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セガルラ国編
第49話 ミショの実
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手渡されたミショの実をしげしげと眺める。どんな使い方をすればいいんだろう? というか、これって味噌と醤油みたいな匂いだから、ミショって言うんじゃないだろうな……?
若干もやもやしながらも、ミショの実を見る。表面は大きさと同様に、オレンジのような硬さだ。鑑定をしても、「ミショの実。調味料に使える」としか出ていなくて、詳しい使い方がわからないのが困る。
「うーん……。故郷にはなかったものだわ」
「そうか……」
「ただ、匂いになんとなく覚えがあるの。ひとつ割ってもいいかしら」
「構わない」
「ありがとう」
肉を切っていた包丁を綺麗にしてから、ミショの実を半分に切ってみる。すると、中身もオレンジのように房がたくさんあった。
その汁を少し舐めてみると、なんと、醤油の味がしたのだ!
「まさか……」
「なにかわかったのか?」
「実験してみないとわからないけど、もしかしたら調味料になるかも」
「「「「え……?」」」」
「ちょっと待ってね」
ステンレスのインゴットを出して、すり下ろし器を作ると、ボウルの中にミショの実をすり下ろしてみた。すると、醤油と一緒に味噌の香りが強くなる。
もしかして、液体を絞れば味噌になるんじゃないの……? そんなことを考えつつ、ボウルをもうひとつ出してすり下ろしたものを布で漉すようにしながら絞る。その搾りかすを舐めてみると、今度は味噌の味がしたのだ!
「これ……やっぱり、調味料になるわ」
「ほんとか⁉」
「ええ。この絞ったものが、肉に塗っている調味料と同じ味がするの。こっちの搾りかすもたぶん調味料になるわ。これでスープと肉を使って何か作るから、ちょっと待ってね」
味噌ならオーク肉がいいだろうと、ソーセージを作った時の残りを出し、薄くスライスする。厚くしたほうが美味しいんだろうけれど、焼いている時間が勿体ない。
薄くスライスしたあとは酒とはちみつ、すり下ろしたニンニクと玉ねぎ、搾りかすを入れて混ぜ合わせた中に肉を漬け込む。ここは料理スキルの中にある熟成を使って味を浸透させた。
所謂山賊焼きを作ってみた。
竈をもうひとつ作ってからその上に鉄板を載せて熱し、漬け込んだタレと一緒に鉄板で焼く。ジュウゥゥゥっといい音がして、あたりに味噌の香りが漂う。
冒険者が彼らしかいなくてよかったよ……。この匂いは絶対に人間ホイホイになる!
「「「「おおお……!!」」」」
「肉はオークを使ってみたわ。他の肉でもできるけど、実験だからオークだけね」
引っくり返したりして肉を焼き上げ、彼らや従魔に渡す。それから私も一口齧ると……うん、見事に味噌の味がした。
これ、欲しい!
「美味いな、これ!」
「ミショの実にこんな使い方があったとは……」
「その道具って、売っているの?」
「売っていないわ。自作だもの」
「なら、売ってくれないかな」
「いいわよ」
売る条件として、ミショの実がどこにあるのか、どんな木なのかを教えてもらう代わりに、格安で売ることになった。ミショの実自体はどこにでもあるらしく、簡単に見つかるという。
すり下ろし器の値段は、鉱山で掘ったことを考慮して銀貨一枚にした。彼らには安すぎるって言われたけれど、ミショの実を教えてもらう関係で安くしたのだと説明すると、渋々ながらも納得してくれた。
味噌汁も作って彼らに飲ませたり、しょうが焼きや串焼きをしたり。冒険者たちからは、鶏肉のちゃんちゃん焼きのような料理も教わった。これもなかなか美味しくて、この実を使えばもっと美味しくなると話すと、実験と称して料理していたのには笑ってしまった。
お腹がいっぱいになったので休憩しつつ、お腹が落ち着くのを待つ。三十分くらい休憩しただろうか……落ち着いたころを見計らってから網や竈の片付けをしたあと、肉とおろし金の代金をもらう。
それからミショの実が生っている木に案内してもらった。
木自体は低木で、一メートルくらいの高さしかない。そこに、オレンジサイズの茶色い実が鈴生りに生っていたのには驚いた。
たくさんあるからなのか、周囲の匂いが凄いことになっている。
「誰も採らないから、増える一方なのよね、これ」
「けど、調味料だと知れ渡ったら、みんな採るんじゃないか?」
「そうかもな。今のうちに確保しておくか!」
「全部はダメじゃないの?」
「平気さ。こいつは不思議な実で、一年中生っているんだ」
「それと、花が咲いてから十日もすると、また実が生るの」
「ず、ずいぶん早く実になるのね……」
十日で実になるって……ずいぶん早い! だけど、一回に使う量によってはふたつとか三つ使うことを考えると、それくらいの期間で実が生るのはいいことだと思う。
誰が考えた植物なんだろうね。リュミエールか、それとも大地や植物を司る神か。
そのあたりのことはわからないけれど、わざわざ味噌を作らなくてもよくなったのが嬉しい! それでも味噌は自作はするけどね!
