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エドガルドの救出
真夜中。牢番も巡回を終えると牢番用の仮眠室に入りつかの間の夢を見る。
1カ所しかない入り口に鍵を内側から施錠すれば安心とばかりに規則的な鼾が扉の向こうから聞こえてくる。
エドガルドは背丈よりも高い位置にある窓から見える鉄格子越しの月を見上げた。
レオポルドの命令によって兵士たちに連れられて向かった先は地下牢。
薄暗く湿度が幾分高い事を除けば、硬い石の寝台で人生で初めて深く眠れる夜になりそうだと独り言ちたのも束の間、「食事だ」と出されたのは水のようなスープと固いパン。
向かいの牢の囚人に「食事は1日1回」と言われ「食わないならくれ」と言われてパンを放り投げた。飢えて死ぬつもりはないが、不思議と昂った気分に食欲を感じなかった。
城の地下にある牢だが、向かいに収監されている男は【天国だ】と言った。
元々はハルメル王国で使い捨ての雑用兵をしていたが終戦で所謂失職。
敗戦だったため給金も出ず、空き巣やスリ、置き引きを繰り返し流れ着いたのがファミル王国の王都だった。
「高慢ちきなご貴族様がいてよぅ」
前歯が数本しかない口を大きく開けて笑いながら話す男。
エドガルドは頼んだわけではないが、気分よく話をする男に付き合った。
「ゲッポだったか…ゲーロだったか…ま、そんな名前よぅ。ドーンと馬車に乗る寸前で突き飛ばして転んだ隙に指に目一杯嵌めてた指輪を拝借したワケだ」
「ご夫人を…次からは手を取ってエスコートを願いたいものだ」
「エスパルト?なんじゃそりゃ?まぁいいや。でな。逃げる時に落としちゃなんねぇなって飲み込んだのさ。ゴックンとね」
「なるほど。だから吐き出すまでここに…というわけか」
「ま、ゆっくりしまさぁ。ここはパンも出る。スープもある。しかもね、そのパンがカビてねぇんだ」
男はほんの2年半前までの従軍経験を話し始めた。
生臭い話かと思えば違う。腹が減って食べられないかと色んな草やキノコを食べた話ばかりだ。エドガルドは生きるためには食べねばならない本能なのだろうなと少し笑った。
「俺はね、使い捨ての雑用兵だったからいつも先陣。だもんで死体とか見た事ねぇんだ。人が殺されるところもね。わぁぁ!って突っ込んでいく途中で茂みに転がり込んで斜め向こうに逃げるのさ。騎士でもねぇから剣もないんだぜ?前の晩にガタガタ震えてたやつなんか、武器が無いって菜っ葉包丁持って来てたからな」
「君たちには武具は配給されなかったのか?」
「されたよ。でもね。傷が無いうちなら買い取り屋が高く買い取ってくれる。その金を親や女房に仕送りすんだよ。給金も半金半手でね‥‥手形なんかで支払ってもらっても小麦も買えねぇからな」
「そうだったのか」
「で、同じ部隊だと逃亡兵扱いになるから別の部隊に【●●村から来ましたぁ】ってまた武具を貰う訳。で、何度目だったかな。配給品は俺って判る模様があるんだけど、配給されたら最初にもらった武具だったぜ。結局買い取り屋と俺ら兵士と部隊の配給係の3つをグルグル回ってるだけってわけさ。これで戦争に勝てるなんて誰が思うよ」
部隊や犯罪者を収容する牢ではなく城の地下牢。
話し相手が出来たのが嬉しかったのか、それともパンの礼なのか、男は数時間喋りっ放しで、小窓の外が赤く染まる頃には眠くなったと寝てしまった。
エドガルドは石の寝台に横になり天井を見上げた。
時折男が置きだして用を足し、またごそごそと横になる気配がすれば鼾が聞こえだす。
雑用兵なら場所を問わず眠らねばならなかった経験からか、男はよく眠れているようだった。
牢番が仮眠室に入ったのか扉の閉まる音の少し後で牢番も鼾をかきだした。
深夜、空の月を見ているとあり得ないものがエドガルドの視界に入った。
背丈よりも高い小窓は大きさは大人一人が潜って這えるかどうかの大きさ。
ただ、高い位置にあるので少々飛び上がっても指先も引っ掛からない。
その窓に月の灯りを遮るかのように人の頭部が現れたと思えば、縄梯子が降りてきた。
「トラント侯爵令息とお見受けする」
「そうだが…」
「貴方の力が必要だ。手を貸してくれないか」
