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それはよく晴れた日
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西暦3000年代。人類はまだ、しぶとく生き残っていた。
それは、世界がオールとミンサガという二つの国に別れて戦争していた頃に遡ります。
世界は人間が引き起こした数々の問題にねをあげて少しずつ、それでいて確実に壊れ始めていました。
大地が唸り、空には厚くそれでいて見るからに環境に悪そうな灰色の雲が世界を包み、滅多に晴れる事はなく。たまに晴れたとしても、空より降り注ぐ有害物質や宇宙線に怯えて暮らさなければなりません。
専門家でもない私でさえそういった情報が入手出来たほど、あの頃はひどいものだったのです。
そんな中、大半の大陸が地殻変動と海面上昇でなくなりたったひとつの大陸にしがみつき必死に日々を生きているときにあの戦争は起こりました。
たったひとつの大陸を取り合って、世界は根こそぎ焼き払われたといっても過言ではありません。
そして、人の生活圏が地下へと移り住んだ頃の話です。
さて前置きが長くなってしまい申し訳ありません。
話は私が軍人になって数年後の事です。
当時、私は軍の主力戦闘機バードノイドのパイロットでした。
バードノイドと言うのは空では戦闘機に、地上では変形して人のような形になる兵器です。
その事から鳥とヒューマノイドを合わせたバードノイドもしくはBNと言う愛称で私たちパイロットからは呼ばれていました。
確か正式にはファーガスとかいったい気がします。何でも大昔のアニメからとったのだとか何とか。
今にして思えばあの頃は、戦争も佳境に差し掛かった時の事です。
ある日。突然、私は上官に呼び出されます。
何事かと思い上官の待つ士官室に向かいました。
またお小言を言われるのかと考えると嫌だなと口にこそだしませんが思ってしまいます。
そう思っていても何も始まりません。仕方なく扉を開き中に入ります。
中ではいつも通り指揮官がしかめっ面で私の方を見ていました。
「遅い、いったい何をしていた」
開口一番に指揮官は私をしかりつけます。
これもう、この基地では当たり前の事でこの人は人を見れば服装、歩き方、果ては顔つきにまで文句を言ってくる。
「すいません。訓練中だったもので」
「言い訳はいい」
指揮官は俺の話など聞いていないとばかりにそう言うと、机から書類を取り出し私に渡してきました。受けとらないわけにもいかないので、仕方なく手を差し出して受けとる。
書類に目を通そうとするが指揮官が「今から話をしようとしている相手に対して目を離すとは何事だ」と言ってきたので仕方なく指揮官に目を向けるのだった。
「貴様に特別任務を言い渡す。これより貴様はボルテス基地に向い新型機を受領。その後のことは追って指示が出る」
「新型機でありますか」
「何だ質問でもあるのか」
「はい」
私が元気よく答えると指揮官は「は~」とため息を吐きめんどくさそうに「何だ?」と言ってくる。
「はい、私のパイロットなのですが」
「そんなことは分かっている!」
指揮官はイライラしている事を隠そうとせず声を荒げ私を責め立ててきました。
「お前は私の部下だ。そうだな」
「は、はあ」
「だったら、上官である私の指示に意義を唱えず従うのが軍人としては当然だ。そうだろ」
色々反論したいことがありましたが、ここで逆らうとその先の事は目に見えているので、仕方なく肯定することにこの時はしました。
めんどくさかったというのもありますが。
「はい、そうです」
「わかっているな。だったら、了解しましたと言ってさっさと仕事に向かえ」
「了解しました」
漸く指揮官に背中を向けて部屋を出ていく。
そして部屋の扉を閉めたところで一度深呼吸して気持ちを落ち着ける。
「・・・おし」
気持ちを落ち着けたところで渡された書類に目を通しながらロッカールームへ向かう。書類には指揮官が言っていた新型機についての詳細が書かれていました。
驚くことにそれ以外の事は書いていないということ。
今考えれば、つまり現地に着くまでに動かせるように覚えておけということだが、当時の自分は移動中に覚えればいいかと後回しにしていた。
この判断が間違いであった。
