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ファウルハーバー領編
第193話 北の寒村
「ルードルフ、これから行く寒村はどこ?」
「今は北の寒村に向かっている。普通の馬で半日、バトルホースやスレイプニルであれば、数時間で着くところにある村だ」
「結構近いのね」
「ああ。とはいえ、今はジャガイモだけを栽培させている村ではあるが、サツマイモを植えるのに適しているんだ。僕としては、ジャガイモと甜菜は西の寒村、サツマイモとビーツは北の寒村で、専門的にやってほしいと考えている」
難しい顔をしながら、これからの予定を教えてくれるルードルフ。これから行く北の寒村から西の寒村までの移動は二日かかるため、どんなに長く滞在しても一週間が限度だそうだ。
機材の搬入があるからね。時間的にも日数的にも、それが限度らしい。
ロジーネには念のため三週間家を空けると話してあり、もしその間にコンロや鍋が出来上がったと連絡が来た場合は、ロジーネと工場担当の側近が対処することになっているという。
北から西で二日、西から領都まで一日半から二日かかるそうなので、それも踏まえて滞在期間は最長で一週間というのも納得する。
あとは畑の状態を見て腐葉土の他にも石灰や骨粉、堆肥があるのであればそれらも混ぜ合わせたものを土に混ぜる予定だそうだ。
「ルードルフ、カモミールの種は蒔かないの?」
「カモミール? なぜ?」
「畑の医者と言われてるんだけど、知らない?」
「さて……。聞いたことがあるような、ないような……」
記憶を探るように首を傾げるも、思いつかないらしい。なので、どうして畑の医者と呼ばれているのかを説明し、必要であればサツマイモとビーツの他に、蕎麦も蒔いてみたらどうかと提案してみる。
「蕎麦……、蕎麦か。確か、痩せた土地でも育つんだったな」
「ええ。食料も増えるし、いいんじゃない? 種もあるし」
「蕎麦の種もあるのかよ! ま、まあ、試しにやってみるか。粉ひきは水車でやればいいし」
「水車もあるんかいっ! 人のこと言えないじゃん!」
突っ込みを入れたら視線を思いっきり逸らした。どうやら自覚があるらしい。
散々自重しろと文句を言ってたくせに、何を言ってるんだか。
とりあえず蕎麦の種はかなりあるので、それを有償で提供することに。ただ、作物が育たないという点で、もしかしたら土地が穢れている可能性もあるとノンが指摘していることから、場合によっては浄化を施すと言ってくれた。
もちろん、あとでノンにお礼をするつもり。
途中で休憩を挟み、北の寒村に到着。なんというか……マジで何もないというのが第一印象だ。
魔物除けすらないんだぜ? いくらスライムと一角兎しかいない領地だとしても、これはダメだろう。場合によっては、スライムも一角兎も野菜を狙って捕食するんだから。
これからビーツだけじゃなく、サツマイモと蕎麦を植えることになるんだから、魔物除けは必要だろうとこっそりルードルフに提案すると、小さく頷いた。
で、ノンに確認を取ったところ、若干穢れはあるものの領都の畑ほどではないという。それでもドルト村ほどの穢れはあるそうなので、さっさと浄化してくれたノンを撫で回したあと、ルードルフを先頭に村の中へと入る。
建物自体は壊れていることはないが、やはり食料が少ない影響なのか、村人たちは微妙に痩せていたり顔色が悪い。まずは炊き出しからのヤミンと一緒に野菜を生産、ヤナには一角兎を捕獲する罠の設置をお願いしようかね。
近くに川があるからか水車がいくつもあるし。水質によってはクレソンやわさびを栽培できるんでないかい?
提案してみるけれど、どうするか決めるのは領主であるルードルフと村長だ。なので提案だけに留める。
栽培すると決めたなら、苗を提供してもいいしね。
なんつうか、未だに商業ギルドからわさびが見つかったって話を聞かないんだよねぇ。なので、栽培してもらったほうが早い気がするのだよ。
問題は気温や気候だけど……私が知ってる産地って、長野や静岡、奥多摩なんだよね。奥多摩のわさびは江戸野菜としても有名で、将軍家に献上されていた、なんて話を聞いたことがあるし。
とはいえ、帝国でも南に属するこの領地でわさびが育つか疑問は残る。何せ山がないんだから、段々畑のような栽培ができるとは思えないし、できてもダンジョンで見つけたように川沿いでになるだろうし。
……うん、クレソンはともかく、わさびはきっと無理。そんな気がする。砂糖の生産が本格化したら、そっちに時間と手を取られるだろうし。
やっぱ提案するのはやめよう。見つかるまで我慢するか、なくなったらダンジョンに潜って採取してくればいいかと思い直した。
そんなことを考えている間に、ルードルフが村長にビーツとサツマイモの話をしていて、おまけで蕎麦の栽培も提案していた。村長はその話を聞いて、涙目になりながらも強く頷いている。
「まず、先に魔物除けを作ろう。アリサ、ヤミン、ヤナ。申し訳ないが手伝ってほしい。もちろん報酬は上乗せする」
「はいよー」
「「はい」」
「すまない、ありがとう。じゃあ、始めようか」
ルードルフの合図で作業開始。魔物除けは土魔法で作る壁オンリー。
とはいえ、ボアやウルフ系などの壁を壊したり飛び越えたりするような魔物はいないので、一角兎やスライムが飛び越えられないくらいの高さの壁を作り、村を囲む。壁には魔物除けの液体を塗ったり、外側に魔物除けに使う薬草を植えたりして対処。
その時にさり気なく村の建物や水車小屋を確認したが、壊れたりしているところはなかった。一応、川というよりは小川も一緒に見たけれど、こちらも特に問題ないように見える。
その小川には天然のクレソンがあったんだが……もしかして食べられることを知らないんだろうか。知らないんだろうなあと思い、もっさもさになって群生している半分を採取する。
村人たちが不思議そうな顔をしてたから食べられることを教えると、驚いていた。
その段階で夕方になってしまったので、今日の作業は終了。旅の途中で出くわしたフォレストウルフの肉を出してステーキにしたり、採取したクレソンを付け合わせや炒め物、おひたしにして出したり、手持ちの野菜を放出して炊き出しをした。
やはり、食料が微妙に足りなかったのだろう。村人全員が目を潤ませながらも、楽しそうに話をしたり、ルードルフに明日やる作業のことで質問したりしているのが印象的だ。
クレソンも比較的好評のようで、明日採取してみようなんて話しているうちに、夜は更けていった。
そしてなんだかんだと一週間。
最初にヤミンと一緒に各種野菜を育てて村の各家庭に配ったあと、それとは別に乾燥野菜にできるものも一緒に育て、村人に渡した。そのあとで肥料と一緒に枯れた野菜の葉っぱや茎などを土の中に混ぜ合わせ、カモミールの種を蒔く。
花が咲くまで育てたあとは花びらと種を採取し、枯れるまで成長させたあとは同じく土と混ぜ合わせた。これで畑の土はかなり改善されることになる。
そこから、まずは一面をサツマイモ、一面をビーツ、一面を蕎麦を育てるものとして種芋や種を植え、味を知ってもらうのと数を増やすために、最後まで成長させる。あらかた芋掘りや蕎麦の実を採取したあとは、枯れたものと肥料を混ぜる。
ここで一日休ませている間にサツマイモを食べてもらったり、ビーツをそのまま野菜として食べる方法、蕎麦打ちを教えてみた。
蕎麦は水車小屋で粉にしたのだ。
ただ、蕎麦打ちに関してはできたけれど、包丁などの道具の関係なのか細く切るのが難しかったようで、結局刀削麺のように削って食べてみたのだ。これはこれでなかなか美味しかったと言っておこう。
あとは一角兎を捕獲するための罠を作り、出現ポイントにいくつか設置したところ、これも成功。しょちゅう捕まえられるものではないが、それでも週に一度の割合で捕獲できそうだというので、そのまま続行することにした。
翌日には休めていた畑でサツマイモとビーツを植え、蕎麦を蒔き、ビーツと蕎麦だけは最後まで育て、サツマイモは通常通りに栽培。ビーツと蕎麦を育てきった段階でカモミールを蒔き、同じく花びらと種を採取したあと、畑に混ぜた。
