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第2話♡女性秘書官
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6年の月日が流れ、人事異動の季節がやってきた。
王都を守る第3騎士団にもこの春からやっと!念願の秘書官が配属された。
長く床に臥したままの先代国王が崩御し、王冠を受け継いだ新しい国王夫妻が民衆に手を振ったのは5年前。5年経った今も、いや即位した時よりも民衆には絶大な人気があり歴代最高の賢王、賢妃と呼ばれている。
新婚当時から王妃が主導となり国王が先ず行ったのは女性の登用。
女性にも有能な者は多くいるが男尊女卑に選民思想の強い社会では金を稼げる女性の仕事と言えばお針子か家庭教師。それ以外は娼婦くらいだった。
お針子をしている女性は手に職があるとないでは大違いの平民。
家庭教師は嫁ぐ事が出来なかった、若しくは出戻りの貴族令嬢。
娼婦に関しては言わずもがな。
新国王夫妻はそんな社会に「女性を雇用」と言う一石を投じた。
先ずは手始めに王宮の文官職。次に次官。
女官長ですら「名誉」と言う給金しか受け取っていなかったのにこの5年間で「現金」を給金として受け取る女性が徐々に増えてきた。
第3騎士団を束ねる騎士団長ガウルテリオが就任したのは半年前。
ガウルテリオは元々王太子時代の国王エンリケの側近で直属護衛をする近衛騎士だった。即位を目の前にした主エンリケの強い引き留めも固辞して近衛騎士を辞任し、一般兵募集の入隊試験を当然の如くトップ合格して第3騎士団に入隊した。爵位などにも恵まれている立場ではあったがそんなコネを使わずに腕一本のたたき上げで騎士団長に5年で成り上がった。間もなく30歳のまぁ…イケメンである。
騎士団は剣を手に人々を守るだけが仕事ではない。
騎士達が「雑務」と呼ぶ仕事の中には書類整理、所謂執務があった。
が!いかんせん‥‥脳筋の多い騎士団では文字を3文字以上見ると頭痛を起こす者や、始末書ですら1行の「次から気を付けます。申し訳ありません」で終わらせる者が多い。
当然、色々な書類は雑に扱われて、「休暇届の用紙は何処だ?」となれば部屋を竜巻が通り過ぎた有り様になるまで探し回らねばならない。
「書類を纏めてくれて、出来れば仕上げてくれる秘書官を!」
剣や甲冑と同じく喉から手が出るほど欲しかった人材が遂に配属された。
女性の秘書官だという事で、それだけでも垂涎モノとするのが騎士団。
用もないのに部屋にやって来る騎士や、わざわざ遠回りして中を覗きながら廊下を歩く騎士であっという間にごった返してしまった。
騎士はとにかく女性には縁がない仕事NO1と言っても過言ではない。
騎士はモテる。そんな言葉を鵜呑みにして騎士になった男達。
ところがどっこい身を投じてみれば、モテる騎士はごく一部の近衛騎士かせいぜい第一騎士団の美丈夫くらい。
汗臭い、汚い、男臭い、家無し、金なし。
爵位があっても次男以降ばかりである事から継ぐ家もなく親も相手を探してくれることなど先ずない。付き合う間は独身寮に住まいがあるが結婚すれば出なければならない。
出れば家がない。そんな男に女性が寄って来る筈がない(稀にいるが)
なので年齢イコール彼女いない歴となり、仕方なく酒場や娼館で金を払う事で相手をしてくれる女性の元に通い、勘違いをして贈り物をし続け、店に通い詰める‥‥で、金がない。
実は独身女性から敬遠される職業TOP3の常連が騎士だった。
おっと。悪い事ばかりではない。
「結婚して良かった夫の職業TOP3」の常連でもあるのだ。
上記のような不遇な期間を大なり小なり味わう騎士は「メリー・ミー?」「イェス♡」と応えてくれた女性(娼婦除く)は絶対に逃がさない。それはもう献身的に尽くしてくれるし、適度に留守だし、危険手当はあるしで奥様ウハウハ。浮気など発覚しようものなら給金差し押さえで離縁が出来るからである。あぁ世の夫君には世知辛い。
ガウルテリオは事前に配属される秘書官の事は知っていた。
その名、いや家名だ。家名を聞いて何かの間違いではないか。何度か問いただしたが間違いはないと言われた。
配属は人事がする事で、決定した事に異議を唱えても仕方がない。
悶々とした気持ちを抱えつつも、負傷し退団となる者の再就職先探しに挨拶回り、溜まりに溜まった報告書の提出に追われた。
「明日ですよ?」という副隊長の言葉に大慌てで秘書官用のデスクや専用の書棚などを設置するスペースを確保するという有様。いつ来ても大丈夫と見てくれだけは整ったのが今朝の事だ。
午前10時には着任すると聞いて、ここの所3日は隊舎に缶詰めの上、徹夜。うとうとしてハッと目が覚めるがまた眠気が襲ってくる。そんな事を繰り返していると廊下が騒がしくなった。
