31 / 33
第四章
31
しおりを挟む
「綺麗だったねー!」
「ね!最後の一番大きいのすごかったね!ムービー撮ればよかったあ」
「あ、わたしムービーにしたよ!あとで送ろうか?」
「えぇ!いいの?ありがとう~!」
隣にいた浴衣姿の女の子二人が楽しそうに話しながら帰っていくのを横目に、わたしは一人、花火大会が終わったあともそこにいた。
人が多いから、落ち着いてから帰ろうと思ったのもあるけど。
今日が終わったら、なんだか本当に"全て"が終わってしまいそうな気がして。そう思ったらなかなか身体が動かなかった。
真っ暗になって、離れたところにあるぼんやりとした街灯以外何も無い高台では月明かりだけがわたしを照らす。
町外れだからか、花火の煙が晴れた向こうに星が綺麗に見えて飽きることなくそれをじっと見つめていた。
ここにくると、いつもいろいろなことを思い出す。
大雅と些細なことで喧嘩したり、馬鹿みたいに笑い合ったり。
中学で四人で毎日飽きるほど話したこと。
四人で出かけたり、大雅とは毎日一緒に帰ったっけ。
修学旅行。行きたかったなあ。
今年は高校の修学旅行が秋に控えている。
今回は入院していないから行けるけれど、いつも以上に周りに迷惑をかけるだろうし、行くかどうか悩んでしまう。
「……本当は、大雅と行きたかったなあ」
今年の修学旅行は、沖縄に行くことが決まっている。
海で遊んだり、有名な水族館に行ったり。
たくさんおいしいものを食べて一緒に笑って。
絶対絶対、一緒に行けたら楽しかっただろうなあ。
だけど、それは夢のまた夢でしかない。
それにもう、わたしが大雅の隣を歩くことはないんだから。
また涙がこぼれそうになって、かき消すように首を数回横に振った。
そうしているうちにいつのまにか人の流れも落ち着いてきたし、名残惜しいけれどわたしもそろそろ帰ろうかな。
そう思ってなんとか足を踏み出した、その瞬間。
「────い!めい!」
え……?
ふと耳を掠めたその声が、わたしの足を止めた。
しかし辺りを見回してみても、その声の主はいないように見えた。
……気のせいか。気持ちが重すぎてついに幻聴まで聴こえるようになっちゃった?
「ははっ……バカみたい」
自分自身の情けなさに笑っていると、
「……芽衣!」
と、もう一度同じ声が聞こえて息を止めた。
「芽衣!どこだ!返事してくれ!芽衣!」
なに……?もしかして、幻聴じゃ……ない?
帰ろうとしている人たちが「どうしたんだろうね?」「人探し?結構深刻そうだけど」と噂している。
心臓が急にバクバクと高鳴り始めて、わなわなと手足が震えてくる。
震えを取ろうと思ってぎゅっと拳を握るけれど、むしろ震えは増すばかりだった。
「芽衣!芽衣!」
切羽詰まったように必死にわたしの名前を叫ぶその声に、わたしは聞き覚えがあった。
小さい頃からずっと隣にいたんだ。わからないわけがない。
その声でいつかまた名前を呼んでもらえるのを、ずっと夢見ていたんだ。
でも実際に呼ばれると、それが信じられなくて。恐る恐る声がする方を見つめた。
「……た、いが……?」
喉からわずかにこぼれ落ちるようなわたしの声は、離れたところからは聞こえるはずがないのに。
「……芽衣!?」
まるでわたしの声に本能で反応したかのように、わたしの元に一直線に向かってくる影。
それが誰かなんて、顔が認識できなくたってすぐにわかった。
「──芽衣!」
ガバッと、強く抱き寄せられた身体。
何が起こっているのか、頭が追いつかない。
走ってきたのだろう、少し汗のにおいを漂わせたその首筋に、無意識に滲んだわたしの涙がこぼれ落ちる。
「……たい、が……?なにこれ、ゆめ……?」
声が震えて、身体が震えて、呼吸が乱れる。
何が起こってるの?
諦めるって決めたのに、大雅のことが恋しいあまりに夢でも見ているのだろうか。
だって、だって。大雅はわたしのことを忘れているはずで。わたしの顔なんて見たくもないはずで。
わたしも大雅のことを忘れて生きていくって、そう決めたのに。
どうして、どうして大雅がわたしの名前を呼ぶの?
どうして大雅がわたしを抱きしめているの?
どうして、大雅がここにいるの?