それをもう一度繰り返した段階でビーツと蕎麦はかなりの数になったので通常の栽培に切り替え、蕎麦は三分の一は粉にして各家庭に配り、残りは保管。残量を見て粉ひきをすることにしたようだ。
もちろん、この段階でできたビーツは、食べる分以外は出来の悪さなど関係なく全部買いあげたルードルフ。お金は各家庭と村の運営資金とに分けて渡していた。
それら全てのことが終わった今日、これから西の寒村へ向けて移動する。
「ありがとうございました、領主様」
「今後も頼みますね。月に一度、必ず誰かが来るように手配しておきます。もし困ったことなどあれば、その時に相談してください」
「はい!」
「では、出立しよう」
魔物除けの壁ができたことで門が作られ、そこで村人全員から見送られる私たち。ルードルフと村長が話をし、ルードルフの合図で村から離れる。
背後から、村人たちから感謝の声が聞こえてきたのだった。
「今は北の寒村に向かっている。普通の馬で半日、バトルホースやスレイプニルであれば、数時間で着くところにある村だ」
「結構近いのね」
「ああ。とはいえ、今はジャガイモだけを栽培させている村ではあるが、サツマイモを植えるのに適しているんだ。僕としては、ジャガイモと甜菜は西の寒村、サツマイモとビーツは北の寒村で、専門的にやってほしいと考えている」
難しい顔をしながら、これからの予定を教えてくれるルードルフ。これから行く北の寒村から西の寒村までの移動は二日かかるため、どんなに長く滞在しても一週間が限度だそうだ。
機材の搬入があるからね。時間的にも日数的にも、それが限度らしい。
ロジーネには念のため三週間家を空けると話してあり、もしその間にコンロや鍋が出来上がったと連絡が来た場合は、ロジーネと工場担当の側近が対処することになっているという。
北から西で二日、西から領都まで一日半から二日かかるそうなので、それも踏まえて滞在期間は最長で一週間というのも納得する。
あとは畑の状態を見て腐葉土の他にも石灰や骨粉、堆肥があるのであればそれらも混ぜ合わせたものを土に混ぜる予定だそうだ。
「ルードルフ、カモミールの種は蒔かないの?」
「カモミール? なぜ?」
「畑の医者と言われてるんだけど、知らない?」
「さて……。聞いたことがあるような、ないような……」
記憶を探るように首を傾げるも、思いつかないらしい。なので、どうして畑の医者と呼ばれているのかを説明し、必要であればサツマイモとビーツの他に、蕎麦も蒔いてみたらどうかと提案してみる。
「蕎麦……、蕎麦か。確か、痩せた土地でも育つんだったな」
「ええ。食料も増えるし、いいんじゃない? 種もあるし」
「蕎麦の種もあるのかよ! ま、まあ、試しにやってみるか。粉ひきは水車でやればいいし」
「水車もあるんかいっ! 人のこと言えないじゃん!」
突っ込みを入れたら視線を思いっきり逸らした。どうやら自覚があるらしい。
散々自重しろと文句を言ってたくせに、何を言ってるんだか。
とりあえず蕎麦の種はかなりあるので、それを有償で提供することに。ただ、作物が育たないという点で、もしかしたら土地が穢れている可能性もあるとノンが指摘していることから、場合によっては浄化を施すと言ってくれた。
もちろん、あとでノンにお礼をするつもり。
途中で休憩を挟み、北の寒村に到着。なんというか……マジで何もないというのが第一印象だ。
魔物除けすらないんだぜ? いくらスライムと一角兎しかいない領地だとしても、これはダメだろう。場合によっては、スライムも一角兎も野菜を狙って捕食するんだから。
これからビーツだけじゃなく、サツマイモと蕎麦を植えることになるんだから、魔物除けは必要だろうとこっそりルードルフに提案すると、小さく頷いた。
で、ノンに確認を取ったところ、若干穢れはあるものの領都の畑ほどではないという。それでもドルト村ほどの穢れはあるそうなので、さっさと浄化してくれたノンを撫で回したあと、ルードルフを先頭に村の中へと入る。
建物自体は壊れていることはないが、やはり食料が少ない影響なのか、村人たちは微妙に痩せていたり顔色が悪い。まずは炊き出しからのヤミンと一緒に野菜を生産、ヤナには一角兎を捕獲する罠の設置をお願いしようかね。
近くに川があるからか水車がいくつもあるし。水質によってはクレソンやわさびを栽培できるんでないかい?
