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塩焼き鳥!!!
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殿下が来なくなって二十日目。
俺の熱もすっかり下がり、魂の疲弊も……まあ八割ぐらいのままだけど、日常生活には支障がないレベルになってきた。
今日も窓の外は春らしい陽気。
だけど俺はやっぱり布団の中。これが俺の王国だ。
「アディル様、今日は特別ですよ」
ユースがそう言って持ってきた包みを開けた瞬間――
香ばしい匂いが部屋に広がった。
「……この匂い……まさか……!」
「はい。塩焼き鳥です」
俺は半身を起こし、食い入るように見つめる。
串に刺さったこんがり色、きらりと光る塩の粒……! そして湯気!
「お前……作ったのか?」
「ええ。神殿の厨房をお借りしました」
「……神か」
「神官です」
テーブルに並べられた塩焼き鳥を前に、俺は真剣な表情になる。
ユースが笑いながら串を一本手渡す。
「では、どうぞ」
「……いただきます」
一口。
じゅわっと肉汁と塩気が広がり、思わず目を閉じた。
「……うま……これ、殿下のやつより美味いぞ」
「比べる相手が間違ってます」
「いや、本気でうまい。これ毎日食べたい」
「それはさすがに健康を害します」
二人で向かい合って、串を手に食べ進める。
ユースは上品に食べるくせに、串を持つ手つきが妙に慣れていて笑える。
「お前、串物慣れてるな」
「祭りの手伝いで焼き鳥屋をやっていました」
「神官なのに祭りで焼き鳥屋って……」
「神官も人間ですから」
笑いながら食べ進め、気づけば串の山がテーブルに積まれていた。
「……食いすぎた」
「でも顔色、かなり良くなってます」
「塩焼き鳥療法、意外と効くな」
ユースは満足そうに頷き、食後のお茶を差し出す。
温かい香りに包まれ、俺はふぅと息をついた。
「……こういう日がずっと続けばいいな」
「続きますよ。殿下が来ない限りは」
「フラグ立てんな」
二人で顔を見合わせて笑った。
外は相変わらず春の陽気。
窓際の薬草も、少しだけ葉を大きくしていた。
(……まあ、悪くない。悪くないな)
俺は串の最後の一欠片を口に放り込み、布団に沈みながらそう思った。
俺の熱もすっかり下がり、魂の疲弊も……まあ八割ぐらいのままだけど、日常生活には支障がないレベルになってきた。
今日も窓の外は春らしい陽気。
だけど俺はやっぱり布団の中。これが俺の王国だ。
「アディル様、今日は特別ですよ」
ユースがそう言って持ってきた包みを開けた瞬間――
香ばしい匂いが部屋に広がった。
「……この匂い……まさか……!」
「はい。塩焼き鳥です」
俺は半身を起こし、食い入るように見つめる。
串に刺さったこんがり色、きらりと光る塩の粒……! そして湯気!
「お前……作ったのか?」
「ええ。神殿の厨房をお借りしました」
「……神か」
「神官です」
テーブルに並べられた塩焼き鳥を前に、俺は真剣な表情になる。
ユースが笑いながら串を一本手渡す。
「では、どうぞ」
「……いただきます」
一口。
じゅわっと肉汁と塩気が広がり、思わず目を閉じた。
「……うま……これ、殿下のやつより美味いぞ」
「比べる相手が間違ってます」
「いや、本気でうまい。これ毎日食べたい」
「それはさすがに健康を害します」
二人で向かい合って、串を手に食べ進める。
ユースは上品に食べるくせに、串を持つ手つきが妙に慣れていて笑える。
「お前、串物慣れてるな」
「祭りの手伝いで焼き鳥屋をやっていました」
「神官なのに祭りで焼き鳥屋って……」
「神官も人間ですから」
笑いながら食べ進め、気づけば串の山がテーブルに積まれていた。
「……食いすぎた」
「でも顔色、かなり良くなってます」
「塩焼き鳥療法、意外と効くな」
ユースは満足そうに頷き、食後のお茶を差し出す。
温かい香りに包まれ、俺はふぅと息をついた。
「……こういう日がずっと続けばいいな」
「続きますよ。殿下が来ない限りは」
「フラグ立てんな」
二人で顔を見合わせて笑った。
外は相変わらず春の陽気。
窓際の薬草も、少しだけ葉を大きくしていた。
(……まあ、悪くない。悪くないな)
俺は串の最後の一欠片を口に放り込み、布団に沈みながらそう思った。
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