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8話目
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まず、ゲームでのヒロインですが、彼女は母しかいない状態で育ったので、とてもしっかりとした性格です。ヒロインですからお顔も可愛いですしスタイルも抜群。性格は優しさと厳しさも持ち合わせています。
率先してパン屋の手伝いをしておりましたから、看板娘でもありました。
ところが、現実のヒロインは違うようです。
ご両親が揃っていて一緒に住んでいるにもかかわらず、父親のことを近所のおじさんだと思っているようです。これはご両親がいくら注意しても直りませんし、ご近所の人に指摘されても、頑なに父親はいないと言い張っているそうです。
前世の記憶というか、ゲームだと思っているふしがあるようで、その影響かもしれないと王太子様が仰っていました。
だからなのでしょうか……ヒロインはパン屋の仕事を嫌々ながら手伝っているようです。
そしてゲームとは違い四歳になる双子の弟と妹がいるそうなのですが、双子のほうがよっぽど家のお手伝いをしているのだとか。
そのうえ、「いつかあたしは男爵家の養女になるんだから! あんたたちなんか必要ないのよ!」と意味不明なことを喚いているそうです。
そんな傍若無人ともいえる長女の態度に、両家の祖父母やご近所の方たちから、施設や修道院に入れてはどうかとご両親に進言しているようです。
あまりにもそういった態度が続き、注意されても直らないようであれば、ヒロインはこの国で一番厳しいという修道院に入れられる可能性があると、王太子様が教えてくださいました。
そんなヒロインの話に、わたくしは、はしたなくも口をあんぐりと開けたまま、固まりました。
「…………」
「気持ちはわかる。私もその話を聞いたとき、遠い目をしていたそうだから」
「そうですわね。わたくしも遠い目になりましたわ」
全員が遠い目をして溜息をつく中で、ヴィン様だけが辛辣でございます。
「どうして転生ヒロインってバカばっかなわけ? まともなのはいないの?」
「いないようですね」
「前世においても、そういう話しか知りませんわ、わたくしも」
「確か五歳でしたよね? もしかしたら、記憶のほうが大人すぎて、しかもヒロインに転生したことが嬉しくて、五歳の子どもが整理するには、無理があるのではないでしょうか」
「ジル?」
「わたくしは十歳ですけれど、もう少し幼ければ、前世の大人の記憶に引っ張られる可能性があると考えましたの」
「ふむ……」
「しかも、幼いころから厳しく躾られる貴族とは違い、平民ですと節制というのでしょうか……。そういう我慢というか自立というか、きっとそういうのがないのでは……と」
「「「「「「ああ~! それはあるかも!」」」」」」
ですよね。
まあ、中には学園や学院に入ってから思い出す方のお話もありましたが、もれなく自分の欲望を優先した方の話のほうが多いですから、きっとそういうのは関係ないのでしょう。
「主人公に転生して嬉しいっていうのはわかるが……」
「だからといって傍若無人に振舞っていいものではありませんね」
「そうだな。転生したということは、自分も含めて彼らも生きているんだから」
「それに気づけるのであれば、そんな態度などとらないでしょう」
「「「「「ごもっとも!」」」」」
王太子様、ガスパル様、ロレンソ様がそのようなことを仰っていますが、結局はフェリペ様の言葉に、全員が納得いたしました。
「まあ、学園に入ってくることもなければ、強制力などもなさそうだし」
「ヒロインは放っておいていいのではないかしら」
「だな」
それでしたら大丈夫そうです。わたくしも悪役令嬢にならずにホッといたしました。
そこからはお勉強を教わったり、学園会のお仕事はいつから行けばいいのかなどをお聞きして、解散いたしました。
その帰り道。
「ジル……」
「はい、ヴィン様」
「今世では、必ず幸せにするから」
「はい……っ!」
ヴィン様も思うところがあるのでしょう。馬車に乗り込むとわたくしを膝の上の載せ、ギュッと抱きしめてくださいます。推しであり、兄の記憶を持つ方です。
これ以上の幸せはありません。
もしかしたら、ヒロインが十五歳になったとき、強制力が働くかもしれません。あるいは、ヒロインがいないと知って、なり替わろうとする方が出るかもしれません。