提案してみるけれど、どうするか決めるのは領主であるルードルフと村長だ。なので提案だけに留める。
栽培すると決めたなら、苗を提供してもいいしね。
なんつうか、未だに商業ギルドからわさびが見つかったって話を聞かないんだよねぇ。なので、栽培してもらったほうが早い気がするのだよ。
問題は気温や気候だけど……私が知ってる産地って、長野や静岡、奥多摩なんだよね。奥多摩のわさびは江戸野菜としても有名で、将軍家に献上されていた、なんて話を聞いたことがあるし。
とはいえ、帝国でも南に属するこの領地でわさびが育つか疑問は残る。何せ山がないんだから、段々畑のような栽培ができるとは思えないし、できてもダンジョンで見つけたように川沿いでになるだろうし。
……うん、クレソンはともかく、わさびはきっと無理。そんな気がする。砂糖の生産が本格化したら、そっちに時間と手を取られるだろうし。
やっぱ提案するのはやめよう。見つかるまで我慢するか、なくなったらダンジョンに潜って採取してくればいいかと思い直した。
そんなことを考えている間に、ルードルフが村長にビーツとサツマイモの話をしていて、おまけで蕎麦の栽培も提案していた。村長はその話を聞いて、涙目になりながらも強く頷いている。
「まず、先に魔物除けを作ろう。アリサ、ヤミン、ヤナ。申し訳ないが手伝ってほしい。もちろん報酬は上乗せする」
「はいよー」
「「はい」」
「すまない、ありがとう。じゃあ、始めようか」
ルードルフの合図で作業開始。魔物除けは土魔法で作る壁オンリー。
とはいえ、ボアやウルフ系などの壁を壊したり飛び越えたりするような魔物はいないので、一角兎やスライムが飛び越えられないくらいの高さの壁を作り、村を囲む。壁には魔物除けの液体を塗ったり、外側に魔物除けに使う薬草を植えたりして対処。
その時にさり気なく村の建物や水車小屋を確認したが、壊れたりしているところはなかった。一応、川というよりは小川も一緒に見たけれど、こちらも特に問題ないように見える。
その小川には天然のクレソンがあったんだが……もしかして食べられることを知らないんだろうか。知らないんだろうなあと思い、もっさもさになって群生している半分を採取する。
村人たちが不思議そうな顔をしてたから食べられることを教えると、驚いていた。
その段階で夕方になってしまったので、今日の作業は終了。旅の途中で出くわしたフォレストウルフの肉を出してステーキにしたり、採取したクレソンを付け合わせや炒め物、おひたしにして出したり、手持ちの野菜を放出して炊き出しをした。
やはり、食料が微妙に足りなかったのだろう。村人全員が目を潤ませながらも、楽しそうに話をしたり、ルードルフに明日やる作業のことで質問したりしているのが印象的だ。
クレソンも比較的好評のようで、明日採取してみようなんて話しているうちに、夜は更けていった。
そしてなんだかんだと一週間。
最初にヤミンと一緒に各種野菜を育てて村の各家庭に配ったあと、それとは別に乾燥野菜にできるものも一緒に育て、村人に渡した。そのあとで肥料と一緒に枯れた野菜の葉っぱや茎などを土の中に混ぜ合わせ、カモミールの種を蒔く。
花が咲くまで育てたあとは花びらと種を採取し、枯れるまで成長させたあとは同じく土と混ぜ合わせた。これで畑の土はかなり改善されることになる。
そこから、まずは一面をサツマイモ、一面をビーツ、一面を蕎麦を育てるものとして種芋や種を植え、味を知ってもらうのと数を増やすために、最後まで成長させる。あらかた芋掘りや蕎麦の実を採取したあとは、枯れたものと肥料を混ぜる。
ここで一日休ませている間にサツマイモを食べてもらったり、ビーツをそのまま野菜として食べる方法、蕎麦打ちを教えてみた。
蕎麦は水車小屋で粉にしたのだ。
ただ、蕎麦打ちに関してはできたけれど、包丁などの道具の関係なのか細く切るのが難しかったようで、結局刀削麺のように削って食べてみたのだ。これはこれでなかなか美味しかったと言っておこう。
あとは一角兎を捕獲するための罠を作り、出現ポイントにいくつか設置したところ、これも成功。しょちゅう捕まえられるものではないが、それでも週に一度の割合で捕獲できそうだというので、そのまま続行することにした。
翌日には休めていた畑でサツマイモとビーツを植え、蕎麦を蒔き、ビーツと蕎麦だけは最後まで育て、サツマイモは通常通りに栽培。ビーツと蕎麦を育てきった段階でカモミールを蒔き、同じく花びらと種を採取したあと、畑に混ぜた。
それをもう一度繰り返した段階でビーツと蕎麦はかなりの数になったので通常の栽培に切り替え、蕎麦は三分の一は粉にして各家庭に配り、残りは保管。残量を見て粉ひきをすることにしたようだ。
もちろん、この段階でできたビーツは、食べる分以外は出来の悪さなど関係なく全部買いあげたルードルフ。お金は各家庭と村の運営資金とに分けて渡していた。
それら全てのことが終わった今日、これから西の寒村へ向けて移動する。
「ありがとうございました、領主様」
「今後も頼みますね。月に一度、必ず誰かが来るように手配しておきます。もし困ったことなどあれば、その時に相談してください」
「はい!」
「では、出立しよう」
魔物除けの壁ができたことで門が作られ、そこで村人全員から見送られる私たち。ルードルフと村長が話をし、ルードルフの合図で村から離れる。
背後から、村人たちから感謝の声が聞こえてきたのだった。
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