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第21話 床下<軒下<屋根裏を希望
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ドドッドドッと土埃を巻き上げながら旋回場から屋敷までのあぜ道を早馬が駆けて来る。王家から遣わされたかも知れないがゴードマン公爵家からの早馬の可能性も捨てきれない。
向かっている最中でもう1頭にトラブルがあったのなら単騎でも考えられなくはない。
2階の窓から土煙を確認したアリステラは1階に降り、プレサーブスと共に玄関に出た。
「お嬢様、大丈夫でしょうか」
扉から少しだけ顔を出してコンフィーが心配そうに問う。
「大丈夫よ」アリステラは短く返事を返した。
王都の公爵家のように長い曲がりくねった門道がある訳でなく、早馬は真っ直ぐに屋敷に向かって走って来て垣根の手前でスピードを落とし、敷地の中に入る前に1人の男が馬を下りた。
「あの方は・・・まさかガスパル様?」
「側近のペッツ侯爵子息ですか?あ、今は侯爵家は出られたはず」
「どうかしら?似てるんだけど…髪が舞い上がった土と石灰の色だから何とも言えないわ」
アリステラとプレサーブスは小声で会話をする。
その間にも男は馬の鼻を撫でて手綱をグルグルと手に巻きつけるとゆっくり馬を引いて歩いて来た。
「ア・・・アリステラ様っ!!良かった‥‥やっと会えた・・・」
「へ?」
アリステラは「うーん」唸り声は口の中で籠ったけれど考え込んだ。
ガスパルによく似ているのだ。似ているのだが、ガスパルとはこんな男だったか?と記憶の中のガスパルと重ね合わせて見るけれど、知っているガスパルと目の前の男は重ならなかった。
「じゅみまじぇん‥‥アラミスにっ(うぅっ)みじゅとぉ(ぶぇっ)ぎゃいばをぉ」
記憶の中のガスパルと違うのは、目の前の男は涙と鼻水と、額から流れるのは汗だろうか。何もかもが一緒になって号泣しながら馬(アラミス)に水を飼い葉を与えて欲しいと懇願している。
――でも、この声は・・・掠れているけどガスパル様だわ――
「ガスパル様???ですわよね?」
「そうでじゅぅぅ(ぐずっ)」
「えぇっと‥‥一先ず・・・誰か。桶に水を!2つお願い。あと馬丁さんを呼んで!」
プレサーブスはまだ警戒をしているが従者から顔を洗った後に使用する布を受け取る。
先に馬丁が走ってくると、アリステラは「馬に水と飼い葉、それから休息を」と指示を出す。
「あでぃがどぅごっじゃいまじゅ(うっうっ)」
運ばれてきた水、先に片方でそこそこに洗い、もう片方で濯ぐようにと言うとガスパルは大人しく指示に従・・・ったかに見えた。
ジャボン!!
桶に頭をそのまま突っ込み、5秒、6秒‥‥10秒‥‥15秒
「なっ!何をされてますの!」
「ゴボボボ・・ゴボボボ・・」
桶の隙間から吐いた息が泡となってボコボコと出て来る。
――まさか騎士様の顔の洗い方はこれが正解なの?――
が、アリステラの隣でプレサーブスは至極穏かに事実を告げた。
「お嬢様、そろそろ1分。溺死するつもりなんでしょうか?」
「溺死っ?!」
アリステラは慌ててガスパルの背をパンパン!叩く。しかしガスパルは動かない。
――まさか…もう・・・ドザエ~モンっ?!――
「えぇいい!!」
アリステラは思い切りガスパルの体を横に倒すと、桶も一緒に倒れて水が玄関先を濡らした。
「すみません‥‥気を悪くすると思うのでこのままで」
横に倒れたままで頭にはすっぽりと桶を被ったガスパルはやっとまともな声を出した。
――良かった。生きてる――
生きているのは確認できたが、桶を被ったままの方が失礼ではないのか。
そう思ったアリステラは「起きてくださいませ」とガスパルを座らせて頭にかぶった桶を取ろうとした。
「ダメです!この被り物を取ったら・・・醜いものを目に映す事になります!」
「あの…ガスパル様、桶を被ったままのほうが・・・なんと申しましょうか…」
