3 / 7
四面楚歌
しおりを挟む
森の中に響き渡る警報の中を私と彼は修理したBNで銃弾飛び交う戦場を走り回っていた。
「何やってんだよ! 応戦しろ!」
そういうのは私がここにいる理由(名前はまだ知らない)。
拘束が解けて元気があふれ出しており、非常にうるさい。
「今、反撃してみろ。こっちが10発打つ間に向こうは100発打ってきておれたちはいっしゅんでハチの巣だ」
「いいんじゃないか、もとより死ぬはずだったんだからな。それならせめて俺の役に立って死ね」
顔は女みたいだが優しさなどかけらもない。
それでも彼と行動を共にするのが最も安全だとこの時は思っていた。
生身でハチドリを落とした時に使用したあのカラーボックスのような形の兵器。
からの話では群が開発した試作兵器であるそうだ。そのため、まだいろいろと問題があるらしい。つまりこの時私が動かしているBNと同じく信頼性が低いということ。
それを聞いた瞬間、私はいつか爆発してしまうんじゃないかと心配になるが、すぐに戦闘が始まってそれどころではなくなった。
「ちぃ!」
舌打ちしながら敵の攻撃を何とかよけていく。
変形して空に逃げればいいと思われるかもしれないができたのは最低限の修理のみ。メインエンジンの出力はいまだに上がらないため空に逃げても万全状態の敵にすぐに撃ち落されるのが関の山なのだ。
しかし、このままではいつかやられるのである作戦を考えていた。
さっき崖から見えたところで使えそうな場所があった。あともう少しのはずと、祈るような気持ちで歩みを進める。
銃弾やミサイルの雨をかいくぐり向かった先は大きな谷。はるか下には川が見えた。
一瞬、あまりの高さにためらう。が、敵の追跡を振り切るためにはそうするしかない。
なぜ谷底の川に飛び込めば逃げることができるのか、それは簡単この高さで落ちればBNと言えど水面にたたきつけらればらばらとなる。
じゃあダメではと思われるかもしれないが、それはこれから。
意を決して谷に飛び込む。落下速度が徐々に上がっていき水面がどんどん近づいてくる。
「いまだ!」
私はコックピットを開けてバックパックを掴み飛び出す。私に続いて彼も後部座席から飛び出す。
そして彼が片手でカラーボックスを持ちながらもう片手の襟を掴んで近くの川岸に着地する。
「イデッ!」
物のように掴まれていたため私は地面にたたきつけられたが。
「もう少し丁寧におろせなかったのか?」
「命があるだけましだろ」
「そりゃそうだけど・・・隠れろ」
私はそういってバックパックから布を取り出しながら彼と一緒に岩陰に隠れる。そして取り出した布を広げて被る。この布は緊急時のテントだが敵から発見されにくくするために周囲の環境に擬態するという特殊な処理が施されているが、技術が敵の手にもわたったため、ないよりましという気休めで装備されている。
そのすぐ後にハチドリが3機ゆっくりと降りてきて周辺をホバリングしている。
「俺たちを探してる」
川の周辺を周ると私たちがいる岸辺に降りてきた。
もうだめかと思うが、そのまま何もせずに再び飛び上がりどこかへと飛んでいく。
「・・・行ったみたいだな」
そのことを確認して布から這い出ると彼も続いてはい出てくる。
「早く移動しないと」
いつまでもここにいたらどちらにせよ見つかる。それはそうと、
「悪いがたたむの手伝ってくれ」
「なんで」
「2人でやったほうが早く終わるだろ。これテントでもあるんだから」
「わかったよ」
片づけを終わらせて谷沿いに歩く。
しばらく歩くと岩肌から木々が生い茂る緩やかな傾斜へと変わっていく。それを確認して地図と方位磁石を出す。
敵に場所がばれる危険があるため、GPSやその類の物は使えない。そのため、こういった原始的な手段に頼りざるを得ない。
「ここからは森を進むことになるな」
「大丈夫なんですか? 機体を捨てちゃったから行先、分かるんですかね」
「わからない。だからとりあえずさっき見えた敵の基地に向かおうと思う。お前の目的もそこにあるんだろ」
私が彼にそう言うと彼は再び不機嫌なことを隠そうともせず一人で歩いていこうとする。
「なあ、そろそろ教えてくれないか。お前さんに指示された任務をさ」
「お前に言う必要はない」
「そりゃそうだけど、でも俺たちには今味方と呼べる人間はほかにいないんだから協力して」
しかし、彼はそれを鼻で笑う。
「味方? 残念だけどな、あんたに味方なんて」
「だったら何でさっき助けてくれたんだ」
「助けたんじゃない。お前が生きていれば囮として利用できると思ったまでだ」
「だけど、結果的には助けてくれたってことだ。だったら俺はお前を信用する」
私がそういうと彼は驚いた顔で私の方を向き直るが、一瞬でしかめっ面へと戻す。
「正気か? 俺は・・・」
「俺は? なんだっていうのさ、化け物か? だったら今更だな」
この時、すでに私は彼を信用しきっていた。人の見る目があるのかと言われれば首を捻るが、彼は命の恩人だ。何か打算があって俺を助けたとしても。
「じゃあ、俺もお前のことを裏切ったらどうするんだ」
「簡単さ。その時は・・・」
そこで一呼吸置きこう答える。
「君を殺してでも俺は生き残る」
「は! 見下げはてた生存欲求だな。だったら」
言葉を急に切り彼は俺にどこから取り出したのかハンドガンを向けてくる。それも頭、眉間に向けて。
「さあ、どうする? 俺の銃口はお前の脳みそを一瞬で勝ち割れる」
「その口径じゃあ頭は割れない」
私はそう言って自分の腰のホルスターからリボルバーを取り出す。
「これを使えよ。こいつなら俺の頭は吹っ飛ぶし確実に命を奪える」
「リボルバーか。古風だな。ジャムが怖いのか?」
「いや、俺はリボルバーが好きなの」
そういって彼の方に差し出す。しかし、彼はリボルバーを受け取らず自身のハンドガンの撃鉄を起こした。
「何か言い残すことは?」
「ないよ」
私には両親を含め家族はもういない。愛する女性も、親しい友人はみんな死んでいった。
昔の映画か何かの主人公が言ってた「いい奴から先に死んでいく」というのが身にしみて感じられる。
だが、こんな経験したくなかったと今は後悔している。
「そうか。じゃあ、死ね」
そういって彼は引き金を引いた。
死ぬ瞬間に人はそれまで経験したことを一気に振り返るそうだが、一向に何も思い出せない。目を閉じているはずなのに目蓋に映るのは今、目の前にいるはずの彼。
なるほど、どうやら俺はは彼にめろめろのようだとこの時私は初めて彼への恋心を認めた。
正確に言うと認めることができたが正解。
私がそんな自問自答をしているが一向に銃は発射されない。
恐る恐る目を開けると、すでにそこに彼の姿はなかった。
どうやら俺は置いていかれたらしい。
つれないな、置いていくなら置手紙の一つでも残していってくれたらいいのに。
「しかたない」
文句を言っても始まらない。
そう自分に言い聞かして私はリボルバーをホルスターに戻して地図を取り出す。
「基地は、あっちか」
基地の位置を再確認して再び歩き出す。
「何やってんだよ! 応戦しろ!」
そういうのは私がここにいる理由(名前はまだ知らない)。
拘束が解けて元気があふれ出しており、非常にうるさい。
「今、反撃してみろ。こっちが10発打つ間に向こうは100発打ってきておれたちはいっしゅんでハチの巣だ」
「いいんじゃないか、もとより死ぬはずだったんだからな。それならせめて俺の役に立って死ね」
顔は女みたいだが優しさなどかけらもない。
それでも彼と行動を共にするのが最も安全だとこの時は思っていた。
生身でハチドリを落とした時に使用したあのカラーボックスのような形の兵器。
からの話では群が開発した試作兵器であるそうだ。そのため、まだいろいろと問題があるらしい。つまりこの時私が動かしているBNと同じく信頼性が低いということ。
それを聞いた瞬間、私はいつか爆発してしまうんじゃないかと心配になるが、すぐに戦闘が始まってそれどころではなくなった。
「ちぃ!」
舌打ちしながら敵の攻撃を何とかよけていく。
変形して空に逃げればいいと思われるかもしれないができたのは最低限の修理のみ。メインエンジンの出力はいまだに上がらないため空に逃げても万全状態の敵にすぐに撃ち落されるのが関の山なのだ。
しかし、このままではいつかやられるのである作戦を考えていた。
さっき崖から見えたところで使えそうな場所があった。あともう少しのはずと、祈るような気持ちで歩みを進める。
銃弾やミサイルの雨をかいくぐり向かった先は大きな谷。はるか下には川が見えた。
一瞬、あまりの高さにためらう。が、敵の追跡を振り切るためにはそうするしかない。
なぜ谷底の川に飛び込めば逃げることができるのか、それは簡単この高さで落ちればBNと言えど水面にたたきつけらればらばらとなる。
じゃあダメではと思われるかもしれないが、それはこれから。
意を決して谷に飛び込む。落下速度が徐々に上がっていき水面がどんどん近づいてくる。
「いまだ!」
私はコックピットを開けてバックパックを掴み飛び出す。私に続いて彼も後部座席から飛び出す。
そして彼が片手でカラーボックスを持ちながらもう片手の襟を掴んで近くの川岸に着地する。
「イデッ!」
物のように掴まれていたため私は地面にたたきつけられたが。
「もう少し丁寧におろせなかったのか?」
「命があるだけましだろ」
「そりゃそうだけど・・・隠れろ」
私はそういってバックパックから布を取り出しながら彼と一緒に岩陰に隠れる。そして取り出した布を広げて被る。この布は緊急時のテントだが敵から発見されにくくするために周囲の環境に擬態するという特殊な処理が施されているが、技術が敵の手にもわたったため、ないよりましという気休めで装備されている。
そのすぐ後にハチドリが3機ゆっくりと降りてきて周辺をホバリングしている。
「俺たちを探してる」
川の周辺を周ると私たちがいる岸辺に降りてきた。
もうだめかと思うが、そのまま何もせずに再び飛び上がりどこかへと飛んでいく。
「・・・行ったみたいだな」
そのことを確認して布から這い出ると彼も続いてはい出てくる。
「早く移動しないと」
いつまでもここにいたらどちらにせよ見つかる。それはそうと、
「悪いがたたむの手伝ってくれ」
「なんで」
「2人でやったほうが早く終わるだろ。これテントでもあるんだから」
「わかったよ」
片づけを終わらせて谷沿いに歩く。
しばらく歩くと岩肌から木々が生い茂る緩やかな傾斜へと変わっていく。それを確認して地図と方位磁石を出す。
敵に場所がばれる危険があるため、GPSやその類の物は使えない。そのため、こういった原始的な手段に頼りざるを得ない。
「ここからは森を進むことになるな」
「大丈夫なんですか? 機体を捨てちゃったから行先、分かるんですかね」
「わからない。だからとりあえずさっき見えた敵の基地に向かおうと思う。お前の目的もそこにあるんだろ」
私が彼にそう言うと彼は再び不機嫌なことを隠そうともせず一人で歩いていこうとする。
「なあ、そろそろ教えてくれないか。お前さんに指示された任務をさ」
「お前に言う必要はない」
「そりゃそうだけど、でも俺たちには今味方と呼べる人間はほかにいないんだから協力して」
しかし、彼はそれを鼻で笑う。
「味方? 残念だけどな、あんたに味方なんて」
「だったら何でさっき助けてくれたんだ」
「助けたんじゃない。お前が生きていれば囮として利用できると思ったまでだ」
「だけど、結果的には助けてくれたってことだ。だったら俺はお前を信用する」
私がそういうと彼は驚いた顔で私の方を向き直るが、一瞬でしかめっ面へと戻す。
「正気か? 俺は・・・」
「俺は? なんだっていうのさ、化け物か? だったら今更だな」
この時、すでに私は彼を信用しきっていた。人の見る目があるのかと言われれば首を捻るが、彼は命の恩人だ。何か打算があって俺を助けたとしても。
「じゃあ、俺もお前のことを裏切ったらどうするんだ」
「簡単さ。その時は・・・」
そこで一呼吸置きこう答える。
「君を殺してでも俺は生き残る」
「は! 見下げはてた生存欲求だな。だったら」
言葉を急に切り彼は俺にどこから取り出したのかハンドガンを向けてくる。それも頭、眉間に向けて。
「さあ、どうする? 俺の銃口はお前の脳みそを一瞬で勝ち割れる」
「その口径じゃあ頭は割れない」
私はそう言って自分の腰のホルスターからリボルバーを取り出す。
「これを使えよ。こいつなら俺の頭は吹っ飛ぶし確実に命を奪える」
「リボルバーか。古風だな。ジャムが怖いのか?」
「いや、俺はリボルバーが好きなの」
そういって彼の方に差し出す。しかし、彼はリボルバーを受け取らず自身のハンドガンの撃鉄を起こした。
「何か言い残すことは?」
「ないよ」
私には両親を含め家族はもういない。愛する女性も、親しい友人はみんな死んでいった。
昔の映画か何かの主人公が言ってた「いい奴から先に死んでいく」というのが身にしみて感じられる。
だが、こんな経験したくなかったと今は後悔している。
「そうか。じゃあ、死ね」
そういって彼は引き金を引いた。
死ぬ瞬間に人はそれまで経験したことを一気に振り返るそうだが、一向に何も思い出せない。目を閉じているはずなのに目蓋に映るのは今、目の前にいるはずの彼。
なるほど、どうやら俺はは彼にめろめろのようだとこの時私は初めて彼への恋心を認めた。
正確に言うと認めることができたが正解。
私がそんな自問自答をしているが一向に銃は発射されない。
恐る恐る目を開けると、すでにそこに彼の姿はなかった。
どうやら俺は置いていかれたらしい。
つれないな、置いていくなら置手紙の一つでも残していってくれたらいいのに。
「しかたない」
文句を言っても始まらない。
そう自分に言い聞かして私はリボルバーをホルスターに戻して地図を取り出す。
「基地は、あっちか」
基地の位置を再確認して再び歩き出す。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
六年目の恋、もう一度手をつなぐ
高穂もか
BL
幼なじみで恋人のつむぎと渉は互いにオメガ・アルファの親公認のカップルだ。
順調な交際も六年目――最近の渉はデートもしないし、手もつながなくなった。
「もう、おればっかりが好きなんやろか?」
馴ればっかりの関係に、寂しさを覚えるつむぎ。
そのうえ、渉は二人の通う高校にやってきた美貌の転校生・沙也にかまってばかりで。他のオメガには、優しく甘く接する恋人にもやもやしてしまう。
嫉妬をしても、「友達なんやから面倒なこというなって」と笑われ、遂にはお泊りまでしたと聞き……
「そっちがその気なら、もういい!」
堪忍袋の緒が切れたつむぎは、別れを切り出す。すると、渉は意外な反応を……?
倦怠期を乗り越えて、もう一度恋をする。幼なじみオメガバースBLです♡
青龍将軍の新婚生活
蒼井あざらし
BL
犬猿の仲だった青辰国と涼白国は長年の争いに終止符を打ち、友好を結ぶこととなった。その友好の証として、それぞれの国を代表する二人の将軍――青龍将軍と白虎将軍の婚姻話が持ち上がる。
武勇名高い二人の将軍の婚姻は政略結婚であることが火を見るより明らかで、国民の誰もが「国境沿いで睨み合いをしていた将軍同士の結婚など上手くいくはずがない」と心の中では思っていた。
そんな国民たちの心配と期待を背負い、青辰の青龍将軍・星燐は家族に高らかに宣言し母国を旅立った。
「私は……良き伴侶となり幸せな家庭を築いて参ります!」
幼少期から伴侶となる人に尽くしたいという願望を持っていた星燐の願いは叶うのか。
中華風政略結婚ラブコメ。
※他のサイトにも投稿しています。
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる