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却下される乗馬服
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兄のエドワードに正座で説教されること2時間。
翌朝、クリスティナが食堂に来ると目の周りが青くなったさしずめ巨大なアルビノのグリズリーが青タン状態。
シンザンが朝食を食べておりましたが・・・・。
オードブルに使用するような大皿が普通の大きさに見えてしまうシンザン。
勿論食べる量も半端ありません。
隣に腰掛けるクリスティナの横幅4倍の大きさのあるシンザン。
クリスティナの前に運ばれてきた朝食のプレートを見てシンザンはピタリと動きを止めます。
「どっか具合が悪いのか?」
「え?いいえ?どこも悪くありませんわ。どうして?」
「だって鳥の餌くらいしか皿にないじゃないか」
っとプレートを見ますが、サラダにスクランブルエッグ、コーンスープにロールパン。
これでもクリスティナは毎朝食べきるために格闘している量です。
向かいで朝食を食べているケイティお義姉様が呆れた声で言います。
「あんたが食べすぎなの。だいたいその皿で5皿目でしょう?あり得ないわ」
「いやいや、ここまで食べてくれたらシェフも作り甲斐があるってものだ。なぁドルテ」
「はい。こんなに綺麗さっぱり食べて頂けると作り甲斐がありますね。感動しております」
ドルテは伯爵家のお抱えシェフです。朝食に一番大きな大皿に盛って欲しいと言われみんなでシェアするかと思ったらそれが1人分で、10分もしないうちにおかわりと言われ朝から戦場となった調理場。
4皿目を運んで来たら、それはもう目の前でどんどん胃袋に入っていく自慢の料理に驚いてしまいました。
流石に5皿目はないだろうと思いましたがそれもペロリと平らげるシンザンにある意味惚れました。
ま、作った料理を残されるよりずっと良いですし、こんなに食べてくれれば料理人としては誇らしいですね。
「ほら、食わせてやろうか?」
サラダのトマトをフォークに差し、口元へ満面の笑みで差し出すシンザン。
思わず真っ赤になりながらもパクリと食べるクリスティナ。
「旨いだろ?もっと食わないと倒れるぞ」
「そ、そんな事ありませんわ。大丈夫です」
「ん?クリス。なんでお前今朝は制服じゃないんだ?」
次兄のジルドが制服でない事に気が付きますね。
「もう単位はとっておりますし、お休みしようと思いますの」
「なんでだ?卒業式は来月だろう?」
「それが‥‥」
「旦那様、その件に付いては後ほどお話いたします」
執事のロクサーヌはすかさず主であるヨハンに告げます。
ヨハンはロクサーヌの表情から単にクリスティナの言葉通りではない事を感じ取ります。
「勉強に行かなくていいのか?」
「えぇ。もうお休みしようと思って」
「そっか、じゃ俺の相棒に乗って遠乗りでもするか」
「おい!シンザン!いきなり乗馬は無理だろう」
「大丈夫。俺のロデオは散歩が好きだし、クリスティナは抱いて行くから」
<<はぁぁぁぁぁ???>>
色々とシンザンは自由なのですね。あぁ…例の彼の自由とはかなり違いますが。
それにかなり口はガサツですけど、ストレート系のようです。
ヘタすると初夜だって普~通に実況しそうな雰囲気です。許しませんけどね。
「じゃ、決まり。早く食え。ロデオに乗せてやるから。あっとスカートは嬉しいけど…他のやつに足は見せたくないから何か着て来いよ」
「はい、判りましたわ」
「乗馬の服はダメだぞ」
「えっ?どうしてですの?」
「脱がせにくい」
<<えぇぇぇ??>>
流石にその発言はケイティの逆鱗に触れたようですね。
思い切りパコーンっとされましたが、蚊に刺された程度のようです。
シンザン無敵ですね。
翌朝、クリスティナが食堂に来ると目の周りが青くなったさしずめ巨大なアルビノのグリズリーが青タン状態。
シンザンが朝食を食べておりましたが・・・・。
オードブルに使用するような大皿が普通の大きさに見えてしまうシンザン。
勿論食べる量も半端ありません。
隣に腰掛けるクリスティナの横幅4倍の大きさのあるシンザン。
クリスティナの前に運ばれてきた朝食のプレートを見てシンザンはピタリと動きを止めます。
「どっか具合が悪いのか?」
「え?いいえ?どこも悪くありませんわ。どうして?」
「だって鳥の餌くらいしか皿にないじゃないか」
っとプレートを見ますが、サラダにスクランブルエッグ、コーンスープにロールパン。
これでもクリスティナは毎朝食べきるために格闘している量です。
向かいで朝食を食べているケイティお義姉様が呆れた声で言います。
「あんたが食べすぎなの。だいたいその皿で5皿目でしょう?あり得ないわ」
「いやいや、ここまで食べてくれたらシェフも作り甲斐があるってものだ。なぁドルテ」
「はい。こんなに綺麗さっぱり食べて頂けると作り甲斐がありますね。感動しております」
ドルテは伯爵家のお抱えシェフです。朝食に一番大きな大皿に盛って欲しいと言われみんなでシェアするかと思ったらそれが1人分で、10分もしないうちにおかわりと言われ朝から戦場となった調理場。
4皿目を運んで来たら、それはもう目の前でどんどん胃袋に入っていく自慢の料理に驚いてしまいました。
流石に5皿目はないだろうと思いましたがそれもペロリと平らげるシンザンにある意味惚れました。
ま、作った料理を残されるよりずっと良いですし、こんなに食べてくれれば料理人としては誇らしいですね。
「ほら、食わせてやろうか?」
サラダのトマトをフォークに差し、口元へ満面の笑みで差し出すシンザン。
思わず真っ赤になりながらもパクリと食べるクリスティナ。
「旨いだろ?もっと食わないと倒れるぞ」
「そ、そんな事ありませんわ。大丈夫です」
「ん?クリス。なんでお前今朝は制服じゃないんだ?」
次兄のジルドが制服でない事に気が付きますね。
「もう単位はとっておりますし、お休みしようと思いますの」
「なんでだ?卒業式は来月だろう?」
「それが‥‥」
「旦那様、その件に付いては後ほどお話いたします」
執事のロクサーヌはすかさず主であるヨハンに告げます。
ヨハンはロクサーヌの表情から単にクリスティナの言葉通りではない事を感じ取ります。
「勉強に行かなくていいのか?」
「えぇ。もうお休みしようと思って」
「そっか、じゃ俺の相棒に乗って遠乗りでもするか」
「おい!シンザン!いきなり乗馬は無理だろう」
「大丈夫。俺のロデオは散歩が好きだし、クリスティナは抱いて行くから」
<<はぁぁぁぁぁ???>>
色々とシンザンは自由なのですね。あぁ…例の彼の自由とはかなり違いますが。
それにかなり口はガサツですけど、ストレート系のようです。
ヘタすると初夜だって普~通に実況しそうな雰囲気です。許しませんけどね。
「じゃ、決まり。早く食え。ロデオに乗せてやるから。あっとスカートは嬉しいけど…他のやつに足は見せたくないから何か着て来いよ」
「はい、判りましたわ」
「乗馬の服はダメだぞ」
「えっ?どうしてですの?」
「脱がせにくい」
<<えぇぇぇ??>>
流石にその発言はケイティの逆鱗に触れたようですね。
思い切りパコーンっとされましたが、蚊に刺された程度のようです。
シンザン無敵ですね。
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