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第一章 目覚めたらそこは……
10話 冒険者のランクと容姿
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冒険者ギルドに入ると受付へと続く列に並ぶ。
最初は誰も人が並んでいない方へと行こうとしたが……
「姉ちゃん達よぉ、あっちは高ランク冒険者用の受付だからこっちに仲良く並んでくれや……、幾ら聖女様達でもこればっかりは守って貰わねぇと困るんだわ」
と他の冒険者に言われしまい大人しく従う事にした。
とは言え高ランク冒険者か……私達は何時そこに至れるのだろうな、全員の能力を使えばモンスターの素材等なら幾らでも作れるだろうが、やり過ぎて目だった場合良くない連中に絡まれる可能性がある。
特に列に並びながら他の冒険者達を見て思うのだが、見すぼらしい服装に質の悪そうな武器、それに如何にも乱暴者に見える容姿、どうやら低ランクの者程見た目が良くないようだ。
(どうやら冒険者の見た目である程度ランクが分かるようだな)
(あ、兄貴!?いきなり頭の中に話掛けて来る何てどうしたの?)
(リーゼちゃん?見た目で分かるってどういう事?)
(……あぁ、あそこにいる集団を見る限り私達と同じEランク冒険者だろう、他に同じ列に並んでいるそこの緑髪の黒い着物を着た身なりの良い女、あれはCランク位の実力者だと判断した方がいいだろう、それに……いや何でも無い)
あの女、私が見ている事に気付いている。
それに対して気付かない振りをしているようだが、距離が離れているのにそのような行動が出来るという事はそれなりの実力者なのだろう。
もし私の予想が間違えて無いのならCランク冒険者、しかも高ランク冒険者になれる器の持ち主なのではないだろうか。
他にはいないだろうかと思って探っては見るが、こういうのを探すのに適したのはセツナとシュラだが後者の場合自分より弱い者が生きている事を許せないだろうから、間違いなく冒険者ギルドに連れて来ていたら問題しか起きなかった気がする。
(……何でも無いって兄貴どうしたの?)
(……大戦の頃の記憶を思い出せる範囲で探ってみたのだが、あそこの女は当時の戦士に匹敵する能力者だ、まさかこの時代にそこまでの強さを得ている者がいるとは思わなかったものでな)
(兄貴がそう言う何て余程強いんだね……、もしかして他にもいるのかな)
(それに関しては分からない、だが……そうだなセツナ悪いが能力を使ってこの列に他に能力が高そうな者がいるか見て貰っていいか?)
(ん、分かった、何かあったら報告するね)
セツナが列から離れると冒険者ギルドの入り口に近づいて行く。
「……今出たらまた長い列に最初から並ぶ事になるけど、トイレなら俺が場所確保しとこうか?」
気付いた私達の前にいる冒険者がセツナに声を掛けるが、喋れない以上言葉で反応する事は出来ない。
ただ、声を掛けてくれた事に気付いたようで反応しようとしたのか笑顔を作るとゆっくりと頭を下げて手を振る仕草をすると、名も知らぬ冒険者は顔を赤くして前の冒険者との間に少しだけ距離を空けてくれた。
「……すまないな、姉は喋る事が出来ないんだ」
「まじかよ、それならトイレの場所とか分からねぇだろうし、ちょっと案内して来ようかな」
「ハス、君は初対面の人に対して何を言っているんだ?」
「だってよぉライ、困ってる人がいたら助けてやらねぇとダメだろ?」
「……気遣いはありがたいが結構だ、姉に変わり礼だけは言わせて貰う」
長い赤髪を三つ編みにして後ろに流した男と彼の前にいる金髪碧眼の紳士服を着たショートヘアの男に礼を言うが、この二人は何の意図があってそんな気を使ってくれたのだろうか。
「いいって、いいって、冒険者同士助けあいだろ?……それにってあれ?もしかしてそこのあんたってギルド内に姿絵が貼られている聖女ちゃん?」
