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夫の切実な悩みが始まる日
ドドドっと走っていくと確かに大きな樫の木があります。おぅ!祠もあるではないですか。
あの地図が下手な執事よりよっぽど門番のほうが役に立つよねと思いつつ分岐を左へ。
馬の前方に何個も照明弾となる火魔法を飛ばしながら走っていきます。
勿論火事になってはいけないので線香花火仕様。ジュボっと落ちる寸前で消えていきます。
パトリックの屋敷の最上階(と言っても3階)からは明るい玉のようなものが遠くの方に消えていくのが見えます。
リリシアが湯あみをしているようで執務室にはパトリックと執事。
執事は残念そうな顔をしております。
「旦那様、本当に良かったのですか?」
「何がだ?」
「あの魔法で出した現金ですが、黒い穴の向こう…多分数億はありましたよ」
「えっ?‥‥何故それを言わない」
「言ってどうなるのです?向こうは正論、こっちは感情論になるだけです」
「それもそうだが…」
「なんだかとてつもなく大きな魚を逃がした気がするのですが」
「俺もなんとなくそんな気はしている」
「それから、王太子殿下から書簡が届いております」
「殿下から?何故それを先に言わない」
「言ってどうなるのです?今から読んで頂くのに。言うより見たほうが早いです」
王太子殿下からの書簡を受け取り目を通していくパトリック。
はぁ~っと頭を抱えております。
「どうしますか」
「どうするもなにも‥‥断れないだろう」
「それは承知しておりますが、公爵様からも叱られますよ」
「頭が痛いな。金はもう…借りられないだろう」
「そうですね。本気でお考えくださいね。離縁までの1年を待たず破産しますよ」
「そうだな…買い物を控えるように言っておくよ」
「何度も聞きまましたが、今度は本気でお願いします」
執事は本日届いた分ですとリリシアの王都で買い物をした請求書の束を置いていきます。
一番上にあるものは一番安い物のようですがそれでも500万。
それが何枚あるのだろうと今更ながらにパトリック頭を抱えます。
王太子殿下は来月早々にエレインに会いに行くと書簡に書いています。
リリシアの事は知っているとは言え、実に悩ましい問題です。
地図でしか見た事のない辺境の中の辺境に本当に追いやってしまった今、取り返しもつきません。
「可愛いんだが…浪費が半端ないな」
当面は父の公爵がエレイン用として渡してくれた2億で払えるでしょうが半分は王都の買い物で消えてしまうのがなんとも言えない所です。
執事の言う父から叱られるのはエレインの為の金を一切エレインの為には使わずにリリシアに使ったことがバレれば廃嫡だけでは済まない事を示唆しているようです。
椅子に深く腰をかけてエレインとの6か条が書かれた紙を手にして読んでいます。
胸がポォっと明るくなり、なんだ?と見てみると刻印がある事に気が付きます。
「ガチだったのか…本気でマズいな」
呟いた時、ノックもなしに扉が開きます。
「おまたせぇ。今日もかわいい??」
「あぁ、可愛いよ」
「うふっ。じゃぁベッドに行こうよぉ」
リリシアに手を引かれベッドのある寝室に行くと、お姫様抱っこをせがむリリシア。
疲れているんだけどなと思いつつ、要望に応えてベッドまで運びます。
王都で買ったという指輪をした指を色んな角度で見ているリリシアは確かに可愛いと思うけれど、なんとなく色あせて見えてしまう気がして、フルフルと首を横に振ります。
もう4年になるリリシアとの付き合い。ケンカをしたのも、自分がリリシアの男だと公爵家の男が言うものだからついつい殴ってしまった。弟2人はそれに巻き込まれただけである。
店を半壊させるほど暴れてしまい喧嘩両成敗かと思ったら向こうは腕の骨を折っていた。
反省しろと辺境に飛ばされた時、リリシアが王都は離れたくないと嫌がったので何でも買ってやると連れては来たもののこれほどだとは思わなかった。
それでも守ってやらないとと思う庇護欲をかり立たされ我儘を聞いてきたが、エレインを見た今、これいいのかと考えてしまっています。
「いい指輪だな。ちょっと見せてくれ」
「だめー。これはりりィのだもん」
触らせてくれることもないリリシアと、かなり昔のしかも初版本をどうぞと事も無げに貸してくれたエレインをついつい比べてしまっています。
灯りを消してリリシアを抱きましたが、射精まで至らずに途中で萎えてしまう息子。
翌日以降は、リリシアが色々と試すもののちっとも反応しなくなってしまいます。