ガウルテリオの団長室の扉はいつも開放されている。
騎士達とは明らかに違う細身の体が目に入り、「不味い」と何度目かの覚醒をした。
背筋を伸ばし、規則正しい靴の音が真っ直ぐにガウルテリオのデスクに向かってくる。音が止まると一拍の間を置いて心地よい声がガウルテリオの耳に届いた。
「本日より第三騎士団、団長付秘書官となりますマリー・ウェルバームです。よろしくお願いいたします」
ガウルテリオは椅子から立ち上がる。
「第三騎士団長のガウルテリオ・アージュだ。部屋に入って直ぐが広報を任せているイグナシオ・ブループ担当官、彼の隣のデスクが奥から副隊長のラウール・モンテ、ファルコン・マイノシーだ。君のデスクは彼らとは反対側のこちらになる」
手で「そこが君のデスクだ」と示すとマリー・ウェルバームは顔を横に向けた。
――嘘だろ…どうして?――
ガウルテリオの心臓がドクドクと早鐘をうつ。
その横顔は6年前に記憶に刷り込まれてからはふとした拍子に思い出す彼女の顔だった。
「では、本日より取り掛かります」
「えっ?」
「大丈夫です。書類の私的な持ち出し、業務上知り得た事象の漏洩は致しません」
ピシリと事務的な口調で冷たくガウルテリオの喉まで出かかった言葉を遮られた。
今日は着任の初日。大量に片付けねばならない書類があるのは承知をしているが先ずは隊舎の中を案内し、引継ぎと言えるかは微妙ではあるが、それまでのやり方を伝えようと思ったのだ。
マリーは一礼をすると自分にあてがわれたデスクに向かい、引き出しの中、執務机の中央にある椅子を収納する場を覗き込み、何もない事を確認すると乱雑に積まれただけの書類を自分のデスクに積み重ね始めた。
女性の秘書官が配属されたと聞いて用もない騎士達が団長執務室を覗き込む。
その中で1人の騎士が細やかな疑問を投げかけた。
「あれ?配属された秘書官って…マリー・ウェルバーム嬢?」
「マジか?!」
「うわっ!本当だ。最悪じゃねぇかよ」
第3騎士団に配属になったマリー・ウェルバーム。
ウェルバーム子爵家の令嬢で御年24歳。
18歳でほとんどの令嬢が結婚をするこの国では完全な嫁き遅れの部類。
その姿を見た途端に騎士たちが意気消沈するのも無理はない。
マリー・ウェルバーム子爵令嬢いや、秘書官は笑わないのだ。
「愛想無し令嬢」と言えば真っ先に名が上がり、愛らしい唇から出る言葉は氷よりも冷たく事務的。何より騎士達に敬遠をされるのは見た目と中身は良くても「家」が最悪だったからである
王都を守る第3騎士団にもこの春からやっと!念願の秘書官が配属された。
長く床に臥したままの先代国王が崩御し、王冠を受け継いだ新しい国王夫妻が民衆に手を振ったのは5年前。5年経った今も、いや即位した時よりも民衆には絶大な人気があり歴代最高の賢王、賢妃と呼ばれている。
新婚当時から王妃が主導となり国王が先ず行ったのは女性の登用。
女性にも有能な者は多くいるが男尊女卑に選民思想の強い社会では金を稼げる女性の仕事と言えばお針子か家庭教師。それ以外は娼婦くらいだった。
お針子をしている女性は手に職があるとないでは大違いの平民。
家庭教師は嫁ぐ事が出来なかった、若しくは出戻りの貴族令嬢。
娼婦に関しては言わずもがな。
新国王夫妻はそんな社会に「女性を雇用」と言う一石を投じた。
先ずは手始めに王宮の文官職。次に次官。
女官長ですら「名誉」と言う給金しか受け取っていなかったのにこの5年間で「現金」を給金として受け取る女性が徐々に増えてきた。
第3騎士団を束ねる騎士団長ガウルテリオが就任したのは半年前。
ガウルテリオは元々王太子時代の国王エンリケの側近で直属護衛をする近衛騎士だった。即位を目の前にした主エンリケの強い引き留めも固辞して近衛騎士を辞任し、一般兵募集の入隊試験を当然の如くトップ合格して第3騎士団に入隊した。爵位などにも恵まれている立場ではあったがそんなコネを使わずに腕一本のたたき上げで騎士団長に5年で成り上がった。間もなく30歳のまぁ…イケメンである。
騎士団は剣を手に人々を守るだけが仕事ではない。
騎士達が「雑務」と呼ぶ仕事の中には書類整理、所謂執務があった。
が!いかんせん‥‥脳筋の多い騎士団では文字を3文字以上見ると頭痛を起こす者や、始末書ですら1行の「次から気を付けます。申し訳ありません」で終わらせる者が多い。
当然、色々な書類は雑に扱われて、「休暇届の用紙は何処だ?」となれば部屋を竜巻が通り過ぎた有り様になるまで探し回らねばならない。
「書類を纏めてくれて、出来れば仕上げてくれる秘書官を!」
剣や甲冑と同じく喉から手が出るほど欲しかった人材が遂に配属された。