「で、では俺が目を閉じます!だから俺の顔を見ないでください!」
「無理でしょ」
すん・・・アリステラは思った以上に冷めた声が出た。
ガスパルが目を閉じたからと言ってアリステラに見えないはずがない。
その事に気が付いたガスパルは被った桶が少し跳ねた。
「違いました。俺が目を閉じ、ても意味ないです」
「ですわね。それはそうと今仮面となっている桶は言うなれば洗い用、で、こちらにもう1つ、濯ぎ用が御座いますの。この領地は特殊で2度洗いをしないと肌がかぶれるのです。ですから濯いでくださいませ」
「俺の肌が少々イカれたところで・・・大したことはありません」
「ガスパル様、わたくしが!かまうのです。濯いでくださいませ」
少しの沈黙をおいてガスパルは足元に置いた濯ぎ用の桶に、それは素早い動きで被っていた桶を取り払うとまたもやジャボン!と頭を突っ込んだ。
――やっぱりこれが騎士様の洗顔なのね――
先ほどの洗い方は見間違いではなかった。
が、また水の中に長い時間いるつもりかと思ったが、今度は濯ぎ用の桶を被ったままガスパルは頭を起こした。
勢いよく頭をあげたので桶の水が肩からザバーッとかかり、目の前にいたアリステラも服がびしょびしょ。「きゃっ」小さく声が出てしまったアリステラにガスパルはガバっと桶を取り払った。
「すまない!水をかけるつもりはなかっ・・・た‥‥えぇっと…」
アリステラと目が合うと見る間に真っ赤になり、ハッ!と目を見開くと今度は蒼白になった。
「そんなに冷たい水ではなかったと思うのですが、寒いのですか?」
「い、いや‥‥燃えるように熱い・・・体の中から発火しそうだ」
――珍しい体質なのかしら?――
「ここではなんですから、中へどうぞ。着替えを用意させますので湯を浴びてくださいませ」
「そんなっ!そこまでして頂くわけには!」
「ですが、お召し物・・・何日交換していませんの?」
「えっと‥何日だっけな・・・21、22・・・」
「お待ちになって!何故1からではなくいきなり21日からですの?」
「着替えてない」
素直である事は良いことだが、この場合は誤魔化して欲しかった。
一歩引いたアリステラ。何故かガスパルは額から顔の中央を手で隠す。
――香りの発生源が額?!だとしても、この香りは手で隠せませんわ――
「すまない…アリステラ様のご無事と顔を・・・ううっ・・・嬉しくて・・・見苦しっ顔を見せっ・・・すまない・・・」
またグスグスと泣きだしてしまったガスパル。
意外と短気なアリステラは使用人に「洗ってくださる?」とお願いするとカタタン領でも力自慢のマッチョな2人にがっしりと両肩をホールドされたガスパルは湯殿に連行されていった。
「凄いわ・・・見て。こぼれた水が真っ黒よ」
「ホントだ!人って汚れる時は汚れるんですね」
「洗って落ちる汚れなら良いけど、洗っても落ちない汚れもあるけどね?」
コンフィーとメイドたちは井戸から水を汲んできて黒い汚れ入りの水を洗い流した。
☆~☆
サッパリと洗い上がりのガスパル。馬には荷物はなく着替えすら持っていなかったため、領民が洗濯済みの少しだけ大きめの衣類をガスパルに貸した。
「あんたぁ。お貴族さんやろし。すンまねぇな。ごれしかなぐってな」
「いえ、麻布ですか。結構涼しいです。ありがとうございます」
「いぃっでごとよぅ~。お嬢さんまっでる。あっちだぁ」
あの部屋だと言われ、ガスパルは歩きながら髪を手櫛で整え、顎を撫でて髭の剃り残しがないかを確かめる。平静を装っているが胸の拍動は記録的な数値を更新し続けていた。
「あら?ガスパル様、お湯加減は如何で御座いました?」
アリステラが声を掛けるとガスパルはそれは見事に目の前にザザーっと滑りこんで膝を綺麗にたたんで丸くなった。
「お願いです!軒下でも床下でも屋根裏でもいいです!ここに置いてください!」
「あの、ガスパル様、それはいったい・・・」
「一生のお願いです!側に置いてください!この命!賭して貴女を守ります!」
平伏すガスパルに「どうしたらいい?」プレサーブスを見るがサッとコンフィーに答えを回された。