ある程度集めたところで、実の採取を終わらせる。
「いろいろとありがとう。これも広めていいんだろ?」
「いいわ。冒険者だけじゃなくて、一般家庭でも使ってほしいもの」
「ああ、そうだな。これなら両親にも教えてやれるし」
おろし金自体はどんな金属でもいいし、鍛冶か錬金術が扱える人なら作れるかもしれないと話してある。下ろす部分を尖らせるのが大変だと思うけど、それさえクリアしてしまえば簡単に作れると思うんだよね。
もし金属でできなかったら、サメの皮を使ってもいいと話すと不思議そうな顔をされたので、持っていたサメ皮と木材を使って簡単な構造のもの――木に皮を貼り付けただけののものを作ってミショの実をすり下ろすと、驚かれたっけ。
そんなおろし金事情はともかく。
ほくほく顔の彼らに「もう少し採取していく」と言って別れると、少しだけ採取したあと、木造の植木鉢を三つ作って大きい木をひとつ、小さい木をふたつ植え替える。ガート帝国にないと困るから、持っていくことにしたのだ。
もし旅の途中でみかけたら採取しながら移動すればいいし、なければ緑の手と農業を使って増やせばいいだけだしね。これだけの匂いを放っているんだもの、もし他にもあればすぐにわかるはずだ。
今まで通って来た場所にもあったかもしれないと思うと、勿体ないことをしたと思うと同時に、悔しくもある。
全世界にある木だといいなあ……と思いつつ、採取をしたのだった。
一時間ほど採取をして満足した私は、匂いがきついだろうに、手伝ってくれた従魔たちを撫で回したあと、また街道に戻る。
「今日はどこに泊まりたい?」
<森がいいなあ、ノンは>
<オレも。あのソーセージってやつが食べたい>
<お、いいね! 俺もソーセージが食べたい>
<あたしも!>
「いいわよ。ここのところ、ずっと宿だったものね。たまには森に泊まろうか」
<<<<やったー!>>>>
ということで、宿では絶対に食べることができないソーセージを食べたいという、従魔たちのリクエストをもらったことだし、さっさと街道を移動し始めるリコ。どんどんスピードを上げて森を見つけ、その中へと進んでいった。
途中で二角兎とブラウンボアに襲われたけれど、ピオとエバが難なく倒し、自分のマジックバッグに入れている。そのままおやつにしてもいいと話すと、すっごく喜んでいた。
ノンとリコは果物をおやつにしたいようで、途中で採取したものを自分のバッグにしまっていたしね。キノコや果物、薬草を採取しつつ森の奥へと入ると、水の音がしてくる。
開けた先には小さな川があり、一日だけキャンプするには充分な広さの土地もあった。今日はここをキャンプ地とする! なーんてね!
若干もやもやしながらも、ミショの実を見る。表面は大きさと同様に、オレンジのような硬さだ。鑑定をしても、「ミショの実。調味料に使える」としか出ていなくて、詳しい使い方がわからないのが困る。
「うーん……。故郷にはなかったものだわ」
「そうか……」
「ただ、匂いになんとなく覚えがあるの。ひとつ割ってもいいかしら」
「構わない」
「ありがとう」
肉を切っていた包丁を綺麗にしてから、ミショの実を半分に切ってみる。すると、中身もオレンジのように房がたくさんあった。
その汁を少し舐めてみると、なんと、醤油の味がしたのだ!
「まさか……」
「なにかわかったのか?」
「実験してみないとわからないけど、もしかしたら調味料になるかも」
「「「「え……?」」」」
「ちょっと待ってね」
ステンレスのインゴットを出して、すり下ろし器を作ると、ボウルの中にミショの実をすり下ろしてみた。すると、醤油と一緒に味噌の香りが強くなる。
もしかして、液体を絞れば味噌になるんじゃないの……? そんなことを考えつつ、ボウルをもうひとつ出してすり下ろしたものを布で漉すようにしながら絞る。その搾りかすを舐めてみると、今度は味噌の味がしたのだ!
「これ……やっぱり、調味料になるわ」
「ほんとか⁉」
「ええ。この絞ったものが、肉に塗っている調味料と同じ味がするの。こっちの搾りかすもたぶん調味料になるわ。これでスープと肉を使って何か作るから、ちょっと待ってね」
味噌ならオーク肉がいいだろうと、ソーセージを作った時の残りを出し、薄くスライスする。厚くしたほうが美味しいんだろうけれど、焼いている時間が勿体ない。
薄くスライスしたあとは酒とはちみつ、すり下ろしたニンニクと玉ねぎ、搾りかすを入れて混ぜ合わせた中に肉を漬け込む。ここは料理スキルの中にある熟成を使って味を浸透させた。
所謂山賊焼きを作ってみた。
竈をもうひとつ作ってからその上に鉄板を載せて熱し、漬け込んだタレと一緒に鉄板で焼く。ジュウゥゥゥっといい音がして、あたりに味噌の香りが漂う。
冒険者が彼らしかいなくてよかったよ……。この匂いは絶対に人間ホイホイになる!
