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最終話♡義父の抱擁
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いつものようにアルマンと庭を散歩するカーメリアだが、今までとは少し違う。
車椅子ではなく、立って歩いている。
アルマンは少し大きめの籐で編んだ籠を空いた腕に引っ掛けている。
負傷した事を知り、夫人は2、3日床に伏せたが直ぐに届いた夫からの手紙とレイリオス公爵の手紙に命に別状はないと知り、胸を撫でおろした。
しかし1カ月でと言った父は半年経ってもまだ戻らなかった。
心配をさせまいと重傷なのに軽傷と連絡をしたのではと暗くなりかけた所に知らせが舞い込んだ。
カーメリアの兄も兄嫁もリアーノ国に移住し少し離れた所にある屋敷に住んでいる。
そんな兄から父が出国し今日か明日には到着すると知らせがあったのだ。
「アルマン、こっち。あったわ」
「いいですね。かなりあるけども‥‥っと!!」
少し高い所にある枝を手に取り、カーメリアが実を採りやすい位置まで下げる。
1カ所に幾つも実があるのはブルーベリーである。
夫人がメングローザ公爵が唯一食べられるケーキだと知って木を植えたのだと言う。
たわわに実ったブルーベリーを採っていき、そのうちの幾つかを抓んでアルマンに食べさせる。
「果汁で指先が紫色になってしまうだろう?」
「あら?アルマンもそうじゃない…あ、これ、甘そう。食べたいわ」
籠に入れたブルーベリーを一つカーメリアが指さすとアルマンは【これじゃ何時まで経っても籠がいっぱいにならない】と言いながらカーメリアの口に運んでしまう。
「甘~い♡こっちも美味しそうな感じに熟れてる」
「あと1個だぞ?ほんとになくなっちゃうから」
結局籠に半分にも足らないほどのブルーベリーを収穫したが、カーメリアとアルマンは既にお腹いっぱいになるほどブルーベリーを食べてしまっていた。
夫人が小麦粉をミルクで溶いて生地を作っているシンク台の隣で今度は生クリームを泡立てる。
「だめよ。まだスポンジも焼いていないのに。生クリームはまだ後よ。あぁアルマン!もうカーメリアをサロンにでも連れて行って頂戴」
いたずら娘復活かのように夫人の周りをちょろちょろするカーメリアをアルマンはサロンに連行してしまった。
「お菓子つくりの邪魔をしたらだめだ」
「判ってないのね。あれは!見て覚えているの。お母様の作るブルーベリーケーキとお店のケーキは何か違う気がするのよね。先週お兄様が買ってきてくれたのは確かに美味しいの。美味しいんだけど・・・違うのよ」
ころころと鈴がなるように笑いながら話をするカーメリアの指には指輪が光っている。
☆彡☆彡求婚☆彡☆彡
「カーメリア、話があるんだ」
「アルマン、どうしたの?」
何時になく真面目な表情のアルマンに少しカーメリアは不安になった。
照れて赤くなったり、失敗して青くなったりすることはあったが、今日の表情は硬い。
「カーメリアには嘘は吐かない。でも隠していた事がある」
「アルマン・レイリオス‥‥だと言う事?」
「それもある。気分が悪くなったらいつでもやめるから‥‥聞いて欲しい」
恐らくはイデオット関係なのだろうと想像に容易い。しかしカーメリアはもう逃げない事に決めた。
イデオットに怯えても仕方がないと吹っ切れていたのもある。
「大丈夫。話して」
「うん。知っての通り僕はアルマン・レイリオスだった。公爵家に生まれて育ったけれど今はもう家名はない。廃籍をしてもらったから平民なんだ」
「判っているわ。気にしてないから」
「カーメリアを初めて見たのは6歳で‥‥気が付けば目で君を追ってた。どんどん好きになっていく思いは打ち明けずに‥‥誰とも結婚せずにいようと思った。カーメリア以上に誰かを好きになるなんて考えられなかった。当時僕は殿下の側近で理由は色々とあったけれど初等部の中ごろから側近は辞めたいと両親に相談をしてたんだ。でも許してもらえなくて高等部になった時、殿下の振る舞いももう側近だけではどうにもならなかったのもあった。それに君があの男の妻になり、隣にいる未来が近くなった事に僕は側近を辞める事が出来なければ家を出ると言った。面倒だよね…こんな男…」