けれど、どちらにしても、ヒロインが学園に入学するころ、オットマー様とフアニート様以外は卒業しているのです。もちろん、わたくしも飛び級すれば、学園を卒業できます。
現実を知ってそれを受け入れるのか、それとも『ゲームの世界だから』と何をしても許されると考え、傍若無人に振舞うかは、その人次第なのです。
わたくしは、現実を受け入れます。ヴィン様から伝わる体温と吐息は、虚構の世界の中なのではなく、わたくしたちが〝生きている〟と実感できるものですから。
それに気づければいいのでしょうけれど、きっとヒロインはそんなことすら考えないのでしょうね。
もしゲームの中なのだとすれば、〝五歳〟という年齢はありえないですし、ゲームと同じ年齢に転生すると思うのです。
だってゲームは、ヒロインの目線でその一瞬を切り取っただけなのですから、バックボーンで彼らが生きて生活している姿を見せる必要はないのです。
かなりたってからお聞きしたのですが、学園会の方々とお話をした一週間後、【ローゼリア】はこの国で一番厳しい修道院に入れられたそうです。常に「あたしはヒロインなのよ!」と、周囲の方々からすれば意味不明なことを喚いてはご両親にご迷惑をかけ、「男爵家の養女になる」と、まるでこれからご両親を亡き者にしようとするかのような言動が問題とされたのだそうです。
確かに、ご両親が健在ですのに養女になるというのは、傍から聞けば不穏な言葉ですわね。もちろん、父親の実家である男爵家からは養女にすることはないと、【ローゼリア】本人に言ったそうですが。
「夢と現実を区別できない頭のおかしい者が、貴族になれるわけがなかろう」
そうまで言われたそうですけれど、ヒロインは現実を受け入れなかったようです。
この世界はゲームと酷似しておりますが、違います。あくまでも似ているだけなのです。
ヒロインがそんな状態になっている裏で、わたくしはしっかりと試験を受け、Sクラスになりました。ヴィン様によると、わたくしを睨んでいた方は侯爵家の方だったそうなのですが、あまり頭の出来がよろしくなかったそうで、Dクラスとなりました。
その中でも一番成績が悪かったというのですから、ご両親はきっと頭を抱えたことでしょう。
わたくしを睨んでいた他の方々もDクラスだったそうです。ヴィン様が仰るには、「その頭の出来なら、婚約者がいなくて当然」だそうですが。
そしてSクラスとDクラスでは、教室はもとより建物も違いますので、遭遇していじめに遭うようなことにはならないと安堵いたしました。
わたくしはSクラスで勉強をしつつ学園会のお手伝い。そして、ヴィン様をはじめとした学園会のみなさまがお勉強を教えてくださったことで、四年分の飛び級試験を受けることにしました。先生方には大変おどろかれましたが無事に突破し、二年目はヴィン様と同じ学年になることができました。
もちろん、ヴィン様と同じSクラスです。
五年生から八年生までの四年間、ずっとヴィン様と過ごすことができました。
そしてわたくしたちが六年生になったときにフアニート様が、七年生になったときにオットマー様が学園に入学されましたが、特になんの問題もなく過ごされておりました。
もちろん、【ローゼリア】は性格の矯正がままならず修道院に入ったままでしたし、ヒロインになり替わろうと動いていた方はおりませんでした……わたくしたちが在籍している間は。
そして年月が過ぎ、【ローゼリア】という名前が浸透し、この国においてはありふれた名前になりはじめたころ。
ゲームとは容姿がまったく違うというのに、なにを勘違いなさったのか、「あたしがヒロインよ! オットマーたちはどこにいるの!」と、攻略対象者では最年少であるオットマー様が卒業なさってから、意味不明なことを話す貴族女性がいらっしゃったとか。
まあ、卒業なさったあとであることと、第三王子だと聞いて、茫然としていらっしゃったそうです。
しかも、その方がご入学なさったとき、オットマー様が卒業なされて十年もたっていたうえ、ご婚姻されて公爵家を賜っておいででしたし、お子様も三人いらっしゃいましたからね。
現実はかくも厳しいものだと、王になられたラインホルト様を含めた元学園会役員の方々と一緒に、王宮で開いた茶会で笑ったのでした。
率先してパン屋の手伝いをしておりましたから、看板娘でもありました。
ところが、現実のヒロインは違うようです。