私がロッカールームに向かうと何者かに羽交い絞めにされ薬品をしみこませた布を口にあてがわれる。
そして気が付くと私は青い空を眺めていた。
「目が覚めたか」
これまた聞いたことがない声を聴きなんだと思いながら体を起こし、声のした方に顔を向けるとサングラスをかけた金髪の初老の男が立っている。
男の後ろにはそれなりの大きさのBNと思われる戦闘機が止まっていた。
「3時間か。策士殿が言った通りか」
男はそう言うと俺に何かを投げつけてくる。
「わ!」
「ミッション概要だ。30秒で読め。読み終わり次第、本機に搭乗、荷物を指定された場所まで運べ」
男はそれだけ言うと近くに止めてあった黒塗の恐らく高級車に乗り込み、どこかへと走り去ってしまう。置いて行かれた私は仕方なく投げ渡された概要に目を通す。
概要はそれなりの厚さがあったが要約すると「研究所まで試験体を運んでね。できるだけ急いで。何なら敵の支配領域を飛んでもいいから。むしろ飛べ」というもの。
目的地の地図も一緒に止めてあるが、私には今自分がどこにいるのかもわからないため地図から情報を読み取ることができない。
とりあえず機体に近づきコックピットを開ける。
そこで気が付く、この機体が複座式であることに。後ろの席にすでにだれか座っていることに。だが、俺が驚いたのはそこではない。
後ろに座っていたその人物の容姿、すなわち見た目である。
まず目が行ったのはその全身を覆っている拘束服。口には猿轡がまかれしゃべることはできず、舌をかみ切ることもできないので自殺もできないといったところだろうか。
目にもアイマスクのようなものがまかれ視界をさえぎっている。そして、髪の毛に目が行く。拘束服に目が行きがちだが、改めて見ると気になったのは拘束服以上に頭から伸びる長い金髪。
座席に座っているため正確な長さは分からないが、優にこの人物の伸長と同じぐらいはあるのではなかろうか。
『何をしている、早く発進しろ』
「分かりましたよ!」
催促が来たので、悪態をつきながら急いでコックピットに滑り込み無線に応答する。
「でも初めての機体なんでね、無事に飛び立てるかすらわかりませんよ」
『説明書は読まなかったのか』
「そりゃ一回目を通しましたけど、パラパラっと見ただけでほとんど覚えてないですよ」
『なら問題はないな』
この時ほど軍に怒りを覚えたことはないだろう。
機種転換の訓練すらしていないのに資料を1回、しかもパパっと読んだだけですぐ飛ばせと言ってくる。文句の一つも言いたいが、それよりも早くこの仕事を終わらせて彼らとおさらっばするほうがいい。
何か問題が起こった時は死ぬだけだ。
ポケットから折りたたんであった資料を取り出し操作していくが基本はいっしょのようだ。そのことに助けられて出発準備は順調にすみヘルメットをかぶっていざ出発と思ったとき。
「あ」
そうだ、後ろの奴にもヘルメットとマスクをしないとないとやばいなと思い一度、コックピットを開けて外に一度出てヘルメットがないことに気が付く。
仕方なく無線で管制塔に連指示を仰ぐ。
「すいません、後ろの人にメットはいらないんで?」
『気にしなくて結構だ。奴には必要のないそうだ』
「・・・本当に、大丈夫なんですか」
『私も何とも言えない。上からはそいつについては聞いたら、余計な詮索をするなと言われた』
「んな、無責任な・・・」
『とにかく我々末端は、上の指示の通りに動くしかない』
「わかりました。それじゃあ、何か問題が起こっても俺の責任じゃないですからね」
俺はそう言ってヘルメットをかぶり酸素マスクを装着する。それと同時にロックがかかり機内の酸素供給が始まる。
「発進します、滑走路空いてますよね」
『少し待て』
「分かりました、手前まで移動してます」
ジェットをふかして滑走路まで移動して待機。
『よし、OKだ。発進してくれ」
「分かりました。行きます」
スロットルを開けて一気に加速し飛び立つ。何度やってもこの飛び立つ時の感覚が慣れない。その事もありこの時の私は戦闘機のパイロット、軍人という職業が自分に合っているのか自身がなかった。
でも、そんなことを考えている暇は当然この時にはないわけで、そんなに深くは考えていなかった。
『それでは当機の無事を祈る。Good luck』
「了解」
無事を祈るって、やっぱり闘うことになるだなと察しながら機体に登録された目的地に向かって飛んでいく。
