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5 のどかな風が吹き込み
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二人は追っ手をかわすために裏道をいく。
だが、
「どこに行っても兵士だらけだな」
とノブオが言ってるときミリーが壁に貼っている手配書に目についた。
「すいませんこれ」
「え、どったの」
ノブオはミリーが指さした手配書に目を向ける。
そこにはダブルピースして満面の笑みを浮かべるノブオの写真、が印刷された手配書が張り付けられている。
「ああ、あれね。気にしなくてい「説明を求めます」ん、わかった後でな。とにかく今は合流地点に行くことだけ考えましょ」
「いえ、どう考えても彼らが追っているのは私だけではありません。あなたも追われています。でしたらここで別れて目的地に向かったほうが」
「いや、そいつはだめだ」
「どうしてですか?」
「君、この国の散り知らないでしょ」
「地図を持っていきます」
「だとしても初めての場所で女の子を一人になんか俺にはできないよ。とにかくついてきてくれ」
そういってノブオは周りの様子を確認する。
「よしあいつを使おう」
ノブオが示したのは大型の蒸気式トラック。
「動かせるのですか?」
「ああ、問題ない。よし、321で行くぞ」
「はい」
「3、2、1、行け!」
号令と共に二人はわきに止まっている蒸気トラックに近づき窓を割って中に入る。
「周辺を警戒してくれ」
「急いでください」
「せかすなよ。こいつはなかかるまで少し時間がかかるんだよ」
蒸気式はその構造上、指導までに時間がかかる。普段は使う前に指導させておくものだが、今は待っている時間も二人には惜しいのだ。
「兵士たちがこちらに近づいてきます」
「こいつを窓に投げつけろ」
そういってノブオは運転席のしたの紋章が書かれているパネルをいじりながらポーチからカプセルを3っつ取り出す。
カプセルを受け取るとミリーは言われた通り、トラックの窓にめがけてカプセルを投げつける。
だが、何の変化も怒らない。
いや、ノブオとミリーが割った窓が何事もなかったかのように元に戻っていたことぐらいである。
「きます」
「大丈夫、安心しろ」
ミリーがドキドキしながら外をうかがうと兵士たちがすでに目の前まで来ていた。
が、兵士たちは何も気にせず目の前を通り過ぎていく。
「今投げたのはほんとは返送用のものだけどこうやって敵の目を欺くこともできる。連中の目にはこのトラックに人なんか乗ってないと映っただろうな。よし、動くぞ」
ごおおと機械が動き出し車体が軽く揺れだす。
「よしゆっくり行くぞ」
アクセルを踏みゆっくりと走り出す。
「よし、問題なさそうだな。燃料と水も十分ある」
「どれくらいかかるんですか?」
「そんなにはかからない。そうだな、1、2時間ってとこだな」
そこでようやく二人はいったん落ち着けるかと思う。
「そうですか、では」
「わかってるあの手配書だろ」
「一体どういうことですか?」
「なに、昔この国で仕事したときにドジってねで、それ以来この国の人間は俺をめのかたきにしてるのさ」
「何をしたんですか」
「お姫様に惚れられた」
「は?」
明かされる衝撃の事実。
「その仕事はまあ、簡単に言えば裏の組織についていろいろ調べるってものだったんだけど。調べていくうちにこの国の組織とつながりがあるってわかってな。で、こっちまで出張ってきたんだが、ちょうどその組織についてお姫様も調べててな。協力してにまあ、組織を壊滅させることになったんだけどね、そのことでほれられてな」
ミリーには話の内容は理解できるが頭に入ってこなかった。
「で、それが皇帝に情報がいってお父さんが切れて国中に指名手配したんだよ。まあ、表向きは犯罪者とはいえ人殺しまくったから殺人罪ってことになってるみたいだけど」
それだけ言うと二人とも黙ってしまう。
ノブオは疲れとその中で運転に集中するため。ミリーはノブオの予想外の事実に驚いて自分の中で再び整理がつかなくなっていた。
二人を乗せたトラックはゆっくりと町を出て農場に向けて走る。
しばらく走るとぼろぼろの策に差し掛かる。
「よし、もう少しだぞ」
ノブオがそういった時、目の前にウェイバーが現れる。
「またせたな。何か問題あったか?」
そういいながら、トラックから降りそれに続きミリーも降りる。
「いえ。全くありません。お疲れでしょうこちらにどうぞ」
ウェイバーが門を開け2人を案内する。
「車は私が処分しておきます」
彼の影からメイドが一人現れて外に走っていく。
「ああ、よろしく頼む。で、頼んでたものは?」
「はいこちらに」
二人が案内されたのはガレージ。
正面の大きな扉を開けるとそこには2台の1輪バイクが止めてある。
「げんじょう、これが一番すばやく首都に迎えるものだと思います」
「なるほど、走行中はヘルメットをかぶってるから正体も隠せると。考えたな」
「はい、それで出発は」
「とりあえず明日の朝にしようと思う。今日はここで一泊。それくらいの余裕はあると思う」
「わかりました、お食事はこちらに」
二人は船旅と癒すために農村に一泊することにする。
『さて、久しぶりにこの国まで来てお前は一体何をしようとしているんだノブオ』
「邪神」
シャワー中、久しぶりに邪神がノブオに話しかけてきた。
「なに、今後の彼女のことで直接、皇帝とお話がしたいだけ」
『ふん、それで終わればいいがな』
「どういうことだよ」
『そのままの意味さ。まあ、せいぜい頑張るんだな』
