魔王ですが文句ありますか?

桜もち

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プロローグ(勇者視点)

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『ギィィ』
重い大きな扉を開ける。
今の音で恐らく奴らに気づかれただろう。

ここは魔王の城。
伝説の剣、「ラグナロク」に選ばれた勇者が今魔王の城に辿り着いた。

魔王の城は薄暗く、気味が悪かったが、不思議と清潔感があった。
入口はかげっており少し肌寒かったが、中へ進めば進むほどちょうど良い温度になっていく。

……ここは魔王の城じゃなかったのか?

廊下を抜け、少し広い場所に出るとそこは大広間だった。
「……明るっ!」
そこは魔王城とはおもえないほど照明が明るかった。

「あら?なんの御用ですか?」

突如後ろから声をかけられる。
クソっ、しくった。
いくら魔王城感が無い魔王城とは言え、油断しすぎた。

「……。」

俺は何も言えずに立ち尽くす。振り返って相手を見るとメイド服を来ている…。ここの使用人か?

「……。あ、もしかして、お客さん!?いや、でも魔王はそんなこと言ってなかったし……。でも昔のお友達とかなら連絡とかないか…………。」

どうやら相手はこっちを客だと思い込んでいるらしい。
ならば、先手必勝だ!

「うおお!隙あり!!」

俺は素早く剣を抜いて切りつける。

「危なっ」

俺が振るった剣はいとも簡単に素手で受け止められてしまった。
…いやいや、一応これ伝説の剣だぞ?
俺も鍛錬して一応強いはずだぞ?
つか剣を素手で止めるってなんだよ!?血すら出ねぇのかよ!

「ちょっ。危ないでしょ!やっぱりお客さんじゃないの!?ならば!」

メイドは手を組み合わせて何やら呪文を唱える。まさか、これは……。

「詠唱、第72文。汝、我に力を与え、究極となり血の盟約を。」

待て待て待て!その呪文、最早伝説とかのレベルじゃないぞ!?たしか、神話に載ってるやつ……。

そう思ったのを最後に、俺の意識は吹き飛んだ。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「魔王、侵入者を捕らえました。どう致しますか?」

豪華絢爛とばかりの椅子の上に座っている人物…いや、魔王は答える。

「知らん。寝る。」

こうして魔王は眠りについた。



……To be continued
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