「私の?だが…脱獄は…」
「考えている時間はない。頼む」
エドガルドはその声に聞き覚えがあった。アベラルドの側近カルロの声だ。
だからこそ迷った。
エドガルドは初めて出会った5歳の時からレオポルドに傾倒した。
レオポルド為なら何でもできる。その為に名を覚えてもらい、顔を覚えてもらい、側に置いてもらう。寝食を忘れて必死だった。そして掴み取った側近の座。
レオポルドに名を呼ばれ、頼りにされて側にいる事は何よりも誇りだった。
迷いが出たのはステファニアに関してのみだった。
レオポルドにもステファニアにも【恋愛】の感情はない。レオポルドには絶対的な支配者を崇拝する信者の如く、ステファニアには妹でもありつつ同胞のような感情だった。
鉛を手に入れてレオポルドに渡した日から数か月は良心の呵責に耐えかねて酒の力を借りねば寝られなくなった。しかし国王の容態は急激に進行する訳ではなく、次第に罪の意識が薄れていった。
国王が床に伏せるようになった頃、ステファニアはハルメル王国に嫁いだ。
エドガルドは今思えばこの時、レオポルドに対し小さな疑問が生まれた。妹と弟という違いはあるが、レオポルドのアベラルドに行う対応に疑問が生まれたのだ。
母親が違うからだろうかと考えた事もあったが、アベラルドを見るレオポルドの視線に吐きそうになった事もあった。
胡散臭い正義感ではない。ただ、謝らねばと感じたのだ。
側近と言う地位を手に入れるためにステファニアを利用してしまった事に。
そして、ハルメル王国で耐えるステファニアを見て見ぬ振りをした事に。
小さな蟠りは、綻びとなってレオポルドへの忠誠心にひびを入れた。
――またステファニアが犠牲になる――
ポロポロと割れて落ちる忠誠心の欠片を踏みしめて【もうやめよう】と言った結果が地下牢。エドガルドは寝台から起き上がり、垂らした縄梯子の前に静かに歩いた。
見上げると月明かりを背に、朧気にカルロの容貌が見える。
「エドガルド殿、頼む、力を貸してくれ」
切羽詰まった声にカルロの中のエドガルドが見えなかった。
カルロもまた自分と同じく、エドガルドを思っていたのだろうか。
――そして見限ったのだろうか――
エドガルドは縄梯子を掴み、つま先を賭けた。
1カ所しかない入り口に鍵を内側から施錠すれば安心とばかりに規則的な鼾が扉の向こうから聞こえてくる。
エドガルドは背丈よりも高い位置にある窓から見える鉄格子越しの月を見上げた。
レオポルドの命令によって兵士たちに連れられて向かった先は地下牢。
薄暗く湿度が幾分高い事を除けば、硬い石の寝台で人生で初めて深く眠れる夜になりそうだと独り言ちたのも束の間、「食事だ」と出されたのは水のようなスープと固いパン。
向かいの牢の囚人に「食事は1日1回」と言われ「食わないならくれ」と言われてパンを放り投げた。飢えて死ぬつもりはないが、不思議と昂った気分に食欲を感じなかった。
城の地下にある牢だが、向かいに収監されている男は【天国だ】と言った。
元々はハルメル王国で使い捨ての雑用兵をしていたが終戦で所謂失職。
敗戦だったため給金も出ず、空き巣やスリ、置き引きを繰り返し流れ着いたのがファミル王国の王都だった。
「高慢ちきなご貴族様がいてよぅ」
前歯が数本しかない口を大きく開けて笑いながら話す男。
エドガルドは頼んだわけではないが、気分よく話をする男に付き合った。
「ゲッポだったか…ゲーロだったか…ま、そんな名前よぅ。ドーンと馬車に乗る寸前で突き飛ばして転んだ隙に指に目一杯嵌めてた指輪を拝借したワケだ」
「ご夫人を…次からは手を取ってエスコートを願いたいものだ」
「エスパルト?なんじゃそりゃ?まぁいいや。でな。逃げる時に落としちゃなんねぇなって飲み込んだのさ。ゴックンとね」
「なるほど。だから吐き出すまでここに…というわけか」
「ま、ゆっくりしまさぁ。ここはパンも出る。スープもある。しかもね、そのパンがカビてねぇんだ」
男はほんの2年半前までの従軍経験を話し始めた。
生臭い話かと思えば違う。腹が減って食べられないかと色んな草やキノコを食べた話ばかりだ。エドガルドは生きるためには食べねばならない本能なのだろうなと少し笑った。