「ふふっ。殿下に面倒事ばかりだったのはお互い様だもの。そうね…妻か…王妃にはならないとと思っていたけれど妻という感覚はなかったかも知れない…それどころではなかったし」
「君が…婚約解消で床に伏せったと聞いた時、僕は教会で奉仕活動をしてたんだ。そこで教えてもらった」
「なにを?」
「君が生きていてくれればそれでいい。もし…もしもがあるなら君を幸せにしたい。君を幸せにするには先ず自分が幸せにならねばいけないと教えてもらった。だけど欲が出た」
「欲‥‥どうして?」
「今、僕は幸せだ。これから先も幸せになりたい。そう思うとカーメリアにも僕と幸せになりたいと望んでほしいと欲が出てしまった。でも僕は平民だ。貧乏で辛い思いをさせるかも知れない。笑顔が曇るかも知れない。怖いんだ…どうしようもなく怖いんだ」
「アルマン…アルマンが望んでくれる。ただそれだけでわたくし幸せになれると思うの」
「カっ…カーメリア」
「もう!いつまでもウダウダと!煮え切りませんわね。結婚してくださいませ。わたくし、アルマン以外では笑えませんの」
「あうっ!結婚してくれっ愛してるっ!愛してるんだカーメリア!」
「ですから、お返事をくださいませ」
「するっ。結婚する。しますっ‥‥あれ?なんだか…」
逆プロポーズになってしまったカーメリアとアルマン。
夫婦間のパワーバランスもここで決まったような気がするのはアルマンの気のせいだろうか。
そして夕方。
明日になるのだろうかと作ったブルーベリーケーキを見て夫人が溜息を吐く。
諦めて夕食をとサロンから食堂に向かう途中で実家の家令が夫人の名を呼んだ。
「エミリア様!エミリア様~!お着きになりました!今しがたお着きになりました!」
家族で顔を見合わせ、一斉に玄関まで走り出す。
アルマンはカーメリアをヒョイと抱き上げると、兄夫婦を追い越し夫人を追い越した。
「ア、アルマン、降ろしてっ」
「体力温存だ。公爵様に抱き着くんだろう?」
真っ先に玄関にたどり着いた。
ストンとカーメリアを下ろすと同時に扉が開いた。
「お父様っ!お帰りなさいませ!」
幼い日のようにカーメリアを抱き上げて、メングローザ公爵は1回転した。
そして娘を下ろすと‥‥
――指に!!貴様ぁ~!!――
ギロリとメングローザ公爵に睨まれたアルマンの手をカーメリアが引く。
「お父様!家族が増えましたわ」
――カーメリア!誤解を生む発言はどうかと思うよ!――
今度こそメングローザ公爵の目にアルマンは失神しそうになったが、メングローザ公爵はアルマンをガッチリと抱擁した。
耳元で【幸せにしろ。それだけでいい】
メングローザ公爵は呟いた。
Fin
☆彡☆彡☆彡
長い話にお付き合いありがとうございました!!
車椅子ではなく、立って歩いている。
アルマンは少し大きめの籐で編んだ籠を空いた腕に引っ掛けている。
負傷した事を知り、夫人は2、3日床に伏せたが直ぐに届いた夫からの手紙とレイリオス公爵の手紙に命に別状はないと知り、胸を撫でおろした。
しかし1カ月でと言った父は半年経ってもまだ戻らなかった。
心配をさせまいと重傷なのに軽傷と連絡をしたのではと暗くなりかけた所に知らせが舞い込んだ。
カーメリアの兄も兄嫁もリアーノ国に移住し少し離れた所にある屋敷に住んでいる。
そんな兄から父が出国し今日か明日には到着すると知らせがあったのだ。
「アルマン、こっち。あったわ」
「いいですね。かなりあるけども‥‥っと!!」
少し高い所にある枝を手に取り、カーメリアが実を採りやすい位置まで下げる。
1カ所に幾つも実があるのはブルーベリーである。
夫人がメングローザ公爵が唯一食べられるケーキだと知って木を植えたのだと言う。
たわわに実ったブルーベリーを採っていき、そのうちの幾つかを抓んでアルマンに食べさせる。
「果汁で指先が紫色になってしまうだろう?」
「あら?アルマンもそうじゃない…あ、これ、甘そう。食べたいわ」
籠に入れたブルーベリーを一つカーメリアが指さすとアルマンは【これじゃ何時まで経っても籠がいっぱいにならない】と言いながらカーメリアの口に運んでしまう。
「甘~い♡こっちも美味しそうな感じに熟れてる」
「あと1個だぞ?ほんとになくなっちゃうから」
結局籠に半分にも足らないほどのブルーベリーを収穫したが、カーメリアとアルマンは既にお腹いっぱいになるほどブルーベリーを食べてしまっていた。
夫人が小麦粉をミルクで溶いて生地を作っているシンク台の隣で今度は生クリームを泡立てる。