「コンフィー、どうしたらいい?」
「うーん…・枯れちゃった井戸の中はどうです?」
うるっ。
涙目のガスパルはふるふると首を小さく横に振った。
向かっている最中でもう1頭にトラブルがあったのなら単騎でも考えられなくはない。
2階の窓から土煙を確認したアリステラは1階に降り、プレサーブスと共に玄関に出た。
「お嬢様、大丈夫でしょうか」
扉から少しだけ顔を出してコンフィーが心配そうに問う。
「大丈夫よ」アリステラは短く返事を返した。
王都の公爵家のように長い曲がりくねった門道がある訳でなく、早馬は真っ直ぐに屋敷に向かって走って来て垣根の手前でスピードを落とし、敷地の中に入る前に1人の男が馬を下りた。
「あの方は・・・まさかガスパル様?」
「側近のペッツ侯爵子息ですか?あ、今は侯爵家は出られたはず」
「どうかしら?似てるんだけど…髪が舞い上がった土と石灰の色だから何とも言えないわ」
アリステラとプレサーブスは小声で会話をする。
その間にも男は馬の鼻を撫でて手綱をグルグルと手に巻きつけるとゆっくり馬を引いて歩いて来た。
「ア・・・アリステラ様っ!!良かった‥‥やっと会えた・・・」
「へ?」
アリステラは「うーん」唸り声は口の中で籠ったけれど考え込んだ。
ガスパルによく似ているのだ。似ているのだが、ガスパルとはこんな男だったか?と記憶の中のガスパルと重ね合わせて見るけれど、知っているガスパルと目の前の男は重ならなかった。
「じゅみまじぇん‥‥アラミスにっ(うぅっ)みじゅとぉ(ぶぇっ)ぎゃいばをぉ」
記憶の中のガスパルと違うのは、目の前の男は涙と鼻水と、額から流れるのは汗だろうか。何もかもが一緒になって号泣しながら馬(アラミス)に水を飼い葉を与えて欲しいと懇願している。
――でも、この声は・・・掠れているけどガスパル様だわ――
「ガスパル様???ですわよね?」
「そうでじゅぅぅ(ぐずっ)」
「えぇっと‥‥一先ず・・・誰か。桶に水を!2つお願い。あと馬丁さんを呼んで!」
プレサーブスはまだ警戒をしているが従者から顔を洗った後に使用する布を受け取る。
先に馬丁が走ってくると、アリステラは「馬に水と飼い葉、それから休息を」と指示を出す。
「あでぃがどぅごっじゃいまじゅ(うっうっ)」
運ばれてきた水、先に片方でそこそこに洗い、もう片方で濯ぐようにと言うとガスパルは大人しく指示に従・・・ったかに見えた。
ジャボン!!
桶に頭をそのまま突っ込み、5秒、6秒‥‥10秒‥‥15秒
「なっ!何をされてますの!」
「ゴボボボ・・ゴボボボ・・」
桶の隙間から吐いた息が泡となってボコボコと出て来る。
――まさか騎士様の顔の洗い方はこれが正解なの?――
が、アリステラの隣でプレサーブスは至極穏かに事実を告げた。
「お嬢様、そろそろ1分。溺死するつもりなんでしょうか?」
「溺死っ?!」
アリステラは慌ててガスパルの背をパンパン!叩く。しかしガスパルは動かない。
――まさか…もう・・・ドザエ~モンっ?!――
「えぇいい!!」
アリステラは思い切りガスパルの体を横に倒すと、桶も一緒に倒れて水が玄関先を濡らした。
「すみません‥‥気を悪くすると思うのでこのままで」
横に倒れたままで頭にはすっぽりと桶を被ったガスパルはやっとまともな声を出した。
――良かった。生きてる――
生きているのは確認できたが、桶を被ったままの方が失礼ではないのか。
そう思ったアリステラは「起きてくださいませ」とガスパルを座らせて頭にかぶった桶を取ろうとした。
「ダメです!この被り物を取ったら・・・醜いものを目に映す事になります!」
「あの…ガスパル様、桶を被ったままのほうが・・・なんと申しましょうか…」
「で、では俺が目を閉じます!だから俺の顔を見ないでください!」
「無理でしょ」
すん・・・アリステラは思った以上に冷めた声が出た。
ガスパルが目を閉じたからと言ってアリステラに見えないはずがない。
その事に気が付いたガスパルは被った桶が少し跳ねた。
「違いました。俺が目を閉じ、ても意味ないです」
