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あとがき
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カフェオレはありますか?secondを選び、最後まで読んでくださり誠にありがとうございます。
前作の高校一年生から新しい学年となり、幸慈の人間関係も少しずつ変化し始める環境の中でも、変わらない茜からの好き。その好きが原因で茜が元恋人に放った言葉はとても残酷で、幸慈はそう言わせた自分を責めてしまいます。この場面はsecondを書き始めた段階から、イメージしていました。感情に正直な茜はすぐに態度や顔に出ますが、幸慈は大きく感情が動かない為、二人の関係を大きく動かすための大切な場面となっています。
冒頭に茜の元婚約者が現れましたが、多木崎幸慈という人間の心を強く動かす役割ではなく、別のきっかけとして必要だったので、早めに登場してもらっています。「今では婚約者等といったしきたりは、小説においても古臭い設定か?」と悩みもしましたが、元恋人という立場は別の場面で必要だったので、開き直って元婚約者で通すことにしました。
今回は幸慈と茜だけでなく、周りの友人達との関係にもフォーカスを当てる事も意識して書きました。幸慈の狭い世界での気持ちが外へと向けられている事への変化を、友人達とのやり取りを増やす事で少しでも表現し、読者様に伝わればと思っております。
雅と大和にフォーカスを当てた内容を書かせて頂きました。亡くなった人を想い続けるというのは経験がなく、雅の気持ちを表現するのはとても悩ましかったです。また、それを中学生の時に経験しているので、どんな気持ちで日々を過ごして、恋や愛に触れていくのだろうかと考えなければいけませんでした。当然周りにそんな経験をしている人もいなかった為、想像するのが難し過ぎて書くのを止めようかと思った程です。それでも書けたのは、大和という存在のお陰かもしれません。大和自身複雑な生い立ちをしていて、色んなものに期待もせず生きてきた人生の中で、子供達の期待に答えるために猫を助けて、見返りを求める事無く笑う雅の姿に強く惹かれ、それが初恋として大和の中で育っていきます。茜程直球でもなく、千秋程態度に出ないにしても、大切な言葉はきちんと伝える。感情的になる場面もありましたが、それも神川大和という人間を表現する中で大切な事でした。何でものらりくらりと出来てしまうイメージを持たれがちの大和ですが、幸慈にピアノを教えてもらう等、努力家な部分が伺えます。
愛されたかった。雅の中に残るしこりは、言葉にすれば簡単な事です。ですが、それにもう一度手を伸ばし叶え様とする事を諦めてしまった雅。喪う事を知ってしまったからこそ、前に進めない。諦めることになれてしまった雅の中に、微かなむず痒さが生まれたのが、大和との買い物の時ですね。大和への恋心が芽生えたわけではありませんが、雅の言っていた「何で大和はいつも叶えてくれんの?」という言葉に繋がるための大切な場面です。雅と大和の関係は、恋人ではなく、すでに長年付き添った夫婦といった家族感覚に近いものがあるのかもしれません。近い、というだけで完璧にそうだという事ではないのですが、雅は薫の様に千秋の一言一句に頬を染める様な性格ではないので、家族感覚を例に上げさせて頂きました。
今回は前作よりも人物同士の会話が多く、内容に面白味が感じられず何度も訂正を繰り返しました。
また、光臣が幸慈の家族になるという方向性に関しては、評価として良し悪しが大きく解れるかと思います。それも承知の上で書かせていただいておりますので、酷評も受け止める覚悟です。
漫画においても小説においても、読んでくださる皆様がいなければ、ただ字が並べられているだけの物でしかありません。見つけて、選び読んで頂いて初めて作品となります。
最初だけ読んで辞められる事、途中まで読んで辞められる事、最後まで読んで頂けた事。全てが私には贅沢です。皆様のお陰で並ぶ文字達は作品となることが出来ました。
この度は、最後まで読んでくださり誠にありがとうございます。ささやかなご縁が次へと繋がっていきます事を心から願って。
