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悪魔の囁き
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[ハルキside]
期末テスト一週間前に赤城から勝負を持ちかけられた。
ご褒美が何かは知らんが、本気の赤城と勝負というのは少し楽しみだ。
それからというもの、毎回小テストでケアレスミスを連発していた赤城はノーミスになり、俺と並ぶようになった。
こいつ、今まではなんだったんだよ。なんとなく同着1位は赤城の勝利と認めてしまったがこのままだと負けるかもしれない……。
今まで一度も負けたことなどなかった。負けず嫌いなのかもしれないが、そもそも本気でやってきたつもりもない。しかしながら赤城の様子を見る限りこのままでは負ける可能性が出てきた。
昼休み、教室で朝買っておいたパンなど食べていたところ赤城がやってきた。
「ハルキ様ー!そろそろ邪魔したくなった?邪魔していいよ!私今絶好調だからね!この2日間ハルキ様に突撃してないしー!」
そうなのだ、確かにあの勝負を持ちかけられてから今日で2日、毎日のように俺を襲撃していた赤城が大人しくしていた。しかし邪魔していいと言われても何が邪魔になるのか分からない、それにそうやって勝ったところでスッキリできそうにもない。
「邪魔しても卑怯者とか思わないって言ったのにー!邪魔したくなるように良いこと教えてあげる!」
「良いこと?」
ニヤリと笑った赤城は俺の机の前から俺の横に移動すると見た目だけは完璧なその顔を俺の耳に寄せて周りに聞こえないようにして言った。
「私が勝った時のご褒美の中身はね、沢山あるんだけど、1つはハルキ様にハルカって名前で呼んでもらうことなの」
「はぁ?ハルカ?っていうかご褒美が1つじゃないってなんだそれ初めて聞いたぞ!あと近いし!」
寄せられた赤城からは良い香りがして、囁くように発せられた声に少しドキっとしてしまい、慌てて赤城の顔を手で押し剥がした。
「ぁ、……い、いま、ハルカって」
赤城の顔を見ると湯気が出そうなくらい顔が真っ赤になっていた。押し剥がされて俺の足元に座り込みながら俺を見ている赤城。
名前1つ、しかも一度言っただけでなんだこの反応は。いつも俺に襲撃を仕掛けるくせに……。
なんとなくもう一度、今度は呼びかけるようにして
「ハルカ」
「っひぃ!」
赤城は肩を震わせるとそのまま教室を飛び出してしまった……。
なんなんだ一体。
意味はわからんが、とりあえず赤城を撃退出来た。
そしてなんだか様子のおかしかった赤城。絶好調だと言っていた赤城を混乱させることが出来るかもしれない。
あと、このままいくと負けて謎のご褒美を沢山させられそう……。
1つじゃないって初耳だったぞ。後出しだろダメだろ。なので卑怯なのは赤城だ。俺も少し卑怯になる事にする。
昼休みが終わり午後の授業が始まる直前に、赤城がクラスに戻ってきた。
後ろの席に座った赤城に
「ハルカ」
と呼びかけた瞬間
「っっ!!!!」
赤城が机に突っ伏した。
「赤城さん、授業始めるから顔あげなさい」
チャイムがなり教室に入ってきた教師に注意を受ける赤城は恐る恐る顔をあげる。その顔はまたもや真っ赤に茹で上がり少し涙目だ。
その日の赤城の小テストはボロボロだった。
これは!使えるぞ!
勝利への道が見えた!
悪いな赤城!後出ししたのは貴様だ!俺も邪魔してやる!
その日から俺は赤城を【ハルカ】と呼ぶようにした。
期末テスト一週間前に赤城から勝負を持ちかけられた。
ご褒美が何かは知らんが、本気の赤城と勝負というのは少し楽しみだ。
それからというもの、毎回小テストでケアレスミスを連発していた赤城はノーミスになり、俺と並ぶようになった。
こいつ、今まではなんだったんだよ。なんとなく同着1位は赤城の勝利と認めてしまったがこのままだと負けるかもしれない……。
今まで一度も負けたことなどなかった。負けず嫌いなのかもしれないが、そもそも本気でやってきたつもりもない。しかしながら赤城の様子を見る限りこのままでは負ける可能性が出てきた。
昼休み、教室で朝買っておいたパンなど食べていたところ赤城がやってきた。
「ハルキ様ー!そろそろ邪魔したくなった?邪魔していいよ!私今絶好調だからね!この2日間ハルキ様に突撃してないしー!」
そうなのだ、確かにあの勝負を持ちかけられてから今日で2日、毎日のように俺を襲撃していた赤城が大人しくしていた。しかし邪魔していいと言われても何が邪魔になるのか分からない、それにそうやって勝ったところでスッキリできそうにもない。
「邪魔しても卑怯者とか思わないって言ったのにー!邪魔したくなるように良いこと教えてあげる!」
「良いこと?」
ニヤリと笑った赤城は俺の机の前から俺の横に移動すると見た目だけは完璧なその顔を俺の耳に寄せて周りに聞こえないようにして言った。
「私が勝った時のご褒美の中身はね、沢山あるんだけど、1つはハルキ様にハルカって名前で呼んでもらうことなの」
「はぁ?ハルカ?っていうかご褒美が1つじゃないってなんだそれ初めて聞いたぞ!あと近いし!」
寄せられた赤城からは良い香りがして、囁くように発せられた声に少しドキっとしてしまい、慌てて赤城の顔を手で押し剥がした。
「ぁ、……い、いま、ハルカって」
赤城の顔を見ると湯気が出そうなくらい顔が真っ赤になっていた。押し剥がされて俺の足元に座り込みながら俺を見ている赤城。
名前1つ、しかも一度言っただけでなんだこの反応は。いつも俺に襲撃を仕掛けるくせに……。
なんとなくもう一度、今度は呼びかけるようにして
「ハルカ」
「っひぃ!」
赤城は肩を震わせるとそのまま教室を飛び出してしまった……。
なんなんだ一体。
意味はわからんが、とりあえず赤城を撃退出来た。
そしてなんだか様子のおかしかった赤城。絶好調だと言っていた赤城を混乱させることが出来るかもしれない。
あと、このままいくと負けて謎のご褒美を沢山させられそう……。
1つじゃないって初耳だったぞ。後出しだろダメだろ。なので卑怯なのは赤城だ。俺も少し卑怯になる事にする。
昼休みが終わり午後の授業が始まる直前に、赤城がクラスに戻ってきた。
後ろの席に座った赤城に
「ハルカ」
と呼びかけた瞬間
「っっ!!!!」
赤城が机に突っ伏した。
「赤城さん、授業始めるから顔あげなさい」
チャイムがなり教室に入ってきた教師に注意を受ける赤城は恐る恐る顔をあげる。その顔はまたもや真っ赤に茹で上がり少し涙目だ。
その日の赤城の小テストはボロボロだった。
これは!使えるぞ!
勝利への道が見えた!
悪いな赤城!後出ししたのは貴様だ!俺も邪魔してやる!
その日から俺は赤城を【ハルカ】と呼ぶようにした。
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