女性の秘書官だという事で、それだけでも垂涎モノとするのが騎士団。
用もないのに部屋にやって来る騎士や、わざわざ遠回りして中を覗きながら廊下を歩く騎士であっという間にごった返してしまった。
騎士はとにかく女性には縁がない仕事NO1と言っても過言ではない。
騎士はモテる。そんな言葉を鵜呑みにして騎士になった男達。
ところがどっこい身を投じてみれば、モテる騎士はごく一部の近衛騎士かせいぜい第一騎士団の美丈夫くらい。
汗臭い、汚い、男臭い、家無し、金なし。
爵位があっても次男以降ばかりである事から継ぐ家もなく親も相手を探してくれることなど先ずない。付き合う間は独身寮に住まいがあるが結婚すれば出なければならない。
出れば家がない。そんな男に女性が寄って来る筈がない(稀にいるが)
なので年齢イコール彼女いない歴となり、仕方なく酒場や娼館で金を払う事で相手をしてくれる女性の元に通い、勘違いをして贈り物をし続け、店に通い詰める‥‥で、金がない。
実は独身女性から敬遠される職業TOP3の常連が騎士だった。
おっと。悪い事ばかりではない。
「結婚して良かった夫の職業TOP3」の常連でもあるのだ。
上記のような不遇な期間を大なり小なり味わう騎士は「メリー・ミー?」「イェス♡」と応えてくれた女性(娼婦除く)は絶対に逃がさない。それはもう献身的に尽くしてくれるし、適度に留守だし、危険手当はあるしで奥様ウハウハ。浮気など発覚しようものなら給金差し押さえで離縁が出来るからである。あぁ世の夫君には世知辛い。
ガウルテリオは事前に配属される秘書官の事は知っていた。
その名、いや家名だ。家名を聞いて何かの間違いではないか。何度か問いただしたが間違いはないと言われた。
配属は人事がする事で、決定した事に異議を唱えても仕方がない。
悶々とした気持ちを抱えつつも、負傷し退団となる者の再就職先探しに挨拶回り、溜まりに溜まった報告書の提出に追われた。
「明日ですよ?」という副隊長の言葉に大慌てで秘書官用のデスクや専用の書棚などを設置するスペースを確保するという有様。いつ来ても大丈夫と見てくれだけは整ったのが今朝の事だ。
午前10時には着任すると聞いて、ここの所3日は隊舎に缶詰めの上、徹夜。うとうとしてハッと目が覚めるがまた眠気が襲ってくる。そんな事を繰り返していると廊下が騒がしくなった。
ガウルテリオの団長室の扉はいつも開放されている。
騎士達とは明らかに違う細身の体が目に入り、「不味い」と何度目かの覚醒をした。
背筋を伸ばし、規則正しい靴の音が真っ直ぐにガウルテリオのデスクに向かってくる。音が止まると一拍の間を置いて心地よい声がガウルテリオの耳に届いた。
「本日より第三騎士団、団長付秘書官となりますマリー・ウェルバームです。よろしくお願いいたします」
ガウルテリオは椅子から立ち上がる。
「第三騎士団長のガウルテリオ・アージュだ。部屋に入って直ぐが広報を任せているイグナシオ・ブループ担当官、彼の隣のデスクが奥から副隊長のラウール・モンテ、ファルコン・マイノシーだ。君のデスクは彼らとは反対側のこちらになる」
手で「そこが君のデスクだ」と示すとマリー・ウェルバームは顔を横に向けた。
――嘘だろ…どうして?――
ガウルテリオの心臓がドクドクと早鐘をうつ。
その横顔は6年前に記憶に刷り込まれてからはふとした拍子に思い出す彼女の顔だった。
「では、本日より取り掛かります」
「えっ?」
「大丈夫です。書類の私的な持ち出し、業務上知り得た事象の漏洩は致しません」
ピシリと事務的な口調で冷たくガウルテリオの喉まで出かかった言葉を遮られた。
今日は着任の初日。大量に片付けねばならない書類があるのは承知をしているが先ずは隊舎の中を案内し、引継ぎと言えるかは微妙ではあるが、それまでのやり方を伝えようと思ったのだ。
マリーは一礼をすると自分にあてがわれたデスクに向かい、引き出しの中、執務机の中央にある椅子を収納する場を覗き込み、何もない事を確認すると乱雑に積まれただけの書類を自分のデスクに積み重ね始めた。
女性の秘書官が配属されたと聞いて用もない騎士達が団長執務室を覗き込む。
その中で1人の騎士が細やかな疑問を投げかけた。
「あれ?配属された秘書官って…マリー・ウェルバーム嬢?」
「マジか?!」
「うわっ!本当だ。最悪じゃねぇかよ」
第3騎士団に配属になったマリー・ウェルバーム。
ウェルバーム子爵家の令嬢で御年24歳。
18歳でほとんどの令嬢が結婚をするこの国では完全な嫁き遅れの部類。
その姿を見た途端に騎士たちが意気消沈するのも無理はない。
マリー・ウェルバーム子爵令嬢いや、秘書官は笑わないのだ。
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