「だめよ。まだスポンジも焼いていないのに。生クリームはまだ後よ。あぁアルマン!もうカーメリアをサロンにでも連れて行って頂戴」
いたずら娘復活かのように夫人の周りをちょろちょろするカーメリアをアルマンはサロンに連行してしまった。
「お菓子つくりの邪魔をしたらだめだ」
「判ってないのね。あれは!見て覚えているの。お母様の作るブルーベリーケーキとお店のケーキは何か違う気がするのよね。先週お兄様が買ってきてくれたのは確かに美味しいの。美味しいんだけど・・・違うのよ」
ころころと鈴がなるように笑いながら話をするカーメリアの指には指輪が光っている。
☆彡☆彡求婚☆彡☆彡
「カーメリア、話があるんだ」
「アルマン、どうしたの?」
何時になく真面目な表情のアルマンに少しカーメリアは不安になった。
照れて赤くなったり、失敗して青くなったりすることはあったが、今日の表情は硬い。
「カーメリアには嘘は吐かない。でも隠していた事がある」
「アルマン・レイリオス‥‥だと言う事?」
「それもある。気分が悪くなったらいつでもやめるから‥‥聞いて欲しい」
恐らくはイデオット関係なのだろうと想像に容易い。しかしカーメリアはもう逃げない事に決めた。
イデオットに怯えても仕方がないと吹っ切れていたのもある。
「大丈夫。話して」
「うん。知っての通り僕はアルマン・レイリオスだった。公爵家に生まれて育ったけれど今はもう家名はない。廃籍をしてもらったから平民なんだ」
「判っているわ。気にしてないから」
「カーメリアを初めて見たのは6歳で‥‥気が付けば目で君を追ってた。どんどん好きになっていく思いは打ち明けずに‥‥誰とも結婚せずにいようと思った。カーメリア以上に誰かを好きになるなんて考えられなかった。当時僕は殿下の側近で理由は色々とあったけれど初等部の中ごろから側近は辞めたいと両親に相談をしてたんだ。でも許してもらえなくて高等部になった時、殿下の振る舞いももう側近だけではどうにもならなかったのもあった。それに君があの男の妻になり、隣にいる未来が近くなった事に僕は側近を辞める事が出来なければ家を出ると言った。面倒だよね…こんな男…」
「ふふっ。殿下に面倒事ばかりだったのはお互い様だもの。そうね…妻か…王妃にはならないとと思っていたけれど妻という感覚はなかったかも知れない…それどころではなかったし」
「君が…婚約解消で床に伏せったと聞いた時、僕は教会で奉仕活動をしてたんだ。そこで教えてもらった」
「なにを?」
「君が生きていてくれればそれでいい。もし…もしもがあるなら君を幸せにしたい。君を幸せにするには先ず自分が幸せにならねばいけないと教えてもらった。だけど欲が出た」
「欲‥‥どうして?」
「今、僕は幸せだ。これから先も幸せになりたい。そう思うとカーメリアにも僕と幸せになりたいと望んでほしいと欲が出てしまった。でも僕は平民だ。貧乏で辛い思いをさせるかも知れない。笑顔が曇るかも知れない。怖いんだ…どうしようもなく怖いんだ」
「アルマン…アルマンが望んでくれる。ただそれだけでわたくし幸せになれると思うの」
「カっ…カーメリア」
「もう!いつまでもウダウダと!煮え切りませんわね。結婚してくださいませ。わたくし、アルマン以外では笑えませんの」
「あうっ!結婚してくれっ愛してるっ!愛してるんだカーメリア!」
「ですから、お返事をくださいませ」
「するっ。結婚する。しますっ‥‥あれ?なんだか…」
逆プロポーズになってしまったカーメリアとアルマン。
夫婦間のパワーバランスもここで決まったような気がするのはアルマンの気のせいだろうか。
そして夕方。
明日になるのだろうかと作ったブルーベリーケーキを見て夫人が溜息を吐く。
諦めて夕食をとサロンから食堂に向かう途中で実家の家令が夫人の名を呼んだ。
「エミリア様!エミリア様~!お着きになりました!今しがたお着きになりました!」
家族で顔を見合わせ、一斉に玄関まで走り出す。
アルマンはカーメリアをヒョイと抱き上げると、兄夫婦を追い越し夫人を追い越した。
「ア、アルマン、降ろしてっ」
「体力温存だ。公爵様に抱き着くんだろう?」
真っ先に玄関にたどり着いた。
ストンとカーメリアを下ろすと同時に扉が開いた。
「お父様っ!お帰りなさいませ!」
幼い日のようにカーメリアを抱き上げて、メングローザ公爵は1回転した。
