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◆7.幸せな男妾生活 (1)◆
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人の体とは丈夫なもので、そうそう簡単に死なせてはくれなかった。
熱が下がれば、毎晩ヴァルグードに夜伽役に呼ばれて体を使われる。
義兄に褒めてもらいたい一心で、口淫も上達し、喉奥でしごくことも覚えた。喉で奉仕するのは、息ができなくて相変わらず苦しかったが、後孔の方は何度も挿入されて力の抜き方を覚え、ヴァルグードのペニスのかたちを覚え込まされた。痛みも苦しみも感じなくなった。
挿入されナカを犯される快感なんてない。奉仕して使われるだけの行為には変わらない。
だけれど、フェレルは幸せだった。
朝は酷使されて動かない体を、裸のまま抱っこされて居間に連れて行かれ、性感帯を弄られながらヴァルグードの膝の上で、美味しいものを沢山食べさせてくれる。完食すれば褒めてくれて、ご褒美にペニスを扱かれて気持ちよくしてもらえる。
そのあと、テーブルの上に上げられて明るい中で大勢の使用人に囲まれ、ヴァルグードに犯されるのは恥ずかしかったけれど、大好きな人の温もりを感じられて嬉しかった。
服を着て、鉄格子に閉ざされた自室に戻されると途端に不安に襲われる。
ダンスレッスンが始まり、踵の高い靴を履かされ、重たいドレスを着せられて女性パートを覚えさせられる。出来なければ、ドレスを脱がされシュミーズ姿で鉄格子に繋がれて、鞭で叩かれた。
婚約してからは、妹イザベラが頻繁に訪れるようになり、婚約解消しろと怒鳴られ、鞭で打たれた。婚約は王太子であるヴァルグードが決めたもので、フェレルに断る権利はない。どうにもできないというのに、責められ、痛い思いをした。
自室では、無能だと罵倒され、鞭で叩かれて教育される。
服を着ているときより、裸でいるときの方が幸せだった。
温かなヴァルグードとの逢瀬が、妹と教師たちに精神と体を痛めつけられるフェレルの心を支えてくれる。
義兄に奉仕した朝、服を着ると絶望感に見舞われた。
冷たい牢獄でしかない自室に帰らなければならない。
――使ってください。義兄上、僕を使ってください。
褥に呼んで貰えなければ、食事も与えられない。最初は言わされていたそれも、本心から思えるようになった。
ヴァルグードの側に居たい、優しい声で名前を呼んで、頭を撫でて欲しい。
「んぁっ、気持ち、いい、です……」
王太子宮、ヴァルグードの褥に呼ばれ、豪華な広いベッドの上で、鞭での生傷が絶えず付けられる背中をねっとりと舐められ、すっかり性感帯に育てられぷっくりといやらしく膨らんで、ツンと主張する乳首をコリコリと捏ねられ、フェレルは嬌声を上げる。
王族の褥には、必ず監視役と護衛が付けられる。相手をする夜伽役が、尊い血の王族を害さないように、行為中も目を光らせていた。少しでも不審な動きを見せれば、夜伽役はその場で切り捨てられる。
度重なるヴァルグードとのセックスで、大勢の視線に晒されるのも気にならなくなった。周りにあるのは、家具くらいに思える。目の前の大好きな義兄だけしか見えなくなっていた。
「あん、あっ……」
「フェレル、大事な話があるんだ」
「あふっ、ん、いい話、ですか? はぅっ、」
「そうだ。気持ちよさそうだな」
「んあっ、乳首、気持ちいい、です、ありがとう、ございます、はんっ、」
硬く勃起した乳首を押しつぶされ、爪の先でカリカリ引っ掻かれて、ソワソワと快感が駆け上る。ペニスは勃ち上がり、トロトロとダラしなく透明な先走りを垂れ流していた。
「父上が王妃に殺された」
褥の場で性感帯を弄りながら甘い声で囁くには、血なまぐさい話だった。
娼婦をやって逃げ回っていた王妃が、とうとう国王バードンの褥に呼ばれ起こった惨劇だ。
王族の褥には監視役が付くのが当たり前なのに、王妃が嫌がったからとそのときは王と王妃の二人意外に王の寝室には居なかった。
今までずっと拒否していた王妃が、国王の夜伽を務める。
王族の夜伽役は、裸で寝室に行かなければならない。暗殺を警戒し、武器を持って寝室へ入らないようにするためだ。
だけれど、王妃はネグリジェを着て、毒の塗られたナイフ隠し持ち、国王の褥に行き、国王バードンを刺した。
国王バードンはすぐには死なず、腹に刺されたナイフを抜くと、それで王妃を滅多刺しにした。二人とも亡くなっているのを、翌朝世話をしに行った侍女が見つけたらしい。
フェレルに語って聞かせたのはここまでだが、全てヴァルグードの謀略だった。
王妃を抱いて立場をわからせてやった方がいいと国王バードンを焚き付け、怯える王妃には毒の塗られたナイフを渡し、穢される前に殺せば尊厳は守られると助言し、手を貸すと唆し、王妃のためだと使用人たちに命令した。
死を覚悟して、王妃は国王を殺した。
「あふっ、王妃様は、んっ、王族の、血を引いていますか? あんっ」
「侯爵家出身だ、引いていない」
「おかしいです。はん、あっ、先っぽ、カリカリするの、気持ちいい……」
「なにがおかしいのかな?」
「んっ、王族の、夜伽になるの、あんっ、嬉しいのにっ」
尊い血である王族の夜伽を務めるのは名誉である。それを拒否し、あろうことか殺してしまうなんて。フェレルには恐ろしくて思いつきしない。