「……え?あ、はい、そう、ですけど?」
「まじかぁ、聖女ちゃん!格安で治癒術を使ってくれるんだろ?俺さ、Cランク冒険者何だけどたまに危険な依頼を受けて怪我をする時もあってよぉ、そういう時に治癒術を使える人物がいると助かるから今度良かったら着いて来て貰っていいかな、勿論ギルドを通しての正式な依頼にするからランク昇格用の査定にも役立つようにする、だから――」
「……ハス、初対面の相手との距離を間違えるなよ、ミコトさんが困ってるだろ?すまない、えっとそこの綺麗な髪のお嬢さん、不快な思いをさせてしまったようなら申し訳ない、こちらの馬鹿に変わって謝罪をさせて頂く」
「……お嬢さんでは無い男だ、それに私の名前はイフリーゼ、呼ぶならお嬢さんでは無く名前で呼べ」
男だと言った瞬間周囲の視線が何故か私に集まったが、そんなに珍しい様子をしているのだろうか……正直言って不快だ。
そんな事を思っていると、冒険者ギルドから出たセツナが自身の能力を使い存在を無へと変換して姿を消したのが見えた。
あの能力を自分に使う事で存在を一時的に消す事が出来る、それを使って貰い能力の高い者を探して貰おうかと思っていたのだが……、どうやら彼女からの話を聞ける余裕がなさそうだ。
「それは尚の事申し訳ない事は、自己紹介がまだだったな……、私はライ、そこのハスとパーティーを組んでCランク冒険者をしている」
「よしっ!自己紹介が済んだところで聖女ちゃん考えて貰っていいかな?」
「……えっと、私は兄貴と組む予定だからごめんなさい」
「じゃあその時は兄貴さんも一緒にお願いするよっ!必要があったらライを通して依頼を出すから宜しくなっ!」
……何故私も行く事になっているのかそう思っていると、ライが再び私達に向かって頭を下げて来る。
何て言うかこいつ凄い苦労しそうだな、将来ストレスで禿げるのでは無かろうか。
そんな事を思っていると(リーゼちゃん、ミコトちゃん……、今二人が話してる人達凄い強いと思う)と頭の中に声が響くのだった。
最初は誰も人が並んでいない方へと行こうとしたが……
「姉ちゃん達よぉ、あっちは高ランク冒険者用の受付だからこっちに仲良く並んでくれや……、幾ら聖女様達でもこればっかりは守って貰わねぇと困るんだわ」
と他の冒険者に言われしまい大人しく従う事にした。
とは言え高ランク冒険者か……私達は何時そこに至れるのだろうな、全員の能力を使えばモンスターの素材等なら幾らでも作れるだろうが、やり過ぎて目だった場合良くない連中に絡まれる可能性がある。
特に列に並びながら他の冒険者達を見て思うのだが、見すぼらしい服装に質の悪そうな武器、それに如何にも乱暴者に見える容姿、どうやら低ランクの者程見た目が良くないようだ。
(どうやら冒険者の見た目である程度ランクが分かるようだな)
(あ、兄貴!?いきなり頭の中に話掛けて来る何てどうしたの?)
(リーゼちゃん?見た目で分かるってどういう事?)
(……あぁ、あそこにいる集団を見る限り私達と同じEランク冒険者だろう、他に同じ列に並んでいるそこの緑髪の黒い着物を着た身なりの良い女、あれはCランク位の実力者だと判断した方がいいだろう、それに……いや何でも無い)
あの女、私が見ている事に気付いている。
それに対して気付かない振りをしているようだが、距離が離れているのにそのような行動が出来るという事はそれなりの実力者なのだろう。
もし私の予想が間違えて無いのならCランク冒険者、しかも高ランク冒険者になれる器の持ち主なのではないだろうか。
他にはいないだろうかと思って探っては見るが、こういうのを探すのに適したのはセツナとシュラだが後者の場合自分より弱い者が生きている事を許せないだろうから、間違いなく冒険者ギルドに連れて来ていたら問題しか起きなかった気がする。
(……何でも無いって兄貴どうしたの?)