「俺はね、使い捨ての雑用兵だったからいつも先陣。だもんで死体とか見た事ねぇんだ。人が殺されるところもね。わぁぁ!って突っ込んでいく途中で茂みに転がり込んで斜め向こうに逃げるのさ。騎士でもねぇから剣もないんだぜ?前の晩にガタガタ震えてたやつなんか、武器が無いって菜っ葉包丁持って来てたからな」
「君たちには武具は配給されなかったのか?」
「されたよ。でもね。傷が無いうちなら買い取り屋が高く買い取ってくれる。その金を親や女房に仕送りすんだよ。給金も半金半手でね‥‥手形なんかで支払ってもらっても小麦も買えねぇからな」
「そうだったのか」
「で、同じ部隊だと逃亡兵扱いになるから別の部隊に【●●村から来ましたぁ】ってまた武具を貰う訳。で、何度目だったかな。配給品は俺って判る模様があるんだけど、配給されたら最初にもらった武具だったぜ。結局買い取り屋と俺ら兵士と部隊の配給係の3つをグルグル回ってるだけってわけさ。これで戦争に勝てるなんて誰が思うよ」
部隊や犯罪者を収容する牢ではなく城の地下牢。
話し相手が出来たのが嬉しかったのか、それともパンの礼なのか、男は数時間喋りっ放しで、小窓の外が赤く染まる頃には眠くなったと寝てしまった。
エドガルドは石の寝台に横になり天井を見上げた。
時折男が置きだして用を足し、またごそごそと横になる気配がすれば鼾が聞こえだす。
雑用兵なら場所を問わず眠らねばならなかった経験からか、男はよく眠れているようだった。
牢番が仮眠室に入ったのか扉の閉まる音の少し後で牢番も鼾をかきだした。
深夜、空の月を見ているとあり得ないものがエドガルドの視界に入った。
背丈よりも高い小窓は大きさは大人一人が潜って這えるかどうかの大きさ。
ただ、高い位置にあるので少々飛び上がっても指先も引っ掛からない。
その窓に月の灯りを遮るかのように人の頭部が現れたと思えば、縄梯子が降りてきた。
「トラント侯爵令息とお見受けする」
「そうだが…」
「貴方の力が必要だ。手を貸してくれないか」
「私の?だが…脱獄は…」
「考えている時間はない。頼む」
エドガルドはその声に聞き覚えがあった。アベラルドの側近カルロの声だ。
だからこそ迷った。
エドガルドは初めて出会った5歳の時からレオポルドに傾倒した。
レオポルド為なら何でもできる。その為に名を覚えてもらい、顔を覚えてもらい、側に置いてもらう。寝食を忘れて必死だった。そして掴み取った側近の座。
レオポルドに名を呼ばれ、頼りにされて側にいる事は何よりも誇りだった。
迷いが出たのはステファニアに関してのみだった。
レオポルドにもステファニアにも【恋愛】の感情はない。レオポルドには絶対的な支配者を崇拝する信者の如く、ステファニアには妹でもありつつ同胞のような感情だった。
鉛を手に入れてレオポルドに渡した日から数か月は良心の呵責に耐えかねて酒の力を借りねば寝られなくなった。しかし国王の容態は急激に進行する訳ではなく、次第に罪の意識が薄れていった。
国王が床に伏せるようになった頃、ステファニアはハルメル王国に嫁いだ。
エドガルドは今思えばこの時、レオポルドに対し小さな疑問が生まれた。妹と弟という違いはあるが、レオポルドのアベラルドに行う対応に疑問が生まれたのだ。
母親が違うからだろうかと考えた事もあったが、アベラルドを見るレオポルドの視線に吐きそうになった事もあった。
胡散臭い正義感ではない。ただ、謝らねばと感じたのだ。
側近と言う地位を手に入れるためにステファニアを利用してしまった事に。
そして、ハルメル王国で耐えるステファニアを見て見ぬ振りをした事に。
小さな蟠りは、綻びとなってレオポルドへの忠誠心にひびを入れた。
――またステファニアが犠牲になる――
ポロポロと割れて落ちる忠誠心の欠片を踏みしめて【もうやめよう】と言った結果が地下牢。エドガルドは寝台から起き上がり、垂らした縄梯子の前に静かに歩いた。
見上げると月明かりを背に、朧気にカルロの容貌が見える。
「エドガルド殿、頼む、力を貸してくれ」
切羽詰まった声にカルロの中のエドガルドが見えなかった。
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