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舞台1ー38

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 伊久の言葉は出鱈目である。
 触って欲しいのか、嫌なのか。
 言葉ではもうわかる術はないのだろう。

 俺には手に取るようにわかる。触って欲しい、もっと欲しい。
 でもこれ以上、淫らになりたくない。
 そういう相反する思い。

 俺にもそういう時期があったのだ……。

 伊久の菊紋は期待で開きかけたりきゅっと閉じたり慌ただしい。
 ひくついてる菊紋が俺を煽って堪らなくする。

 早くぶちこんで喘がせたい……

 まだ客をもっと楽しませるのが俺の仕事だ。
 突き上げて客たちの前でたっぷり喘がせるのは……もっと後だ。

 俺は菊紋の皺に沿って俺の唾液を塗りつけた。
 濡れた指を感じ取った伊久のからだが歓喜に震える。

 肩に肌に汗の粒が見え始めた。

「あっあっあっ……んっあっ、やだやだ……だ、旦那様ぁ……や、だぁああ!も、もっとぉおおおー!これ以上……しな…いで……あっあっあっ、じらしちゃ……や!あああぁぁああん!」

 焦らすに決まってるだろうが!

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