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夜飯はBBQの予定だったけれど、夕方から続く雨で明日に延期にして今日は海斗が持ってきてくれた映画をシアタールームで見ることにした。
夏だからホラー映画を見たかったけれど、明と将が心霊系が苦手なので夜ではなく昼に見ることになった。
今回は春日部防衛隊が奮闘する2作品を見るらしい。
俺は将が大量に作るポップコーンを部屋に持っていき、ど真ん中を陣取る音己ねぇの前に置く。
一「音己ねぇはキャラメルと塩バターどっち好き?」
俺はこれ以上音己ねぇに嫌われたくないので、次に出来上がるキャラメルポップコーンで音己ねぇの気分を釣ってみる。
音己「今は塩バタ気分。」
いつも夢の国に行くとクマ公のハニー味ポップコーンを選ぶし甘いもの好きなのに、今日はひねくれてるらしく目の前に置かれた塩バターのポップコーンを食べる音己ねぇ。
一「…隣、座っていいですか。」
音己「隣に座ったら強制クッションな。」
一「いいよ。」
俺が隣に座ると、音己ねぇは俺の足の上に上半身を預けながら半身で横に寝転がりポップコーンを食べ進める。
一「怒ってる…?」
音己「何に?」
一「朝の…。」
俺は音己ねぇと言葉を交わすたびに声に自信がなくなる。
音己「終わったことに怒りはしない。」
一「…そっか。」
音己「けど半端は好きじゃない。」
一「うん…。」
音己「しっかりピリオドつけろ。」
人に見られてて続けられるほど肝は座ってないけどなと思いつつも、音己ねぇが前の音己ねぇと同じように話してくれるので嬉しい。
音己「むーこも、姐さんも、自分のことも、コンマしかつけられてない。」
そう言うと音己ねぇは俺を見上げて塩バターの手を俺の服で拭き、前髪を上げる。
音己「いつやり終えるんだよ。」
一「…分からない。」
音己「決めきれない奴は好きじゃない。」
一「…うん。」
音己「けど、しっかり考える奴は好きだ。」
音己ねぇは俺の額の怪我を撫でる。
この怪我を触れたのは俺と医者と音己ねぇしかいなくて、俺の本音が溜まってる場所でもある。
音己「ちゃんと考えろ。」
一「分かった。」
俺がそう言うと、音己ねぇは1度頷きまたポップコーンを食べ始めた。
「あぁー!音己ねぇと一、最強にいいとこ取ってる!」
後ろを振り向くと、明と奏が飲み物と出来たてのキャラメルポップコーンを持ってやって来た。
一「あれ?夢衣は?」
さっきまで明と服の着せ替えをしていたはずなのに一緒にいない。
明「もう1回シャワー軽く入ってくるって言ってたよ。」
明はカーペットの上に持っていたコップとジュースを置き、自分の席を作り始める。
奏「音己ねぇ全部食べないでよ?」
と、奏はいつも通り俺の隣に座り、持ってきていた大きいスプーンでキャラメルと塩バターをそれぞれ半分に分けていく。
「始めどっち見る?」
DVDを探し終えた海斗が部屋にやってくるなり、パッケージを見せながらレーコーダーの前に立つ。
一「俺、東京タワー。」
音己「モーレツ。」
奏「オトナ帝国。」
明「エモカップル。」
分かったと言って、海斗が全員一致のDVDを入れると同時にスーパーで買ったつまみを持った将とシャワーを終えた夢衣が部屋に来た。
将「音己ねぇ、ケツバンド持って来た。」
音己「おー。やるじゃん。」
将はポケットに入れてた尻トレのバンドを取り出し、音己ねぇに渡す。
夢衣「ひーくんの隣、どっちも空いてない…。」
将「俺は?」
夢衣「えー…?」
将「俺の筋肉チェア、最高に良いってお褒め頂いたことある。」
夢衣「変なとこ、触らない?」
将「もちのろん!」
明「夢衣さん、こっちにはこれあるんだー♡」
と、俺たちの後ろで明は夢衣に何かを見せると夢衣は進んで明と将の方に座った。