(……大戦の頃の記憶を思い出せる範囲で探ってみたのだが、あそこの女は当時の戦士に匹敵する能力者だ、まさかこの時代にそこまでの強さを得ている者がいるとは思わなかったものでな)
(兄貴がそう言う何て余程強いんだね……、もしかして他にもいるのかな)
(それに関しては分からない、だが……そうだなセツナ悪いが能力を使ってこの列に他に能力が高そうな者がいるか見て貰っていいか?)
(ん、分かった、何かあったら報告するね)
セツナが列から離れると冒険者ギルドの入り口に近づいて行く。
「……今出たらまた長い列に最初から並ぶ事になるけど、トイレなら俺が場所確保しとこうか?」
気付いた私達の前にいる冒険者がセツナに声を掛けるが、喋れない以上言葉で反応する事は出来ない。
ただ、声を掛けてくれた事に気付いたようで反応しようとしたのか笑顔を作るとゆっくりと頭を下げて手を振る仕草をすると、名も知らぬ冒険者は顔を赤くして前の冒険者との間に少しだけ距離を空けてくれた。
「……すまないな、姉は喋る事が出来ないんだ」
「まじかよ、それならトイレの場所とか分からねぇだろうし、ちょっと案内して来ようかな」
「ハス、君は初対面の人に対して何を言っているんだ?」
「だってよぉライ、困ってる人がいたら助けてやらねぇとダメだろ?」
「……気遣いはありがたいが結構だ、姉に変わり礼だけは言わせて貰う」
長い赤髪を三つ編みにして後ろに流した男と彼の前にいる金髪碧眼の紳士服を着たショートヘアの男に礼を言うが、この二人は何の意図があってそんな気を使ってくれたのだろうか。
「いいって、いいって、冒険者同士助けあいだろ?……それにってあれ?もしかしてそこのあんたってギルド内に姿絵が貼られている聖女ちゃん?」
「……え?あ、はい、そう、ですけど?」
「まじかぁ、聖女ちゃん!格安で治癒術を使ってくれるんだろ?俺さ、Cランク冒険者何だけどたまに危険な依頼を受けて怪我をする時もあってよぉ、そういう時に治癒術を使える人物がいると助かるから今度良かったら着いて来て貰っていいかな、勿論ギルドを通しての正式な依頼にするからランク昇格用の査定にも役立つようにする、だから――」
「……ハス、初対面の相手との距離を間違えるなよ、ミコトさんが困ってるだろ?すまない、えっとそこの綺麗な髪のお嬢さん、不快な思いをさせてしまったようなら申し訳ない、こちらの馬鹿に変わって謝罪をさせて頂く」
「……お嬢さんでは無い男だ、それに私の名前はイフリーゼ、呼ぶならお嬢さんでは無く名前で呼べ」
男だと言った瞬間周囲の視線が何故か私に集まったが、そんなに珍しい様子をしているのだろうか……正直言って不快だ。
そんな事を思っていると、冒険者ギルドから出たセツナが自身の能力を使い存在を無へと変換して姿を消したのが見えた。
あの能力を自分に使う事で存在を一時的に消す事が出来る、それを使って貰い能力の高い者を探して貰おうかと思っていたのだが……、どうやら彼女からの話を聞ける余裕がなさそうだ。
「それは尚の事申し訳ない事は、自己紹介がまだだったな……、私はライ、そこのハスとパーティーを組んでCランク冒険者をしている」
「よしっ!自己紹介が済んだところで聖女ちゃん考えて貰っていいかな?」
「……えっと、私は兄貴と組む予定だからごめんなさい」
「じゃあその時は兄貴さんも一緒にお願いするよっ!必要があったらライを通して依頼を出すから宜しくなっ!」
……何故私も行く事になっているのかそう思っていると、ライが再び私達に向かって頭を下げて来る。
何て言うかこいつ凄い苦労しそうだな、将来ストレスで禿げるのでは無かろうか。
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