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最終話 婚約破棄をする前に。
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サインをするのはトリスタンが最後でも問題はない。
ダーズ伯爵はパドマにペンを渡すとトリスタンにとって予想外の出来事が起きた。
なんとパドマがすんなりとサインをしそうな動きを見せたのだ。
「何してるんだよ!パドマっ!」
「何って…署名ですが?」
「なんで署名するんだよ!おかしいだろう?!」
「しない方がおかしいと思いますが。‥‥あっ!」
トリスタンは近寄るとパドマの手からペンを奪い取り、壁に向かってペンを放り投げた。インクをたっぷり含んだペンは水滴になった黒い粒を飛ばして飛んでいく。
「トリスタン、見苦しいぞ」
国王の声もトリスタンには届かない。
トリスタンはペンを放り投げたその手でパドマの腕を掴もうとしたが…。
ぱちん!!
パドマに弾かれた。
鳩が豆鉄砲を食ったようにトリスタンは「何故?」本当に意味が判らないと目を丸くした。
「殿下。戯れも大概にしてくださいませ」
「まだ怒ってるのか?でもパドマ、君はメイリーンと言う悪を排除してくれたじゃないか。僕のために」
「何を仰ってるの。お言葉を借りるなら私が排除したのは貴方です」
「ぼ、僕?冗談が過ぎるだろう?その冗談は笑えないぞ」
「笑って頂かなくて結構。殿下にとっては私はクズ。人間として認められない、人に非ずとまで言われたのです。そんな者が何故貴方のために何かをしなくてはならないのです?時間の無駄ですわ」
「時間の無駄って!!あ~。解った。解ったよ。僕が悪かった。だからもう怒るな。機嫌を直せ。それに今回は僕も反省したんだ。こんな騙され方ってあんまりだよな。これからはパドマ、君だけだ。約束するよ。やり直そう、僕たちならどの地点からだってやり直せるよ」
反省をしていると、はにかんで見せたトリスタンだったがパドマの表情は険しいままで変わらない。
なんならトリスタンの言葉が発せられる度に眉間の皴が深くなっている気すらした。
「つい先日の学園の入学式。殿下は入学生たちの晴れの式典を台無しにしたのですよ。それだけでも許せませんが人に非ずと言われた挙句に、惹かれ合い、求めあうのは必然と言える相手、真実の愛でしたかしら。あぁ運命の番に比翼の鳥でしたわね。それは私ではないのですからこんな関係を続けたところで同じことがまた起きるでしょう」
「もうしないと言ってるじゃないか」
「貴方のその言葉に何の意味が?羽毛よりも軽い言葉は残らないのですよ。せめて潔く署名をしてくださいまし。折角婚約破棄をする前に綺麗に片付けて差し上げたのですから心置きなく婚約破棄、出来ましてよ?」
「片…付けて」
「そう。よく言いますでしょう?立つ鳥跡を濁さずと。新しい出発なのですから過去を清算するのは当然です」
「僕の、、、、為じゃなく」
「えぇ。自分自身の為です」
「もうやり直せないのか?どんなに心を入れ替えると言っても」
「人生にやり直しは効かないのです。1度きりですし過去には戻れません。同じ相手とまた1から関係を構築するのでしたら裏切られたという経験が消えない限り無理ですわ。私、そこまで甘くありませんの」
パドマはトリスタンの目を真っすぐに見て答えた。
「君は…僕から何もかも取り上げて!僕には何にもなくなるんだぞ!慰謝料で金もない。廃嫡されれば身分もない!何にもないんだ!」
「私、入学式の日に言いましたでしょう?立場も名誉も全てを捨てて誰かを選ぶなど誰にも真似できないと。結果として残らなかったからと言って八つ当たりは見っとも無いですわね」
