」
「トクリュウ?」
『トクリュウ』とは、匿名・流動型犯罪グループのことで、SNSで募集する所謂闇バイトのような、結びつきが薄く離合集散を繰り返している集団のことらしい。特殊詐欺や薬物の売買に利用されていることが多く、バックに暴力団や半グレ集団がいることも多いようだが、拠点などがないためそもそも実態を掴みにくく、半グレと同じく検挙されにくいため、最近ダークサイドビジネス界隈で流行っているのだと竜次郎が説明してくれた。
「競合するから、牽制されたんじゃねえのか?」
「…………………」
中尾は竜次郎の揶揄には反論せず、厳しい表情で黙り込んだ。
何か心当たりがあったのだろうか。
気になったが、湊が質問を口にするより先に、八重崎が一歩前へ出る。
「……配信の音声素材として……本職の方の巻いた『ゴルァ』録音したいので協力お願いします……」
一切空気を読まずマイクを押し付ける八重崎に、「誰がやるか!」と二人の声が揃った。
とはいえ、来る前に日守とも話したが、昨夜から情報が増えているわけではない。
無関係ではなさそうという見立てではあっても、襲撃されたのは松平組ではなく、オルカに怪我人が出たわけでもなかったため、するべき対処がないのである。
そのため緊張感もなく、近所の噂話程度の情報共有をしていたのだが、そんなゆるい空気を吹き飛ばすように、事務所のドアが乱暴に開いた。
「竜ぅてめえこの野郎!」
怒り心頭…という表情の中尾がつかつかと入ってくる。
連日の中尾のカチコミに事務所内が緊迫した空気になり、全員が立ち上がると同時に。
「オッス…オラ八重子……。巷で噂の仏滅系oretuber…シクヨロ……」
中尾に続いて謎の美少女?が乱入してきて、しばし時が止まった。
・・・・・・・・・。
「八重子!?てめえどこから現れやがった!?」
一拍遅れて目を剥いた中尾は、八重崎からずさっと距離をとる。
「実は…さっきまで…ムネハルのポケットに入ってた……」
黒地に目つきの悪いコミカルなクマの描かれたオーバーサイズパーカーのフードを目深にかぶった八重崎は、はみ出したウィッグのツインテールを細い指でいじりながらボソボソと答えた。
そんなわけあるか、と怒鳴ると思ったのに、中尾は若干蒼褪めた顔で己のポケットを確かめている。
その中尾の表情があまりにも真剣なので、松平組の面々も、触ると祟りがあるかのように八重崎を遠巻きにしていた。
「……近くで待機してて、中尾さんが来たタイミングで一緒に入ってきたんですよね?」
「そうとも……いうかも……」
八重崎がこのあたりの都市伝説や七不思議にでもなったら大変だ。
中尾の動向を逐一把握しているという危険性は緩和していないが、超自然的な現象ではないというフォローを入れておく。
八重崎のことはスルーすることにしたのか、うんざりした顔の竜次郎が中尾へと声をかけた。
「また来やがったのか、中尾。こっちも勝手に名前使われた被害者だっつったろうが」
「ふざけんな、お前の容疑は晴れてねんだよ」
ばちっと火花が散るような、二人のガンの飛ばし合い。
「やえこちゃんねるを視聴してくれてる全異世界のみんな……ここが…ヤクザの組事務所…だよ……早速ゴリラが縄張り争いしてるのを発見……」
その横で、突如八重崎がスマホを掲げ、謎の配信を始めた。
「「おい待て何配信してんだゴラ」」
二人に凄まれると、八重崎はわかっているというように大きく頷く。
「大丈夫……これは録画……顔は全員ゴリラのスタンプで隠す……。撮影対象が同じゴリラとはいえ……配慮は…大事……」
「大丈夫がどこにもねえだろうか!つーかゴリラが撮りてえなら動物園行け!」
「……エログロとダークサイドは…無限に視聴者数を増やすコンテンツ…って…どこかの誰かが教えてくれた……」
「「……………………」」
竜次郎と中尾は八重崎との対話に絶望してしまったようだ。双方、両眼から光が失われている。
思うに八重崎は、二人が適切なツッコミを入れてくれるのが嬉しいのではないだろうか。湊と話している時よりも口数が多い気がする。
とはいえ、このままでは話が進まない。
八重崎の娯楽を中断するのは申し訳ないが、湊は軌道を修正することにした。
「えーっと……、それで八重崎さんはどうしてここに?」
「それ……昨日の襲撃者達の個人情報……いる……?」
「一般人とか言っていたが、もう特定できたのか」
先に眼の光を取り戻した竜次郎が乗り出してくる。
「指示役が使っていたメッセージアプリから……芋蔓で……」
「も、もう指示した人までわかってるんですか?」
特定が早すぎる。知りたかった情報が出てきたためか、中尾も復活した。
「おい手前ェ八重子、その情報寄越せ。そうしたら、俺のオフィスを覗き見してた件はチャラにしてやる」
「八重子の情報は……有料……半グレのボス猿のプライベート情報程度とは引き換えにならない……」
「んだと…!?そいつには教えるつもりできたんだろ」
「湊は……デイリーなログボで大量の八重子ポイントを稼いでるから……無料なだけ……」
「八重子ポイント?」
「八重子が……エンタメと感じればたまるポイント……ムネハルも昨晩オフィスで……いけないオフィスラブでもあれば……たまってた……かも……」
「……………………」
中尾は、再び眼の光を失った。
