ワールド エクスプローラー!

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1.新しい世界

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 新しい技術が日々生活の質を変化させていく昨今、ご多分に漏れずゲーム業界にもそれはやってくる。
 ーVRMMO
 そう、新たな技術の誕生により、ゲームのプレイスタイルはよりリアルに近づいた。
 色々な物語などで描かれてきた、夢の世界だ。
 「ついに、ここまで来たんだなぁ」
 俺、藤村猛ふじむらたけるは感慨深く息をついた。
 5年前ほどからVRシステムを使用したゲームはいくつも生まれている。
だがそのほとんどはオフラインなものであり、技術的に進んだ物でも元々親和性の高いFPSがメインであった。
 問題の一つにインターフェイス、つまりコントローラーが必要であるという事。また、大人数のマッチングを処理する機能性を有したデバイスの開発の難しさである。
 現状販売されている物は、既存の技術を併用した物が一般的であり、10年ほど前から世間に浸透してきたVRシステムを元にした漫画や小説などには遠く及ばないのだった。
・・・と言うのが世間的な認識であった。
 ところが約二年ほど前、業界に彗星の如く現れたシュレディンガーコーポレーション、通称SC社によって状況は一変した。
 SC社は独自の技術により、既存の技術体系とは一線を画したデバイスの開発に成功。
 物語に出てくるようなHMDヘッドマウントディスプレイのみで操作が可能なシステムを作り出した。それがディメンションギア・・・今、俺が手に取り眺めている物だ。
 半年前、SC社からの公式アナウンスが行われ、ディメンションギアを使用したMMORPGのβテスター募集が開始された。
 俺は、おそらくは想像を絶するような応募が殺到したであろうそのβテストのテスターとして見事合格し、今朝送られてきたディメンションギアを開封、そして色々と確認していた。・・・もちろん顔がニヤケっぱなしだったのは言うまでもない。

 「おっと、そろそろテスト開始時間か」
 俺は、今回募集が行われたMMORPGーリーインカネイションオンラインの開始時間が迫っている事に気付き、慌ててディメンションギアの電源を入れ装着する。
 装着感は一言で言って快適だった。どういう構造なのか解らないがまるで自分の頭に合わせたようにしっくりとした付け心地だった。しかも電源コードすらない。
 いや、正確にはあるにはある。だがディメンションギアとは接続されていない。
 こちらもどういう理屈なのか皆目見当がつかないが、どうやら非接触で電源を供給する事が出来るようだ。というか、説明書にそう書いてあった。
 一瞬頭の隅にテスラ・コイルという単語が浮かんだが、難しい事は頭のいい人に任せて自分はゲームを楽しもう、うん。
 ディメンションギアにはモニターと思われる物はないが、おそらく映像が直接網膜に照射されているのだろう。現実的な視野角で映像が認識できる。
 ディメンションギアのシステムが立ち上がり、目の前にSC社のロゴが浮かび上がる。
 予めディメンションギアへの各種セッティングは終わらせてある。その辺りはゲーマーとしての基本だろう。
 「ログインオンラインだけは勘弁してくれよ~・・・」
 MMOに限らず、オンラインゲームの初日の接続集中による待機時間を揶揄したネットスラングをつい口にしつつ、祈るような気持ちでテスト開始を待ち侘びる。
 そしてー厳かな雰囲気を持った曲と共にゲームタイトル、リーインカネイションオンラインのロゴが描き出される。
 「お!始まった!」
 俺はその画面に感動しつつ、説明書に書いてあったように操作を開始する。
 既存の技術体系とは一線を画した技術、脳波トラッキングシステムによってだ。
 おそらくVR技術の行きつく先、答えと目されていたのがこの脳波によってアバターを操作するというシステムだ。もちろん技術的な事はさっぱり解らない・・・が、もし現実世界で身体を動かすようにアバターを動かせたなら?それもほぼラグのない状況で。
 もし、思い描いた動きをアバターに実行させる事が出来たら?それはまさにゲーマーにとっての理想ではなかろうか。
 SC社はその夢のような技術を実現してしまった。これが今回のβテストの当選確率がとてつもない難関であっただろうと予想出来てしまう理由だった。
 ・・・そんな事はいい。それよりもゲームだ!
