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第一章 死んだらそこは異世界でした
11話 あぁこれダメかと思ったらやっちゃいました
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短剣が私の身体に刺さりそうになった時だった。
背中から悪魔と天使の翼が出現して、頭部に羽が生えたような感覚がある。
多分だけど刺されると思って焦って結果、出てきてしまったんだろうなぁって思うけど、でもあぁ……これダメかも私死んだかもなぁ……
「……あれ?痛くも苦しくもない?」
「ひ、ひぃぃ!?」
「ん?、んん!?」
無意識の内に相手の腕を掴んでいた。
ただそれだけなら良かったけど、翼が出ていると言う事は暴食と施しが発動してしまう訳で……、私の身体の中には現在この人の魔力と生命力が流れ込んでいる。
何ていうか、口に直接物を入れないで食事をしているみたいな感じで、味はあるんだけど不味いなぁって感じ、例えるなら発酵して酸っぱくなったお肉を焼いて食べたような感じで、吐き出したいそんな気持ちが湧き上がってきて正直言って最悪。
しかも相手は白目を向いて痙攣しながら指先から灰になって行ってるし、早く施しの方で戻してあげないとこの不快なものがずっと体内にあるのかも、そう思ったら暴食が発動している手を離した後に自然と天使の翼が生えている方で相手の腕を掴んで吐き出すような感じで……
「が、がが」
「シャルネ殿、これはいったい?」
「シャルネ様?」
命は助かったみたいだけそ壊れたラジオみたいになって不気味だなぁ……。
もしかしてだけど一度致死量まで相手から魔力と生命力を奪ったら、戻してもどうしようもない?、そうだったら悪い事したかも、だってこの人はこれから先ずっと苦しみ続けてしまうんだから、そう思うとかわいそうに思えて来た。
確か死は救済って言葉があるし、終わらせて上げたほうがいいよね?、うんそうしよう。
「ぐ、がが、ぎが……ごご」
「キューちゃん、えっとあの、そこの黒髪ポニーテールのが、がんた……いさん?」
……名前なんだっけ、確かマ、マザワさん。
そうマザワさんだっ!、ちゃんと名前で呼ばないと失礼だよね!。
「眼帯?、あ、あぁ私はマチザワ・アンジュウロウですぞ」
「え、あ、はい」
違ったマザワさんじゃ無かった。
人の名前を間違えて覚えちゃうなんて恥ずかしすぎて死にたい。
恥ずかしすぎて顔真っ赤で頭が沸騰しそうだよぉっ!ってあれ?力んだら凄い勢いで私の中から魔力と生命力が襲って来た人の中に送り込まれて……
「クピっ!」
「あっ……」
「なんと酷い……」
過剰に送り込まれてしまった物に耐えきれなかったのか、一瞬で全ての傷が治った後にそこから膨れ上がり跡形も無く破裂して周囲を血に染め上げてしまう。
うわぁ……、綺麗な服が汚れちゃったしそれに亡くなり方が現実的じゃ無さ過ぎて凄い実感できないんだけど、これどうすればいいのかな……。
マチザワさんも顔を引きつらせて私の事を見てるし、キューちゃんに至っては現状を理解しようと必死に何かを考えてるみたいで険しい顔をしてる、もしかしてだけど私後で怒られる奴かなこれ……
「シャルネ様?いったい何を……?」
「えっとその、咄嗟に掴んだら暴食が発動しちゃったから、奪った分を返そうとしたらやりすぎちゃって……」
「その結果、相手の許容量を超えて過剰回復差せた結果殺してしまったと……」
「は、はは、これは何があっても敵対だけはしたくないですな……」
「て、てき、たいなんて、し、しないです」
さっき私が襲われそうになった時に急いで止めに来てくれたから悪い人じゃないと思うし、敵対とかしたくないなぁ……。
「……マチザワ殿、先程の行動は何か説明して頂けるだろうか」
「説明と言われましてもな、今回率いた兵は他国からの移民が多かった故……こちら側の確認不足としか言いようが」
「難民ですか……、という事はシャルネ様の命を狙った間者かもしれませんね」
「こちらも同じ考えですな、シャルネ様の事は我らの神を通じ国の重役達に伝えられておりましたからな……、そこから内通者を通じて間者に漏れた可能性がありますぞ?」
「……マチザワ殿は、プリムラスグロリア直属の将軍という立場だと存じておりますが?あなたが間者に漏らした可能性は?」
神様直属の将軍?将軍直属のって言うのなら聞いた事あるから、それで考えると神様に仕えているって事なのかな……、そう思うとマチザワさんって凄い偉い人なのかもしれない。
「確かに立場としてはそうであるが、この国を運営しているのは人族であるからな、私の立場は重役と比べたら少しだけ低い程度故に、隊を率いる事はあっても編成を自由にする事は出来ないという融通の利かなさがありましてな……」
「なるほど……、ではマチザワ殿である可能性は少ないという事ですね」
「そうなりますな、けれどこの状況で私が疑われるのは致し方のない事、なので汚名返上の為に首都に帰り次第プリムラスグロリア様に報告して怪しい物を一掃させて頂こうと思いますぞ」
「でしたらこちら側も、既にシャルネ様の事が他国に知られていると踏まえて旅立ちを早めに致しましょう、ではマチザワ殿そちらの方宜しくお願い致します」
……そう言って二人は握手をするとマチザワさんが待機させている人達に合流して指示を出す。
すると軍隊の事が分からない私から見ても規則正しい綺麗な動きで何処かへと帰って行くのを見送る。