まるで、わたしを探していたみたいに。そんなわけないのに。
「ごめんっ!本当に、今までごめん……!謝っても謝りきれない。本当にごめん」
どうして、大雅はわたしに謝っているの?
全てがわからなくて、わたしはただ抱きしめられながら涙を流すことしかできない。
「芽衣、芽衣。あぁ、芽衣だ……!」
わたしの存在を確かめるようなその言葉と共に、わたしの肩にも冷たい何かが落ちてきた。
それが涙だとわかったとき、初めて大雅が泣いているのだと気が付いた。
「大雅……?大雅なの……?」
ようやくそう問いかけることができたわたしの声は、ガクガクと震えていて。
「あぁ。大雅だよ」
顔を上げると、大雅がそっと頷いたのがわかる。
今の状況を理解しようと必死に深呼吸を繰り返した。
「なんで……?わたしのこと、忘れてたんじゃ……」
「全部、思い出したんだ」
「え……?うそ……!?」
……全部、思い出した?
つまり、大雅はわたしの存在とあの事故のことを、全て思い出したってこと?
なんでいきなり?どうして?
わたしのそんな気持ちが伝わったのか、大雅は
「龍雅に初めて胸ぐら掴まれて怒鳴られた。で、自分が逃げてるだけだって気づいた。もう逃げたくないって思って。それがきっかけで思い出したんだ」
と呟いて、さらに強く抱きしめてきた。
信じられなかった。何が起こっているのか理解できなかった。
だけど、二年ぶりに呼ばれたわたしの名前。
それだけで、今の話が本当なんだと思える。
思い出してくれたんだ。そう思ったら、もう涙を止めることなんてできなかった。
「芽衣。今まで本当にごめん」
涙声に、首を何度も横に振る。
「大雅は何も悪くないっ。謝るのはわたしの方だよ。大雅をたくさん苦しめて、本当にごめんね」
今までのことを謝ると、大雅も首を横に振った。
「違うんだよ。俺は、俺を助けてくれた芽衣のことを全部忘れていたんだ。自分のせいで芽衣が事故にあったことを全部忘れて、都合の悪いことを全部忘れて、何食わぬ顔して生きてきた。現実から逃げ続けてたんだ。本当はそんな資格、なかったのに。芽衣にありがとうもごめんも伝えないまま、全部から逃げて全部忘れて。俺、本当に最低だった。最低で最悪で、本当にろくでもない人間だった」
「違う!大雅は、ろくでもない人間なんかじゃない。忘れられてたのは確かに悲しかったししんどかった。でも、それは絶対大雅のせいじゃない。わたしが大雅を助けたのも、わたしは何も後悔してない」
「……でも、芽衣はそのときの後遺症があるって……」
大雅の言葉に、わたしは息を止めた。
なんで、大雅がそのこと知ってるの……?
「ごめん、紫苑が全部教えてくれたんだ。俺には絶対言うなって芽衣から言われたけど、俺も知っておくべきだと思うからって」
「……そっか」
紫苑は前から、もし大雅が思い出したら絶対言うべきだって言ってた。わたしが言い出せないだろうからって、代わりに言ってくれたのだろう。
「俺のせいだ。いくら謝っても足りないのはわかってる。けど、まず謝らせてほしい。俺のせいで事故にあわせて、後遺症まで負わせてしまって。本当にごめん」
「ううん。これも運が悪かっただけ。それに……人の表情がわからなくても、わたしは周りに恵まれてるから今は大丈夫。まぁ、この先もずっと周りの人に助けてもらうばかりじゃいけないから、自分の将来もちゃんと考えないといけないけどね」
はは、と泣きながら苦笑いをすると、大雅は一度身体を離してわたしの顔を覗き込む。
今の大雅は一体どんな表情をしているのだろう。
まだ泣いてる?だとしたら、わたしは大丈夫だからもう泣かないで。
その頬に手を伸ばし、そっと目の下に指を這わせる。
震える手に溢れてきた、大粒の涙。
あぁ、やっぱり大雅が泣いてる。
きっと、昔と同じ泣き顔なんだろうな。
顔をクシャってして泣く大雅を思い出していると、わたしの手に大雅の手が重なった。
びくりと肩を震わせていると、大雅がそっと息を吸った。
「……これからは、俺が芽衣を支えたい」
「……え?」
「芽衣のこと、今度からは俺に守らせてほしい」
その言葉が、たまらなく嬉しかった。
やっぱりこれは夢だろうか。そう思うくらい嬉しかった。