そして娘を下ろすと‥‥
――指に!!貴様ぁ~!!――
ギロリとメングローザ公爵に睨まれたアルマンの手をカーメリアが引く。
「お父様!家族が増えましたわ」
――カーメリア!誤解を生む発言はどうかと思うよ!――
今度こそメングローザ公爵の目にアルマンは失神しそうになったが、メングローザ公爵はアルマンをガッチリと抱擁した。
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カーメリアの努力を侮辱するアホ殿下😡💢カーメリアの気持ちは王妃にしか理解出来ないものでしょうね😓💦公爵家のみんなが一丸となって支えてくれた事、アルマンが、カーメリアが寝込んだ事を知って毎日元気づける為に、せっせと一輪の花を届ける…💕アルマンがひたすらにカーメリアを想い、身分を捨ててまでカーメリアに尽くした💕💕なかなか出来る事ではないので感動しました🥹
3公爵のおじ様達も面白いですね…仲良し…😂公爵権限の時の3公が格好良かった😊👍
これは私のリクエストですが…その後のカーメリアとアルマンのお話と孫を取り合う爺ちゃん達のお話が読みたかったなぁと思いました😉
コメントありがとうございます。<(_ _)>
アルマンとカーメリアは椿姫の話から取ったんですけども、あちらは悲恋なので変えちゃいました(;^_^A
側にいられるならと側近でいたアルマンですが、カーメリアが婚約破棄をされた事で側近も辞めてただ側で支えよう、守ろうとします。思いが通じる事は望まずにただ、ただ元気になって欲しい思い。
こんな事で挫けたら王妃教育は何だったのか?!っと思われるかな~っと思ったんですけども、王妃に成るためだけに教育もされてきてそれが全てだったのにいきなり梯子を外されたら目標が無くなるなんてものではなく、それまでの人生が否定される、人格も否定されると同じ。
カーメリアの気持ちはコメントを頂いている通り王妃にしか判らないかな。
下手すると人格崩壊にもなりかねない衝撃でしたけれども、パパさんを筆頭に3家の公爵が手を取り合って国を大きく変えます(*^-^*)
もっと早くにしていれば…となっても何か事が起こらないとただのクーデターにもなってしまいますし、今回の婚約破棄、元々の選定の段階からエンヴィーと言われていたので本当に時間の無駄、しかも国の顔、頭を選ぶ事が出来レースだったのなら付き合わされた方はやってられない(笑)
過去のヤラカシもありますし、愚か者は去るのみ!!
3公爵は学生時代の同級生と後輩。年を取れば先輩、後輩も無くなっちゃいますがそれでもポイフル公爵はメングローザ公爵とレイリオス公爵は永遠の憧れでもあります(*^-^*)
このお話は…メングローザ公爵の若かりし頃とか、アルマンとカーメリアのその後を読みたい!というリクエストを多くいただいております。
話を作る時にある程度のキャラの経歴って作るんですけども、ホント、簡単なものなのでどう肉付けするか…考え中で御座います(*^-^*)
その中に晩年のメングローザ公爵夫妻ッというところに溺愛爺としていれてみようかな(*^-^*)
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました。<(_ _)>
おじさま公爵(トリオ)と王妃さまが素敵すぎました。
語彙力がないのでうまくつたえられないのがもどかしいのですが、魅力的な登場人物が本当に多かったです。
私にとっては公爵トリオも王妃も侍女もお母様も皆が『ヒーロー』で『ヒロイン』でした。
素敵な作品をかきあげてくださった作者さまに感謝です。ありがとうございます。
(公爵トリオが魅力的すぎたせいで、私の好きなジャンルに『イケオジ』『男の友情』がくわわりました。あわせてお礼もうしあげます。)
コメントありがとうございます。<(_ _)>
おぉ~2024年1番目のコメントで御座いますよ~
出先から覗いてみて良かった~\(^▽^)/
もうねぇ‥長距離ドライブの上にこの人出・・・ヤサグレそうになりましたが癒されました~ありがとうぅ♡
公爵トリオ、1人だけ後輩なんですけども憧れでもあり尊敬する2人の先輩にちょっとでも追いつこうとしたり(*^-^*)
それぞれが家庭を持ち、子供も生まれて、公爵という重い荷物を背負っているので大きな決断をする時には一致団結!