そして騒ぎが収まったし良いかなぁと思ってゼンさんの家に帰ろうとする私の肩をキューちゃんに掴まれて、『シャルネ様?お話しがありますので帰るのは後にしてください……』と呼び止められうのだった。
背中から悪魔と天使の翼が出現して、頭部に羽が生えたような感覚がある。
多分だけど刺されると思って焦って結果、出てきてしまったんだろうなぁって思うけど、でもあぁ……これダメかも私死んだかもなぁ……
「……あれ?痛くも苦しくもない?」
「ひ、ひぃぃ!?」
「ん?、んん!?」
無意識の内に相手の腕を掴んでいた。
ただそれだけなら良かったけど、翼が出ていると言う事は暴食と施しが発動してしまう訳で……、私の身体の中には現在この人の魔力と生命力が流れ込んでいる。
何ていうか、口に直接物を入れないで食事をしているみたいな感じで、味はあるんだけど不味いなぁって感じ、例えるなら発酵して酸っぱくなったお肉を焼いて食べたような感じで、吐き出したいそんな気持ちが湧き上がってきて正直言って最悪。
しかも相手は白目を向いて痙攣しながら指先から灰になって行ってるし、早く施しの方で戻してあげないとこの不快なものがずっと体内にあるのかも、そう思ったら暴食が発動している手を離した後に自然と天使の翼が生えている方で相手の腕を掴んで吐き出すような感じで……
「が、がが」
「シャルネ殿、これはいったい?」
「シャルネ様?」
命は助かったみたいだけそ壊れたラジオみたいになって不気味だなぁ……。
もしかしてだけど一度致死量まで相手から魔力と生命力を奪ったら、戻してもどうしようもない?、そうだったら悪い事したかも、だってこの人はこれから先ずっと苦しみ続けてしまうんだから、そう思うとかわいそうに思えて来た。
確か死は救済って言葉があるし、終わらせて上げたほうがいいよね?、うんそうしよう。
「ぐ、がが、ぎが……ごご」
「キューちゃん、えっとあの、そこの黒髪ポニーテールのが、がんた……いさん?」
……名前なんだっけ、確かマ、マザワさん。
そうマザワさんだっ!、ちゃんと名前で呼ばないと失礼だよね!。
「眼帯?、あ、あぁ私はマチザワ・アンジュウロウですぞ」
「え、あ、はい」
違ったマザワさんじゃ無かった。
人の名前を間違えて覚えちゃうなんて恥ずかしすぎて死にたい。
恥ずかしすぎて顔真っ赤で頭が沸騰しそうだよぉっ!ってあれ?力んだら凄い勢いで私の中から魔力と生命力が襲って来た人の中に送り込まれて……
「クピっ!」
「あっ……」
「なんと酷い……」
過剰に送り込まれてしまった物に耐えきれなかったのか、一瞬で全ての傷が治った後にそこから膨れ上がり跡形も無く破裂して周囲を血に染め上げてしまう。
うわぁ……、綺麗な服が汚れちゃったしそれに亡くなり方が現実的じゃ無さ過ぎて凄い実感できないんだけど、これどうすればいいのかな……。
マチザワさんも顔を引きつらせて私の事を見てるし、キューちゃんに至っては現状を理解しようと必死に何かを考えてるみたいで険しい顔をしてる、もしかしてだけど私後で怒られる奴かなこれ……
「シャルネ様?いったい何を……?」
「えっとその、咄嗟に掴んだら暴食が発動しちゃったから、奪った分を返そうとしたらやりすぎちゃって……」
「その結果、相手の許容量を超えて過剰回復差せた結果殺してしまったと……」
「は、はは、これは何があっても敵対だけはしたくないですな……」
「て、てき、たいなんて、し、しないです」
さっき私が襲われそうになった時に急いで止めに来てくれたから悪い人じゃないと思うし、敵対とかしたくないなぁ……。
「……マチザワ殿、先程の行動は何か説明して頂けるだろうか」
「説明と言われましてもな、今回率いた兵は他国からの移民が多かった故……こちら側の確認不足としか言いようが」
「難民ですか……、という事はシャルネ様の命を狙った間者かもしれませんね」
「こちらも同じ考えですな、シャルネ様の事は我らの神を通じ国の重役達に伝えられておりましたからな……、そこから内通者を通じて間者に漏れた可能性がありますぞ?」
「……マチザワ殿は、プリムラスグロリア直属の将軍という立場だと存じておりますが?あなたが間者に漏らした可能性は?」
神様直属の将軍?将軍直属のって言うのなら聞いた事あるから、それで考えると神様に仕えているって事なのかな……、そう思うとマチザワさんって凄い偉い人なのかもしれない。
「確かに立場としてはそうであるが、この国を運営しているのは人族であるからな、私の立場は重役と比べたら少しだけ低い程度故に、隊を率いる事はあっても編成を自由にする事は出来ないという融通の利かなさがありましてな……」
「なるほど……、ではマチザワ殿である可能性は少ないという事ですね」
「そうなりますな、けれどこの状況で私が疑われるのは致し方のない事、なので汚名返上の為に首都に帰り次第プリムラスグロリア様に報告して怪しい物を一掃させて頂こうと思いますぞ」
「でしたらこちら側も、既にシャルネ様の事が他国に知られていると踏まえて旅立ちを早めに致しましょう、ではマチザワ殿そちらの方宜しくお願い致します」
……そう言って二人は握手をするとマチザワさんが待機させている人達に合流して指示を出す。
すると軍隊の事が分からない私から見ても規則正しい綺麗な動きで何処かへと帰って行くのを見送る。
そして騒ぎが収まったし良いかなぁと思ってゼンさんの家に帰ろうとする私の肩をキューちゃんに掴まれて、『シャルネ様?お話しがありますので帰るのは後にしてください……』と呼び止められうのだった。
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