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国王からの手紙
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扉の向こう側に気配を感じる。
椅子に腰を掛けたままで視線のみを扉に向ける。
ゆっくりと開いた扉。入ってきたのはあの日タオルで顔を冷やし逃げようと言った騎士だった。
「具合はどうですか?って…魔法で治ってるんですよね」
「えぇ。おかげさまで。魔法って凄いんですのね」
「そうですねぇ…私は使えませんでしたが魔導士になった者はすごかったですね」
「いいご友人が居られるのね」
「いえ、もう…ですがそいつが言ってました。どんなに高度な魔法でも心の傷は治せないって。だから…ちょっと心配で。いや、私なんかに心配をされても困るとは思いますけど」
「いいえ。とてもありがたいわ。でも何と言うか‥慣れてるから」
「慣れてるって…そんな…そんなものに慣れないでください」
「ありがとう。それで今日はどうされたの?」
「あっと、大事な用を忘れてました。この手紙を預かってきました」
差し出される手紙は差出人の名は国王。
封筒の表と裏を数回確認をして、封を切る。
騎士クレイズライドル(ライド)は一礼をして部屋を出て行った。
その姿を見て、彼もまた何か心に傷があるのか。いや、物言いからは誰かを傷つけた事をずっと忘れずにいて、相手が負った傷の深さを慮っているのかと思った。
国王からの手紙は2枚。
1枚目には王妃とシリウスの事が書かれている。王妃も自分と同じかと思っていたが違っていたようだった。シリウスは手紙を読む限りでは、生きているうちには、いいや、死んだとしても行いを悔いることはないのだろう。
ふと書かれていた市井の家族の事を思い浮かべた。
彼らのようになりたいのだと言ったシリウスの顔は生き生きしていたように思った。
だが同時に、市井で見かける事が出来る家族は勿論だが、孤児や貧民層の事を考えてはどうなのだと思った自分もいた。抱きしめてくれる者もおらず、その日に食べる者にも困窮している者達。
やはり自分は心が狭いのかも知れない。幸せな家族を見て幸せになるシリウス。
他に考える事もなく素直に受け入れられるシリウスが羨ましかったのかも知れない。
1枚目を読み終わり、アナスタシアはふぅと息を一つ吐いた。
2枚目を読む。国王としてあるべき姿が書かれており、続いてそれにははるか遠く及ばず、見て見ぬふり、見なかった事にして問題から逃げていた事が書かれていた。
そして、アナスタシアに対して【先導すべき王】に加えて【義父として】思い至らなかった事を詫びる言葉がつづられていた。
シュバイツ王国の王には、ひと際国王に厳しく苦言を呈していた侯爵家の嫡男が即位すると書かれていた。一時期他国に亡命のような形で住まいを移していたが、帝国が中に入り国に戻る。
この先は帝国のように継承者には番号を与え、その中で特に優秀だと皆が認める者が即位する形をとるという。
公務なども集中する事がないように分担をした上で連携していく。
理想的な形に近くなるのだという。
女王が誕生する日も遠くないかも知れないとアナスタシアは微笑んだ。
新しい国王が即位した日、現国王は毒杯を賜るとあった。
温情ある裁決に対し、グラディアスに感謝の言葉を連ねている。
広く民にもアナスタシアが無実の罪で塔に幽閉された事を知らせるとあった。
シリウスはロザリアと生涯離れる事はなく市井で平民となり生活をすると書かれていた。
「御子もなされたのですから、市井で家族として暮らされますのね」
アナスタシアは呟いた。詳細を書かなかったのは余りにも不気味な姿にアナスタシアがショックを受けると思ったのかそれとも父として息子の不憫な姿を見てやるなという親心なのか、国王のみぞ知る。
「あら?王妃様はどうなのかしら?執務をされるのかしら?」
アナスタシアは激務に追われる王妃を想像したが、ディレイドの家畜用医療品開発のための治験材料となる事を知る由もない。おそらくグラディアスも教えないだろう。
最後の文章でアナスタシアの微笑は消える。
公爵家の復興、没収領地の返還の文字の後に【ご両親が会いに行く】とあった。
