250 / 280
仕事が手につかない!
213 ケチャップ?
しおりを挟む
私が暫く脱け殻になってました。
だって……かなりのショックだったんですもん。
なにが起こっているのかさえわからずに雨月が行方不明だなんて……!
今日、会える筈だったよね?
私の雨月をどうして返してくれないの?
夏川上司は何処に消えたの?
どうして誰にも言わずに消えちゃったの?
雨月は私がいなくて泣いてないのかな?
寂しがってないのかな?
夏川上司にあれほど懐いていたから……
私のこと、要らなくなったの?
嫌なことばかり頭に浮かんでどうしようもないほど辛くって心がズキズキスル!
でも……総務課は非常事態。
こんな気持ちでいてたら私は邪魔になっちゃう!
私は顔を両手でパン!って思いっきり顔を叩いて気合いを入れ直した。
「決算関係……私がしますから、書類と領収書、持ってきてください」
美樹ちゃんと渡辺さんが何か言いたそうだったけど、気持ちを切り替えて頑張ろうとしている私を慮ってくれたのか藤森さんの机の上にあった未決済の書類を私に持ってきてくれた。
「無理はするなよ。俺も長谷部もいるんだからな……」
「はい、ありがとうございます」
私はなんとか忘れるように気持ちを悲しみに囚われないように必死になって書類をまとめ始めた。
……どれほど仕事に取り組もうとしても、心は雨月のことばかり浮かんできて、何度も手が止まるのに気づいてはパソコンに向かう、そんな状態だった。
お昼休憩を最初に取ってきた藤森さんが元気になって戻ってきた。
「お昼お先に頂きました!もう、遅くなるからみんなもお昼行ってきていいから。ああ、佐伯さん!何処へ逃げてたんですか?上司に報告しに行くって出ていっただけがどれ程時間を食いまくっているんです?サボっていた分、ジャンジャン仕事してもらいますからね!」
「え、いや……別に……逃げたわけでは……。しゃ、社長に……」
「つべこべ言わずにさっさとやる!」
「ひえぇえええ!」
あのおっとりした藤森さんがキレちゃってる……。
あの人は怒らせないようにしようと心に決めた私でした。
「じゃあ、一緒に社食にでも行くか?」
「そうですねー!あ、先輩!例のはー?」
美樹ちゃんが私の顔を見てニコニコして顔を覗き込んでくる。
この状態……
身長差のせいで私は下から見上げられているんですけど?
つくづく背の高い私が嫌いだわ……。
私が鞄とは別に持ってきている大きなトートバックを掲げて二人に笑いかけた。
「お待ちかねのものね!社食で食べましょう。ケチャップくらいもらえるんじゃないかな?」
「やったー!葉月先輩、だーい好き!」
美樹ちゃんが私の腕に絡み付く。
私たちが社食へ歩き出すのを見ながら私が発した一言に疑問符をつける。もちろん意味はわかっていない。
「ケチャップ?」
首をかしげながら渡辺さんは私と美樹ちゃんの後ろを歩いたのでした。
だって……かなりのショックだったんですもん。
なにが起こっているのかさえわからずに雨月が行方不明だなんて……!
今日、会える筈だったよね?
私の雨月をどうして返してくれないの?
夏川上司は何処に消えたの?
どうして誰にも言わずに消えちゃったの?
雨月は私がいなくて泣いてないのかな?
寂しがってないのかな?
夏川上司にあれほど懐いていたから……
私のこと、要らなくなったの?
嫌なことばかり頭に浮かんでどうしようもないほど辛くって心がズキズキスル!
でも……総務課は非常事態。
こんな気持ちでいてたら私は邪魔になっちゃう!
私は顔を両手でパン!って思いっきり顔を叩いて気合いを入れ直した。
「決算関係……私がしますから、書類と領収書、持ってきてください」
美樹ちゃんと渡辺さんが何か言いたそうだったけど、気持ちを切り替えて頑張ろうとしている私を慮ってくれたのか藤森さんの机の上にあった未決済の書類を私に持ってきてくれた。
「無理はするなよ。俺も長谷部もいるんだからな……」
「はい、ありがとうございます」
私はなんとか忘れるように気持ちを悲しみに囚われないように必死になって書類をまとめ始めた。
……どれほど仕事に取り組もうとしても、心は雨月のことばかり浮かんできて、何度も手が止まるのに気づいてはパソコンに向かう、そんな状態だった。
お昼休憩を最初に取ってきた藤森さんが元気になって戻ってきた。
「お昼お先に頂きました!もう、遅くなるからみんなもお昼行ってきていいから。ああ、佐伯さん!何処へ逃げてたんですか?上司に報告しに行くって出ていっただけがどれ程時間を食いまくっているんです?サボっていた分、ジャンジャン仕事してもらいますからね!」
「え、いや……別に……逃げたわけでは……。しゃ、社長に……」
「つべこべ言わずにさっさとやる!」
「ひえぇえええ!」
あのおっとりした藤森さんがキレちゃってる……。
あの人は怒らせないようにしようと心に決めた私でした。
「じゃあ、一緒に社食にでも行くか?」
「そうですねー!あ、先輩!例のはー?」
美樹ちゃんが私の顔を見てニコニコして顔を覗き込んでくる。
この状態……
身長差のせいで私は下から見上げられているんですけど?
つくづく背の高い私が嫌いだわ……。
私が鞄とは別に持ってきている大きなトートバックを掲げて二人に笑いかけた。
「お待ちかねのものね!社食で食べましょう。ケチャップくらいもらえるんじゃないかな?」
「やったー!葉月先輩、だーい好き!」
美樹ちゃんが私の腕に絡み付く。
私たちが社食へ歩き出すのを見ながら私が発した一言に疑問符をつける。もちろん意味はわかっていない。
「ケチャップ?」
首をかしげながら渡辺さんは私と美樹ちゃんの後ろを歩いたのでした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる