☆あ・み・だ・ん☆

わらいしなみだし

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女人禁制の☆あみだん☆開始!

62 ショッピング? 7

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 全員が揃ったところで百円ショップ移動することにした。

 ここも百円ショップは規模は大きかったけど手芸を扱っている場所は三列ほどだったし入り口に見取り図があったのですぐに場所は特定出来ので皆で一緒に行くことにした。

 最初の見えたのがアクセサリーを作るための副材料がぎっしり並べられているスペース。次にあるのは裁縫に必要なものたちで……

 最後に現れたのが、色とりどりの毛糸たちだった。

 手芸店でのあの惨状を目にしていたからはっきりいって期待はしてなかった。だから余計にこの棚の豊富な毛糸たちを見るとときめかないではいられない。

 俺は暫く言葉を失っていた。
 それほど嬉しかったのだ。

「やっぱり百均はなんでも揃ってるね」
「毛糸なんかもあるんだな。驚愕やな」

「うわぁ、これ、すごいふわっふわじゃね?」
「やたら触りまくったらダメだよ、相沢君」
「へぇ……あるところにはあるんだね……」

 様々な毛糸たちを見ながら皆がそれぞれ感想を述べている。
 そんな皆を見て俺は嬉しくて胸が熱くなる。
 校外での部活って……こういう感じなのかな?
 とはいっても実際は同好会なんだけど。

 俺は百均を侮っていたのかもしれない。うん。

 毛糸の一玉の量は手芸店で販売されている一玉の量よりかは少なめだけど種類の豊富さはスーパーにあるような手芸コーナーの毛糸よりいいかもしれない。

 俺も目の前にあった毛糸をひとつ手に取ってみた。
 この季節なのにふわふわの毛糸。
 そんな毛糸も少なからずあったけど、目にするのはやっぱり春夏物の毛糸が多く少なからず秋冬用の毛糸も取り扱っている。

 それって……需要があるってことなのかな?
 それとも売れ残り?
 
 手に取った毛糸を見つめながらこの量でマフラー一本を編めるのだろうか?なんて想像してみた。
 この感触……いいな、なんてこの毛糸の手触りがよかったから。
 俺が編みたいマフラーの大きさを考えたら……百均の毛糸の一玉では全然足りそうにない。
 百均の毛糸もいいかな?ってときめいたんだけど一玉百円(税別だけど)でも一玉の量を考慮したらお高くつくのかもしれない。

 今、購入したい訳じゃないけど……ちょっと欲しいかな?って気持ちは揺らいだけど……

 俺は頭をブンブンと左右に振って手のひらにある毛糸をもとの場所へ戻した。

 毛糸の棚の側面に目をやると編み針が掛かっているみたいだった。
 俺はそっちの方へ移動した。
 百均の毛糸の豊富さにも驚いたけど編み針だって揃っている。
 定番のかぎ針と棒針がメインだけど号数もいい感じだ。

 俺は部活用の……じゃない、同好会用の編み針を購入することにした。
 かぎ針三種類を二本ずつととじ針も二つずつ。

「棒針は購入しないの?」

 突然の声に驚いた俺は声の主の方へ振り向いた。
 思った通りそこにいたのは名塚君だった。

「棒針はここでは買わないよ」
「どうして?」
「この形の棒針が欲しいわけじゃないから」
「うーん、意味がわからないんだけど」

 そうだよね?
 俺も確信はないんだけど。

 いつもの手芸店で棒状の棒針も扱ってはいるけど、それよりも品揃えが多いのは丸状になっている端だけが棒針。
 店長の奥さんがお客さんにその棒針を勧めているのを見たことがあるから。
 もしかしたら普通の真っ直ぐな棒針よりもなにか知らない良さがあるのかもしれない。
 そんなことを思い出して俺はここでは棒針は購入しないことに決めていたのだ。

 この事を説明するのって……ちょっと難しい。
 俺の思い込みかもしれないし、どっちでもいいのかもしれないから。

「俺もはっきり言えないから……保留でいいかな?」
「……うん、わかった」

 俺は知らなかった。

 名塚君が編み物に対する思いに蓋をしてしまってたってことを……。
 これが決定的だったってことを……。
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