絶対的支配者である暴虐王太子の義弟は愛玩の檻の中

椎葉たき

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◆2.褥教育 (4)◆

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 皿を空にするべく、一生懸命口に運ぶ。
 食べている間も、ヴァルグードの手によって絶えず快楽が与え続けられ、食べ物を飲み込む隙間から喘ぎ声が漏れる。

 片手で腫れ上がりピリピリと痛み始めて熱を持つ乳首を容赦なく苛められ、片手で膨らんでいく腹を撫でられられるのに、天を向きジクジクと痛むペニスには一切触れられない。尊い血の王太子の御前で淫れるはしたない姿を見せるなんて、どうかしている。
 排泄する汚い場所に触ってほしいと、思ってはいけない。

 駄目だと心で言い聞かせても、体は快楽を正直に拾ってしまう。
 もどかしい快感ばかりで達することはできず、先走りがトロトロ流れ出て、発情した体はどうにかしようと勝手に動いて腰が揺れれば、怒張に突き上げられる後孔の入り口がグリグリと刺激され、嬌声が漏れて口の中の食べ物が飲み込めない。

 それでも、山盛りのサラダと、卵三つ分のスクランブルエッグ、分厚いベーコンステーキを四枚を完食した。
 四つあったパンも残り一個、並々と注がれていたポタージュも半分以上は飲んだが、デザートのフルーツケーキが二切れ手付かずで残っていた。
 食べなければならないのに、腹が膨れなかなか進まない。

「うぅ……苦しぃ……」
「残さず食べなさい」
「ひゃあっ!」
 
 ねっとりと耳を舐められ、舌先を耳の穴に入れられて、突然襲ってきた鼓膜まで溶かす快感に悲鳴が上がった。
 ジュッと直接響く濡れた音が余計に官能を刺激される。

「あっ、やっ……」
「手が止まっている」
「ひぅっ!」
 濡れた耳穴に囁かれ、吐息がゾワゾワと脳を擽る。

 義兄はフェレルの体を思って食べさせようとしてくれる、優しさなのだと信じ、やっとの思いで苦しい腹に詰め込んだ。

「ごちそうさま、でした……。ふっ……苦し……」
「苦しいか、可哀想に。苦しいのに、残さずちゃんと全部食べられて偉いな。優秀な義弟で義兄さんは嬉しいよ」

 凹んでいた腹がぽっこり膨らみ、満足そうに優しく撫でながら褒められる。フェレルは欲情を吐き出せないペニスと、吐きそうなくらいパンパンな腹でつらいが、ヴァルグードが褒めてくれて、成果を喜んでくれる。それだけで嬉しくなった。

 膨らんだ白い腹を愛おしそうに撫でていた手が下がってきて、怒張したフェレルのペニスに触れられた。

「ひゃあっ!?」
 初めて他人に性器に触れられ、驚いて体が跳ねる。

「食事をしていただけなのに、ペニスをこんなに腫らして。先走りでヌルヌルじゃないか。フェレルは低俗で卑しい子だ」
「ごめんなさい! 汚い僕でごめんなさい! ひぃいっ!!」

 義兄に嫌われたくなくて必死に謝るフェレルのペニスが、大きくて逞しいヴァルグードの手にそっと包まれた。

「フェレルには家畜と同じ下等な血が流れているのだから、どんなに教育しても、王太子である俺との食事の席で不敬にもこうなってしまうのだ」

「ごめんなさい……うぅ……」
「ああ、可哀想に。沢山啼いていい。下等な血の可哀想なフェレルは、義兄さんが慰めてあげよう」
「だ、だめ……!」
「なにが駄目なんだい?」
「ひぃっ!」
 ペニスを握る手に僅かに力が入れられ、恐ろしくなって悲鳴を上げた。排泄するところを王太子に触らせるなんていけないことだ。

「き、汚い、から……」
「風呂に入っていないのか?」
「お、お風呂は入りました……」

 鞭で叩かれ、傷痕の醜さを自分で確認しろと手鏡を持たされて脱衣所に放り込まれ、脱衣所の壁にある鏡と持たされた手鏡を合わせ鏡にし、自分の背中がどんなに汚くなっているのか知ってる。

 汚い体が、不潔なんて生きている価値がないと散々罵倒され、毎日用意される風呂で隅々まで体を洗っていた。
 王太子に不潔のまま会ってはならないと、呼ばれたときには風呂に入ってから王太子宮に来ているので、本日も朝から入浴済みだ。

 他人に肌を見せたらいけないので、名ばかりの王子であるフェレルは入浴補助も着替えも使用人にしてもらってはいない。全て自分でこなしていた。

「なら、問題ない」
「ひぁっ!!」
「フェレル」

 低い声で名前を呼ばれ、またペニスを握る手の握力が強くなる。

「俺は正当な血を引く王太子で、フェレルは俺のものだ。俺は、俺のものになにをしてもいい。フェレルに下等な汚い血が流れていても、俺がやってやると言ったんだ。わかるね?」
「はい……ごめんなさい、義兄上……」
「じゃあ、どうして欲しいか言ってごらん?」
「義兄上の好きなようにしてください」
「フェレルは俺の可愛い義弟だ。俺がフェレルを義弟だと言っている。義弟なら、どうして欲しいか義兄さんにちゃんと甘えられるよね?」

 ヴァルグードの満足できる答えをしないと、義弟ではなくなってしまうかもしれない。大好きな義兄に捨てられる恐ろしい考えがよぎり、必死に考えた。

「あ、あの、僕のペニスを……触ってほしい、です」
「もう触っているね?」
「えっと……き、気持ちよく、して、ください」
「それはお願いかな?」
「は、い。お願い、します」
「ちゃんと言わないといけないな」
「ぼ、僕の、ペニスを触って、気持ちよくして、ください。お、ねがい、します……」

 唯一の絶対的な味方である義兄に見捨てられたくない一心で、矜持もなにもかも放り捨て、恥ずかしくて真っ赤になりながらヴァルグードに懇願した。
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