☆あ・み・だ・ん☆

わらいしなみだし

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『編み物男子部』?ができるまで。

127 土曜日デス!続・続き ☆坂口side

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坂口side

 今日の僕は絶望したり幸福に浸ったり。
 浮き沈みが激しい一日になっている。

 サッカー部のアイツはきっと鳴海君の本当の姿を知ったんだ……
 そう、きっとそう。
 アイツは本気で鳴海君を好きになってしまった……

 嫌な確信だった。



 土曜日は彼女と待ち合わせをしてデート。
 同じ高校じゃないから土曜日は大切な僕たちの時間だったりする。

 だけど、だけどね。

 鳴海君とお買い物に行けるんだよ?
 こんなに仲良くできるのって……小学生の円バレ以来なんだもん!

 彼女にスマホでメッセを送ったら即電話仕様でかかってきた。

「本当に鳴海君と?」
「う、うん……」
「友哉君だけズルい!」
「僕だけじゃないから。高校で一緒の男子生徒あと三人もいるから」
「……いいなぁー」
「うん。だから僕も行きたいんだ。こんな機会、初めてなんだもん」
「わかった。あとでちゃんと報告してね!」

 なんとか了承を得たけど、却下されてもきっと僕は彼女とデートを断ってこっちを優先したと思う。

 僕は鳴海君のファンクラブに所属してるけど、彼女は彼女で鳴海親衛隊所属してる。
 ……実はこの所属、敵対してたりするんだよね。



 鳴海君と一緒に歩いてることだけでもなんか、夢みたいで……

 そこに突然アイツのとんでもない言葉が!

 なんてこというんだ?

 って思わず思ったんだけど……
 僕は誘惑に負けてその言葉に便乗してしまった!

 もう……僕って馬鹿すぎ!

 暫くしてから鳴海君が僕たち二人にこんなことを言ってきたんだ。

「相沢君、坂口君、腕出してくれる?」

 何をするんだろう?って思いながら腕を出したら……

 腕を出したらだよ!

 鳴海君が腕を組んでくれたんだ!

 鳴海君の方を向くとね、ここ数年見たことがない笑顔だったんだ……!

 僕たち、ファンが待ちに待っていた鳴海君の心からの笑顔……!

 泣きそうになったんだ。

 どうしようもなく……!

 神崎川君がいろんなことを我慢しながらも鳴海君の心を開いてくれたんだと……
 アイツのお陰で鳴海君が変わったんじゃない!

 神崎川君だ……!

 僕の心はそう直感したんだ。

 ねぇ、鳴海君。
 君は本来の鳴海君に戻ったの?
 今だけなの?

 僕は今日、ファンクラブに笑顔が戻ったこの事だけ報告しようと心に決めた。





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