 一瞬ズレた思考を巻き戻し、ゲーム映像へと集中する。と、どこからか女性の声が響いてくる。
 [初めましてマスター、私はリーインカネイションオンラインを含む、ディメンションギアの全てにおいて貴方のサポートをさせて頂きますAI、ディメンションオルタナティブアドバンスオペレーションシステムver.1.0です]
 俺はその音声に一瞬びっくりし思わず声に出して聞き返した。
 「へ?でぃめんしょんおるたなてぃぶ・・・」
 [ディメンションオルタナティブアドバンスオペレーションシステムver.1.0です]
 「・・・長い、しかも解りにくい」
 [申し訳ありません。何分若輩者ですので至らない点等ございますでしょうが、こうして出会えたのも何かの縁。ご指導ご鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます]
 会社か。会社の部下か。と言うかAIって割りに流暢に会話するし、受け答えも定型文のような物じゃなく、誰か生身の人間と会話してるような気分だ。
 「い、いや気にしなくていい。それより呼びにくいから名前を付けてもいいだろうか?」
 正直AIに気を遣うのは人生で初めての経験だ。おそらく今後得られる事の無い経験だろう。
 そう言う意味では貴重な体験が出来たと言えるし、既存の枠組みから逸脱したシステムに触れ、これから始まるゲームプレイにより心が弾む思いだ。
 [名前ですか?私はマスターのサポートを第一として生み出された存在ですので、マスターのご意思に従います]
 「ありがとう。それじゃ、えーっと、ver.1.0だからアインでどうかな?」
 俺はふと思いついたドイツ語の1、つまりアインスから取って名付けた。
 まあ、バージョンが上がったらどうするのかとかは考えなくていいだろう。こっちから呼びかける時に固有名称があった方が何かと便利だ。
 [承りました。ディメンションオルタナティブアドバンスオペレーションシステムver.1.0こと私は、今後固有名称をアインとしてサポート致します]
 「ああ、よろしく頼むよ。あともう少しこう、砕けた感じの会話には出来ないかな?」
 AIでありながらまるで生身の人間のように話してるアインだが、言葉遣いはやはりところどころ堅苦しい。いやまあAIなんだから当たり前というか仕方ないんだろうけど。
 [了解しました]
 ・・・本当にAIなんだろうか?と思わずには居られない順応性の高さだ。
 [それでは改めまして、今後ともよろしくお願いしますねマスター]
 「ああ、よろしくアイン」
 そんなこんなでAIーアインとのファーストインプレッションを終え、次はいよいよアバター作成のお時間ですよ。
 「さて、アバター作成か。ふむふむ・・・」
 アバター作成画面に書かれている注意事項を読み進める。もちろん合間ではアインが詳細な説明を入れてくれる。
 それによると、脳波トラッキングシステムの仕様上、性別の変更は不可能だと解った。それはアインによれば男女の脳波パターンの違いや、アバター操作上の体感フィードバックにエラーが起きるのが理由だそうだ。まあ、この辺りは数あるVR系物語でも描かれてきた部分だから、何となくそんな気はしてた。身体つきとかね。もっとも脳波の男女差は流石に知らなかったけど。
 「なあアイン、という事はアバターはリアルの自分の体形に近い形にするのか?」
 なんとなく沸き上がった疑問をアインにぶつけてみた。
 [はい。体型に関しては脳波からデータを抽出し、マスターの体形と同等のアバターを作成済みです。ただし、多少の変更は可能です]
 「多少の変更?例えばどんな風に?」
 [例を挙げるならばプラスマイナス10センチの身体変化、フェイス変更、色彩変更、年齢変更、種族的な変化です。ただ種族的な変化についても、有翼というようなボディパーツは不可能です]
 ・・・ふむ、中々面白い情報だ。身体変化はおそらく遊びー体型の変化に合わせて調整可能な余裕とみていいだろう。顔も変えられるってのはパーツの配置個数が決まってるからだろうか。目を一つや鼻を二つにする奴もいないだろうからこの予測は正しいだろう。
 問題は種族的変化か。
 「なあアイン、有翼は別としても種族的な変化ってのは例えばどんなものだ?」
 [では選択可能な種族のプレビューを表示します]
 言うが早いか目の前に複数のアバターが表示される。
 [マスターのアバターボディとして選択可能なのは、ヒューマンタイプ、エルフタイプ、獣人タイプになります]
 うん?俺に選べるのは、って事は人によって違いがあるのかな?という疑問が浮かんだが、選べないものについて考えても仕方ないので、とりあえず表示されたアバターを確認していく。
 まず、ヒューマンタイプ。どんなRPGにもいそうな、いかにも一般的な人型だ。御多分に漏れずおそらく一番バランスがいいのだろう。
 次にエルフタイプ。こちらもRPGでよく見かける典型的な外見。特徴的な長い耳以外はヒューマンタイプと大差ない。弓が得意とかテンプレートなスキルボーナスがあっても良さそうだ。
 最後の獣人タイプだが・・・。これが選択できるのは正直不思議な感じだった。人寄りの見た目だが、明らかに耳の位置が人型とは違い頭の上方にある。それと尻尾だ。
 「なあアイン、なんで獣人タイプは使用可能なんだ?耳の位置とか、尻尾とか、人間と違う部分が多数あるけど」
 [獣人タイプに関しては、動物的な肉体反応をマスターの感情にリンクさせる事で、可動可能になっています]
