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流れがおかしい
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「あー……怠い眠い。」
朝、まだ眠っていた伊月を置いて登校してきた俺は自分の席で体の怠さや眠気と戦っていた。
「おはよう、どうしたの?朝っぱらから眠そうにして……」
俺のあとに登校してきた江島君がバックを机の横にかけながら聞いてきた。
「ちょっと、な。気にしないでくれ、江島君。」
「そう?そういえばそろそろ加藤先生来るのに佐々木くんまだ来てないんだね。」
「えっそうなのか?」
江島君がきょろきょろするのに合わせて俺も何となく目だけをきょろきょろさせていたら教室の後ろの扉が勢い良く開いた。
「ま、間に合った?あ、おはよ!祐希!」
走ってきたのか少し息を乱しながらニコニコと真っ先に俺のところに歩いてくる慶太。来るな。
「あー、おはよう……」
仕方なく挨拶を返すとぱぁっと花が咲いたような笑顔になる慶太。来るなって。
「あ、あのさぁ、祐希……」
慶太が何か話し出そうとしたタイミングでチャイムが鳴り、担任の加藤先生が入って来た。
「まだ立ってるやつ自分の席につけー」
名簿を肩に乗せて歩いてくる加藤先生は一見柄が悪いチンピラに見えるが結構生徒思いで授業も分かりやすいから人気のある気さくな先生だ。
慶太は言葉を遮られたことでちょっとムッとして加藤先生のほうをチラ見したけどすぐに自分の席に戻っていった。
加藤先生が生徒の名前を呼んで出席を確認していくのをボーッと眺めていたら俺の番が来たので返事をした。
「あ、あと山内、お前学校内で不純同性交遊すんの控えろよー。昨日、教頭がうるさかったんだからなー。」
「ぅえー、ドンマイ加藤先生。」
グダグダする俺に呆れた目を向けながらも点呼を終わらせた加藤先生は軽く話をしたあと授業の準備のために教室を出ていった。
午前の授業が全て終わり、来る途中で買ってきたパンを取り出していたら慶太がこっちに向かって歩いてきた。
「げ」
「なぁ、祐希、ちょっといいか?」
はぁ、
「なに?」
しぶしぶ対応すると慶太は身を少し屈めて声を小さくして言ってきた。
「昨日の返事、すぐじゃなくていいから。だから、前向きに考えてくれないか?」
「は?それなら昨日ちゃんと理由言って断ったじゃん。」
「え?昨日のはジョークだろ?」
「は?」
「え?」
「いや、なんでジョーク言う必要あるんだよ。」
大丈夫かこいつ。
「え、いや、俺に告られてビックリして茶化したんだろ?」
「いや、本当に付き合ってるんだけど……」
そう言うとカチンと固まってしまった慶太。
喋り出す気配が無いので取り合えずパンの袋を開けて食べることにした。
丁度一個目を食べ終わった頃に慶太が聞いてきた。
「いつから?」
「俺が入学してしばらくした頃くらい?」
「じゃ、じゃあ、まだチャンスはあるよね!俺、諦めないから!俺の方が祐希を大切にしてやれる自信あるし」
多分その時俺は「なに言ってんのこいつ」的な顔をしてたと思う。
「ドンマイ大賞だな、笑える。」
五限目の休み時間、昼休みの慶太との会話を友人──境 和樹に聞かせたら笑われた。
和樹とは中学からの仲で、割りと良く話す。
以前も慶太とのことを話したらグダグダしながらも笑われた。
常に眠そうな顔をしているけど結構聞き上手だからついつい話してしまうのだ。
「ほんで、どーすんの?」
「もうこうなったら、諦めてもらうまで断り続けるしか、」
「あっちは受け入れてくれるまでアタックし続けるかもな」
「うっ」
紙パックのジュースをズルズルと飲みながら器用に笑う和樹。無駄に器用なやつだ。
「まぁ、俺にとっては他人事。頑張れー。」