ご両親が揃っていて一緒に住んでいるにもかかわらず、父親のことを近所のおじさんだと思っているようです。これはご両親がいくら注意しても直りませんし、ご近所の人に指摘されても、頑なに父親はいないと言い張っているそうです。
前世の記憶というか、ゲームだと思っているふしがあるようで、その影響かもしれないと王太子様が仰っていました。
だからなのでしょうか……ヒロインはパン屋の仕事を嫌々ながら手伝っているようです。
そしてゲームとは違い四歳になる双子の弟と妹がいるそうなのですが、双子のほうがよっぽど家のお手伝いをしているのだとか。
そのうえ、「いつかあたしは男爵家の養女になるんだから! あんたたちなんか必要ないのよ!」と意味不明なことを喚いているそうです。
そんな傍若無人ともいえる長女の態度に、両家の祖父母やご近所の方たちから、施設や修道院に入れてはどうかとご両親に進言しているようです。
あまりにもそういった態度が続き、注意されても直らないようであれば、ヒロインはこの国で一番厳しいという修道院に入れられる可能性があると、王太子様が教えてくださいました。
そんなヒロインの話に、わたくしは、はしたなくも口をあんぐりと開けたまま、固まりました。
「…………」
「気持ちはわかる。私もその話を聞いたとき、遠い目をしていたそうだから」
「そうですわね。わたくしも遠い目になりましたわ」
全員が遠い目をして溜息をつく中で、ヴィン様だけが辛辣でございます。
「どうして転生ヒロインってバカばっかなわけ? まともなのはいないの?」
「いないようですね」
「前世においても、そういう話しか知りませんわ、わたくしも」
「確か五歳でしたよね? もしかしたら、記憶のほうが大人すぎて、しかもヒロインに転生したことが嬉しくて、五歳の子どもが整理するには、無理があるのではないでしょうか」
「ジル?」
「わたくしは十歳ですけれど、もう少し幼ければ、前世の大人の記憶に引っ張られる可能性があると考えましたの」
「ふむ……」
「しかも、幼いころから厳しく躾られる貴族とは違い、平民ですと節制というのでしょうか……。そういう我慢というか自立というか、きっとそういうのがないのでは……と」
「「「「「「ああ~! それはあるかも!」」」」」」
ですよね。
まあ、中には学園や学院に入ってから思い出す方のお話もありましたが、もれなく自分の欲望を優先した方の話のほうが多いですから、きっとそういうのは関係ないのでしょう。
「主人公に転生して嬉しいっていうのはわかるが……」
「だからといって傍若無人に振舞っていいものではありませんね」
「そうだな。転生したということは、自分も含めて彼らも生きているんだから」
「それに気づけるのであれば、そんな態度などとらないでしょう」
「「「「「ごもっとも!」」」」」
王太子様、ガスパル様、ロレンソ様がそのようなことを仰っていますが、結局はフェリペ様の言葉に、全員が納得いたしました。
「まあ、学園に入ってくることもなければ、強制力などもなさそうだし」
「ヒロインは放っておいていいのではないかしら」
「だな」
それでしたら大丈夫そうです。わたくしも悪役令嬢にならずにホッといたしました。
そこからはお勉強を教わったり、学園会のお仕事はいつから行けばいいのかなどをお聞きして、解散いたしました。
その帰り道。
「ジル……」
「はい、ヴィン様」
「今世では、必ず幸せにするから」
「はい……っ!」
ヴィン様も思うところがあるのでしょう。馬車に乗り込むとわたくしを膝の上の載せ、ギュッと抱きしめてくださいます。推しであり、兄の記憶を持つ方です。
これ以上の幸せはありません。
もしかしたら、ヒロインが十五歳になったとき、強制力が働くかもしれません。あるいは、ヒロインがいないと知って、なり替わろうとする方が出るかもしれません。
けれど、どちらにしても、ヒロインが学園に入学するころ、オットマー様とフアニート様以外は卒業しているのです。もちろん、わたくしも飛び級すれば、学園を卒業できます。
現実を知ってそれを受け入れるのか、それとも『ゲームの世界だから』と何をしても許されると考え、傍若無人に振舞うかは、その人次第なのです。
わたくしは、現実を受け入れます。ヴィン様から伝わる体温と吐息は、虚構の世界の中なのではなく、わたくしたちが〝生きている〟と実感できるものですから。
それに気づければいいのでしょうけれど、きっとヒロインはそんなことすら考えないのでしょうね。
