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ハルキ様!勝負だー!
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中間テストは二位。またもやケアレスミス!仕方ない!
ハルキ様の事を考えていたら夢の世界へ旅立ってしまったのだから!私のせいではない!
そして、直近に迫った期末テストで私はある事を思いついた!
そうと決まればハルキ様に突撃だー!
「ハルキ様ー!ハルキ様ー!私のことが好きなハルっっぶへあ!」
「誰が、誰を好きだと???」
両手を広げてハルキ様に飛びつこうとしていた私をいつものようにさらりと躱すハルキ様、私はそのまま壁に激突。
「最近全然触ってくれないじゃない!寂しい!あ!もしかして恋心自覚して恥ずかしくなった???っていだだだだ!!!」
「おーまーえーはー!どの口がそんなアホな事を言うんだ!この口かーーー!!!」
ハルキ様は手を伸ばし私の口を掴む。さながら私はタコのように口を尖らせている事だろう。
「久しぶりにハルキ様が触ってくれたー!し、あ、わ、せ!てへ」
照れ照れと体をくねらせて感激しているとその美し顔を歪ませたハルキ様と目が合う。
「そんなに見つめられると恥ずかしー!あ!そうだ!ハルキ様!期末テスト勝負しよう!」
「勝負?」
ハルキ様は腕を組みながら意味がわからないと言ったように首を傾げる。
「そーなのー!勝負!いつもケアレスミスで2位だから真面目にやれって怒られたの、ハルキ様との勝負なら私も真面目にやろっかなーって思って!だから勝負しよ!」
「確かにお前ケアレスミスが酷いな。本気のお前とやってみたい気持ちもある。それで、勝負という事なら勝敗がついた時どうする?負けたら罰ゲームなり勝ったら褒美なりはどうする?」
「そんなっ!本気の私とヤッてみたいだなんて!照れっぶへあ!」
ハルキ様に頭をチョップされる。
「黙れ。違うそうじゃない。」
「うぅ。 あ!勝負ね!勝ったら私にご褒美ちょうだい!終業式の日が誕生日なのー!負けたらハルキ様の下僕になるー!お互い幸せ!win-win!ぶへあ!痛いー!でも幸せー!」
またチョップされた。
「下僕ってなんだよ。ご褒美の中身は?」
「ご褒美は秘密ーふふふ下僕はそのまんまだよう!なんでも言うこと聞くよ!なんなら夜のお世話ぶへあ!」
チョップし過ぎじゃないかハルキ様。しかし嬉しい痛みである。
「俺が勝ったら俺の言う事を聞いてもらおう。その時までに考えておく。負けたらお前の言う通りご褒美でいい。なんだか知らんが負けなきゃいい事だ。」
あ、忘れちゃいけない大事な事を言わなくては!
「ハルキ様!勝敗なんですけど、多分本気出したら同着1位になるんですよー。なので、同着だった場合も私の勝ちにしてー!」
「はぁ?」
「だからハンデあげる!あたしがケアレスミスするのってハルキ様のこと好きすぎるからなのね!ハルキ様が沢山構ってくれたら私テストに集中出来ないからハルキ様邪魔し放題だよ!沢山かまってー!大丈夫だよ!邪魔されても卑怯者とか思わないから!」
これは事実である。ハルキ様にかまわれてたらテスト勉強どころではない!勝負には負けるがハルキ様にかまってもらえる幸せ!
「意味がわからない……」
ハルキ様は頭を抱えてしまった。憂う姿も素敵ー!
こうして戦いのゴングが鳴った!
期末テストまで一週間、ワクワクである。
テストの邪魔を是非してほしい。
邪魔されなければ勝ててご褒美ももらえる!幸せしかないー!
頭を抱えて油断しているハルキ様に抱きつこうとした瞬間
やはりハルキ様はハルキ様である。華麗にスルーされてしまった。
ハルキ様の事を考えていたら夢の世界へ旅立ってしまったのだから!私のせいではない!
そして、直近に迫った期末テストで私はある事を思いついた!
そうと決まればハルキ様に突撃だー!
「ハルキ様ー!ハルキ様ー!私のことが好きなハルっっぶへあ!」
「誰が、誰を好きだと???」
両手を広げてハルキ様に飛びつこうとしていた私をいつものようにさらりと躱すハルキ様、私はそのまま壁に激突。
「最近全然触ってくれないじゃない!寂しい!あ!もしかして恋心自覚して恥ずかしくなった???っていだだだだ!!!」
「おーまーえーはー!どの口がそんなアホな事を言うんだ!この口かーーー!!!」
ハルキ様は手を伸ばし私の口を掴む。さながら私はタコのように口を尖らせている事だろう。
「久しぶりにハルキ様が触ってくれたー!し、あ、わ、せ!てへ」
照れ照れと体をくねらせて感激しているとその美し顔を歪ませたハルキ様と目が合う。
「そんなに見つめられると恥ずかしー!あ!そうだ!ハルキ様!期末テスト勝負しよう!」
「勝負?」
ハルキ様は腕を組みながら意味がわからないと言ったように首を傾げる。
「そーなのー!勝負!いつもケアレスミスで2位だから真面目にやれって怒られたの、ハルキ様との勝負なら私も真面目にやろっかなーって思って!だから勝負しよ!」
「確かにお前ケアレスミスが酷いな。本気のお前とやってみたい気持ちもある。それで、勝負という事なら勝敗がついた時どうする?負けたら罰ゲームなり勝ったら褒美なりはどうする?」
「そんなっ!本気の私とヤッてみたいだなんて!照れっぶへあ!」
ハルキ様に頭をチョップされる。
「黙れ。違うそうじゃない。」
「うぅ。 あ!勝負ね!勝ったら私にご褒美ちょうだい!終業式の日が誕生日なのー!負けたらハルキ様の下僕になるー!お互い幸せ!win-win!ぶへあ!痛いー!でも幸せー!」
またチョップされた。
「下僕ってなんだよ。ご褒美の中身は?」
「ご褒美は秘密ーふふふ下僕はそのまんまだよう!なんでも言うこと聞くよ!なんなら夜のお世話ぶへあ!」
チョップし過ぎじゃないかハルキ様。しかし嬉しい痛みである。
「俺が勝ったら俺の言う事を聞いてもらおう。その時までに考えておく。負けたらお前の言う通りご褒美でいい。なんだか知らんが負けなきゃいい事だ。」
あ、忘れちゃいけない大事な事を言わなくては!
「ハルキ様!勝敗なんですけど、多分本気出したら同着1位になるんですよー。なので、同着だった場合も私の勝ちにしてー!」
「はぁ?」
「だからハンデあげる!あたしがケアレスミスするのってハルキ様のこと好きすぎるからなのね!ハルキ様が沢山構ってくれたら私テストに集中出来ないからハルキ様邪魔し放題だよ!沢山かまってー!大丈夫だよ!邪魔されても卑怯者とか思わないから!」
これは事実である。ハルキ様にかまわれてたらテスト勉強どころではない!勝負には負けるがハルキ様にかまってもらえる幸せ!
「意味がわからない……」
ハルキ様は頭を抱えてしまった。憂う姿も素敵ー!
こうして戦いのゴングが鳴った!
期末テストまで一週間、ワクワクである。
テストの邪魔を是非してほしい。
邪魔されなければ勝ててご褒美ももらえる!幸せしかないー!
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