飛びたち数分が経過する。もうボルテス基地は見えない。
それは、世界がオールとミンサガという二つの国に別れて戦争していた頃に遡ります。
世界は人間が引き起こした数々の問題にねをあげて少しずつ、それでいて確実に壊れ始めていました。
大地が唸り、空には厚くそれでいて見るからに環境に悪そうな灰色の雲が世界を包み、滅多に晴れる事はなく。たまに晴れたとしても、空より降り注ぐ有害物質や宇宙線に怯えて暮らさなければなりません。
専門家でもない私でさえそういった情報が入手出来たほど、あの頃はひどいものだったのです。
そんな中、大半の大陸が地殻変動と海面上昇でなくなりたったひとつの大陸にしがみつき必死に日々を生きているときにあの戦争は起こりました。
たったひとつの大陸を取り合って、世界は根こそぎ焼き払われたといっても過言ではありません。
そして、人の生活圏が地下へと移り住んだ頃の話です。
さて前置きが長くなってしまい申し訳ありません。
話は私が軍人になって数年後の事です。
当時、私は軍の主力戦闘機バードノイドのパイロットでした。
バードノイドと言うのは空では戦闘機に、地上では変形して人のような形になる兵器です。
その事から鳥とヒューマノイドを合わせたバードノイドもしくはBNと言う愛称で私たちパイロットからは呼ばれていました。
確か正式にはファーガスとかいったい気がします。何でも大昔のアニメからとったのだとか何とか。
今にして思えばあの頃は、戦争も佳境に差し掛かった時の事です。
ある日。突然、私は上官に呼び出されます。
何事かと思い上官の待つ士官室に向かいました。
またお小言を言われるのかと考えると嫌だなと口にこそだしませんが思ってしまいます。
そう思っていても何も始まりません。仕方なく扉を開き中に入ります。
中ではいつも通り指揮官がしかめっ面で私の方を見ていました。
「遅い、いったい何をしていた」
開口一番に指揮官は私をしかりつけます。
これもう、この基地では当たり前の事でこの人は人を見れば服装、歩き方、果ては顔つきにまで文句を言ってくる。
「すいません。訓練中だったもので」
「言い訳はいい」
指揮官は俺の話など聞いていないとばかりにそう言うと、机から書類を取り出し私に渡してきました。受けとらないわけにもいかないので、仕方なく手を差し出して受けとる。
書類に目を通そうとするが指揮官が「今から話をしようとしている相手に対して目を離すとは何事だ」と言ってきたので仕方なく指揮官に目を向けるのだった。
「貴様に特別任務を言い渡す。これより貴様はボルテス基地に向い新型機を受領。その後のことは追って指示が出る」
「新型機でありますか」
「何だ質問でもあるのか」
「はい」
私が元気よく答えると指揮官は「は~」とため息を吐きめんどくさそうに「何だ?」と言ってくる。
「はい、私のパイロットなのですが」
「そんなことは分かっている!」
指揮官はイライラしている事を隠そうとせず声を荒げ私を責め立ててきました。
「お前は私の部下だ。そうだな」
「は、はあ」
「だったら、上官である私の指示に意義を唱えず従うのが軍人としては当然だ。そうだろ」
色々反論したいことがありましたが、ここで逆らうとその先の事は目に見えているので、仕方なく肯定することにこの時はしました。
めんどくさかったというのもありますが。
「はい、そうです」
「わかっているな。だったら、了解しましたと言ってさっさと仕事に向かえ」
「了解しました」
漸く指揮官に背中を向けて部屋を出ていく。
そして部屋の扉を閉めたところで一度深呼吸して気持ちを落ち着ける。
「・・・おし」
気持ちを落ち着けたところで渡された書類に目を通しながらロッカールームへ向かう。書類には指揮官が言っていた新型機についての詳細が書かれていました。
驚くことにそれ以外の事は書いていないということ。
今考えれば、つまり現地に着くまでに動かせるように覚えておけということだが、当時の自分は移動中に覚えればいいかと後回しにしていた。
この判断が間違いであった。
私がロッカールームに向かうと何者かに羽交い絞めにされ薬品をしみこませた布を口にあてがわれる。
そして気が付くと私は青い空を眺めていた。
「目が覚めたか」