「ええと……、中尾さんにも教えてあげたいんですけどいいですか?」
「じゃあ湊は後で……昨晩の破廉恥プレイについて……教えて……」
「いやあの……、」
破廉恥プレイなんてしていない。そう反論しようと思ったが、昨晩は行為に及んでいる最中に竜次郎が電話に出たりしていた。
なかったと断言できず、湊は頷くことしかできなかった。
「大方の予想通り……白木組の末端組員が指示役……。実行犯は所謂闇バイト……SNSの募集に応募した若き益荒男たち……」
「益荒男……」
「データはムネハルの端末にも送っておくけど……未成年だから報復の際は注意……」
忠告に、中尾が舌打ちする。
「白木組に特に変わった動きはない……けど、最近羽振りはよさそう……黒神会への上納金も増えてる……」
「どうせトクリュウ利用して小遣い稼ぎしてんだろ」
「トクリュウ?」
『トクリュウ』とは、匿名・流動型犯罪グループのことで、SNSで募集する所謂闇バイトのような、結びつきが薄く離合集散を繰り返している集団のことらしい。特殊詐欺や薬物の売買に利用されていることが多く、バックに暴力団や半グレ集団がいることも多いようだが、拠点などがないためそもそも実態を掴みにくく、半グレと同じく検挙されにくいため、最近ダークサイドビジネス界隈で流行っているのだと竜次郎が説明してくれた。
「競合するから、牽制されたんじゃねえのか?」
「…………………」
中尾は竜次郎の揶揄には反論せず、厳しい表情で黙り込んだ。
何か心当たりがあったのだろうか。
気になったが、湊が質問を口にするより先に、八重崎が一歩前へ出る。
「……配信の音声素材として……本職の方の巻いた『ゴルァ』録音したいので協力お願いします……」
一切空気を読まずマイクを押し付ける八重崎に、「誰がやるか!」と二人の声が揃った。
37
あなたにおすすめの小説
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学で逃げ出して後悔したのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる
cheeery
BL
告白23連敗中の高校二年生・浅海凪。失恋のショックと友人たちの悪ノリから、クラス一のモテ男で親友、久遠碧斗に勢いで「付き合うか」と言ってしまう。冗談で済むと思いきや、碧斗は「いいよ」とあっさり承諾し本気で付き合うことになってしまった。
「付き合おうって言ったのは凪だよね」
あの流れで本気だとは思わないだろおおお。
凪はなんとか碧斗に愛想を尽かされようと、嫌われよう大作戦を実行するが……?
世界を救ったあと、勇者は盗賊に逃げられました
芦田オグリ
BL
「ずっと、ずっと好きだった」
魔王討伐の祝宴の夜。
英雄の一人である《盗賊》ヒューは、一人静かに酒を飲んでいた。そこに現れた《勇者》アレックスに秘めた想いを告げられ、抱き締められてしまう。
酔いと熱に流され、彼と一夜を共にしてしまうが、盗賊の自分は勇者に相応しくないと、ヒューはその腕からそっと抜け出し、逃亡を決意した。
その体は魔族の地で浴び続けた《魔瘴》により、静かに蝕まれていた。
一方アレックスは、世界を救った栄誉を捨て、たった一人の大切な人を追い始める。
これは十年の想いを秘めた勇者パーティーの《勇者》と、病を抱えた《盗賊》の、世界を救ったあとの話。
発情期のタイムリミット
なの
BL
期末試験を目前に控えた高校2年のΩ・陸。
抑制剤の効きが弱い体質のせいで、発情期が試験と重なりそうになり大パニック!
「絶対に赤点は取れない!」
「発情期なんて気合で乗り越える!」
そう強がる陸を、幼なじみでクラスメイトのα・大輝が心配する。
だが、勉強に必死な陸の周りには、ほんのり漂う甘いフェロモン……。
「俺に頼れって言ってんのに」
「頼ったら……勉強どころじゃなくなるから!」
試験か、発情期か。
ギリギリのタイムリミットの中で、二人の関係は一気に動き出していく――!
ドタバタと胸きゅんが交錯する、青春オメガバース・ラブコメディ。
*一般的なオメガバースは、発情期中はアルファとオメガを隔離したり、抑制剤や隔離部屋が管理されていたりしていますが、この物語は、日常ラブコメにオメガバース要素を混ぜた世界観になってます。
【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。
きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。
自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。
食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(2024.10.21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
【完結済】俺のモノだと言わない彼氏
竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?!
■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる