私が拾ったのは子猫なんですけど!そして私は男じゃない!

わらいしなみだし

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なーちゃって何者?

178 夏川陽愛?

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「あいつー!」
 
 っていう声が余りにも大きな声だったので、思わず体が後ろへ逃げちゃった私。

 食べてる途中のフォークを思わず落としそうになるのをなんとか堪える事が出来た。

 私って……エラい!

 じゃなくって……

 あ、あのぉー

 とっても、陽愛さん……。
 こ、怖いんですけど?

 でも、でもね……

 お、思い出してプンプンしてるけど、陽愛さんの口調はその頃を思い出してるのか、懐かし気で楽しそうなの。

「ね?人としてありえない行動でしょ?そう思うよね?」

 グイグイと私に擦り寄って来て、私に無理強いの相槌を促す陽愛さん。
 そんな言葉と行動がどうみたってチグハグなんですけど?

 だって陽愛さんたら、目を細めてうっとりしちゃってるんだもの!
 それを見ているだけで夏川上司のことが大好きなんだなぁーってのが空気中に滲んできちゃって……

 見ているだけ、聞いているだけで、こっちまで照れちゃいそうな……そんな気持ちにさせられちゃってます!

 夏川上司がそんな人だっただなんて……驚きの何者にもないんですけど?
 私の夏川上司のイメージがボロボロに崩れていく音が聞こえちゃいそうな……まだ、信じられないんですよね。

「いつも挨拶しない彼を素知らぬふりをする社長にもあったまに来ちゃってねー!大好きだったのに幻滅しちゃってね……」

 あ……そう言えば、社長を狙ってたって言ってたような?
 全然そんなふうに思わなかったから、今の言葉にちょっと吃驚してしまった私です。

「次に二人に会った時、挨拶したらやっぱり社長しか挨拶を返してくれなくって……。こっちさえ見ないんだもん。
 それを気にすることもなく、社長と一緒に素通りしちゃうんだから、もう我慢の限界通り越しちゃって……。うふふ。

「社長!挨拶も出来ない人をあなたの隣に居させるのだったら、社長がちゃんと教育しなさいよね!」

ってほかの社員がいるのも気にせず社長に苦情を言っちゃったの、私。
 彼に言わずにね!うふふふふ」

 う、うわぁああ!
 勇気ある……。

 私だったら絶対無理だよ……

 私が固まってるのを楽しげな眼差しで見つめながら続きを話してくれた。

「そう言ったら少しの間二人共ぽかんとしてあっけに取られたようなお間抜けな顔をしてたわ。
 暫くしてから突然社長がくの字になってお腹を抱えて笑いだしちゃって……」

 笑えるのは社長だけのような気がするんですけど。
 私、絶対その場には居たくない社員だわ。

 陽愛さんの行動力についていけてない私。

「そして社長にこう言われたの。

「じゃあ、君が彼の教育係に任命するよ。私の仕事がない時は、彼を君の元にやるから。よろしくね。えっと名前は……」
「夏川です。夏川陽愛……」
「じゃあ、夏川さん。そういうことで」
「え……あの……そんな勝手な事困ります!」
「私は社長だからね。社長命令って……知ってる?」
「はい……わかりました」

……私が言ってしまったことで彼の教育係になってしまってね。
それからの毎日が大変な日々の連続になってしまったの!」

 ……?

 夏川陽愛?

 夏川上司って……婿養子だったのぉー?

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