これまた聞いたことがない声を聴きなんだと思いながら体を起こし、声のした方に顔を向けるとサングラスをかけた金髪の初老の男が立っている。
男の後ろにはそれなりの大きさのBNと思われる戦闘機が止まっていた。
「3時間か。策士殿が言った通りか」
男はそう言うと俺に何かを投げつけてくる。
「わ!」
「ミッション概要だ。30秒で読め。読み終わり次第、本機に搭乗、荷物を指定された場所まで運べ」
男はそれだけ言うと近くに止めてあった黒塗の恐らく高級車に乗り込み、どこかへと走り去ってしまう。置いて行かれた私は仕方なく投げ渡された概要に目を通す。
概要はそれなりの厚さがあったが要約すると「研究所まで試験体を運んでね。できるだけ急いで。何なら敵の支配領域を飛んでもいいから。むしろ飛べ」というもの。
目的地の地図も一緒に止めてあるが、私には今自分がどこにいるのかもわからないため地図から情報を読み取ることができない。
とりあえず機体に近づきコックピットを開ける。
そこで気が付く、この機体が複座式であることに。後ろの席にすでにだれか座っていることに。だが、俺が驚いたのはそこではない。
後ろに座っていたその人物の容姿、すなわち見た目である。
まず目が行ったのはその全身を覆っている拘束服。口には猿轡がまかれしゃべることはできず、舌をかみ切ることもできないので自殺もできないといったところだろうか。
目にもアイマスクのようなものがまかれ視界をさえぎっている。そして、髪の毛に目が行く。拘束服に目が行きがちだが、改めて見ると気になったのは拘束服以上に頭から伸びる長い金髪。
座席に座っているため正確な長さは分からないが、優にこの人物の伸長と同じぐらいはあるのではなかろうか。
『何をしている、早く発進しろ』
「分かりましたよ!」
催促が来たので、悪態をつきながら急いでコックピットに滑り込み無線に応答する。
「でも初めての機体なんでね、無事に飛び立てるかすらわかりませんよ」
『説明書は読まなかったのか』
「そりゃ一回目を通しましたけど、パラパラっと見ただけでほとんど覚えてないですよ」
『なら問題はないな』
この時ほど軍に怒りを覚えたことはないだろう。
機種転換の訓練すらしていないのに資料を1回、しかもパパっと読んだだけですぐ飛ばせと言ってくる。文句の一つも言いたいが、それよりも早くこの仕事を終わらせて彼らとおさらっばするほうがいい。
何か問題が起こった時は死ぬだけだ。
ポケットから折りたたんであった資料を取り出し操作していくが基本はいっしょのようだ。そのことに助けられて出発準備は順調にすみヘルメットをかぶっていざ出発と思ったとき。
「あ」
そうだ、後ろの奴にもヘルメットとマスクをしないとないとやばいなと思い一度、コックピットを開けて外に一度出てヘルメットがないことに気が付く。
仕方なく無線で管制塔に連指示を仰ぐ。
「すいません、後ろの人にメットはいらないんで?」
『気にしなくて結構だ。奴には必要のないそうだ』
「・・・本当に、大丈夫なんですか」
『私も何とも言えない。上からはそいつについては聞いたら、余計な詮索をするなと言われた』
「んな、無責任な・・・」
『とにかく我々末端は、上の指示の通りに動くしかない』
「わかりました。それじゃあ、何か問題が起こっても俺の責任じゃないですからね」
俺はそう言ってヘルメットをかぶり酸素マスクを装着する。それと同時にロックがかかり機内の酸素供給が始まる。
「発進します、滑走路空いてますよね」
『少し待て』
「分かりました、手前まで移動してます」
ジェットをふかして滑走路まで移動して待機。
『よし、OKだ。発進してくれ」
「分かりました。行きます」
スロットルを開けて一気に加速し飛び立つ。何度やってもこの飛び立つ時の感覚が慣れない。その事もありこの時の私は戦闘機のパイロット、軍人という職業が自分に合っているのか自身がなかった。
でも、そんなことを考えている暇は当然この時にはないわけで、そんなに深くは考えていなかった。
『それでは当機の無事を祈る。Good luck』
「了解」
無事を祈るって、やっぱり闘うことになるだなと察しながら機体に登録された目的地に向かって飛んでいく。
飛びたち数分が経過する。もうボルテス基地は見えない。
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