王妃同様にアナスタシアは生後間もなく両親に抱かれたそうだが覚えてはいない。
その後に会ったのは婚約式と結婚式。かなり遠い位置にいて話をした事は一度もない。
手紙をもらった事も、贈り物をもらった事も一度もなかった。
静かな夜。寝台に横たわっても眠る事が出来なかった。
両親にあうという言葉にどうしたら良いのかが判らない。
目が覚めたのは温かいスープの香りに誘われたのだ。
運んできたのはクレイズライドルである。少しだけグラディアスでない事が残念だ。
「えぇっとですね。男爵イモとなんだっけ・・えっとまぁ!スープです」
「はい。ありがとう」
「で、パンですがクルミパンとミルクパンと…バケット!ですっ」
「ふふっ。食べきれるかしら」
「で、サラダはキャロットサラダで、白いのは玉ねぎスライスと…なんだったけな‥」
「ウフフ。大丈夫。レタスとこれはエリンギかしらね?」
「あ、そんな感じの名前でした。えっと‥作ったのは全部グラディアス皇帝陛下です」
「まぁ。ウフフ」
和やかに一人で食事をする隣でクレイズライドルが色々と話をする。
話と言っても騎士としての失敗談や、犬と思って拾って育てたら狸だった‥などだ。
「昼食の後に、侍女が来ます。着替えをして‥‥ご両親が来られるそうです」
「判りました。クレイズライドルありがとう」
「いえ、では任務に戻りますので」
使用した食器を持って部屋を出ていくクレイズライドルを見送り手櫛で髪を整える。
「侍女なんて‥着替えも一人で出来るし大丈夫なのに」
そう思いながら差し入れられた本を読む。半分ほど読んだところで侍女がやって来た。
「妃殿下!!」
扉が開く前からおそらくは号泣していたのだろう。
王太子妃となってから付いてくれていた侍女が3人やって来た。
「うわぁん、こんなに痩せて!お辛かったでしょう」
「そうでもないわ。快適に近かったわ。あなた達も苦労を掛けたわね」
「そんな事ないですぅ。私、会えない間ずっと祈ってましたぁ」
侍女達によって久しぶりに【ドレス】と言えるようなドレスに着替えていく。
化粧を施され、髪には香油をつけて丁寧に櫛ですいていく。
「なんか、皇帝陛下はさりげなく自分の色を入れてますよね」
「わ、本当だ。薄い青は妃殿下のお目の色ですけどアクセントの黒い刺繍は皇帝陛下の御髪ですよね。あれ?瞳かな?宝飾品もブラックオパールだし…粘着系?執着系?危険な香りがします」
笑い合っているとノックの音が聞こえる。緊張で久しぶりに手に汗を感じる。
扉を侍女が開けると、40代後半くらいの男女が立っていた。
軽くカーテシーをすると
「アナスタシアっ!」
名を呼んで女性が小走りになってアナスタシアをギュッと抱きしめた。
髪飾りをつけなくて良かったと思うほどに髪を撫でられ、頬には頬を当てられる。
号泣している女性は何度も両手で頬を覆って、名を呼び抱きしめた。
男性は大きめの籠を持っていた。中身は赤子が付けるミトンや涎掛け。
そして人形や珍しいクレヨンなどが入っている。小箱にあるのは宝飾品だった。
「毎年・・・渡せないと判っていても誕生日には買って王宮に届けていたんだ。後日全部返ってきてしまったけれど、私達は可愛い娘の事を忘れた事など片時もなかった」
石は本物だが、7歳、8歳の誕生日に買ったという指輪は小指にも入らなかった。
23、24歳の女性が持つには幼過ぎる人形も、当時流行っていたというレースをあしらったポーチも全てアナスタシアにと買ってくれたものだという。メッセージカードは色褪せていても優しい色になっていた。
「用がなくても王宮に行って貴女の姿を探していたわ。愛しい私の娘」
「こんなに美しくなって。若い時の母さんによく似ているよ」
「あら、この爪の形、あなたにそっくりよ。見て。中指の爪だけ巻き爪ぽくなるの」
成長した娘の指先も、髪の毛の先すらも可愛いと抱きしめる。
両親に抱きしめられると、体温だけでなくぽかぽかと温かくなる。
「お父様、お母様」
ぽつりと呟くと、ハっと目を見開きまた号泣する母。
そして少し後ろを振り向き目元に手を当てる父。
母のお手製だという一口サイズのマフィンは口の中でホロホロと溶けるように甘かった。