「八つ当たりだって?」
「それ以外に何が御座いまして?私は貴方の邪魔はしておりませんのよ?婚約をどうにかしたいのであれば陛下を交えて穏便に話をすれば良かっただけ。考えずともお判りになるでしょう?だから私は話は場を替えてと言いましたわよ?私に着せた濡れ衣。婚約破棄だとあれだけ大勢の貴族の前で発した言葉は間違いなく調べられるのです。比翼の鳥だなんだと歌った女性を地獄に叩き落とすおつもりでしたの?唯でさえ婚前交渉があった事を認めた時点で先が潰えたというのに」
トリスタンはもう言い返すことが出来なくなった。
自らが穴だらけで隙だらけだったのだ。
パドマが言うようにあの場で婚約破棄を言い出せば、どうなるかくらい考えずとも解ったはずなのにやらかしてしまった。
王族が再婚でもないのに身綺麗でなければどうなるかなど文字を教えられるよりも早くに叩きこまれる。
仮にトリスタンとメイリーンの企みが上手くいってもメイリーンは針の筵で生きねばならなくなり、濡れ衣を着せたままのパドマもお先真っ暗。誰も救いがない道だった。
一番は国王がダメだと言ってもパドマではなくメイリーンを妻にしたいと根気強く説得する事だったのだ。
しかし、トリスタンがそれをしなかったのはメイリーンに対して人生を賭けるほどメイリーンを愛していたかと問われれば即答できない、その程度の恋愛だった事だ。
「ペンを」
トリスタンは小さく声を出すと従者からペンを受け取り署名した。
その後、パドマが署名をして婚約破棄は全てが調った。
部屋を出る時、トリスタンは顔を上げパドマに声を掛けようとしたがパドマはトリスタンとは目を合わせず、パドマは美しいカーテシーを取るとダーズ伯爵と静かに退出していった。
★~★
「やぁっと領地に帰れるぅ!!」
王都の屋敷の賃貸契約を解除し6年ぶりの領地へ向かう馬車に真っ先にパドマは飛び乗った。
「帰ったら何をしたいんだ?」
「そうねぇ…先ずは乗馬ね。それから羊と散歩もしたいし川で泳ぎたいわ」
「おいおい。もういい年なんだから勘弁してくれ。本当に貰ってくれる男がいなくなるじゃないか」
「もういいわよ。結婚もだけど婚約もお腹いっぱい。男なんてこりごりだわ」
和気あいあいとダーズ伯爵家の馬車が屋敷の前を出発していく様子をトリスタンはじぃぃっと眺めていた。
「よし、行くか」
王子ではなくなったトリスタンが肩に背負った荷物は布袋1つ。
トリスタンは胸ポケットから1枚の紙を取り出した。
「呼子…出来るかな」
それは適材適所でパドマが口利きをしてくれた就職先の書かれた紙。
「あ~あ~…うっうぅん!喉の調子も良いな。大丈夫だ。きっと…」
そんなトリスタンが一番最初に任された仕事はかつてダーズ伯爵家が借りていた家の新しい借主を探すために「空き家ありますよ~」サンドウィッチマンになって声を張り上げる仕事だったのは秘密だ。
Fin
真夜中からの開始でしたが読んで頂きありがとうございました<(_ _)>
ダーズ伯爵はパドマにペンを渡すとトリスタンにとって予想外の出来事が起きた。
なんとパドマがすんなりとサインをしそうな動きを見せたのだ。
「何してるんだよ!パドマっ!」
「何って…署名ですが?」
「なんで署名するんだよ!おかしいだろう?!」
「しない方がおかしいと思いますが。‥‥あっ!」
トリスタンは近寄るとパドマの手からペンを奪い取り、壁に向かってペンを放り投げた。インクをたっぷり含んだペンは水滴になった黒い粒を飛ばして飛んでいく。
「トリスタン、見苦しいぞ」
国王の声もトリスタンには届かない。
トリスタンはペンを放り投げたその手でパドマの腕を掴もうとしたが…。
ぱちん!!
