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夫の食わず嫌いを克服せよ!
バッチィン!
オパール渾身の平手打ちにも効果がないので最後の一手【離縁】の札を切ったオパール。
フェリックスはその言葉にピタっと動きを止めます。
「落ち着いて。フェル」
「‥‥‥‥」
「何があったの?お話をしましょう?ね?フェル??」
寝台の上でマッパになったフェリックス。
寝かされて下になったオパールは優しくフェリックスの髪を撫でてあげます。
「俺がいない間にオパールが襲われたらどうしようかと思った」
「そんな事はありません」
「帰ったらオパールがいなかった」
「でも、ちゃんと帰って来たでしょう?」
「離縁するって言った」
「だってフェルが意地悪するんだもの」
静かになった部屋の中が心配で使用人たちは更にオロオロ。
体重差や、体格差のある2人。ないとは思っても奥様が殴られでもしたら大変な事になる!
扉を蹴破ってでも入った方がいいのか悩むスイフト。
「お屋敷の皆もビックリしてますわよ?」
「いいんだ。オパールだけがいれば。ここにいればいいんだ」
「我儘なフェルですわ。約束を忘れましたの?」
「約束?」
「第二騎士団の団長さんとして初めてご出勤する時に約束しましたでしょう?」
「した」
「フェルは何があっても、わたくしを守ってくださるのよね。だからどんな所に居ても必ず帰ってきてくださる。ですからわたくしは安心して、自由にいられるんですの。何時だってフェルが守ってくださるからよ?」
姿勢を直し、向き合って座るご夫婦。
夫はマッパで正座。妻は正座を崩していますね。
「はい、手を挙げてくださいまし」
おや?服を着せておりますね。本当に困ったクマちゃんですよ。
「はい、足をあげてくださいまし」
「パンツは自分で出来る」
「はいはい。でははいてくださいまし」
「はいた」
「では、フェル。お願いがございますの」
あぁ、真正面から妻の顔が見られない男がいますよ。これでも28歳。職業騎士団長。
威厳も何もあったものではありません。
「先ず、今日のような事はおやめくださいまし」
「だが!」
「おやめくださいまし!」
「はい‥‥わかりました」
「騎士団で何かがあったかは存じませんが、わたくしの事で心を乱したり、右往左往するのはおやめください」
「だが!」
「おやめくださいまし!」
「はい…わかりました」
「フェル、あなたは屋敷から一歩出れば第二騎士団の騎士団長なのです。威厳を持ってくださいませ。そして屋敷に帰ったらわたくしだけのフェルになってくださいませ。フェルがお屋敷に戻る以上わたくしもどこに出かけていても必ず戻って参ります。だってフェルの事を愛していますもの」
「わかった」
「うふっ。お腹が空きましたわ。残りのお召し物を着てくださいまし。今日はフェルに良いお話もありますの」
仲良く部屋から出て来た2人に使用人もほっとしています。
非番だったシーナは知らせに飛んで駆け付けたようです。へなへなと座り込んでしまいましたね。
「はい、フェル。みなさんに言う事がございますでしょう?」
「あぁ…みんな、すまなかった」
ペコリと頭を下げるフェリックスの隣でオパールもペコリと頭を下げます。
「だ、旦那様、奥様、おやめくださいませ!」
スイフトが慌てて頭をあげるように頼んでいます。
「皆様、これは侯爵家の秘密にしてくださいませね?」
にっこりとオパールは微笑むと、「お食事ですわぁ!」とフェリックスの腕を引っ張ります。
スイフトは食実室に向かう仲良い夫婦にポツリ。
「あとはお子様ですね。全力サポート致しますよ!」
☆~☆~☆~☆
「フェル、わたくしの席は向こうですわ」
「今日からここでいい。いや、ここだ」
「困った旦那様ですわね。わかりました。スイフトさん今日からフェルの隣にしてくださいまし」
「かしこまりました」
やっと夕食が運ばれてきますね。決して意地悪ではありません。今日のメニューは野菜尽くしと言っても良いでしょう。メインに至っては、大豆を挽いてトーフにしたトーブバーグ。
しかし、オパール農場を破壊した張本人。オパールとの約束でお残しは許されません。
パクリと目をギュっと閉じてトーフバーグを口に入れます。
「ん?‥‥旨いな」
「そうですわよ?フェルはお野菜の美味しさを知らなかっただけですわ」
「だが…やはりトマトは苦手だな。何というかこの香りというか‥」
「では、こちらを食べてみてくださいませ あーん」
「ん?あーーーん(ぱく)」
<<フォッ!食べたぞ!まんまトマトなのに!奥様凄い! ※使用人一同>>
「どうです?食べられますでしょう?」
「うーん。トマトというか‥‥なんだこれは?」
「トマトですわ。湯煎して皮を剥いたトマトを砂糖とショーユ、ゴマであえて氷室で冷やしただけです」
「ゴマか…これなら食べられるな」
「ね?何でも食べればよろしいのですよ。好き嫌いは大きくなれませんよ?」