侍女達も加わり、楽しいひと時。扉がまたもノックをされた。
立っていたのは、帝国の正装でもある軍服を着たグラディアスだった。
椅子に腰を掛けたままで視線のみを扉に向ける。
ゆっくりと開いた扉。入ってきたのはあの日タオルで顔を冷やし逃げようと言った騎士だった。
「具合はどうですか?って…魔法で治ってるんですよね」
「えぇ。おかげさまで。魔法って凄いんですのね」
「そうですねぇ…私は使えませんでしたが魔導士になった者はすごかったですね」
「いいご友人が居られるのね」
「いえ、もう…ですがそいつが言ってました。どんなに高度な魔法でも心の傷は治せないって。だから…ちょっと心配で。いや、私なんかに心配をされても困るとは思いますけど」
「いいえ。とてもありがたいわ。でも何と言うか‥慣れてるから」
「慣れてるって…そんな…そんなものに慣れないでください」
「ありがとう。それで今日はどうされたの?」
「あっと、大事な用を忘れてました。この手紙を預かってきました」
差し出される手紙は差出人の名は国王。
封筒の表と裏を数回確認をして、封を切る。
騎士クレイズライドル(ライド)は一礼をして部屋を出て行った。
その姿を見て、彼もまた何か心に傷があるのか。いや、物言いからは誰かを傷つけた事をずっと忘れずにいて、相手が負った傷の深さを慮っているのかと思った。
国王からの手紙は2枚。
1枚目には王妃とシリウスの事が書かれている。王妃も自分と同じかと思っていたが違っていたようだった。シリウスは手紙を読む限りでは、生きているうちには、いいや、死んだとしても行いを悔いることはないのだろう。
ふと書かれていた市井の家族の事を思い浮かべた。
彼らのようになりたいのだと言ったシリウスの顔は生き生きしていたように思った。
だが同時に、市井で見かける事が出来る家族は勿論だが、孤児や貧民層の事を考えてはどうなのだと思った自分もいた。抱きしめてくれる者もおらず、その日に食べる者にも困窮している者達。
やはり自分は心が狭いのかも知れない。幸せな家族を見て幸せになるシリウス。
他に考える事もなく素直に受け入れられるシリウスが羨ましかったのかも知れない。
1枚目を読み終わり、アナスタシアはふぅと息を一つ吐いた。
2枚目を読む。国王としてあるべき姿が書かれており、続いてそれにははるか遠く及ばず、見て見ぬふり、見なかった事にして問題から逃げていた事が書かれていた。
そして、アナスタシアに対して【先導すべき王】に加えて【義父として】思い至らなかった事を詫びる言葉がつづられていた。
シュバイツ王国の王には、ひと際国王に厳しく苦言を呈していた侯爵家の嫡男が即位すると書かれていた。一時期他国に亡命のような形で住まいを移していたが、帝国が中に入り国に戻る。
この先は帝国のように継承者には番号を与え、その中で特に優秀だと皆が認める者が即位する形をとるという。
公務なども集中する事がないように分担をした上で連携していく。
理想的な形に近くなるのだという。
女王が誕生する日も遠くないかも知れないとアナスタシアは微笑んだ。
新しい国王が即位した日、現国王は毒杯を賜るとあった。
温情ある裁決に対し、グラディアスに感謝の言葉を連ねている。
広く民にもアナスタシアが無実の罪で塔に幽閉された事を知らせるとあった。
シリウスはロザリアと生涯離れる事はなく市井で平民となり生活をすると書かれていた。
「御子もなされたのですから、市井で家族として暮らされますのね」
アナスタシアは呟いた。詳細を書かなかったのは余りにも不気味な姿にアナスタシアがショックを受けると思ったのかそれとも父として息子の不憫な姿を見てやるなという親心なのか、国王のみぞ知る。
「あら?王妃様はどうなのかしら?執務をされるのかしら?」
アナスタシアは激務に追われる王妃を想像したが、ディレイドの家畜用医療品開発のための治験材料となる事を知る由もない。おそらくグラディアスも教えないだろう。
最後の文章でアナスタシアの微笑は消える。
公爵家の復興、没収領地の返還の文字の後に【ご両親が会いに行く】とあった。
王妃同様にアナスタシアは生後間もなく両親に抱かれたそうだが覚えてはいない。
その後に会ったのは婚約式と結婚式。かなり遠い位置にいて話をした事は一度もない。