「おい、待てよ」
邪神はそれだけ言うと再びだんまりを決め込む。
これ以上話しても仕方ないとノブオは判断しそこで蛇口をひねりシャワーを止めバスルームを後にするのであった。
だが、
「どこに行っても兵士だらけだな」
とノブオが言ってるときミリーが壁に貼っている手配書に目についた。
「すいませんこれ」
「え、どったの」
ノブオはミリーが指さした手配書に目を向ける。
そこにはダブルピースして満面の笑みを浮かべるノブオの写真、が印刷された手配書が張り付けられている。
「ああ、あれね。気にしなくてい「説明を求めます」ん、わかった後でな。とにかく今は合流地点に行くことだけ考えましょ」
「いえ、どう考えても彼らが追っているのは私だけではありません。あなたも追われています。でしたらここで別れて目的地に向かったほうが」
「いや、そいつはだめだ」
「どうしてですか?」
「君、この国の散り知らないでしょ」
「地図を持っていきます」
「だとしても初めての場所で女の子を一人になんか俺にはできないよ。とにかくついてきてくれ」
そういってノブオは周りの様子を確認する。
「よしあいつを使おう」
ノブオが示したのは大型の蒸気式トラック。
「動かせるのですか?」
「ああ、問題ない。よし、321で行くぞ」
「はい」
「3、2、1、行け!」
号令と共に二人はわきに止まっている蒸気トラックに近づき窓を割って中に入る。
「周辺を警戒してくれ」
「急いでください」
「せかすなよ。こいつはなかかるまで少し時間がかかるんだよ」
蒸気式はその構造上、指導までに時間がかかる。普段は使う前に指導させておくものだが、今は待っている時間も二人には惜しいのだ。
「兵士たちがこちらに近づいてきます」
「こいつを窓に投げつけろ」
そういってノブオは運転席のしたの紋章が書かれているパネルをいじりながらポーチからカプセルを3っつ取り出す。
カプセルを受け取るとミリーは言われた通り、トラックの窓にめがけてカプセルを投げつける。
だが、何の変化も怒らない。
いや、ノブオとミリーが割った窓が何事もなかったかのように元に戻っていたことぐらいである。
「きます」
「大丈夫、安心しろ」
ミリーがドキドキしながら外をうかがうと兵士たちがすでに目の前まで来ていた。
が、兵士たちは何も気にせず目の前を通り過ぎていく。
「今投げたのはほんとは返送用のものだけどこうやって敵の目を欺くこともできる。連中の目にはこのトラックに人なんか乗ってないと映っただろうな。よし、動くぞ」
ごおおと機械が動き出し車体が軽く揺れだす。
「よしゆっくり行くぞ」
アクセルを踏みゆっくりと走り出す。
「よし、問題なさそうだな。燃料と水も十分ある」
「どれくらいかかるんですか?」
「そんなにはかからない。そうだな、1、2時間ってとこだな」
そこでようやく二人はいったん落ち着けるかと思う。
「そうですか、では」
「わかってるあの手配書だろ」
「一体どういうことですか?」
「なに、昔この国で仕事したときにドジってねで、それ以来この国の人間は俺をめのかたきにしてるのさ」
「何をしたんですか」
「お姫様に惚れられた」
「は?」
明かされる衝撃の事実。
「その仕事はまあ、簡単に言えば裏の組織についていろいろ調べるってものだったんだけど。調べていくうちにこの国の組織とつながりがあるってわかってな。で、こっちまで出張ってきたんだが、ちょうどその組織についてお姫様も調べててな。協力してにまあ、組織を壊滅させることになったんだけどね、そのことでほれられてな」
ミリーには話の内容は理解できるが頭に入ってこなかった。
「で、それが皇帝に情報がいってお父さんが切れて国中に指名手配したんだよ。まあ、表向きは犯罪者とはいえ人殺しまくったから殺人罪ってことになってるみたいだけど」
それだけ言うと二人とも黙ってしまう。
ノブオは疲れとその中で運転に集中するため。ミリーはノブオの予想外の事実に驚いて自分の中で再び整理がつかなくなっていた。
二人を乗せたトラックはゆっくりと町を出て農場に向けて走る。
しばらく走るとぼろぼろの策に差し掛かる。
「よし、もう少しだぞ」
ノブオがそういった時、目の前にウェイバーが現れる。
「またせたな。何か問題あったか?」
そういいながら、トラックから降りそれに続きミリーも降りる。
「いえ。全くありません。お疲れでしょうこちらにどうぞ」
ウェイバーが門を開け2人を案内する。
「車は私が処分しておきます」
彼の影からメイドが一人現れて外に走っていく。
「ああ、よろしく頼む。で、頼んでたものは?」
「はいこちらに」
二人が案内されたのはガレージ。
正面の大きな扉を開けるとそこには2台の1輪バイクが止めてある。
「げんじょう、これが一番すばやく首都に迎えるものだと思います」
「なるほど、走行中はヘルメットをかぶってるから正体も隠せると。考えたな」
「はい、それで出発は」
「とりあえず明日の朝にしようと思う。今日はここで一泊。それくらいの余裕はあると思う」
「わかりました、お食事はこちらに」
二人は船旅と癒すために農村に一泊することにする。
『さて、久しぶりにこの国まで来てお前は一体何をしようとしているんだノブオ』
「邪神」
シャワー中、久しぶりに邪神がノブオに話しかけてきた。
「なに、今後の彼女のことで直接、皇帝とお話がしたいだけ」
『ふん、それで終わればいいがな』
「どういうことだよ」
『そのままの意味さ。まあ、せいぜい頑張るんだな』
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