<<だからー!奥様、旦那様はもう成長しませんって! ※使用人一同>>
嫌いな野菜ばかりの食事が終わった2人はサロンで寝転がらずそのまま座っていますね。
「そういえばよい話というのは何だ?」
「そうですわね。ちょっとお待ちになって。スイフトさん」
「はい」
「同行してくれた従者の方が書類を持っているはずですわ。貰ってきてくださいまし」
「書類?ドレスの試着じゃなかったのか?」
「ついでですから帰りに寄ったのです。だって今日よれば明日はずっとお屋敷に居られますでしょう」
ピクっとなったフェリックスを軽くかわすオパール。
明日はずっと屋敷に居られる…っとフェリックスの願望を良くわかっています。
「奥様、お持ちしました」
「ありがとう。スイフトさんに手続きをお願いしますからそちらにお座りになって」
「いえ、しかしわたくしは使用人ですので」
「スイフトさん。お座りになって」
「それは…まさか…」
「そう。命令」
「めっ、命令??スイフトお前!」
「フェル!お話をしますわ」
「はい…」
カサっと封筒から書類を出すと、フェリックスに手渡します。
「これは?」
「先日、お話をしました通りフェルが遠征の間に掃除をしましたの。そしたら色々と隠されていたお金が出てまいりましたの。一部が入金になりましたのでその報告書ですわ」
「隠されていた金?どこに?」
「侯爵領ですわよ?しっかりと掃除をしましたので安心してくださいな」
「いや、でも一部って…一部って額じゃないだろう?」
不安になってスイフトを見ると、ニコリと笑ってうんうんと頷いています。
オパールは食後のダージリンティーの香りを楽しんでいますね。
「一先ず、明日騎士団への貸付についてスイフトさんに手続きをして頂きますわね」
「か、貸付?騎士団に?」
「えぇ。第二騎士団に貸し付けを致しますわ。しっかりと手柄をお立てになり割り増しで返金頂きますわ」
「し、しかしそれは…確かにありがたいが‥財政が苦しくて…」
「フェル!侯爵家の台所はわたくしが預かっております。フェルは頷けばよろしいのです。武功は騎士団で。しっかりとお願いいたしますわ(うふっ)」
ごくりと息を飲む夫フェリックス。まさか俺はとんでもない妻を迎えたのでは??
今更気が付いたようですが、大丈夫。
オパールはフェリックス一筋!なかなかいないよ?フェリックスを推しって豪語する女性。貴重だよ~。
スイフト、そっとフェリックスに囁きます。
「奥様は本物の至宝でございます。絶対に離してはいけませんよ」
オパール渾身の平手打ちにも効果がないので最後の一手【離縁】の札を切ったオパール。
フェリックスはその言葉にピタっと動きを止めます。
「落ち着いて。フェル」
「‥‥‥‥」
「何があったの?お話をしましょう?ね?フェル??」
寝台の上でマッパになったフェリックス。
寝かされて下になったオパールは優しくフェリックスの髪を撫でてあげます。
「俺がいない間にオパールが襲われたらどうしようかと思った」
「そんな事はありません」
「帰ったらオパールがいなかった」
「でも、ちゃんと帰って来たでしょう?」
「離縁するって言った」
「だってフェルが意地悪するんだもの」
静かになった部屋の中が心配で使用人たちは更にオロオロ。
体重差や、体格差のある2人。ないとは思っても奥様が殴られでもしたら大変な事になる!
扉を蹴破ってでも入った方がいいのか悩むスイフト。
「お屋敷の皆もビックリしてますわよ?」
「いいんだ。オパールだけがいれば。ここにいればいいんだ」
「我儘なフェルですわ。約束を忘れましたの?」
「約束?」
「第二騎士団の団長さんとして初めてご出勤する時に約束しましたでしょう?」
「した」
「フェルは何があっても、わたくしを守ってくださるのよね。だからどんな所に居ても必ず帰ってきてくださる。ですからわたくしは安心して、自由にいられるんですの。何時だってフェルが守ってくださるからよ?」
姿勢を直し、向き合って座るご夫婦。
夫はマッパで正座。妻は正座を崩していますね。
「はい、手を挙げてくださいまし」
おや?服を着せておりますね。本当に困ったクマちゃんですよ。
「はい、足をあげてくださいまし」
「パンツは自分で出来る」
「はいはい。でははいてくださいまし」
「はいた」
「では、フェル。お願いがございますの」
あぁ、真正面から妻の顔が見られない男がいますよ。これでも28歳。職業騎士団長。
威厳も何もあったものではありません。
「先ず、今日のような事はおやめくださいまし」
「だが!」
「おやめくださいまし!」
「はい‥‥わかりました」
「騎士団で何かがあったかは存じませんが、わたくしの事で心を乱したり、右往左往するのはおやめください」
「だが!」
「おやめくださいまし!」
「はい…わかりました」
「フェル、あなたは屋敷から一歩出れば第二騎士団の騎士団長なのです。威厳を持ってくださいませ。そして屋敷に帰ったらわたくしだけのフェルになってくださいませ。フェルがお屋敷に戻る以上わたくしもどこに出かけていても必ず戻って参ります。だってフェルの事を愛していますもの」