手紙をもらった事も、贈り物をもらった事も一度もなかった。
静かな夜。寝台に横たわっても眠る事が出来なかった。
両親にあうという言葉にどうしたら良いのかが判らない。
目が覚めたのは温かいスープの香りに誘われたのだ。
運んできたのはクレイズライドルである。少しだけグラディアスでない事が残念だ。
「えぇっとですね。男爵イモとなんだっけ・・えっとまぁ!スープです」
「はい。ありがとう」
「で、パンですがクルミパンとミルクパンと…バケット!ですっ」
「ふふっ。食べきれるかしら」
「で、サラダはキャロットサラダで、白いのは玉ねぎスライスと…なんだったけな‥」
「ウフフ。大丈夫。レタスとこれはエリンギかしらね?」
「あ、そんな感じの名前でした。えっと‥作ったのは全部グラディアス皇帝陛下です」
「まぁ。ウフフ」
和やかに一人で食事をする隣でクレイズライドルが色々と話をする。
話と言っても騎士としての失敗談や、犬と思って拾って育てたら狸だった‥などだ。
「昼食の後に、侍女が来ます。着替えをして‥‥ご両親が来られるそうです」
「判りました。クレイズライドルありがとう」
「いえ、では任務に戻りますので」
使用した食器を持って部屋を出ていくクレイズライドルを見送り手櫛で髪を整える。
「侍女なんて‥着替えも一人で出来るし大丈夫なのに」
そう思いながら差し入れられた本を読む。半分ほど読んだところで侍女がやって来た。
「妃殿下!!」
扉が開く前からおそらくは号泣していたのだろう。
王太子妃となってから付いてくれていた侍女が3人やって来た。
「うわぁん、こんなに痩せて!お辛かったでしょう」
「そうでもないわ。快適に近かったわ。あなた達も苦労を掛けたわね」
「そんな事ないですぅ。私、会えない間ずっと祈ってましたぁ」
侍女達によって久しぶりに【ドレス】と言えるようなドレスに着替えていく。
化粧を施され、髪には香油をつけて丁寧に櫛ですいていく。
「なんか、皇帝陛下はさりげなく自分の色を入れてますよね」
「わ、本当だ。薄い青は妃殿下のお目の色ですけどアクセントの黒い刺繍は皇帝陛下の御髪ですよね。あれ?瞳かな?宝飾品もブラックオパールだし…粘着系?執着系?危険な香りがします」
笑い合っているとノックの音が聞こえる。緊張で久しぶりに手に汗を感じる。
扉を侍女が開けると、40代後半くらいの男女が立っていた。
軽くカーテシーをすると
「アナスタシアっ!」
名を呼んで女性が小走りになってアナスタシアをギュッと抱きしめた。
髪飾りをつけなくて良かったと思うほどに髪を撫でられ、頬には頬を当てられる。
号泣している女性は何度も両手で頬を覆って、名を呼び抱きしめた。
男性は大きめの籠を持っていた。中身は赤子が付けるミトンや涎掛け。
そして人形や珍しいクレヨンなどが入っている。小箱にあるのは宝飾品だった。
「毎年・・・渡せないと判っていても誕生日には買って王宮に届けていたんだ。後日全部返ってきてしまったけれど、私達は可愛い娘の事を忘れた事など片時もなかった」
石は本物だが、7歳、8歳の誕生日に買ったという指輪は小指にも入らなかった。
23、24歳の女性が持つには幼過ぎる人形も、当時流行っていたというレースをあしらったポーチも全てアナスタシアにと買ってくれたものだという。メッセージカードは色褪せていても優しい色になっていた。
「用がなくても王宮に行って貴女の姿を探していたわ。愛しい私の娘」
「こんなに美しくなって。若い時の母さんによく似ているよ」
「あら、この爪の形、あなたにそっくりよ。見て。中指の爪だけ巻き爪ぽくなるの」
成長した娘の指先も、髪の毛の先すらも可愛いと抱きしめる。
両親に抱きしめられると、体温だけでなくぽかぽかと温かくなる。
「お父様、お母様」
ぽつりと呟くと、ハっと目を見開きまた号泣する母。
そして少し後ろを振り向き目元に手を当てる父。
母のお手製だという一口サイズのマフィンは口の中でホロホロと溶けるように甘かった。
侍女達も加わり、楽しいひと時。扉がまたもノックをされた。
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