「ですわね。それはそうと今仮面となっている桶は言うなれば洗い用、で、こちらにもう1つ、濯ぎ用が御座いますの。この領地は特殊で2度洗いをしないと肌がかぶれるのです。ですから濯いでくださいませ」
「俺の肌が少々イカれたところで・・・大したことはありません」
「ガスパル様、わたくしが!かまうのです。濯いでくださいませ」
少しの沈黙をおいてガスパルは足元に置いた濯ぎ用の桶に、それは素早い動きで被っていた桶を取り払うとまたもやジャボン!と頭を突っ込んだ。
――やっぱりこれが騎士様の洗顔なのね――
先ほどの洗い方は見間違いではなかった。
が、また水の中に長い時間いるつもりかと思ったが、今度は濯ぎ用の桶を被ったままガスパルは頭を起こした。
勢いよく頭をあげたので桶の水が肩からザバーッとかかり、目の前にいたアリステラも服がびしょびしょ。「きゃっ」小さく声が出てしまったアリステラにガスパルはガバっと桶を取り払った。
「すまない!水をかけるつもりはなかっ・・・た‥‥えぇっと…」
アリステラと目が合うと見る間に真っ赤になり、ハッ!と目を見開くと今度は蒼白になった。
「そんなに冷たい水ではなかったと思うのですが、寒いのですか?」
「い、いや‥‥燃えるように熱い・・・体の中から発火しそうだ」
――珍しい体質なのかしら?――
「ここではなんですから、中へどうぞ。着替えを用意させますので湯を浴びてくださいませ」
「そんなっ!そこまでして頂くわけには!」
「ですが、お召し物・・・何日交換していませんの?」
「えっと‥何日だっけな・・・21、22・・・」
「お待ちになって!何故1からではなくいきなり21日からですの?」
「着替えてない」
素直である事は良いことだが、この場合は誤魔化して欲しかった。
一歩引いたアリステラ。何故かガスパルは額から顔の中央を手で隠す。
――香りの発生源が額?!だとしても、この香りは手で隠せませんわ――
「すまない…アリステラ様のご無事と顔を・・・ううっ・・・嬉しくて・・・見苦しっ顔を見せっ・・・すまない・・・」
またグスグスと泣きだしてしまったガスパル。
意外と短気なアリステラは使用人に「洗ってくださる?」とお願いするとカタタン領でも力自慢のマッチョな2人にがっしりと両肩をホールドされたガスパルは湯殿に連行されていった。
「凄いわ・・・見て。こぼれた水が真っ黒よ」
「ホントだ!人って汚れる時は汚れるんですね」
「洗って落ちる汚れなら良いけど、洗っても落ちない汚れもあるけどね?」
コンフィーとメイドたちは井戸から水を汲んできて黒い汚れ入りの水を洗い流した。
☆~☆
サッパリと洗い上がりのガスパル。馬には荷物はなく着替えすら持っていなかったため、領民が洗濯済みの少しだけ大きめの衣類をガスパルに貸した。
「あんたぁ。お貴族さんやろし。すンまねぇな。ごれしかなぐってな」
「いえ、麻布ですか。結構涼しいです。ありがとうございます」
「いぃっでごとよぅ~。お嬢さんまっでる。あっちだぁ」
あの部屋だと言われ、ガスパルは歩きながら髪を手櫛で整え、顎を撫でて髭の剃り残しがないかを確かめる。平静を装っているが胸の拍動は記録的な数値を更新し続けていた。
「あら?ガスパル様、お湯加減は如何で御座いました?」
アリステラが声を掛けるとガスパルはそれは見事に目の前にザザーっと滑りこんで膝を綺麗にたたんで丸くなった。
「お願いです!軒下でも床下でも屋根裏でもいいです!ここに置いてください!」
「あの、ガスパル様、それはいったい・・・」
「一生のお願いです!側に置いてください!この命!賭して貴女を守ります!」
平伏すガスパルに「どうしたらいい?」プレサーブスを見るがサッとコンフィーに答えを回された。
「コンフィー、どうしたらいい?」
「うーん…・枯れちゃった井戸の中はどうです?」
うるっ。
涙目のガスパルはふるふると首を小さく横に振った。
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