なんだかみんなに気を使わせてしまってるのが申し訳なく感じてしまうが、ピリオドのために必要なことと自分に言い聞かし、夢衣が隣にいない静かな時間を楽しんだ。
→ Love Letter
夏だからホラー映画を見たかったけれど、明と将が心霊系が苦手なので夜ではなく昼に見ることになった。
今回は春日部防衛隊が奮闘する2作品を見るらしい。
俺は将が大量に作るポップコーンを部屋に持っていき、ど真ん中を陣取る音己ねぇの前に置く。
一「音己ねぇはキャラメルと塩バターどっち好き?」
俺はこれ以上音己ねぇに嫌われたくないので、次に出来上がるキャラメルポップコーンで音己ねぇの気分を釣ってみる。
音己「今は塩バタ気分。」
いつも夢の国に行くとクマ公のハニー味ポップコーンを選ぶし甘いもの好きなのに、今日はひねくれてるらしく目の前に置かれた塩バターのポップコーンを食べる音己ねぇ。
一「…隣、座っていいですか。」
音己「隣に座ったら強制クッションな。」
一「いいよ。」
俺が隣に座ると、音己ねぇは俺の足の上に上半身を預けながら半身で横に寝転がりポップコーンを食べ進める。
一「怒ってる…?」
音己「何に?」
一「朝の…。」
俺は音己ねぇと言葉を交わすたびに声に自信がなくなる。
音己「終わったことに怒りはしない。」
一「…そっか。」
音己「けど半端は好きじゃない。」
一「うん…。」
音己「しっかりピリオドつけろ。」
人に見られてて続けられるほど肝は座ってないけどなと思いつつも、音己ねぇが前の音己ねぇと同じように話してくれるので嬉しい。
音己「むーこも、姐さんも、自分のことも、コンマしかつけられてない。」
そう言うと音己ねぇは俺を見上げて塩バターの手を俺の服で拭き、前髪を上げる。
音己「いつやり終えるんだよ。」
一「…分からない。」
音己「決めきれない奴は好きじゃない。」
一「…うん。」
音己「けど、しっかり考える奴は好きだ。」
音己ねぇは俺の額の怪我を撫でる。
この怪我を触れたのは俺と医者と音己ねぇしかいなくて、俺の本音が溜まってる場所でもある。
音己「ちゃんと考えろ。」
一「分かった。」
俺がそう言うと、音己ねぇは1度頷きまたポップコーンを食べ始めた。
「あぁー!音己ねぇと一、最強にいいとこ取ってる!」
後ろを振り向くと、明と奏が飲み物と出来たてのキャラメルポップコーンを持ってやって来た。
一「あれ?夢衣は?」
さっきまで明と服の着せ替えをしていたはずなのに一緒にいない。
明「もう1回シャワー軽く入ってくるって言ってたよ。」
明はカーペットの上に持っていたコップとジュースを置き、自分の席を作り始める。
奏「音己ねぇ全部食べないでよ?」
と、奏はいつも通り俺の隣に座り、持ってきていた大きいスプーンでキャラメルと塩バターをそれぞれ半分に分けていく。
「始めどっち見る?」
DVDを探し終えた海斗が部屋にやってくるなり、パッケージを見せながらレーコーダーの前に立つ。
一「俺、東京タワー。」
音己「モーレツ。」
奏「オトナ帝国。」
明「エモカップル。」
分かったと言って、海斗が全員一致のDVDを入れると同時にスーパーで買ったつまみを持った将とシャワーを終えた夢衣が部屋に来た。
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音己「おー。やるじゃん。」
将はポケットに入れてた尻トレのバンドを取り出し、音己ねぇに渡す。
夢衣「ひーくんの隣、どっちも空いてない…。」
将「俺は?」
夢衣「えー…?」
将「俺の筋肉チェア、最高に良いってお褒め頂いたことある。」
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