見世物小屋の少年たち【R18】

わらいしなみだし

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舞台2ー23

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『どうしてこんなことされているのか、わかってるのかい?』

 耳元で囁かれる言葉は厳しいのにどこか甘くて那智のからだが喜びに震える。

『那智、これはお仕置きなんだよ?』

また一段と絞められる指に熱がもっと溢れてくるのに……実際はそのままの状態で出すことは叶わない。

「……ああっ……や、やぁああ……あんっ!」

 わかってても気持ちよさと快楽の根本を絞められて苦しさでもがくように腰を動かす。

『私が来なかったら那智はどうなっていたのかな?』

 見えないけど冷たい一筋の眼差しで射抜かれている……那智はそう感じた。

『那智だけじゃない、他の舞台子にも被害が出たかもしれないよね?』
 
 言葉の意味を想像しようとしても愛しい人にいいようにされてて思考が追い付かない。

『舞台はどうなっていたと思う?』

「ぶ……舞台……?……っああ!」

 舞台子のオオトリを任されている自負の念が那智の舞台に対する思いを熱くさせる。

 舞台子が舞台で演舞し、その姿を観て客が高額で舞台子のひとときを買うのだ。

『お客様のための舞台をこんな風に乱していいと思っているのかい?』

 那智にとってのご主人様である辰に嫌われたら……

 舞台子で居られるのはすべてご主人様である辰のいちばん側にいたい一心でオオトリまで上り詰めたのだ。
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