 「動物的な肉体反応を感情にリンク・・・。つまり犬が嬉しい時に尻尾を振るみたいなのを自分の感情とリンクさせてエモーションさせるって事か?」
[はい、その認識で合っています]
 なるほど。感情表現の枠組みの中なら自分の意思で動かさない部位が付いてても問題ないという解釈か。そして、さっき言ってた有翼が使用不可能ってのは人間に無い能動的な部位だからって事か。
 「なるほどね。う~ん、どうしようか・・・」
 正直言えば獣人を選びたい衝動に駆られる。しかし感情がダダ漏れになる可能性があるとなると流石にちょっと選びにくい。というか恥ずかしい。
 「う~ん、じゃあ。ヒューマンタイプで俺のデータから作ったアバター表示してくれ」
 [了解しました]
 先ほどまで表示されていた複数のアバタータイプが消え、変わりに1体のアバターが表示される。
 ・・・うん自分だ。正直、自分の姿を3D表示で客観的に見る日が来るとは思わなかったよ。
しかも今の年齢か・・・。どうせなら若い方が精神的によろしい気がするな、うん。
 「アイン、アバターの年齢を20歳に変更してくれ」
 [了解しました]
 アインの返事と共に自分のアバターが20歳の頃の姿になる。
 あと変更できるのは色彩だったか。とりあえずいくつか選んでみるか。
 アインに指示をだし、髪の色を色々と変化させてみる。
 試行錯誤の末、髪は黒、ヒゲは無し、虹彩はダークブルーという形で落ち着いた。タトゥーや傷などのパーツもあったが、あまり心惹かれないのでそのままだ。
 「よし、これでアバターは完成だな。次はっと」
 [アバターにマスターの量子コピーを定着させます]
 「量子コピー?」
 聞きなれない単語にいぶかしんでいるのもつかの間。一瞬身体が引っ張られるような感覚を感じる。
 「うおっ!なんだ今の!?」
 [マスターの身体、思考、行動、記憶などを量子的にデータ化しアバターへと定着させました。これによりログイン時にアバター体の体験が全てマスターへとフィードバックされるようになります]
 ・・・え、アインさんどういう事?
 なんかとてつもない事をサラッと言われ、俺は軽くパニックになりかける。
 「えっと、詳しく説明してくれ」
 アインによれば、SC社はすでに量子のデータ化及びコピー技術を実用段階まで発展させているという。今回はその試験的運用とデータ取りを含めたβテストだというから驚きだ。そしてリーインカネイションオンラインというゲームは、時間の経過も従来のMMORPGなどと異なりゲーム内時間1日が現実世界で30時間の単位という事らしい。
 一般的社会人なら満足に遊ぶことも出来ないような時間設計だが、量子コピー技術によってアバターにプレイヤーの身体、思考、行動、記憶データを移し、プレイしていない時間でもアバターが自発的に活動するようになってるとか。それどころか、ログイン時にプレイヤーの脳にフィードバックする事で、アバターの体験の全てをプレイヤーに統合させる事が出来るという。
 「なんというか・・・とんでもないな」
 完全な理解には及ばないが、それでもSC社の持つ技術がとんでもない物だという事くらいは理解できた。ざっくりと考えれば時間に左右されずに楽しめるという見方も出来る。
 [最後にアバターネームを決めて下さい]
 呆然となりかけていた精神がアインに促され、現実へと引き戻される。
 名前はもう決まってる。俺にとっては使い慣れた名前だ。
 「アバターネームは、ウォルフだ」
 そう、いくつものゲームを渡り歩いたが常に使い続けた名前。愛着のあるもう一人の自分。
 [アバターネーム、ウォルフの登録を完了しました。追加でファミリーネームを付ける事が出来ます。どうしますか?]
 ファミリーネームか。ファーストネームと別で設定できるって事は、当然無くても問題ないって事なんだろうけど・・・、せっかくだ、雰囲気作りに付けてみよう。
 「んじゃあ、ファミリネームはタウンゼントにしよう」
 特に深い意味はないが、アインがドイツ語のアインスから取ったので、こっちも合わせてドイツ語の千ータウンゼントにしてみた。
 [ファミリネーム、タウンゼント了解しました。アバターネーム、ウォルフ・タウンゼントの登録を完了しました。これにてリーインカネイションオンラインをスタートする準備が整いました。さっそくプレイしますか?]
 「もちろんだ!」
 俺は一も二もなく即答した。
 するとそれまで表示されていたアバターが消え、画面が白く光り出す。そして次に目に飛び込んできたのは青空と地平線をバックにした 【Welcome to New World】という文字だった。
 「え、これ飛んでるのか!?」
 俺ことウォルフは光に包まれるようにして空を飛んでいた。
 どこかヨーロッパのような景色を思わせる大地と澄んだ青空。そして遠く見える小高い山や海、それらが圧倒的なスケールで眼前に存在している。
 [リーインカネイションオンラインの舞台、ドゥニアへようこそ]
 ドゥニア、それがこの世界の名前。アインの言葉を聞きながら決意を固めるように頷く。
 広がる景色にどこかで見たことがあるような、それでいて全て初めて見るようなそんな不思議な感覚に包まれながら、これから始まる冒険に胸を膨らませつつ、眼下に見える城塞都市へと降りて行く。
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