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第三章 【迷宮 紅蓮の洞窟】
第二節 【強化】
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次の日の朝早く、朝食を済ませたルーンたちはまだ朝靄がたちこめる宿の外へと出た。
今日の予定としては昼までに新しい防具の調達をして、午後からは迷宮に行きある程度体に馴染ませるようにしたいからだ。
そうすることにより次の日は朝から迷宮に潜れるという考えである。
宿から歩き出してほどなく、数日振りにガンテグの鍛冶屋へとたどり着いた。
中からは既に作業をする音が聞こえてくる、どうやらもう起きているようだ。
ルーンが代表して戸を開く。
ギイィィという音を鳴らしながら戸が開き、音に気づいたガンテグが作業を止め奥から顔を出す。
カインはガンテグに対して話し出した。
「おはようございます、今回は防具の新調したいんだが」
「おぉ分かった、そいでどいつの防具を見繕えばいいんじゃ?」
カインの一歩後ろにゴートとレキが並ぶ。
「俺を含めた三人の装備を一新したいんだ、それぞれに合った物を頼む」
ガンテグは俯き少し考えると、
「よし、とりあえず適当に奥から持ってこよう。ちょっとまっておれ」
と言って奥に引っ込むと、なにやら大きな音を出しながら探し出して両腕に抱えてカインたちの前に置いた。
「よし、とりあえずこのあたりが一番お前さんたちには合っているだろう。とりあえず装備してみろ」
ガンテグに言われた通り、カインたちはそれぞれ渡された防具を身につけ感覚を確かめた。
カインが渡されたのはリザードの鱗と洞窟蜘蛛の糸を使って作られたソフトアーマーで、火耐性に優れていて動きやすく前の装備よりも耐久に優れている。
ゴートには黒曜鋼のみで作られたフルプレートアーマーで、中級者から上級者まで幅広く使うことが出来る装備でユーザーも多く、適度に動きやすいのもあるが何より耐久がとても高くリーズナブルだ。
二人は満足したらしくこれに決めたようだが。
「なんかしっくりこない」
レキのみが装備に不満を言った。
地龍のグローブはそのままで装備を選ぼうとしたレキだが渡された防具はカインと同じくソフトアーマー。
皮のみで作られたグローブとはあまり相性が良くないのだ。
「地龍のグローブか、なかなかのものを持ってるじゃないか。それだったらば同じ龍の類の装備をつけたほうが良いだろうな」
と言ってまたガンテグは奥へと引っ込んだ。
しばらくして出てきたガンテグに装備を渡されたレキは早速装備すると、
「いいいじゃん!しっくりくるよ」
と喜んだ。
ガンテグが持ってきたのはワイバーンの皮を使ったもので、地龍よりランクは落ちるが同じ龍種である。
なのでグローブとも相性が良かったようで、しっかりと体に馴染んだようだ。
「よっしゃ、皆これで大丈夫そうだな。じゃあおやっさん金額を教えてくれ」
「うむ、こんなもんでいいだろう」
と言ってガンテグが提示した金額は相場から見ればとても安く疑問に思ったカインはガンテグに疑問を持ったが、ガンテグはいいからというだけで比較的安価で装備を入手することが出来た。
「じゃあおやっさん、ありがとよ」
カインが礼を言うとガンテグは笑顔で、
「おう、がんばれよ」
とだけ言って、また奥へと戻っていった。
今日の予定としては昼までに新しい防具の調達をして、午後からは迷宮に行きある程度体に馴染ませるようにしたいからだ。
そうすることにより次の日は朝から迷宮に潜れるという考えである。
宿から歩き出してほどなく、数日振りにガンテグの鍛冶屋へとたどり着いた。
中からは既に作業をする音が聞こえてくる、どうやらもう起きているようだ。
ルーンが代表して戸を開く。
ギイィィという音を鳴らしながら戸が開き、音に気づいたガンテグが作業を止め奥から顔を出す。
カインはガンテグに対して話し出した。
「おはようございます、今回は防具の新調したいんだが」
「おぉ分かった、そいでどいつの防具を見繕えばいいんじゃ?」
カインの一歩後ろにゴートとレキが並ぶ。
「俺を含めた三人の装備を一新したいんだ、それぞれに合った物を頼む」
ガンテグは俯き少し考えると、
「よし、とりあえず適当に奥から持ってこよう。ちょっとまっておれ」
と言って奥に引っ込むと、なにやら大きな音を出しながら探し出して両腕に抱えてカインたちの前に置いた。
「よし、とりあえずこのあたりが一番お前さんたちには合っているだろう。とりあえず装備してみろ」
ガンテグに言われた通り、カインたちはそれぞれ渡された防具を身につけ感覚を確かめた。
カインが渡されたのはリザードの鱗と洞窟蜘蛛の糸を使って作られたソフトアーマーで、火耐性に優れていて動きやすく前の装備よりも耐久に優れている。
ゴートには黒曜鋼のみで作られたフルプレートアーマーで、中級者から上級者まで幅広く使うことが出来る装備でユーザーも多く、適度に動きやすいのもあるが何より耐久がとても高くリーズナブルだ。
二人は満足したらしくこれに決めたようだが。
「なんかしっくりこない」
レキのみが装備に不満を言った。
地龍のグローブはそのままで装備を選ぼうとしたレキだが渡された防具はカインと同じくソフトアーマー。
皮のみで作られたグローブとはあまり相性が良くないのだ。
「地龍のグローブか、なかなかのものを持ってるじゃないか。それだったらば同じ龍の類の装備をつけたほうが良いだろうな」
と言ってまたガンテグは奥へと引っ込んだ。
しばらくして出てきたガンテグに装備を渡されたレキは早速装備すると、
「いいいじゃん!しっくりくるよ」
と喜んだ。
ガンテグが持ってきたのはワイバーンの皮を使ったもので、地龍よりランクは落ちるが同じ龍種である。
なのでグローブとも相性が良かったようで、しっかりと体に馴染んだようだ。
「よっしゃ、皆これで大丈夫そうだな。じゃあおやっさん金額を教えてくれ」
「うむ、こんなもんでいいだろう」
と言ってガンテグが提示した金額は相場から見ればとても安く疑問に思ったカインはガンテグに疑問を持ったが、ガンテグはいいからというだけで比較的安価で装備を入手することが出来た。
「じゃあおやっさん、ありがとよ」
カインが礼を言うとガンテグは笑顔で、
「おう、がんばれよ」
とだけ言って、また奥へと戻っていった。
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