銀狼【R18】

弓月

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月夜の陵辱

月夜の陵辱_2

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 そしてついに──

「…ぁぁッ……ン…」

 狼の舌が胸の膨らみの片方を捉え、先端の突起ごとざらりと舐め上げた。

 それに合わせて口から零れた官能的な声に、セレナ自身が驚く。

“ …な…なに?今の声……!! ”

 出してはならない声だったと……それだけを直感し、無意識のうちに羞恥で顔が赤くなった。

「──…ァッ…‥ハァ…」

 胸を這う舌はなかなかその場所を離れない。

 まるで人間の女の感じるところを心得ているかのような責め方に、セレナは悔しさの涙を流した。

 彼女の身体は…感じてしまっている

 この獣たちの舌使いに…。

 今から食べられようとしている身でありながら、これは異常なことだ。

「…あ‥…ン……んんッ……‥ぁッ…」

 だが彼女が心でどれだけ抵抗しようと身体は正直。

 鼻にかかった甘い声が

 せき止めきれずに漏れ出している。

 どうにかして逃げたかった。
 いや──逃げなければいけないのだ。

「…ハァ……ハァ……ぁッ…‥‥くぅ…っ……」

 時間の経過に合わせ、全く動かなかった身体にも僅かに力が入るようになったセレナ。

 彼女は何とか身体を俯かせ、その胸を守るように腕で隠した。


ゴロッ


「──…あぁ…ッ…」


 だがすぐに、狼は彼女の肩を鼻先で押しやるといとも簡単に仰向けに転がしてしまう。

 辛うじて戻っただけの弱い力ではどうすることもできず、セレナは彼等の為すがままにその女体を弄ばれた。

「…はぁ…っ!……ぁぁッ……やめッ…やめ…──ッ」

 いよいよ本格的に感じ始めた彼女の腰が、艶めかしく動いてしまっている──。

 胸を舐めていた狼は濡れた鼻先を…先端の硬くなった突起を押しつぶすように擦り付けてくる。

「…‥いやぁ…ッ…ぁ……‥ぁッ…ン………」

 狼を押し退けようと伸びたセレナの手は

 無意味に彼等の毛皮を撫でるだけ。

 そして

 周りを取り囲む群れの中から出て来た一匹の狼が、喘ぐセレナの足元に近づいた。

 恐怖と嫌悪にそれまで固く瞼を閉じていたセレナは小さな悲鳴とともにその目を開ける。


「あ…──ッ」


グチュ・・・・


「…そッッ…そこは…// 」


 咄嗟に脚を閉じるも、既に股の間に入り込んだ獣の頭をどかすことはできない。

 散々に弄ばれた挙げ句の果てに、いつしか熱を帯びてしまっていた彼女の秘部──その場所に冷たい鼻先が押し当てられたのだ。

「…ひゃ…!?…ぁッ…ァ…」

グチャ ッ ベロ・・・・

「あぁんッ…!!! 」

 セレナの腰が跳ね上がった。

 敏感な粘膜を荒々しく舐め上げられ

 今までとは比べものにならない快感に彼女の悶えが大きくなる──。

「……ぁぁッ…ウソ…!!‥‥‥こんな…の…ッ」

ピチャ ピチャ・・・ グチュ…・・

「…アっ…アっ…ッ……ハァ…や…止めさせ…!! 」

 それは一度で終わらない。

 何度も何度も、長い舌で秘裂をえぐられた。

「…‥は、ア‥!?…‥いやぁいやぁ!! …ハァっ、やめて…‥‥やめ させ‥‥いやああ‥…」

 嫌だ……嫌だ!嫌だ!

 狂乱状態に突き落とされたセレナの呼吸はアラレのようにせわしない。

 自分がされている行為の異常さを、理解すらできない頭は正常に働かない。

 拒絶の本能だけが涙と一緒に溢れ出る。



 そんなセレナは、すがるような目を獣ではない男に向けた。

 脚を組み、片方の肘を石段に乗せて頬杖をついている…。

 銀狼は、依然として祭壇上に腰掛けていた。


「…止めさせ…てぇぇ…ッ…」

「──…」


 許しを乞うセレナを見下ろす男のグレーの瞳は、静かな冷徹さに満ちていた。

 それは銀狼に、彼女を助ける気が微塵も無いことを表している。


 すっかり突き出た肉の蕾。

 狼はそこにグリグリと鼻先を押し付けながら、まるで喉の渇きを癒やすかのように途切れなく舌を出し入れする。

「…ぁ!!…アッ‥‥‥ッ…‥んッ‥…や ぁ…!! 」

 ──銀狼の鋭い殺気に晒されて縮こまっていたセレナの身体だが、もうほとんど自由の利く身の筈であった。

「…ハァ ァ…‥‥ふぅン…っ……ハァ、ハァ…‥んん…あ!!…やッッ………‥いやぁ!‥‥っ……ぁぁぁ」

 しかし今は違う理由で彼女が動く事は不可能だった。

 身奥から迫り来る得体の知れない感覚に、手足が硬直してしまっているからだ──。

「なんな の…!?‥苦し い‥ッッ‥」

 セレナの身体中から漂う雌の香りに興奮する獣達の、荒い息が周りを支配する。

「…な‥‥‥なんだかッ‥‥アっ…!……変‥…!!…‥やだ‥‥っ、苦‥‥しい…!! 」

 そして彼女から溢れ出る雌の味を一滴残らず味わうかのように……顔を埋めた狼の舌は容赦ない。

「……アっ…!!!……ァ…ハァ……、ああ!おねがッッ……モウ──ッ…やめ…っ……て…‥」

ピチャ ピチュ…・・・ ピチャ

「…だ!…ぁめ…ッ…‥ハァ…‥‥ッッ……はぁンッ……っ‥ンッ……‥う‥‥ぁぁぁ‥!!…ハァ、…イヤ」

 大きな舌が、敏感な場所をいっしょくたにして、もみくちゃにして…

 荒々しい刺激をおくってくる。

 快感よりも悔しさで気が狂いそうだ。


・・・グリッ


「──んんッ//‥…ぁ……ぁッ………あぁッッ…‥アっ‥‥んぁッ……ん……あああ、‥ダ メよ‥‥!! 」


 満足に出なかった声も

 もう…元に戻っていた。

 だが今の彼女にしてみれば、ただ──

 淫らな喘ぎが大きくなったに過ぎない。


ビクッ・・・…ッ


「…やぁッ…ああああ…!!! 」


 最後に一度、彼女の腰がビクリと跳ね上がり

 何とも言えぬ甘い声とともにセレナは絶頂に押しやられた──。





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