「ひどっ」
ガックリしながら次の授業で使う教科書を用意した。
朝、まだ眠っていた伊月を置いて登校してきた俺は自分の席で体の怠さや眠気と戦っていた。
「おはよう、どうしたの?朝っぱらから眠そうにして……」
俺のあとに登校してきた江島君がバックを机の横にかけながら聞いてきた。
「ちょっと、な。気にしないでくれ、江島君。」
「そう?そういえばそろそろ加藤先生来るのに佐々木くんまだ来てないんだね。」
「えっそうなのか?」
江島君がきょろきょろするのに合わせて俺も何となく目だけをきょろきょろさせていたら教室の後ろの扉が勢い良く開いた。
「ま、間に合った?あ、おはよ!祐希!」
走ってきたのか少し息を乱しながらニコニコと真っ先に俺のところに歩いてくる慶太。来るな。
「あー、おはよう……」
仕方なく挨拶を返すとぱぁっと花が咲いたような笑顔になる慶太。来るなって。
「あ、あのさぁ、祐希……」
慶太が何か話し出そうとしたタイミングでチャイムが鳴り、担任の加藤先生が入って来た。
「まだ立ってるやつ自分の席につけー」
名簿を肩に乗せて歩いてくる加藤先生は一見柄が悪いチンピラに見えるが結構生徒思いで授業も分かりやすいから人気のある気さくな先生だ。
慶太は言葉を遮られたことでちょっとムッとして加藤先生のほうをチラ見したけどすぐに自分の席に戻っていった。
加藤先生が生徒の名前を呼んで出席を確認していくのをボーッと眺めていたら俺の番が来たので返事をした。
「あ、あと山内、お前学校内で不純同性交遊すんの控えろよー。昨日、教頭がうるさかったんだからなー。」
「ぅえー、ドンマイ加藤先生。」
グダグダする俺に呆れた目を向けながらも点呼を終わらせた加藤先生は軽く話をしたあと授業の準備のために教室を出ていった。
午前の授業が全て終わり、来る途中で買ってきたパンを取り出していたら慶太がこっちに向かって歩いてきた。
「げ」
「なぁ、祐希、ちょっといいか?」
はぁ、
「なに?」
しぶしぶ対応すると慶太は身を少し屈めて声を小さくして言ってきた。
「昨日の返事、すぐじゃなくていいから。だから、前向きに考えてくれないか?」
「は?それなら昨日ちゃんと理由言って断ったじゃん。」
「え?昨日のはジョークだろ?」
「は?」
「え?」
「いや、なんでジョーク言う必要あるんだよ。」
大丈夫かこいつ。
「え、いや、俺に告られてビックリして茶化したんだろ?」
「いや、本当に付き合ってるんだけど……」
そう言うとカチンと固まってしまった慶太。
喋り出す気配が無いので取り合えずパンの袋を開けて食べることにした。
丁度一個目を食べ終わった頃に慶太が聞いてきた。
「いつから?」
「俺が入学してしばらくした頃くらい?」
「じゃ、じゃあ、まだチャンスはあるよね!俺、諦めないから!俺の方が祐希を大切にしてやれる自信あるし」
多分その時俺は「なに言ってんのこいつ」的な顔をしてたと思う。
「ドンマイ大賞だな、笑える。」
五限目の休み時間、昼休みの慶太との会話を友人──境 和樹に聞かせたら笑われた。
和樹とは中学からの仲で、割りと良く話す。
以前も慶太とのことを話したらグダグダしながらも笑われた。
常に眠そうな顔をしているけど結構聞き上手だからついつい話してしまうのだ。
「ほんで、どーすんの?」
「もうこうなったら、諦めてもらうまで断り続けるしか、」
「あっちは受け入れてくれるまでアタックし続けるかもな」
「うっ」
紙パックのジュースをズルズルと飲みながら器用に笑う和樹。無駄に器用なやつだ。
「まぁ、俺にとっては他人事。頑張れー。」
「ひどっ」
ガックリしながら次の授業で使う教科書を用意した。
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