「わかった」
「うふっ。お腹が空きましたわ。残りのお召し物を着てくださいまし。今日はフェルに良いお話もありますの」
仲良く部屋から出て来た2人に使用人もほっとしています。
非番だったシーナは知らせに飛んで駆け付けたようです。へなへなと座り込んでしまいましたね。
「はい、フェル。みなさんに言う事がございますでしょう?」
「あぁ…みんな、すまなかった」
ペコリと頭を下げるフェリックスの隣でオパールもペコリと頭を下げます。
「だ、旦那様、奥様、おやめくださいませ!」
スイフトが慌てて頭をあげるように頼んでいます。
「皆様、これは侯爵家の秘密にしてくださいませね?」
にっこりとオパールは微笑むと、「お食事ですわぁ!」とフェリックスの腕を引っ張ります。
スイフトは食実室に向かう仲良い夫婦にポツリ。
「あとはお子様ですね。全力サポート致しますよ!」
☆~☆~☆~☆
「フェル、わたくしの席は向こうですわ」
「今日からここでいい。いや、ここだ」
「困った旦那様ですわね。わかりました。スイフトさん今日からフェルの隣にしてくださいまし」
「かしこまりました」
やっと夕食が運ばれてきますね。決して意地悪ではありません。今日のメニューは野菜尽くしと言っても良いでしょう。メインに至っては、大豆を挽いてトーフにしたトーブバーグ。
しかし、オパール農場を破壊した張本人。オパールとの約束でお残しは許されません。
パクリと目をギュっと閉じてトーフバーグを口に入れます。
「ん?‥‥旨いな」
「そうですわよ?フェルはお野菜の美味しさを知らなかっただけですわ」
「だが…やはりトマトは苦手だな。何というかこの香りというか‥」
「では、こちらを食べてみてくださいませ あーん」
「ん?あーーーん(ぱく)」
<<フォッ!食べたぞ!まんまトマトなのに!奥様凄い! ※使用人一同>>
「どうです?食べられますでしょう?」
「うーん。トマトというか‥‥なんだこれは?」
「トマトですわ。湯煎して皮を剥いたトマトを砂糖とショーユ、ゴマであえて氷室で冷やしただけです」
「ゴマか…これなら食べられるな」
「ね?何でも食べればよろしいのですよ。好き嫌いは大きくなれませんよ?」
<<だからー!奥様、旦那様はもう成長しませんって! ※使用人一同>>
嫌いな野菜ばかりの食事が終わった2人はサロンで寝転がらずそのまま座っていますね。
「そういえばよい話というのは何だ?」
「そうですわね。ちょっとお待ちになって。スイフトさん」
「はい」
「同行してくれた従者の方が書類を持っているはずですわ。貰ってきてくださいまし」
「書類?ドレスの試着じゃなかったのか?」
「ついでですから帰りに寄ったのです。だって今日よれば明日はずっとお屋敷に居られますでしょう」
ピクっとなったフェリックスを軽くかわすオパール。
明日はずっと屋敷に居られる…っとフェリックスの願望を良くわかっています。
「奥様、お持ちしました」
「ありがとう。スイフトさんに手続きをお願いしますからそちらにお座りになって」
「いえ、しかしわたくしは使用人ですので」
「スイフトさん。お座りになって」
「それは…まさか…」
「そう。命令」
「めっ、命令??スイフトお前!」
「フェル!お話をしますわ」
「はい…」
カサっと封筒から書類を出すと、フェリックスに手渡します。
「これは?」
「先日、お話をしました通りフェルが遠征の間に掃除をしましたの。そしたら色々と隠されていたお金が出てまいりましたの。一部が入金になりましたのでその報告書ですわ」
「隠されていた金?どこに?」
「侯爵領ですわよ?しっかりと掃除をしましたので安心してくださいな」
「いや、でも一部って…一部って額じゃないだろう?」
不安になってスイフトを見ると、ニコリと笑ってうんうんと頷いています。
オパールは食後のダージリンティーの香りを楽しんでいますね。
「一先ず、明日騎士団への貸付についてスイフトさんに手続きをして頂きますわね」
「か、貸付?騎士団に?」
「えぇ。第二騎士団に貸し付けを致しますわ。しっかりと手柄をお立てになり割り増しで返金頂きますわ」
「し、しかしそれは…確かにありがたいが‥財政が苦しくて…」
「フェル!侯爵家の台所はわたくしが預かっております。フェルは頷けばよろしいのです。武功は騎士団で。しっかりとお願いいたしますわ(うふっ)」
ごくりと息を飲む夫フェリックス。まさか俺はとんでもない妻を迎えたのでは??
今更気が付いたようですが、大丈夫。
オパールはフェリックス一筋!なかなかいないよ?フェリックスを推しって豪語する女性。貴重だよ~。
スイフト、そっとフェリックスに囁きます。
「奥様は本物の至宝でございます。絶対に離してはいけませんよ」
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