パドマに弾かれた。
鳩が豆鉄砲を食ったようにトリスタンは「何故?」本当に意味が判らないと目を丸くした。
「殿下。戯れも大概にしてくださいませ」
「まだ怒ってるのか?でもパドマ、君はメイリーンと言う悪を排除してくれたじゃないか。僕のために」
「何を仰ってるの。お言葉を借りるなら私が排除したのは貴方です」
「ぼ、僕?冗談が過ぎるだろう?その冗談は笑えないぞ」
「笑って頂かなくて結構。殿下にとっては私はクズ。人間として認められない、人に非ずとまで言われたのです。そんな者が何故貴方のために何かをしなくてはならないのです?時間の無駄ですわ」
「時間の無駄って!!あ~。解った。解ったよ。僕が悪かった。だからもう怒るな。機嫌を直せ。それに今回は僕も反省したんだ。こんな騙され方ってあんまりだよな。これからはパドマ、君だけだ。約束するよ。やり直そう、僕たちならどの地点からだってやり直せるよ」
反省をしていると、はにかんで見せたトリスタンだったがパドマの表情は険しいままで変わらない。
なんならトリスタンの言葉が発せられる度に眉間の皴が深くなっている気すらした。
「つい先日の学園の入学式。殿下は入学生たちの晴れの式典を台無しにしたのですよ。それだけでも許せませんが人に非ずと言われた挙句に、惹かれ合い、求めあうのは必然と言える相手、真実の愛でしたかしら。あぁ運命の番に比翼の鳥でしたわね。それは私ではないのですからこんな関係を続けたところで同じことがまた起きるでしょう」
「もうしないと言ってるじゃないか」
「貴方のその言葉に何の意味が?羽毛よりも軽い言葉は残らないのですよ。せめて潔く署名をしてくださいまし。折角婚約破棄をする前に綺麗に片付けて差し上げたのですから心置きなく婚約破棄、出来ましてよ?」
「片…付けて」
「そう。よく言いますでしょう?立つ鳥跡を濁さずと。新しい出発なのですから過去を清算するのは当然です」
「僕の、、、、為じゃなく」
「えぇ。自分自身の為です」
「もうやり直せないのか?どんなに心を入れ替えると言っても」
「人生にやり直しは効かないのです。1度きりですし過去には戻れません。同じ相手とまた1から関係を構築するのでしたら裏切られたという経験が消えない限り無理ですわ。私、そこまで甘くありませんの」
パドマはトリスタンの目を真っすぐに見て答えた。
「君は…僕から何もかも取り上げて!僕には何にもなくなるんだぞ!慰謝料で金もない。廃嫡されれば身分もない!何にもないんだ!」
「私、入学式の日に言いましたでしょう?立場も名誉も全てを捨てて誰かを選ぶなど誰にも真似できないと。結果として残らなかったからと言って八つ当たりは見っとも無いですわね」
「八つ当たりだって?」
「それ以外に何が御座いまして?私は貴方の邪魔はしておりませんのよ?婚約をどうにかしたいのであれば陛下を交えて穏便に話をすれば良かっただけ。考えずともお判りになるでしょう?だから私は話は場を替えてと言いましたわよ?私に着せた濡れ衣。婚約破棄だとあれだけ大勢の貴族の前で発した言葉は間違いなく調べられるのです。比翼の鳥だなんだと歌った女性を地獄に叩き落とすおつもりでしたの?唯でさえ婚前交渉があった事を認めた時点で先が潰えたというのに」
トリスタンはもう言い返すことが出来なくなった。
自らが穴だらけで隙だらけだったのだ。
パドマが言うようにあの場で婚約破棄を言い出せば、どうなるかくらい考えずとも解ったはずなのにやらかしてしまった。
王族が再婚でもないのに身綺麗でなければどうなるかなど文字を教えられるよりも早くに叩きこまれる。
仮にトリスタンとメイリーンの企みが上手くいってもメイリーンは針の筵で生きねばならなくなり、濡れ衣を着せたままのパドマもお先真っ暗。誰も救いがない道だった。
一番は国王がダメだと言ってもパドマではなくメイリーンを妻にしたいと根気強く説得する事だったのだ。
しかし、トリスタンがそれをしなかったのはメイリーンに対して人生を賭けるほどメイリーンを愛していたかと問われれば即答できない、その程度の恋愛だった事だ。
「ペンを」
トリスタンは小さく声を出すと従者からペンを受け取り署名した。
その後、パドマが署名をして婚約破棄は全てが調った。
部屋を出る時、トリスタンは顔を上げパドマに声を掛けようとしたがパドマはトリスタンとは目を合わせず、パドマは美しいカーテシーを取るとダーズ伯爵と静かに退出していった。
★~★
「やぁっと領地に帰れるぅ!!」
王都の屋敷の賃貸契約を解除し6年ぶりの領地へ向かう馬車に真っ先にパドマは飛び乗った。
「帰ったら何をしたいんだ?」
「そうねぇ…先ずは乗馬ね。それから羊と散歩もしたいし川で泳ぎたいわ」
「おいおい。もういい年なんだから勘弁してくれ。本当に貰ってくれる男がいなくなるじゃないか」
「もういいわよ。結婚もだけど婚約もお腹いっぱい。男なんてこりごりだわ」
和気あいあいとダーズ伯爵家の馬車が屋敷の前を出発していく様子をトリスタンはじぃぃっと眺めていた。
「よし、行くか」
王子ではなくなったトリスタンが肩に背負った荷物は布袋1つ。
トリスタンは胸ポケットから1枚の紙を取り出した。
「呼子…出来るかな」
それは適材適所でパドマが口利きをしてくれた就職先の書かれた紙。
「あ~あ~…うっうぅん!喉の調子も良いな。大丈夫だ。きっと…」
そんなトリスタンが一番最初に任された仕事はかつてダーズ伯爵家が借りていた家の新しい借主を探すために「空き家ありますよ~」サンドウィッチマンになって声を張り上げる仕事だったのは秘密だ。
Fin
真夜中からの開始でしたが読んで頂きありがとうございました<(_ _)>
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一気読みしましたꉂꉂ😁
おバカさん達でしたね✋ゞ(≧ε≦*) 爆笑
あの2人は最後は素直になるから、なんだか憎めない!