正当な血筋の王族に体を使って貰えるのが、この世の幸せだと信じて疑わなかった。
熱が下がれば、毎晩ヴァルグードに夜伽役に呼ばれて体を使われる。
義兄に褒めてもらいたい一心で、口淫も上達し、喉奥でしごくことも覚えた。喉で奉仕するのは、息ができなくて相変わらず苦しかったが、後孔の方は何度も挿入されて力の抜き方を覚え、ヴァルグードのペニスのかたちを覚え込まされた。痛みも苦しみも感じなくなった。
挿入されナカを犯される快感なんてない。奉仕して使われるだけの行為には変わらない。
だけれど、フェレルは幸せだった。
朝は酷使されて動かない体を、裸のまま抱っこされて居間に連れて行かれ、性感帯を弄られながらヴァルグードの膝の上で、美味しいものを沢山食べさせてくれる。完食すれば褒めてくれて、ご褒美にペニスを扱かれて気持ちよくしてもらえる。
そのあと、テーブルの上に上げられて明るい中で大勢の使用人に囲まれ、ヴァルグードに犯されるのは恥ずかしかったけれど、大好きな人の温もりを感じられて嬉しかった。
服を着て、鉄格子に閉ざされた自室に戻されると途端に不安に襲われる。
ダンスレッスンが始まり、踵の高い靴を履かされ、重たいドレスを着せられて女性パートを覚えさせられる。出来なければ、ドレスを脱がされシュミーズ姿で鉄格子に繋がれて、鞭で叩かれた。
婚約してからは、妹イザベラが頻繁に訪れるようになり、婚約解消しろと怒鳴られ、鞭で打たれた。婚約は王太子であるヴァルグードが決めたもので、フェレルに断る権利はない。どうにもできないというのに、責められ、痛い思いをした。
自室では、無能だと罵倒され、鞭で叩かれて教育される。
服を着ているときより、裸でいるときの方が幸せだった。
温かなヴァルグードとの逢瀬が、妹と教師たちに精神と体を痛めつけられるフェレルの心を支えてくれる。
義兄に奉仕した朝、服を着ると絶望感に見舞われた。
冷たい牢獄でしかない自室に帰らなければならない。
――使ってください。義兄上、僕を使ってください。
褥に呼んで貰えなければ、食事も与えられない。最初は言わされていたそれも、本心から思えるようになった。
ヴァルグードの側に居たい、優しい声で名前を呼んで、頭を撫でて欲しい。
「んぁっ、気持ち、いい、です……」
王太子宮、ヴァルグードの褥に呼ばれ、豪華な広いベッドの上で、鞭での生傷が絶えず付けられる背中をねっとりと舐められ、すっかり性感帯に育てられぷっくりといやらしく膨らんで、ツンと主張する乳首をコリコリと捏ねられ、フェレルは嬌声を上げる。
王族の褥には、必ず監視役と護衛が付けられる。相手をする夜伽役が、尊い血の王族を害さないように、行為中も目を光らせていた。少しでも不審な動きを見せれば、夜伽役はその場で切り捨てられる。
度重なるヴァルグードとのセックスで、大勢の視線に晒されるのも気にならなくなった。周りにあるのは、家具くらいに思える。目の前の大好きな義兄だけしか見えなくなっていた。
「あん、あっ……」
「フェレル、大事な話があるんだ」
「あふっ、ん、いい話、ですか? はぅっ、」
「そうだ。気持ちよさそうだな」
「んあっ、乳首、気持ちいい、です、ありがとう、ございます、はんっ、」
硬く勃起した乳首を押しつぶされ、爪の先でカリカリ引っ掻かれて、ソワソワと快感が駆け上る。ペニスは勃ち上がり、トロトロとダラしなく透明な先走りを垂れ流していた。
「父上が王妃に殺された」
褥の場で性感帯を弄りながら甘い声で囁くには、血なまぐさい話だった。
娼婦をやって逃げ回っていた王妃が、とうとう国王バードンの褥に呼ばれ起こった惨劇だ。
王族の褥には監視役が付くのが当たり前なのに、王妃が嫌がったからとそのときは王と王妃の二人意外に王の寝室には居なかった。
今までずっと拒否していた王妃が、国王の夜伽を務める。
王族の夜伽役は、裸で寝室に行かなければならない。暗殺を警戒し、武器を持って寝室へ入らないようにするためだ。
だけれど、王妃はネグリジェを着て、毒の塗られたナイフ隠し持ち、国王の褥に行き、国王バードンを刺した。
国王バードンはすぐには死なず、腹に刺されたナイフを抜くと、それで王妃を滅多刺しにした。二人とも亡くなっているのを、翌朝世話をしに行った侍女が見つけたらしい。
フェレルに語って聞かせたのはここまでだが、全てヴァルグードの謀略だった。
王妃を抱いて立場をわからせてやった方がいいと国王バードンを焚き付け、怯える王妃には毒の塗られたナイフを渡し、穢される前に殺せば尊厳は守られると助言し、手を貸すと唆し、王妃のためだと使用人たちに命令した。
死を覚悟して、王妃は国王を殺した。
「あふっ、王妃様は、んっ、王族の、血を引いていますか? あんっ」
「侯爵家出身だ、引いていない」
「おかしいです。はん、あっ、先っぽ、カリカリするの、気持ちいい……」
「なにがおかしいのかな?」
「んっ、王族の、夜伽になるの、あんっ、嬉しいのにっ」
尊い血である王族の夜伽を務めるのは名誉である。それを拒否し、あろうことか殺してしまうなんて。フェレルには恐ろしくて思いつきしない。
正当な血筋の王族に体を使って貰えるのが、この世の幸せだと信じて疑わなかった。
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