単純な俺たちのありふれた恋の話

みーくん

文字の大きさ
22 / 45

俺の愛を思い知るがよい

しおりを挟む


 圭一郎が泊まる事になり、もう一度コンビニへ夜飯を買いに行った。



「はぁ~。マジで直樹と仲直りできなかったらどうしようかと思った。」

「俺も~。これからも多分ケンカする事もあるけど、絶対に話し合おうな。」

「そうだな。出来ればもうケンカはしたくないけどな。」



 ケンカって本当に疲れることが分かった。ケンカする前に話し合えるように頑張ろう。



 俺の家に圭一郎が泊まるのは初めてだから新鮮な気分だ。

ご飯食べて、テレビを観たりして過ごしている。圭一郎が隣に居る幸せを嚙みしめてる。



「圭一郎。風呂沸かしたから先に入って来いよ。」

「え?一緒に入りたいんだけど。」

「でも一緒に入ったらヤりたくなるだろ?うちにはローションとか置いてねーし。」

「え?持ってきたよ。」

「え?持ってきたの?」



 圭一郎が抱きついてくる。



「だからさ・・・しよう。」





 仕方ねえな。





「飛ぶほどイかせろよ?」







・・・こいつ、いつも自分から言ってくるくせに顔を赤くするよな。何なんだろうな。



 お馴染みになった準備をしてサッと風呂から出た。ベッドで沢山したいから。



 風呂に入っている時に、俺は良い事を思いついた!絶対実践したい!!楽しみに待っていろよ!圭一郎!今日は俺のターンだ!





 ベッドの上で抱き合いキスをする。圭一郎とキスする時間は至福の時。

いつもなら、ここで俺が押し倒されるんだけど今日は違う。



 圭一郎の手を引き、押し倒す。いつもと逆だ。



「な、直樹?何?どうしたの?」

「いいから。お前は動くなよ?」



そう言って圭一郎に覆いかぶさる。

まずは唇にキスを。次に耳元へキスを・・・そして耳朶を甘噛みする。



「えっ?な・・・おき・・・?」

「うごくなよ・・・」



圭一郎の両手を抑え込み、耳元で囁く。



「俺の愛を思い知らせてやるよ・・・」



 いつも圭一郎が俺にするように、首元に舌を這わせる。強すぎず弱すぎず。次は鎖骨へ・・・歯形を付ける。そして・・・俺とは違う男らしい胸にキスを落とし、突起に舌を這わせて優しく吸い付く。ゆっくりたっぷり時間をかけて。



「うぅ・・・な・・おき・・・」

「大丈夫。感じて・・・」



 腰を優しく愛撫する。片方の手で、すでに張りつめている圭一郎のそれをイかない程度に扱いていく。



「な・・なおき・・・?」

「だめ・・うごかないで・・・」



 片方の手で胸の突起をいじりながら、片方は扱くのをやめ、口に咥え込む。強弱をつけながら吸い付き、同時に舌をイイところに這わせ刺激する。圭一郎に見せつけるように。



 一回イかせよう。こいつは一回イッたところですぐに復活するから。



 激しく口を動かす。



「ふぅっ・・・はぁ・・・なおき・・・イきそっ・・・」

「イって」



 圭一郎の吐き出した白濁をすべて飲み込む。この前は苦く感じたのに今はその苦ささえ官能的でクラクラする。



「はぁ・・・はぁ・・・なおき?また飲んじゃったの?」

「大丈夫。美味かったよ。」



圭一郎が息を整えてるうちにローションを自分の手に垂らし、自ら後ろの窄みを解かす。

自分でやっても気持ちよくはない。でも、圭一郎を受け入れられるように解いていく。



「直樹?自分でしてるの?!」

「うん。圭一郎はそのままね。」



 舌と舌を絡めながら、自分で後ろの窄みを更に解かす。

そして圭一郎に跨り、すでに復活しかけているそれを何回か扱いて、自ら腰を落とし俺の中に導いていく。



「な、なおきっ。その表情・・めちゃめちゃ綺麗でそそる。鼻血でそう。」

「鼻血。出してもいいよ。・・・動くよ・・・」



騏上位で上に乗ったことなんてないけど、圭一郎に気持ちよくなって欲しくて無心で腰を振った。



「あぁ・・・なおき・・・なおき・・・きもちっ・・・」

「おれのっ・あいをっおもいしった・・・か」

「なおきっ・・・いっしょに・・・イこ・・・」



 圭一郎が俺のものに手を伸ばし扱き始める。



「はぁ・・・あぁ・・・もう・・・イこっ・・・」



二人で同時に吐き出しだした。









「はぁ~。直樹なんなの?マジで最高。エッロ。大好き。」

「俺の愛を信じてくれた?気持ちよかった?」

「当たり前だろ!最高かよ!直樹・・・はぁ~可愛い。」

「ねえ・・・じゃあさぁ・・・」

「ん?なあに?」

「いつもみたいにさ~・・・」

「いつもみたいに、なに?」



「圭一郎にいっぱいイかされたい。」



「っ!マジで!!直樹は俺をどうしたいの!!!」



 そこからは形勢逆転。

いつものように理性を飛ばした圭一郎にいっぱい突かれて喘ぎ続けて、約束通り飛ぶほどにイかされた。



・・・明日も学校だという事も忘れて・・・。







 次の日の朝、腰が立たずに圭一郎に支えられながらフラフラと登校した俺たちを、あの三人が生温かい目で見てきたことは言うまでもない。



 そして、そんな俺の姿を見たごんちゃんが、「やはり足を怪我したのか」とすごく心配してくれたことを申し訳なく思った。







 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

処理中です...