本当はその言葉にすがってしまいたい。
ずっと一緒にいてって、言ってしまいたい。
でも、わたしはそれに頷いてはいけないだろう。
「ね!最後の一番大きいのすごかったね!ムービー撮ればよかったあ」
「あ、わたしムービーにしたよ!あとで送ろうか?」
「えぇ!いいの?ありがとう~!」
隣にいた浴衣姿の女の子二人が楽しそうに話しながら帰っていくのを横目に、わたしは一人、花火大会が終わったあともそこにいた。
人が多いから、落ち着いてから帰ろうと思ったのもあるけど。
今日が終わったら、なんだか本当に"全て"が終わってしまいそうな気がして。そう思ったらなかなか身体が動かなかった。
真っ暗になって、離れたところにあるぼんやりとした街灯以外何も無い高台では月明かりだけがわたしを照らす。
町外れだからか、花火の煙が晴れた向こうに星が綺麗に見えて飽きることなくそれをじっと見つめていた。
ここにくると、いつもいろいろなことを思い出す。
大雅と些細なことで喧嘩したり、馬鹿みたいに笑い合ったり。
中学で四人で毎日飽きるほど話したこと。
四人で出かけたり、大雅とは毎日一緒に帰ったっけ。
修学旅行。行きたかったなあ。
今年は高校の修学旅行が秋に控えている。
今回は入院していないから行けるけれど、いつも以上に周りに迷惑をかけるだろうし、行くかどうか悩んでしまう。
「……本当は、大雅と行きたかったなあ」
今年の修学旅行は、沖縄に行くことが決まっている。
海で遊んだり、有名な水族館に行ったり。
たくさんおいしいものを食べて一緒に笑って。
絶対絶対、一緒に行けたら楽しかっただろうなあ。
だけど、それは夢のまた夢でしかない。
それにもう、わたしが大雅の隣を歩くことはないんだから。
また涙がこぼれそうになって、かき消すように首を数回横に振った。
そうしているうちにいつのまにか人の流れも落ち着いてきたし、名残惜しいけれどわたしもそろそろ帰ろうかな。
そう思ってなんとか足を踏み出した、その瞬間。
「────い!めい!」
え……?
ふと耳を掠めたその声が、わたしの足を止めた。
しかし辺りを見回してみても、その声の主はいないように見えた。
……気のせいか。気持ちが重すぎてついに幻聴まで聴こえるようになっちゃった?
「ははっ……バカみたい」
自分自身の情けなさに笑っていると、
「……芽衣!」
と、もう一度同じ声が聞こえて息を止めた。
「芽衣!どこだ!返事してくれ!芽衣!」
なに……?もしかして、幻聴じゃ……ない?
帰ろうとしている人たちが「どうしたんだろうね?」「人探し?結構深刻そうだけど」と噂している。
心臓が急にバクバクと高鳴り始めて、わなわなと手足が震えてくる。
震えを取ろうと思ってぎゅっと拳を握るけれど、むしろ震えは増すばかりだった。
「芽衣!芽衣!」
切羽詰まったように必死にわたしの名前を叫ぶその声に、わたしは聞き覚えがあった。
小さい頃からずっと隣にいたんだ。わからないわけがない。
その声でいつかまた名前を呼んでもらえるのを、ずっと夢見ていたんだ。
でも実際に呼ばれると、それが信じられなくて。恐る恐る声がする方を見つめた。
「……た、いが……?」
喉からわずかにこぼれ落ちるようなわたしの声は、離れたところからは聞こえるはずがないのに。
「……芽衣!?」
まるでわたしの声に本能で反応したかのように、わたしの元に一直線に向かってくる影。
それが誰かなんて、顔が認識できなくたってすぐにわかった。
「──芽衣!」
ガバッと、強く抱き寄せられた身体。
何が起こっているのか、頭が追いつかない。
走ってきたのだろう、少し汗のにおいを漂わせたその首筋に、無意識に滲んだわたしの涙がこぼれ落ちる。
「……たい、が……?なにこれ、ゆめ……?」
声が震えて、身体が震えて、呼吸が乱れる。
何が起こってるの?
諦めるって決めたのに、大雅のことが恋しいあまりに夢でも見ているのだろうか。
だって、だって。大雅はわたしのことを忘れているはずで。わたしの顔なんて見たくもないはずで。
わたしも大雅のことを忘れて生きていくって、そう決めたのに。
どうして、どうして大雅がわたしの名前を呼ぶの?