前作の高校一年生から新しい学年となり、幸慈の人間関係も少しずつ変化し始める環境の中でも、変わらない茜からの好き。その好きが原因で茜が元恋人に放った言葉はとても残酷で、幸慈はそう言わせた自分を責めてしまいます。この場面はsecondを書き始めた段階から、イメージしていました。感情に正直な茜はすぐに態度や顔に出ますが、幸慈は大きく感情が動かない為、二人の関係を大きく動かすための大切な場面となっています。
冒頭に茜の元婚約者が現れましたが、多木崎幸慈という人間の心を強く動かす役割ではなく、別のきっかけとして必要だったので、早めに登場してもらっています。「今では婚約者等といったしきたりは、小説においても古臭い設定か?」と悩みもしましたが、元恋人という立場は別の場面で必要だったので、開き直って元婚約者で通すことにしました。
今回は幸慈と茜だけでなく、周りの友人達との関係にもフォーカスを当てる事も意識して書きました。幸慈の狭い世界での気持ちが外へと向けられている事への変化を、友人達とのやり取りを増やす事で少しでも表現し、読者様に伝わればと思っております。
雅と大和にフォーカスを当てた内容を書かせて頂きました。亡くなった人を想い続けるというのは経験がなく、雅の気持ちを表現するのはとても悩ましかったです。また、それを中学生の時に経験しているので、どんな気持ちで日々を過ごして、恋や愛に触れていくのだろうかと考えなければいけませんでした。当然周りにそんな経験をしている人もいなかった為、想像するのが難し過ぎて書くのを止めようかと思った程です。それでも書けたのは、大和という存在のお陰かもしれません。大和自身複雑な生い立ちをしていて、色んなものに期待もせず生きてきた人生の中で、子供達の期待に答えるために猫を助けて、見返りを求める事無く笑う雅の姿に強く惹かれ、それが初恋として大和の中で育っていきます。茜程直球でもなく、千秋程態度に出ないにしても、大切な言葉はきちんと伝える。感情的になる場面もありましたが、それも神川大和という人間を表現する中で大切な事でした。何でものらりくらりと出来てしまうイメージを持たれがちの大和ですが、幸慈にピアノを教えてもらう等、努力家な部分が伺えます。
愛されたかった。雅の中に残るしこりは、言葉にすれば簡単な事です。ですが、それにもう一度手を伸ばし叶え様とする事を諦めてしまった雅。喪う事を知ってしまったからこそ、前に進めない。諦めることになれてしまった雅の中に、微かなむず痒さが生まれたのが、大和との買い物の時ですね。大和への恋心が芽生えたわけではありませんが、雅の言っていた「何で大和はいつも叶えてくれんの?」という言葉に繋がるための大切な場面です。雅と大和の関係は、恋人ではなく、すでに長年付き添った夫婦といった家族感覚に近いものがあるのかもしれません。近い、というだけで完璧にそうだという事ではないのですが、雅は薫の様に千秋の一言一句に頬を染める様な性格ではないので、家族感覚を例に上げさせて頂きました。
今回は前作よりも人物同士の会話が多く、内容に面白味が感じられず何度も訂正を繰り返しました。
また、光臣が幸慈の家族になるという方向性に関しては、評価として良し悪しが大きく解れるかと思います。それも承知の上で書かせていただいておりますので、酷評も受け止める覚悟です。
漫画においても小説においても、読んでくださる皆様がいなければ、ただ字が並べられているだけの物でしかありません。見つけて、選び読んで頂いて初めて作品となります。
最初だけ読んで辞められる事、途中まで読んで辞められる事、最後まで読んで頂けた事。全てが私には贅沢です。皆様のお陰で並ぶ文字達は作品となることが出来ました。
この度は、最後まで読んでくださり誠にありがとうございます。ささやかなご縁が次へと繋がっていきます事を心から願って。
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******
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