いったいどうした俺?と22歳のパトリック。EDかも?と悩む日々がはじまったのでした。
あの地図が下手な執事よりよっぽど門番のほうが役に立つよねと思いつつ分岐を左へ。
馬の前方に何個も照明弾となる火魔法を飛ばしながら走っていきます。
勿論火事になってはいけないので線香花火仕様。ジュボっと落ちる寸前で消えていきます。
パトリックの屋敷の最上階(と言っても3階)からは明るい玉のようなものが遠くの方に消えていくのが見えます。
リリシアが湯あみをしているようで執務室にはパトリックと執事。
執事は残念そうな顔をしております。
「旦那様、本当に良かったのですか?」
「何がだ?」
「あの魔法で出した現金ですが、黒い穴の向こう…多分数億はありましたよ」
「えっ?‥‥何故それを言わない」
「言ってどうなるのです?向こうは正論、こっちは感情論になるだけです」
「それもそうだが…」
「なんだかとてつもなく大きな魚を逃がした気がするのですが」
「俺もなんとなくそんな気はしている」
「それから、王太子殿下から書簡が届いております」
「殿下から?何故それを先に言わない」
「言ってどうなるのです?今から読んで頂くのに。言うより見たほうが早いです」
王太子殿下からの書簡を受け取り目を通していくパトリック。
はぁ~っと頭を抱えております。
「どうしますか」
「どうするもなにも‥‥断れないだろう」
「それは承知しておりますが、公爵様からも叱られますよ」
「頭が痛いな。金はもう…借りられないだろう」
「そうですね。本気でお考えくださいね。離縁までの1年を待たず破産しますよ」
「そうだな…買い物を控えるように言っておくよ」
「何度も聞きまましたが、今度は本気でお願いします」
執事は本日届いた分ですとリリシアの王都で買い物をした請求書の束を置いていきます。
一番上にあるものは一番安い物のようですがそれでも500万。
それが何枚あるのだろうと今更ながらにパトリック頭を抱えます。
王太子殿下は来月早々にエレインに会いに行くと書簡に書いています。
リリシアの事は知っているとは言え、実に悩ましい問題です。
地図でしか見た事のない辺境の中の辺境に本当に追いやってしまった今、取り返しもつきません。
「可愛いんだが…浪費が半端ないな」
当面は父の公爵がエレイン用として渡してくれた2億で払えるでしょうが半分は王都の買い物で消えてしまうのがなんとも言えない所です。
執事の言う父から叱られるのはエレインの為の金を一切エレインの為には使わずにリリシアに使ったことがバレれば廃嫡だけでは済まない事を示唆しているようです。
椅子に深く腰をかけてエレインとの6か条が書かれた紙を手にして読んでいます。
胸がポォっと明るくなり、なんだ?と見てみると刻印がある事に気が付きます。
「ガチだったのか…本気でマズいな」
呟いた時、ノックもなしに扉が開きます。
「おまたせぇ。今日もかわいい??」
「あぁ、可愛いよ」
「うふっ。じゃぁベッドに行こうよぉ」
リリシアに手を引かれベッドのある寝室に行くと、お姫様抱っこをせがむリリシア。
疲れているんだけどなと思いつつ、要望に応えてベッドまで運びます。
王都で買ったという指輪をした指を色んな角度で見ているリリシアは確かに可愛いと思うけれど、なんとなく色あせて見えてしまう気がして、フルフルと首を横に振ります。
もう4年になるリリシアとの付き合い。ケンカをしたのも、自分がリリシアの男だと公爵家の男が言うものだからついつい殴ってしまった。弟2人はそれに巻き込まれただけである。
店を半壊させるほど暴れてしまい喧嘩両成敗かと思ったら向こうは腕の骨を折っていた。
反省しろと辺境に飛ばされた時、リリシアが王都は離れたくないと嫌がったので何でも買ってやると連れては来たもののこれほどだとは思わなかった。
それでも守ってやらないとと思う庇護欲をかり立たされ我儘を聞いてきたが、エレインを見た今、これいいのかと考えてしまっています。
「いい指輪だな。ちょっと見せてくれ」
「だめー。これはりりィのだもん」
触らせてくれることもないリリシアと、かなり昔のしかも初版本をどうぞと事も無げに貸してくれたエレインをついつい比べてしまっています。
灯りを消してリリシアを抱きましたが、射精まで至らずに途中で萎えてしまう息子。
翌日以降は、リリシアが色々と試すもののちっとも反応しなくなってしまいます。
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