どうして大雅がわたしを抱きしめているの?
どうして、大雅がここにいるの?
まるで、わたしを探していたみたいに。そんなわけないのに。
「ごめんっ!本当に、今までごめん……!謝っても謝りきれない。本当にごめん」
どうして、大雅はわたしに謝っているの?
全てがわからなくて、わたしはただ抱きしめられながら涙を流すことしかできない。
「芽衣、芽衣。あぁ、芽衣だ……!」
わたしの存在を確かめるようなその言葉と共に、わたしの肩にも冷たい何かが落ちてきた。
それが涙だとわかったとき、初めて大雅が泣いているのだと気が付いた。
「大雅……?大雅なの……?」
ようやくそう問いかけることができたわたしの声は、ガクガクと震えていて。
「あぁ。大雅だよ」
顔を上げると、大雅がそっと頷いたのがわかる。
今の状況を理解しようと必死に深呼吸を繰り返した。
「なんで……?わたしのこと、忘れてたんじゃ……」
「全部、思い出したんだ」
「え……?うそ……!?」
……全部、思い出した?
つまり、大雅はわたしの存在とあの事故のことを、全て思い出したってこと?
なんでいきなり?どうして?
わたしのそんな気持ちが伝わったのか、大雅は
「龍雅に初めて胸ぐら掴まれて怒鳴られた。で、自分が逃げてるだけだって気づいた。もう逃げたくないって思って。それがきっかけで思い出したんだ」
と呟いて、さらに強く抱きしめてきた。
信じられなかった。何が起こっているのか理解できなかった。
だけど、二年ぶりに呼ばれたわたしの名前。
それだけで、今の話が本当なんだと思える。
思い出してくれたんだ。そう思ったら、もう涙を止めることなんてできなかった。
「芽衣。今まで本当にごめん」
涙声に、首を何度も横に振る。
「大雅は何も悪くないっ。謝るのはわたしの方だよ。大雅をたくさん苦しめて、本当にごめんね」
今までのことを謝ると、大雅も首を横に振った。
「違うんだよ。俺は、俺を助けてくれた芽衣のことを全部忘れていたんだ。自分のせいで芽衣が事故にあったことを全部忘れて、都合の悪いことを全部忘れて、何食わぬ顔して生きてきた。現実から逃げ続けてたんだ。本当はそんな資格、なかったのに。芽衣にありがとうもごめんも伝えないまま、全部から逃げて全部忘れて。俺、本当に最低だった。最低で最悪で、本当にろくでもない人間だった」
「違う!大雅は、ろくでもない人間なんかじゃない。忘れられてたのは確かに悲しかったししんどかった。でも、それは絶対大雅のせいじゃない。わたしが大雅を助けたのも、わたしは何も後悔してない」
「……でも、芽衣はそのときの後遺症があるって……」
大雅の言葉に、わたしは息を止めた。
なんで、大雅がそのこと知ってるの……?
「ごめん、紫苑が全部教えてくれたんだ。俺には絶対言うなって芽衣から言われたけど、俺も知っておくべきだと思うからって」
「……そっか」
紫苑は前から、もし大雅が思い出したら絶対言うべきだって言ってた。わたしが言い出せないだろうからって、代わりに言ってくれたのだろう。
「俺のせいだ。いくら謝っても足りないのはわかってる。けど、まず謝らせてほしい。俺のせいで事故にあわせて、後遺症まで負わせてしまって。本当にごめん」
「ううん。これも運が悪かっただけ。それに……人の表情がわからなくても、わたしは周りに恵まれてるから今は大丈夫。まぁ、この先もずっと周りの人に助けてもらうばかりじゃいけないから、自分の将来もちゃんと考えないといけないけどね」
はは、と泣きながら苦笑いをすると、大雅は一度身体を離してわたしの顔を覗き込む。
今の大雅は一体どんな表情をしているのだろう。
まだ泣いてる?だとしたら、わたしは大丈夫だからもう泣かないで。
その頬に手を伸ばし、そっと目の下に指を這わせる。
震える手に溢れてきた、大粒の涙。
あぁ、やっぱり大雅が泣いてる。
きっと、昔と同じ泣き顔なんだろうな。
顔をクシャってして泣く大雅を思い出していると、わたしの手に大雅の手が重なった。
びくりと肩を震わせていると、大雅がそっと息を吸った。
「……これからは、俺が芽衣を支えたい」
「……え?」
「芽衣のこと、今度からは俺に守らせてほしい」
その言葉が、たまらなく嬉しかった。
やっぱりこれは夢だろうか。そう思うくらい嬉しかった。
本当はその言葉にすがってしまいたい。
ずっと一緒にいてって、言ってしまいたい。
でも、わたしはそれに頷いてはいけないだろう。
0
あなたにおすすめの小説
私たちの離婚幸福論
桔梗
ファンタジー
ヴェルディア帝国の皇后として、順風満帆な人生を歩んでいたルシェル。
しかし、彼女の平穏な日々は、ノアの突然の記憶喪失によって崩れ去る。
彼はルシェルとの記憶だけを失い、代わりに”愛する女性”としてイザベルを迎え入れたのだった。
信じていた愛が消え、冷たく突き放されるルシェル。
だがそこに、隣国アンダルシア王国の皇太子ゼノンが現れ、驚くべき提案を持ちかける。
それは救済か、あるいは——
真実を覆う闇の中、ルシェルの新たな運命が幕を開ける。
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在
一緒にいるのに 言えない言葉
すれ違い、通り過ぎる二人の想いは
いつか重なるのだろうか…
心に秘めた想いを
いつか伝えてもいいのだろうか…
遠回りする幼馴染二人の恋の行方は?