そして、ちゃんと紹介された仕事をするのがマジメな部分ですね。
少しズレてたらそれなりに良い生活出来たのにねꉂ🤣w𐤔
面白かったです🤣
コメントありがとうございます。<(_ _)>
メイリーンも「この生き方ではダメだ」と気が付くのがもっと早かったら良かったんですけども、万引きしても親が済ませてくれていたってのもよくなかったかな(;^_^A
今回はメイリーン本人が「本当にしていたらこうなった」ってのを身をもって再現(笑)
その場限りの嘘とか言ってしまえばこうなるっていうのを知ったでしょうからワインも嘘も今後は手を出さないかな(笑)
トリスタンは最後まで足掻きます。こちらもメイリーンと同様で「今まで大丈夫だったから」という理由で胡坐をかいて廃嫡の当日を迎えるわけですけども、年貢の納め時だったかな(=^・^=)
親だって何時までも甘くないし立場として見限るというのが単に「出て行け!」ってのは違うので大きな決断でもありますし(;^_^A
2人とも気付きが早かったらもっと違う未来があったんですけども、今後は受け入れて頑張っていくかな(*^_^*)
楽しんで頂けて良かったです。
ラストまでお付き合い頂きありがとうございました。<(_ _)>
トリスタンの「よし、行くか」からの行動が、潔く良くて健気で憎めないキャラになってて後味良かったです。
コメントありがとうございます。<(_ _)>
最後まで足掻きましたけども、廃嫡になる事は変わらずトリスタンは何もかも失っちゃったんですよねぇ。
それも入学式の日にパドマに言われたんですけども、実際になってみるまで現実と受け止められなかったってのもあるかな(笑)
この先はパドマが用意してくれた呼子の仕事をしますが、パドマの事ですから廃嫡された王子となるとなかなか受け入れ先もないでしょうに全てを受け入れてくれる商会を探してくれているようですよ(=^・^=)
バカだけど、真正のバカになる直前だったとも言えるトリスタン(笑)
メイリーンより気が付くのは遅かったですけども、やっと真面目に生きていく!と心に決めるのです(=^・^=)
楽しんで頂けて良かったです。
ラストまでお付き合い頂きありがとうございました。<(_ _)>
お祭りに遅れてしまった!今回はなかなかのつよつよヒロインで、やはり毎話笑わせてもらいました。
トリスタンも憎めないんですよね…!改心して頑張ってほしい🥹怒涛の更新とのことでしたが、作品の勢いもすごく、一気に楽しく読ませてもらいました。
コメントありがとうございます。<(_ _)>
今度のヒロインはかなり強気(笑) トリスタンの婚約者に選ばれたのもくじ引きなのでパドマ本人もパドマの両親も青天の霹靂のようなもの(笑)
領地に引き籠もっている家なので王都に来るってだけで「お金が勿体ない」と思っちゃうのです(笑)
そんな伯爵家が格安で借りた家が虐めの現場になっていた?!って事で場所に付いて再現をするのに手配をしなきゃいけないのはワインくらいですけども、嘘を本当にするためにパドマは全力で御座いますよ(*´ω`)
手を抜かずに真面目一本なのでメイリーンがヘロヘロに成ろうともOKが出ません(笑)嘘だと解っていても「経験者だから!」と押し切るのです(笑)
トリスタンも王宮でのパドマを知らない訳じゃないのでやる時は徹底的と判っていたら‥止めないと(笑)
最後まで足掻きましたが、受け入れれば素直なところもあるのですけどねぇ…この素直さをもっと早くに出し真摯にパドマに向き合っていたら王子でいられたのになぁ…。
楽しんで頂けて良かったです。
ラストまでお付き合い頂きありがとうございました。<(_ _)>