「「「「おおお……!!」」」」
「肉はオークを使ってみたわ。他の肉でもできるけど、実験だからオークだけね」
引っくり返したりして肉を焼き上げ、彼らや従魔に渡す。それから私も一口齧ると……うん、見事に味噌の味がした。
これ、欲しい!
「美味いな、これ!」
「ミショの実にこんな使い方があったとは……」
「その道具って、売っているの?」
「売っていないわ。自作だもの」
「なら、売ってくれないかな」
「いいわよ」
売る条件として、ミショの実がどこにあるのか、どんな木なのかを教えてもらう代わりに、格安で売ることになった。ミショの実自体はどこにでもあるらしく、簡単に見つかるという。
すり下ろし器の値段は、鉱山で掘ったことを考慮して銀貨一枚にした。彼らには安すぎるって言われたけれど、ミショの実を教えてもらう関係で安くしたのだと説明すると、渋々ながらも納得してくれた。
味噌汁も作って彼らに飲ませたり、しょうが焼きや串焼きをしたり。冒険者たちからは、鶏肉のちゃんちゃん焼きのような料理も教わった。これもなかなか美味しくて、この実を使えばもっと美味しくなると話すと、実験と称して料理していたのには笑ってしまった。
お腹がいっぱいになったので休憩しつつ、お腹が落ち着くのを待つ。三十分くらい休憩しただろうか……落ち着いたころを見計らってから網や竈の片付けをしたあと、肉とおろし金の代金をもらう。
それからミショの実が生っている木に案内してもらった。
木自体は低木で、一メートルくらいの高さしかない。そこに、オレンジサイズの茶色い実が鈴生りに生っていたのには驚いた。
たくさんあるからなのか、周囲の匂いが凄いことになっている。
「誰も採らないから、増える一方なのよね、これ」
「けど、調味料だと知れ渡ったら、みんな採るんじゃないか?」
「そうかもな。今のうちに確保しておくか!」
「全部はダメじゃないの?」
「平気さ。こいつは不思議な実で、一年中生っているんだ」
「それと、花が咲いてから十日もすると、また実が生るの」
「ず、ずいぶん早く実になるのね……」
十日で実になるって……ずいぶん早い! だけど、一回に使う量によってはふたつとか三つ使うことを考えると、それくらいの期間で実が生るのはいいことだと思う。
誰が考えた植物なんだろうね。リュミエールか、それとも大地や植物を司る神か。
そのあたりのことはわからないけれど、わざわざ味噌を作らなくてもよくなったのが嬉しい! それでも味噌は自作はするけどね!
ある程度集めたところで、実の採取を終わらせる。
「いろいろとありがとう。これも広めていいんだろ?」
「いいわ。冒険者だけじゃなくて、一般家庭でも使ってほしいもの」
「ああ、そうだな。これなら両親にも教えてやれるし」
おろし金自体はどんな金属でもいいし、鍛冶か錬金術が扱える人なら作れるかもしれないと話してある。下ろす部分を尖らせるのが大変だと思うけど、それさえクリアしてしまえば簡単に作れると思うんだよね。
もし金属でできなかったら、サメの皮を使ってもいいと話すと不思議そうな顔をされたので、持っていたサメ皮と木材を使って簡単な構造のもの――木に皮を貼り付けただけののものを作ってミショの実をすり下ろすと、驚かれたっけ。
そんなおろし金事情はともかく。
ほくほく顔の彼らに「もう少し採取していく」と言って別れると、少しだけ採取したあと、木造の植木鉢を三つ作って大きい木をひとつ、小さい木をふたつ植え替える。ガート帝国にないと困るから、持っていくことにしたのだ。
もし旅の途中でみかけたら採取しながら移動すればいいし、なければ緑の手と農業を使って増やせばいいだけだしね。これだけの匂いを放っているんだもの、もし他にもあればすぐにわかるはずだ。
今まで通って来た場所にもあったかもしれないと思うと、勿体ないことをしたと思うと同時に、悔しくもある。
全世界にある木だといいなあ……と思いつつ、採取をしたのだった。
一時間ほど採取をして満足した私は、匂いがきついだろうに、手伝ってくれた従魔たちを撫で回したあと、また街道に戻る。
「今日はどこに泊まりたい?」
<森がいいなあ、ノンは>
<オレも。あのソーセージってやつが食べたい>
<お、いいね! 俺もソーセージが食べたい>
<あたしも!>
「いいわよ。ここのところ、ずっと宿だったものね。たまには森に泊まろうか」
<<<<やったー!>>>>
ということで、宿では絶対に食べることができないソーセージを食べたいという、従魔たちのリクエストをもらったことだし、さっさと街道を移動し始めるリコ。どんどんスピードを上げて森を見つけ、その中へと進んでいった。
途中で二角兎とブラウンボアに襲われたけれど、ピオとエバが難なく倒し、自分のマジックバッグに入れている。そのままおやつにしてもいいと話すと、すっごく喜んでいた。
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