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ねだられたものと自覚
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しばらく暁里の背中を撫でていると、落ち着いたのか震えが止まった。
「まだだいじょばないか?」
からかうようにそう言えば、暁里は「意地悪!」と頬を膨らませてそっぽを向いた。いい大人の女が何やってんだと思うも、童顔なせいかその子供っぽい仕草が妙に似合っていて、ドキリとする。
「歩けそうか?」
「……うん、大丈夫。それよりも、女性の声がしたみたいだったけれど、大丈夫だったの?」
コートの中から抜け出し、数歩歩いて確かめた暁里は、そのままゆっくりと歩き出した。それを追いかけるように彼女のあとを追って横に並ぶと、クロエのことを聞いてきた。
「ああ、大丈夫だ。彼女も俺の同僚」
「へえ……女性もいるのね」
「いないといろいろと困るだろうが」
「そっか……そうよね」
暁里は軽く納得しているが、そんな軽い話じゃない。海外にも殺人やら誘拐やらレイプ事件やらはあるし、銃があるぶん、日本よりも過激で件数が多いから困る。まあ、証拠集めは鑑識の仕事だがな。
「暁里」
「なあに?」
「詳しくは言えないが、これからこういったことが頻繁に起こるかも知れない」
「え……?」
ピタリと足を止めて俺を見上げる暁里の表情は戸惑いを浮かべながらもその顔色が徐々に悪くなって行く。
「どんな些細なことでもいい。何かに気づいたり変だと思ったことがあれば、すぐに電話なりメールなりを俺に寄越せ」
「籐志朗さん……」
「防衛省内ならともかく、外ではできるだけ一人になるな。どうしても一人にならざるを得ない時は、仕事中だろうが気にせず俺に連絡を寄越せ。暁里の上司にかけあうなり、護衛をもう一人つけるなりするから」
小さな声で「はい」と返事をした暁里を促すように背中に手をあてて歩き出す。本来ならば彼女の不安を煽るようなことを言ったりはしないが、本部がなくなり、あまつさえ世界各地にあった本部や支部が跡形もなくなった今となっては、唯一支部が残っている日本に集まるしかない。
集まってしまえば何が原因か突き止めることをするだろうし、暁里を狙わなければこんなことにならなかった――いずれは壊滅させらただろうが――はずで、暁里や白崎にとっては迷惑極まりなく、奴らにとっては謂わば自業自得だ。
そんな状況の中でその原因を排除しようと考えるなど、『日本支部の場所を教えます』と言っているようなものだ。
正直、俺が狙われたのか暁里が狙われたのかはわからないしミヒャエルたちの連絡待ちだが、仮に俺ではなく暁里を消すことを選んだのなら、容赦はしない。仮に俺だったならば、銃弾には屈しないし倍返し以上の報復をしてやる。
どちらが狙われたにしろ、結局は今日みたいなことが頻繁に起こる可能性のほうが高い。俺は慣れているが、暁里は違う。何も知らせずにいて不安に押し潰されるよりは、多少の警戒心を持たせたほうがいい。
本人にしてみれば大変だろうが、ここが正念場だ。
(通勤途中の道はともかく、暁里の自宅の周囲や母親の病院の警護をちょっと増やしてもらうか、ご近所さんに協力してもらうか、かな……)
あれは凄かった。俺が初めて彼女の家に行った時の鋭い視線といったら……。視線で人が殺せるなら、何十回と殺されているほど強烈な視線の数だった。小学校が近いから尚更だ。今ではなぜか微笑ましいような生温いような視線になっていて、それはそれで居たたまれない。
あとは、うちの課長から暁里の上司に釘を差しといてもらうくらいか……。
そう考えて、内心溜息をつく。俺が内勤をしている間は、密かに別の人間が交代で護衛をしているのだが、暁里が狙われるようになった数ヶ月の間に、月に二回のペースで暁里一人で外出していると聞いている。
その上司自身は暁里を気にかけているようで、できるだけ耳に負担がかからない仕事をさせているようだが、暁里の性格上、「私がやります」的なことを自分で言いそうだ。
たった今一人になるなと暁里に言ったが、あとでもう一度彼女に釘を刺しておくかと心の中にメモをし、病院へと向かった。そのあと、暁里を自宅まで送る。
「暁里」
「なあに?」
「絶対に一人になるなよ? 何かあったら、俺にメールか電話を寄越せ。いいな?」
暁里の両肩に手をおき、顔を覗きこむように見ながら念を押す。
「わかったわ。ただ、お願いがあるの……」
「お願い?」
「あの…………私の不安を消すような、き、キスをしてください……!」
俺の話を真剣に聞いて頷いた暁里は、お願いがあると言い出した。護衛を増やしてほしいとかそんなことかな、なんて考えていたら、何かを決意するように告げたお願いは、キスだった。
……背中とか左右から、ご近所さんや同僚からすっごい生温い視線を浴びた中でキスをしろと?
俺はまだ仕事中なんだがな……。
「暁里、ここでか?」
「う……その、できれば……」
俯き加減になりながらも上目遣いで俺を見る暁里が、ちょっと可愛いと思いつつも内心で溜息をつく。
「……わかった」
「え……きゃっ」
暁里を軽く押してドアに押し付けると、覆い被さるように左手の肘から先を顔の横につける。右手の指先で暁里の顎を持ち上げ、まずは額にキスを落とした。
「と……籐志朗、さ、んぅ……」
開いた口に俺の唇を重ね、舌で柔かな唇をなぞるとそのまま口腔の中へと入れた。口の中を愛撫するようにゆっくり動かしながら、顎から右手を離して左の頬を覆い、親指でゆっくり頬を撫でる。
「ふ……、ぁ……、ぅ……」
目を閉じて頬を薄く染め上げ、俺のコートを握りしめながら小さく漏れる暁里の声が、俺のオスと欲望を刺激する。
暁里は、フランスにいた時のように、同意の上で気軽に抱いて女じゃないんだぞ……?
自身にそう言い聞かせてゆっくり唇を離すと、暁里の表情が目に入る。ぼーっとしているその顔は、目に少しだけ恋情と欲情を滲ませた女の顔だった。
「あー……マジか……」
「あ……。籐志朗、さん……今、何か言った?」
「いや。ほら、家の中に入って、さっさと鍵をかけて寝ろよ?」
「うん……」
ぼーっとしていた暁里には、ボソッと呟いた俺の言葉が聞こえなかったのか聞き返してきた。だがそれを否定してそのまま家の中に入るように促し、素直に返事をして中に入った暁里が鍵を掛けた音を耳にしてからその場をあとにする。
俺を見ながら自分の唇を叩き、ニヤニヤしている同僚を殴ってやりたいがそれを我慢し、右手でサムズアップしてから手首を捻ってそれを下に向けると、同僚は肩を竦めたもののニヤニヤはやめなかった。
俺が自ら進んでキスしたんじゃねえっての!
そんなことを考えながらバスに乗って自宅に帰ると、報告と一緒に暁里の上司について相談したところ、連絡をとって念のために上司にも一応話をしておいてくれるとのことだった。
そのことに安心して風呂に入り、今日のことについて考える。暁里はなぜキスをねだったのだろうか。そして俺は、なぜそれに答えたのだろうか。
本当はわかっている。暁里が俺に惹かれているのも、俺が暁里に惹かれているのも自覚している。普通に出逢っていたならば、何の問題もなかった。だが、護衛対象と護衛では問題がありすぎるのだ。
(あのままずっとキスをしてたらヤバかったな……)
柔かな唇、俺のキスにおずおずと答えた舌、そして、そのキスに感じているように漏れた声……。あのままずっとキスをしていたら、暁里の胸を掴んで愛撫をし始めていただろう。
「はぁ……。どうするかな……」
まだまだ気を抜けない。が、それが終わったら本気で口説いてみようかと考えると、自然と唇があがる。
鼻歌を歌いながら風呂からあがると、パソコンにメールが来ていた。それを開くと、報告を終えたはずの上司からだった。急いでそれを開くと、そこには。
『さっき捕まえたヤツが、日本支部の場所を吐いた』
たった一言、それだけが書かれていた。
「まだだいじょばないか?」
からかうようにそう言えば、暁里は「意地悪!」と頬を膨らませてそっぽを向いた。いい大人の女が何やってんだと思うも、童顔なせいかその子供っぽい仕草が妙に似合っていて、ドキリとする。
「歩けそうか?」
「……うん、大丈夫。それよりも、女性の声がしたみたいだったけれど、大丈夫だったの?」
コートの中から抜け出し、数歩歩いて確かめた暁里は、そのままゆっくりと歩き出した。それを追いかけるように彼女のあとを追って横に並ぶと、クロエのことを聞いてきた。
「ああ、大丈夫だ。彼女も俺の同僚」
「へえ……女性もいるのね」
「いないといろいろと困るだろうが」
「そっか……そうよね」
暁里は軽く納得しているが、そんな軽い話じゃない。海外にも殺人やら誘拐やらレイプ事件やらはあるし、銃があるぶん、日本よりも過激で件数が多いから困る。まあ、証拠集めは鑑識の仕事だがな。
「暁里」
「なあに?」
「詳しくは言えないが、これからこういったことが頻繁に起こるかも知れない」
「え……?」
ピタリと足を止めて俺を見上げる暁里の表情は戸惑いを浮かべながらもその顔色が徐々に悪くなって行く。
「どんな些細なことでもいい。何かに気づいたり変だと思ったことがあれば、すぐに電話なりメールなりを俺に寄越せ」
「籐志朗さん……」
「防衛省内ならともかく、外ではできるだけ一人になるな。どうしても一人にならざるを得ない時は、仕事中だろうが気にせず俺に連絡を寄越せ。暁里の上司にかけあうなり、護衛をもう一人つけるなりするから」
小さな声で「はい」と返事をした暁里を促すように背中に手をあてて歩き出す。本来ならば彼女の不安を煽るようなことを言ったりはしないが、本部がなくなり、あまつさえ世界各地にあった本部や支部が跡形もなくなった今となっては、唯一支部が残っている日本に集まるしかない。
集まってしまえば何が原因か突き止めることをするだろうし、暁里を狙わなければこんなことにならなかった――いずれは壊滅させらただろうが――はずで、暁里や白崎にとっては迷惑極まりなく、奴らにとっては謂わば自業自得だ。
そんな状況の中でその原因を排除しようと考えるなど、『日本支部の場所を教えます』と言っているようなものだ。
正直、俺が狙われたのか暁里が狙われたのかはわからないしミヒャエルたちの連絡待ちだが、仮に俺ではなく暁里を消すことを選んだのなら、容赦はしない。仮に俺だったならば、銃弾には屈しないし倍返し以上の報復をしてやる。
どちらが狙われたにしろ、結局は今日みたいなことが頻繁に起こる可能性のほうが高い。俺は慣れているが、暁里は違う。何も知らせずにいて不安に押し潰されるよりは、多少の警戒心を持たせたほうがいい。
本人にしてみれば大変だろうが、ここが正念場だ。
(通勤途中の道はともかく、暁里の自宅の周囲や母親の病院の警護をちょっと増やしてもらうか、ご近所さんに協力してもらうか、かな……)
あれは凄かった。俺が初めて彼女の家に行った時の鋭い視線といったら……。視線で人が殺せるなら、何十回と殺されているほど強烈な視線の数だった。小学校が近いから尚更だ。今ではなぜか微笑ましいような生温いような視線になっていて、それはそれで居たたまれない。
あとは、うちの課長から暁里の上司に釘を差しといてもらうくらいか……。
そう考えて、内心溜息をつく。俺が内勤をしている間は、密かに別の人間が交代で護衛をしているのだが、暁里が狙われるようになった数ヶ月の間に、月に二回のペースで暁里一人で外出していると聞いている。
その上司自身は暁里を気にかけているようで、できるだけ耳に負担がかからない仕事をさせているようだが、暁里の性格上、「私がやります」的なことを自分で言いそうだ。
たった今一人になるなと暁里に言ったが、あとでもう一度彼女に釘を刺しておくかと心の中にメモをし、病院へと向かった。そのあと、暁里を自宅まで送る。
「暁里」
「なあに?」
「絶対に一人になるなよ? 何かあったら、俺にメールか電話を寄越せ。いいな?」
暁里の両肩に手をおき、顔を覗きこむように見ながら念を押す。
「わかったわ。ただ、お願いがあるの……」
「お願い?」
「あの…………私の不安を消すような、き、キスをしてください……!」
俺の話を真剣に聞いて頷いた暁里は、お願いがあると言い出した。護衛を増やしてほしいとかそんなことかな、なんて考えていたら、何かを決意するように告げたお願いは、キスだった。
……背中とか左右から、ご近所さんや同僚からすっごい生温い視線を浴びた中でキスをしろと?
俺はまだ仕事中なんだがな……。
「暁里、ここでか?」
「う……その、できれば……」
俯き加減になりながらも上目遣いで俺を見る暁里が、ちょっと可愛いと思いつつも内心で溜息をつく。
「……わかった」
「え……きゃっ」
暁里を軽く押してドアに押し付けると、覆い被さるように左手の肘から先を顔の横につける。右手の指先で暁里の顎を持ち上げ、まずは額にキスを落とした。
「と……籐志朗、さ、んぅ……」
開いた口に俺の唇を重ね、舌で柔かな唇をなぞるとそのまま口腔の中へと入れた。口の中を愛撫するようにゆっくり動かしながら、顎から右手を離して左の頬を覆い、親指でゆっくり頬を撫でる。
「ふ……、ぁ……、ぅ……」
目を閉じて頬を薄く染め上げ、俺のコートを握りしめながら小さく漏れる暁里の声が、俺のオスと欲望を刺激する。
暁里は、フランスにいた時のように、同意の上で気軽に抱いて女じゃないんだぞ……?
自身にそう言い聞かせてゆっくり唇を離すと、暁里の表情が目に入る。ぼーっとしているその顔は、目に少しだけ恋情と欲情を滲ませた女の顔だった。
「あー……マジか……」
「あ……。籐志朗、さん……今、何か言った?」
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「うん……」
ぼーっとしていた暁里には、ボソッと呟いた俺の言葉が聞こえなかったのか聞き返してきた。だがそれを否定してそのまま家の中に入るように促し、素直に返事をして中に入った暁里が鍵を掛けた音を耳にしてからその場をあとにする。
俺を見ながら自分の唇を叩き、ニヤニヤしている同僚を殴ってやりたいがそれを我慢し、右手でサムズアップしてから手首を捻ってそれを下に向けると、同僚は肩を竦めたもののニヤニヤはやめなかった。
俺が自ら進んでキスしたんじゃねえっての!
そんなことを考えながらバスに乗って自宅に帰ると、報告と一緒に暁里の上司について相談したところ、連絡をとって念のために上司にも一応話をしておいてくれるとのことだった。
そのことに安心して風呂に入り、今日のことについて考える。暁里はなぜキスをねだったのだろうか。そして俺は、なぜそれに答えたのだろうか。
本当はわかっている。暁里が俺に惹かれているのも、俺が暁里に惹かれているのも自覚している。普通に出逢っていたならば、何の問題もなかった。だが、護衛対象と護衛では問題がありすぎるのだ。
(あのままずっとキスをしてたらヤバかったな……)
柔かな唇、俺のキスにおずおずと答えた舌、そして、そのキスに感じているように漏れた声……。あのままずっとキスをしていたら、暁里の胸を掴んで愛撫をし始めていただろう。
「はぁ……。どうするかな……」
まだまだ気を抜けない。が、それが終わったら本気で口説いてみようかと考えると、自然と唇があがる。
鼻歌を歌いながら風呂からあがると、パソコンにメールが来ていた。それを開くと、報告を終えたはずの上司からだった。急いでそれを開くと、そこには。
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