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侯爵令嬢とオカルト
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「仕方ありません。最後のオカルトに頼りましょう!」
エレインは紙とペンでサラサラと文字を書いていく。
ポケットからコインを出すと、店員さんと一緒にコインに指を置く。
「●ックリさん、●ックリさん。教えてくださいませ!」
おぉ!これはオカルト中のオカルトである●ックリさんではないですか!
1文字目は【ぱ】に移動します。しかし2文字目‥‥動きません。
「おかしいですわね?」
「そ、そうですね…アハハ‥」
「人数を増やしたほうがいいのかしら?」
「で、でも今度は3方向に引っ張られる‥‥かなぁ…なんて。アハハ」
頼みの綱だった●ックリさんでも判らないとは流石メッシュ公爵家だけありますわね。
仕方ありません。もう一つの切り札を出すしかありませんわ。
エレインは食事代を払い、馬の手綱を腕にかけると歩き出します。
何故のらないかというと、両手が塞がっているのです。
えぇ、エレイン。ダウジングをしております。
なので、馬に乗ってしまうと片手しか使えないので、ダウジング出来ないのです。
しかし、ギュっと握っているので全然動きません。
一方方向を向いているだけの状態ですが、エレインは信じて歩いております。
いえ、間違いです。まだ三叉路に来ていませんのでハッキリ言って今の状態のダウジングに意味は全くありません。
一本道なのですから。
三叉路についたエレイン。それそれの方向に向けてみますが、先程の通りギュっと握っていますのでピクリともするはずがありません。
「おかしいわ。どの方向を向けても反応がないわ」
えぇ。当たり前です。
三叉路のどの道を通ってもそこから先は1本道。馬を思いっきり走らせても迷う事はないのですが、ここで間違えば間違いに気が付くまでに2日。ここに戻るまでもう2日。正解なら更に2日かかると言う事です。
間違ってしまえばもう4日余分にかかります。
なんとか名前を思い出そうとしますが、もう面倒になったので止めます。
店員さんがメッシュさん兄弟、メッシュ♪と団子の兄弟でもないのに名前を言った際になんとなく思ったパトリック、つまり右側に賭けてみようと思います。
「間違っていても、急げば4日を3日には出来るかも知れないわ!」
グダグダ迷っても仕方ありません。33%を外せは、次を引き当てる確率は50%になります。
そこでも間違えば次は100%の正解率なのですから。
ポジティブの塊でもあるエレインは馬に跨るとパッカパッカからタッタッタッタ・・そしてドドドっと馬を走らせます。
幾つもの商隊を追い越し、次に追いつきまた追い越ししていると立派な馬車が隊列を組んで走っています。
その横を猛スピードで馬に鞭を入れて駆け抜けていきます。
「おい!今のは女性じゃなかったか?」
馬車の中からパトリックが御者に聞きますが、馬車にはバックミラーがないので追い越された背中しか見えません。
立ち上がる土煙で騎乗しているのが女性なのか以前に、体格のいい騎士なのかどうかすら判りませんし、なにより御者の年齢53歳。老眼で見えないのです。
慌てて、眼鏡をかけようとしますが、手にしたのは●ヅキルーペ。オッと違うと思い椅子に置きますが揺れる馬車なので尻の下に動いてしまいます。
「きゃっ」
慌てて腰を浮かしますが、53歳のオッサンの口からでた乙女な言葉に驚いた両隣の御者も揺れも手伝って腰が浮きます。
「きゃっ」
「きゃっ」
何かが違うパトリックの馬車。眼鏡をかけた時には時すでに遅し。もう砂煙もおさまりつつありました。
御者も定年まであと2年。近くの文字なら見えるんですけど、パトリック残念!!
エレインは紙とペンでサラサラと文字を書いていく。
ポケットからコインを出すと、店員さんと一緒にコインに指を置く。
「●ックリさん、●ックリさん。教えてくださいませ!」
おぉ!これはオカルト中のオカルトである●ックリさんではないですか!
1文字目は【ぱ】に移動します。しかし2文字目‥‥動きません。
「おかしいですわね?」
「そ、そうですね…アハハ‥」
「人数を増やしたほうがいいのかしら?」
「で、でも今度は3方向に引っ張られる‥‥かなぁ…なんて。アハハ」
頼みの綱だった●ックリさんでも判らないとは流石メッシュ公爵家だけありますわね。
仕方ありません。もう一つの切り札を出すしかありませんわ。
エレインは食事代を払い、馬の手綱を腕にかけると歩き出します。
何故のらないかというと、両手が塞がっているのです。
えぇ、エレイン。ダウジングをしております。
なので、馬に乗ってしまうと片手しか使えないので、ダウジング出来ないのです。
しかし、ギュっと握っているので全然動きません。
一方方向を向いているだけの状態ですが、エレインは信じて歩いております。
いえ、間違いです。まだ三叉路に来ていませんのでハッキリ言って今の状態のダウジングに意味は全くありません。
一本道なのですから。
三叉路についたエレイン。それそれの方向に向けてみますが、先程の通りギュっと握っていますのでピクリともするはずがありません。
「おかしいわ。どの方向を向けても反応がないわ」
えぇ。当たり前です。
三叉路のどの道を通ってもそこから先は1本道。馬を思いっきり走らせても迷う事はないのですが、ここで間違えば間違いに気が付くまでに2日。ここに戻るまでもう2日。正解なら更に2日かかると言う事です。
間違ってしまえばもう4日余分にかかります。
なんとか名前を思い出そうとしますが、もう面倒になったので止めます。
店員さんがメッシュさん兄弟、メッシュ♪と団子の兄弟でもないのに名前を言った際になんとなく思ったパトリック、つまり右側に賭けてみようと思います。
「間違っていても、急げば4日を3日には出来るかも知れないわ!」
グダグダ迷っても仕方ありません。33%を外せは、次を引き当てる確率は50%になります。
そこでも間違えば次は100%の正解率なのですから。
ポジティブの塊でもあるエレインは馬に跨るとパッカパッカからタッタッタッタ・・そしてドドドっと馬を走らせます。
幾つもの商隊を追い越し、次に追いつきまた追い越ししていると立派な馬車が隊列を組んで走っています。
その横を猛スピードで馬に鞭を入れて駆け抜けていきます。
「おい!今のは女性じゃなかったか?」
馬車の中からパトリックが御者に聞きますが、馬車にはバックミラーがないので追い越された背中しか見えません。
立ち上がる土煙で騎乗しているのが女性なのか以前に、体格のいい騎士なのかどうかすら判りませんし、なにより御者の年齢53歳。老眼で見えないのです。
慌てて、眼鏡をかけようとしますが、手にしたのは●ヅキルーペ。オッと違うと思い椅子に置きますが揺れる馬車なので尻の下に動いてしまいます。
「きゃっ」
慌てて腰を浮かしますが、53歳のオッサンの口からでた乙女な言葉に驚いた両隣の御者も揺れも手伝って腰が浮きます。
「きゃっ」
「きゃっ」
何かが違うパトリックの馬車。眼鏡をかけた時には時すでに遅し。もう砂煙もおさまりつつありました。
御者も定年まであと2年。近くの文字なら見えるんですけど、パトリック残念!!
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