幼い頃からいつも一緒にいた
幼馴染の朱里と瑛。
瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、
朱里を遠ざけようとする。
そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて…
・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・
栗田 朱里(21歳)… 大学生
桐生 瑛(21歳)… 大学生
桐生ホールディングス 御曹司
☘ 注意する都度何もない考え過ぎだと言い張る夫、なのに結局薬局疚しさ満杯だったじゃんか~ Bakayarou-
設楽理沙
ライト文芸
☘ 2025.12.18 文字数 70,089 累計ポイント 677,945 pt
夫が同じ社内の女性と度々仕事絡みで一緒に外回りや
出張に行くようになって……あまりいい気はしないから
やめてほしいってお願いしたのに、何度も……。❀
気にし過ぎだと一笑に伏された。
それなのに蓋を開けてみれば、何のことはない
言わんこっちゃないという結果になっていて
私は逃走したよ……。
あぁ~あたし、どうなっちゃうのかしらン?
ぜんぜん明るい未来が見えないよ。。・゜・(ノε`)・゜・。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
初回公開日時 2019.01.25 22:29
初回完結日時 2019.08.16 21:21
再連載 2024.6.26~2024.7.31 完結
❦イラストは有償画像になります。
2024.7 加筆修正(eb)したものを再掲載
処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!
秦江湖
ファンタジー
皇妃エリアーナは、夫である皇帝アランと、たった一人の親友イザベラの策略により、無実の罪で処刑される。
民衆に罵られ、アランの冷酷な目とイザベラの嘲笑を「始まりの景色」として目に焼き付けながら絶命した彼女は、しかし、処刑の記憶を持ったまま三年前の過去に回帰する。
「おまえたちは許さない」
二度目の人生。
エリアーナの目的はただ一つ、自分を陥れた二人への完璧な復讐。
彼女はまず、アラン(皇太子)からの婚約内示を拒絶。そして、アラン最大の政敵である「北の冷血公爵」ルシアン・ヴァレリウスに接触する。
1周目で得た「未来の知識」を対価に、エリアーナはルシアンに持ちかける。
「貴方様には帝国の覇権を。わたくしには復讐の舞台を。そのための『契約婚約』を――」
憎悪を糧に生きる皇妃と、氷の瞳を持つ公爵。
二人の偽りの婚約の行く末は……
私が行方不明の皇女です~生死を彷徨って帰国したら信じていた初恋の従者は婚約していました~
marumi
恋愛
「あら アルヴェイン公爵がドゥーカス令嬢をエスコートされていますわ」
「ご婚約されたと噂を聞きましたが、まさか本当だとは!」
私は五年前までこの国の皇女エリシアだった。
暗殺事件に巻き込まれ、幼なじみで初恋の相手だった従者――アルヴェイン公子と共に命からがら隣国、エルダールへ亡命した。
彼の「必ず迎えに来る」その言葉を信じて、隣国の地で彼を待ち続けた……。
それなのに……。
やっとの思いで帰国した帝国の華やかなパーティー会場で、一際目立っているのは、彼と、社交界の華と言われる令嬢だった――。
※校正にAIを使用していますが、自身で考案したオリジナル小説です。
※イメージが伝わればと思い、表紙画像をAI生成してみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる