単純な俺たちのありふれた恋の話

みーくん

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ごほうび

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 圭一郎の家に遊びに行く約束をしていたから、一緒に帰りながら聡とのことを話した。



「はぁ~。何か精神的に疲れた。ずっと緊張してたから。圭一郎の部屋行ったら休憩させて。」

「・・・休憩・・・できるかな・・・」

「え?何で?」

「俺、直樹が他の男と、しかもお前の事を好きだって分かってる奴と二人きりで居るって・・・気が気じゃなかったんだよ。」

「えー?それは納得してくれてただろ?」

「うん。だから我慢した。我慢したから、ご褒美が欲しい。」

「ん?ご褒美?」



 圭一郎が耳元で囁く。





「抱かせて」





 だから、おれも圭一郎の耳元で囁き返す。





「いいよ。いっぱいしよっか。」





 自分から言ってきたくせに、顔を真っ赤にして天を仰いでいる圭一郎に、バーカと言ってさっさと歩き始めた。









部屋のドアが閉まると同時に強く抱きしめられる。



「はぁ~直樹。大好き。好き好き。今日一日ずっとこうしたかった。」

「うん。俺も好きだよ。」

「・・・ご褒美・・・ちょうだい。今日は親帰ってくるの遅いから・・・」



 それから色々準備をしてから一緒に風呂に入る。



「はあ~・・・だめ・・・そこ・・・あっ」

「直樹の乳首・・・大好き。かわいっ」

「ああ・・・なめ・・・んな・・・」

「でも直樹、気持ちよさそうだよ。」

「ちょ・・・ちょっと止まって・・・。」

「ん?どーしたの?」

「・・・今日はお前のご褒美だろ?そこに座って。」



 圭一郎を浴槽の淵に座らせて、俺はその前に膝まづく。

そして、躊躇なく圭一郎の元気な息子を口に含んだ。



「っ!!!直樹!!!」



 圭一郎は驚いている。

だがしかし!俺はやられっぱなしは嫌なのだ。今日は俺が圭一郎を気持ちよくさせたい。



 男のモノを咥えた事なんてないから下手くそだろう。

でも、丁寧にゆっくりと舌を這わせる。根元から先に掛けて・・・

俺も男だから、どこをどうすれば気持ち良いのかは大体分かる。



「ふぅ・・・うっ・・・な・・おき・・・っ」



咥えたまま圭一郎を見上げると、気持ち良さそうに眉間に皺を寄せ艶めかしい顔をしている。

その顔を見て俺も興奮し、口を動かすスピードが一気に上がる。



「うっ・・ふぅ・・・な、おき・・・でる!」



 圭一郎の吐き出した白濁を一滴残らず口の中で受け止め、ゴックンするべきか吐き出すべきか迷ったけど、ゴックンって男なら一回は憧れるもんだろ?だから思い切って飲み込んだ。



「にがっ!・・・でも圭一郎のだからいいや。へへっ」

「ああああ~!もうもうもう。直樹!何やってんの!飲んじゃったの?大丈夫?ほら、あーんしてごらん。」

「ん。あーん。・・・ねえ、どうだった?気持ち良かった?」

「当たり前だろ!超~気持ちよかった。直樹!大好き!すきすきすき。」

「お前、俺を好きすぎるだろ。」

「好きだよ。好きすぎるくらい好きだよ。」

「俺も好きだよ。」



 抱きしめられたまま適当に体を拭かれて、そのまま服も着ずにベッドに転がされる。





「なおき・・・なおき・・・なおき・・・」



 何度も何度も名前を囁きながら、俺の全身を手で口で愛撫していく。



「はあ・・・んん・・・圭一郎の・・手も・・口も・・・きもちぃ~」

「もっと気持ち良くなってよ・・・直樹・・・好きだよ・・・本当すき・・・」

「おれもぉ・・・すきぃ・・・」



 空いている手が中に入ってきて中を搔きまわす。一度快楽を覚えたそこは、何の違和感もなく全てを受け入れる。



「もぉ・・・挿れて・・・今日は前からがいい・・・」

「いいよ・・・いっぱいイこうね・・・」

「うん。今日は圭一郎の好きにしてよ・・・」



 動きながらも「好きだよ」と囁きキスをくれる。ギュッてしてと強請れば優しく抱きしめてくれる。顔を見れば俺の中で気持ち良くなっている事が分かる。そして俺を快楽の渦に落としてくれる。



 お互いに何度イッたか覚えてない。最後は一緒に果て長いキスをした。





・・・・





「直樹ってさ。ヤッてる時、めちゃめちゃ甘えてくるよな。」

「・・・そういう事を言うな!恥ずかしいだろ!!」

「えっ何で。俺めちゃめちゃ好きなんだけど甘えられるの。普段もっと甘えて欲しいのに。」

「バ、バカ!・・・・昼に甘えてるだろ・・・。」

「あれは前からの習慣だろ?ねえもっと甘えてよ。」

「・・・・・・・・・・。帰る。」

「ごめんごめん。照れないで。どんな直樹も好きだよ。」

「・・・・・・・おれも・・・すき。」


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