もしゲームの中なのだとすれば、〝五歳〟という年齢はありえないですし、ゲームと同じ年齢に転生すると思うのです。
だってゲームは、ヒロインの目線でその一瞬を切り取っただけなのですから、バックボーンで彼らが生きて生活している姿を見せる必要はないのです。
かなりたってからお聞きしたのですが、学園会の方々とお話をした一週間後、【ローゼリア】はこの国で一番厳しい修道院に入れられたそうです。常に「あたしはヒロインなのよ!」と、周囲の方々からすれば意味不明なことを喚いてはご両親にご迷惑をかけ、「男爵家の養女になる」と、まるでこれからご両親を亡き者にしようとするかのような言動が問題とされたのだそうです。
確かに、ご両親が健在ですのに養女になるというのは、傍から聞けば不穏な言葉ですわね。もちろん、父親の実家である男爵家からは養女にすることはないと、【ローゼリア】本人に言ったそうですが。
「夢と現実を区別できない頭のおかしい者が、貴族になれるわけがなかろう」
そうまで言われたそうですけれど、ヒロインは現実を受け入れなかったようです。
この世界はゲームと酷似しておりますが、違います。あくまでも似ているだけなのです。
ヒロインがそんな状態になっている裏で、わたくしはしっかりと試験を受け、Sクラスになりました。ヴィン様によると、わたくしを睨んでいた方は侯爵家の方だったそうなのですが、あまり頭の出来がよろしくなかったそうで、Dクラスとなりました。
その中でも一番成績が悪かったというのですから、ご両親はきっと頭を抱えたことでしょう。
わたくしを睨んでいた他の方々もDクラスだったそうです。ヴィン様が仰るには、「その頭の出来なら、婚約者がいなくて当然」だそうですが。
そしてSクラスとDクラスでは、教室はもとより建物も違いますので、遭遇していじめに遭うようなことにはならないと安堵いたしました。
わたくしはSクラスで勉強をしつつ学園会のお手伝い。そして、ヴィン様をはじめとした学園会のみなさまがお勉強を教えてくださったことで、四年分の飛び級試験を受けることにしました。先生方には大変おどろかれましたが無事に突破し、二年目はヴィン様と同じ学年になることができました。
もちろん、ヴィン様と同じSクラスです。
五年生から八年生までの四年間、ずっとヴィン様と過ごすことができました。
そしてわたくしたちが六年生になったときにフアニート様が、七年生になったときにオットマー様が学園に入学されましたが、特になんの問題もなく過ごされておりました。
もちろん、【ローゼリア】は性格の矯正がままならず修道院に入ったままでしたし、ヒロインになり替わろうと動いていた方はおりませんでした……わたくしたちが在籍している間は。
そして年月が過ぎ、【ローゼリア】という名前が浸透し、この国においてはありふれた名前になりはじめたころ。
ゲームとは容姿がまったく違うというのに、なにを勘違いなさったのか、「あたしがヒロインよ! オットマーたちはどこにいるの!」と、攻略対象者では最年少であるオットマー様が卒業なさってから、意味不明なことを話す貴族女性がいらっしゃったとか。
まあ、卒業なさったあとであることと、第三王子だと聞いて、茫然としていらっしゃったそうです。
しかも、その方がご入学なさったとき、オットマー様が卒業なされて十年もたっていたうえ、ご婚姻されて公爵家を賜っておいででしたし、お子様も三人いらっしゃいましたからね。
現実はかくも厳しいものだと、王になられたラインホルト様を含めた元学園会役員の方々と一緒に、王宮で開いた茶会で笑ったのでした。
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とっと様
感想をありがとうございます。
こちらにまとめて失礼しますね。
作中にもありますが、まず世間的にも倫理的にもアウトです。そういうのを気にしない人もいますが、そういう人ばかりではありませんので。
だからこそ「過ちを犯した」と言っています。
この二人に限っていえば、「血は繋がっていなくとも兄妹だからアウト」と思い、あのような結果になっています。
↓養子と養親の子は、一度同じ戸籍に入っても特例法で結婚出来ますよ(´・ω・`)
これが片親(異父・異母)の兄妹が、親が連れ子として結婚したなら出来ませんが。
なので、私も実は異母兄妹だったのかなぁ??と思って読んでました( ・∇・)