それだけ王家が腐っていたというのもありますが、面倒を見れるのもここまで!とカーメリアの一件がトリガーとなって立ち上がります(*^-^*)
実はこの話は脇役?が主役になっちゃってるという(;^_^A
恋愛は恋愛なんですけども、父親として娘に出来る事ってある程度の年齢になると少ししかないですし、任せられる男性が現れれば何を望むかと言えば「幸せにしてやって欲しい」っていう「それだけ」なのですよね(*^-^*)
イケオジと男の友情までお好きなジャンルに?!(@ ̄□ ̄@;)!!
にゃんと嬉しいお言葉!!ワシこそこんなにうれしいお言葉を頂いて(〃▽〃)ポッ
これで今年も頑張れる~ついでに家族が戻ってきたら(今、土産物を買い物中でワシはもう車に避難。笑)帰りのドライブも頑張れる~\(^0^)/アリガトー
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました。<(_ _)>
エンヴィーの【親のいない子がお菓子で笑顔になりますように】という願いを読んで涙と言葉に出来ない思いが込み上げて来ました
エンヴィーがお菓子を食べて美味しいものには時と場所は関係ないと言ったと思うのですが(少し台詞が違うかも)
それも込めて、子供達に美味しいと幸せを届けたいと願えるように心が成長出来たのかと思うと…この感想を打ってる最中も涙が止まらないです…胸がいっぱいで上手く言語化出来ませんが素敵なお話でした
コメントありがとうございます。<(_ _)>
話の最後の最後の方までエンヴィーは悪役といいますか、性悪な女性でイラっとさせられるんですけども、エンヴィーにはエンヴィーなりの理由があったという(;^_^A
タイトルの【ただ、それだけ】という事で色んなキャラに色々な意味の【それだけ】を持たせました。
その中でエンヴィーは【母親に構って欲しい】っていう【それだけ】なんですよね(*^-^*)
子供にとって親は何時だって親なので、笑っていてほしいし自分を見て欲しい。
荒んでいく生活の中でエンヴィーの記憶では母親が兎に角笑っている、楽しそうだっていう生活に戻してあげよう、そうすれば笑ってくれるし、褒めてくれる。
好きでもないイデオットに擦り寄ったのも母親のため。イデオットの乳母をしている頃の母親が一番幸せそうに見えたって感じかな。
美味しいものに時と場所は~はピッタンコ!合っておりますよ(*^-^*)v
イデオットが廃太子になる回のエンヴィーの台詞です♡
こんな細かい所まで覚えててくださるなんて!!超嬉しい!ありがとうですぅ(〃▽〃)ポッ
母親の為にとした事が裏目になって牢で母親に直接捨てられてしまうエンヴィー。
立ち直るまでには葛藤はあったと思うんですよ。
始めて得た賃金は貰おうと思ってした事ではなく、本来なら対価のないサービス。
優しさという目に見えないものは善意というそれだけで成り立つ。そこに余計なものがないのでエンヴィーの心を大きく動かします。やっと世話をしてくれた女性にも感謝ができたかな(*^-^*)
親に捨てられた経験があるからこそ、その辛さと寂しさを知るエンヴィーですので、考えてみれば母親の笑顔が見たいというだけで荒んでしまった過去。
せめて子供達には純粋に【楽しいから笑う】【嬉しいから笑う】って【それだけ】を感じて欲しいなとその時の自分に出来る最善を尽くすようになります(*^-^*)
この後、身を立てたエンヴィーは別の話でもチョイ役でヒロインを救ったりもします。ワシの話で数少ないヤラカシ令嬢の更生?なんですけどもね。
エンヴィーに注目して頂きありがとうございました♡
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>