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「また夜にー!」
と言って、仕事明けに呑んでいた従業員たちは気持ちがいい冬晴れの太陽に照らされながら私に手を振って、また5時間後に会う約束をする。
私は手を振り返してから自分の店の鍵をしっかり閉めて、七海が忘れていってしまった音楽プレイヤーをどちらの店にいても渡せるようにコートのポケットに入れて家に向かっていると昨日までクリスマスのイルミネーションで目も賑やかだった街は電飾が外され、早い所では門松を準備しているお店があった。
もう、お正月か…。
クリスマスを過ぎると本当にあっと今に大晦日が来て元旦になる気がするけど、クリスマスから1週間しか経ってないって驚きだなって毎年思う。
今年もそんな日なはずだけれど、いつもと違うのは実家でかかとととと一緒に過ごすこと。
それがどうしても気乗りせずに思い出すたびにモヤモヤとした気持ちがあった。
そんな気持ちをなくしたくて私は今にも眠りそうな体でお店から少し歩いた場所にあるデパートに行き、2人が喜びそうなものを選んでいるとせんべいの詰め合わせが目に入ってしまう。
けど、それを渡したら本当に私は来未 雅妃になってしまいそうで、その隣にあったカステラ屋さんで手を打つことにした。
これなら洋菓子とも和菓子とも取れるし、お菓子を作ってる2人なら棒状のスポンジケーキも喜んでくれるだろう。
そう思った私は2人暮らしには多すぎる1本が10切れのカステラを4つ買い、包装してもらうともうクリスマスの包装しがないことに気がつき、少し寂しく感じる。
「お待たせしました。お日持ちは10日ほどです。」
雅紀「ありがとうございます。」
私は売店の人にお礼を言ってそのまま家に帰り、お酒臭いままベッドにダイブする。
雅紀「はぁ…。落ち着く…。」
私は一の匂いが少しする毛布に顔を埋めて一瞬寝かけるとインターフォンが鳴った。
けれど、いつもの郵便配達の人ではないのかインターフォンを鳴らすタイミングがとても遅く、独特の間を開けてくる。
それが私の寒気を誘い、足音を立てずにドアスコープで外を覗いてみるとそこにはこの間可愛い絵をくれたゆきさんが立っていた。
私はそれに驚き、玄関にある靴につまづき転びかけると玄関をノックされた音で自分が出してしまった足音が消される。
ゆき「さきさー…ん。デート行きましょー…?」
ゆきさんの声はいつもの軽く弾むような声ではなく、玄関の隙間という隙間からぬるりと滑らすような粘着室な声で、私は転んだまま部屋の中に戻れないでいるとポストの口がゆっくりと開く音が聞こえる。
ゆき「んー…、さっきここに入った気がするんだけどな。」
と、鉄板1枚の向こうにいるゆきさんは残念そうに呟き、静かに去っていった。
私はその足音が消えるまで玄関のドアに耳をつけて聞き、なるべく音が出ないようにドアチェーンをかけてしっかり鍵がかかってることを確認し、部屋へ戻ると電気をすぐ消し、なるべくレースカーテンが動かないように遮光カーテンをそっと閉じて胸を撫で下ろす。
ストーカーは店だけでされたことはあるけれど、家に来られたのは初めてだ。
しかも、出張って言ってた人が今日の朝にここに来るなんて…。
私は少し悪い想像をしてまた鳥肌が立ってしまった体をベッドに寝かせて身を守るように布団をかぶる。
もしまた来たなら次はちゃんとすぐに警察を呼んで対応してもらおう。
私はそう決めて疲れ切った体を休めた。
環流 虹向/ここのサキには
と言って、仕事明けに呑んでいた従業員たちは気持ちがいい冬晴れの太陽に照らされながら私に手を振って、また5時間後に会う約束をする。
私は手を振り返してから自分の店の鍵をしっかり閉めて、七海が忘れていってしまった音楽プレイヤーをどちらの店にいても渡せるようにコートのポケットに入れて家に向かっていると昨日までクリスマスのイルミネーションで目も賑やかだった街は電飾が外され、早い所では門松を準備しているお店があった。
もう、お正月か…。
クリスマスを過ぎると本当にあっと今に大晦日が来て元旦になる気がするけど、クリスマスから1週間しか経ってないって驚きだなって毎年思う。
今年もそんな日なはずだけれど、いつもと違うのは実家でかかとととと一緒に過ごすこと。
それがどうしても気乗りせずに思い出すたびにモヤモヤとした気持ちがあった。
そんな気持ちをなくしたくて私は今にも眠りそうな体でお店から少し歩いた場所にあるデパートに行き、2人が喜びそうなものを選んでいるとせんべいの詰め合わせが目に入ってしまう。
けど、それを渡したら本当に私は来未 雅妃になってしまいそうで、その隣にあったカステラ屋さんで手を打つことにした。
これなら洋菓子とも和菓子とも取れるし、お菓子を作ってる2人なら棒状のスポンジケーキも喜んでくれるだろう。
そう思った私は2人暮らしには多すぎる1本が10切れのカステラを4つ買い、包装してもらうともうクリスマスの包装しがないことに気がつき、少し寂しく感じる。
「お待たせしました。お日持ちは10日ほどです。」
雅紀「ありがとうございます。」
私は売店の人にお礼を言ってそのまま家に帰り、お酒臭いままベッドにダイブする。
雅紀「はぁ…。落ち着く…。」
私は一の匂いが少しする毛布に顔を埋めて一瞬寝かけるとインターフォンが鳴った。
けれど、いつもの郵便配達の人ではないのかインターフォンを鳴らすタイミングがとても遅く、独特の間を開けてくる。
それが私の寒気を誘い、足音を立てずにドアスコープで外を覗いてみるとそこにはこの間可愛い絵をくれたゆきさんが立っていた。
私はそれに驚き、玄関にある靴につまづき転びかけると玄関をノックされた音で自分が出してしまった足音が消される。
ゆき「さきさー…ん。デート行きましょー…?」
ゆきさんの声はいつもの軽く弾むような声ではなく、玄関の隙間という隙間からぬるりと滑らすような粘着室な声で、私は転んだまま部屋の中に戻れないでいるとポストの口がゆっくりと開く音が聞こえる。
ゆき「んー…、さっきここに入った気がするんだけどな。」
と、鉄板1枚の向こうにいるゆきさんは残念そうに呟き、静かに去っていった。
私はその足音が消えるまで玄関のドアに耳をつけて聞き、なるべく音が出ないようにドアチェーンをかけてしっかり鍵がかかってることを確認し、部屋へ戻ると電気をすぐ消し、なるべくレースカーテンが動かないように遮光カーテンをそっと閉じて胸を撫で下ろす。
ストーカーは店だけでされたことはあるけれど、家に来られたのは初めてだ。
しかも、出張って言ってた人が今日の朝にここに来るなんて…。
私は少し悪い想像をしてまた鳥肌が立ってしまった体をベッドに寝かせて身を守るように布団をかぶる。
もしまた来たなら次はちゃんとすぐに警察を呼んで対応してもらおう。
私はそう決めて疲れ切った体を休めた。
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