☆あ・み・だ・ん☆

わらいしなみだし

文字の大きさ
304 / 342
女人禁制の☆あみだん☆開始!

63 早いけど何故か文化祭の話 1

しおりを挟む
 百円だったら……ということで各々自分用のかぎ針を購入することになった。
 それとは別枠として先程のかぎ針ととじ針は同好会費で購入した。

 練習用の毛糸は俺が調達することになっているのでここでは購入しない。
 お馴染みの手芸店の方が格安だから。

 それぞれ会計を終えたので皆でフードコートへ行くことになった。
 そろそろお昼時だったし、GW期間だからあっという間に席は埋まってしまうだろう。

 案の定、到着した時には空席がまばらでこの人数が一緒に座れる場所は見当たらない。

「だったらあそこへ行こうな」

 鶴の一声で田岡先輩について歩く。
 フードコートの反対側だ。

 辿り着いた先は『食の専門街』という看板が頭上にあってその先はお店が広がっていた。

「いつ見つけたの?」
「此処に着いた時に軽くチェックしたから」

 当然のように戸神先輩に話す田岡先輩はやっぱり抜け目がない。
 こういう場所ってお高くつくのでは?なんて心配してたけど進む先に見えたのは俺でもわかる格安のイタリアン料理チェーン店だった。

「ここなら安くて美味しいし全員座れる場所だってあるだろ?」

 確かに。

 店内に入って店員さんに戸神先輩が人数をいい席に案内してもらう。
 戸神先輩田岡先輩名塚君が対面に俺朔田君相沢君坂口君という並びになった。
 俺を挟んで片方をゲットしようとしていた相沢君の思惑を遮らせるように先に俺を座らせたのはもちろん朔田君だ。

 今日の朔田君は静かだったから忘れていたけど殆ど俺の側から離れていない。
 注文を聞きに来た店員にメニューを見ながらそれぞれ好きなものを注文する。全員がドリンクバーもつけたので好きな飲み物をそれぞれ取りに行き全員揃ったところで戸神先輩が話を切り出した。

「僕と実光はまだ編み物の基礎を教わっていないから何処まで上達するかわからないけど文化祭の二ヶ月前までには全員形になる物が作れるようにならないと駄目なんじゃないかなって思う」
「それって意味があるの?出来なくてもいいんじゃねーの?」

 相沢君らしい答えだ。彼は冷やかしで入会したようなものだし本気で編み物をするように見えない。下手なりに真面目には取り組んでいるけど本格的な作品になると疑わしい。さっきの編みぐるみに感動していてもその気持ちが持続するとは思ってなかったから。

「俺等以外一年だし、知らねーんじゃねー?」
「あ、そうだった……」

 二人以外はキョトンとしている。

「文化祭ってクラス別にいろんな催事をするけどこの学校では文化部がメインの文化祭なんだ。権限は文化部の方が強いんだよ」
「先輩、でもそれってかなり先ですよね?」
「坂口君だったかな?文化部は展示が主だと思われるけど販売にも力を入れている部が殆どなんだ。文化系の部費の予算は体育系の予算より一桁は違うからね。部費の半分以上を文化祭で稼いでいるといっても過言ではないんだよ」

 聞いているだけでもわかる。
 なんか……スゴいシステムだって。

 生徒会会長副会長が編み物同好会の部員って、こんなにも心強いとは……。俺はちょっと感動してる。

 まだまだ知らないことがありそうな文化祭の話を一年の俺たちはそれぞれのメニューが机に並べられた後も食事をしながら数ヵ月先の文化祭について聞き入っていた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

【創作BL】溺愛攻め短編集

めめもっち
BL
基本名無し。多くがクール受け。各章独立した世界観です。単発投稿まとめ。

うちの前に落ちてたかわいい男の子を拾ってみました。 【完結】

まつも☆きらら
BL
ある日、弟の海斗とマンションの前にダンボールに入れられ放置されていた傷だらけの美少年『瑞希』を拾った優斗。『1ヵ月だけ置いて』と言われ一緒に暮らし始めるが、どこか危うい雰囲気を漂わせた瑞希に翻弄される海斗と優斗。自分のことは何も聞かないでと言われるが、瑞希のことが気になって仕方ない2人は休みの日に瑞希の後を尾けることに。そこで見たのは、中年の男から金を受け取る瑞希の姿だった・・・・。

処理中です...