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囚われた身体
しおりを挟む「…はぁっ……はぁ、はぁ…、はぁ…!」
止ま った……?
再び意識が飛びかけたが
ふと陵辱が途切れたきざしに、かすれた意識が舞い戻った。
「ぅ…はぁ……はぁ……はぁ……」
恐る恐る…半分だけ瞼を上げる。
トロリと甘くぼやけた視界の中で、ゆっくりと相手の顔を見た。
「……っ」
イカされすぎた身体も頭も、とっくに限界だ。
今となっては彼にどうされたいのかもわからない。
もし椅子に縛られていなかったとしても、自ら足をひらいて彼の眼前にはしたない姿を晒している気がする。
「──…なんだ、その顔は」
「はぁっ……ぁ」
口元をぬぐう彼の手首に浮かんだ血管にさえ、ドキドキしている自分がいた。
青年は立ち上がり、静かに熱い呼吸を繰り返していた。
イラついているようにも…気怠げにも見える表情で、片手をズボンの留め具に運ぶ。
カチャカチャと鳴らしてズボンを緩めた彼は、その内側でたぎっていた灼熱を解放した。
「…ッ…ハァーーー……!」
「ぁ……!?」
解放されたそれが、少女の股の間でそそり立つ──。
「そ……れ……っ」
「……ッ」
「わたし、に、挿れる、の……!?」
「…へぇ」
声を震わせて聞いた少女を
男は嘲笑う。
「わかるのか……?」
「……!」
わかる
わかってしまう
「教えようか、今から俺のコレでっ……あんたの奥を穿く。見えるか?串刺しだ」
「…おく…?…まで、なんて、怖い わ……!」
「…ああ」
青年は、蜜でぬらついた割れ目にそって屹立を沿わせ、軽く腰を前後させる。
少女は怯えつつも、あらぬ場所で彼のカタチを感じとることに気持ちを煽られた。
ぬちゅぬちゅと粘着質な音を出して割れ目を行き来するそれは熱く、硬くて、凹凸があり、長くて凶暴だ。
これが自分の中にはいってくる…?
信じられないし、もちろん彼女にそんな行為の知識は無い。
……でもわかってしまった。
彼のものを目にした瞬間、本能的に彼女は理解した。
アレを、挿れられる
──それがわかった理由はおおよそ検討がついていた。
「──…そこまで期待されてンなら、…っ…挿れて、やる」
" 挿れて欲しいと " 思ってしまったからだ。
彼の灼熱を前にして…お腹の奥が疼いたせいだ。
グググッ.....!
「……ん、んん…!…ぅぅん」
「…ッ─ハァ……ハァ……!」
「ひぅ、……ぁ……ああ……あ……!」
少女の腰を掴んだ青年は、ひくつく蜜口に熱い切っ先を押し当ててねじ込んだ。
熱くそそり立つ楔( クサビ)が、少しずつ彼女の中へ埋まっていく。
ぐちゅ…と音をたてて入ってくる。
ずっしりと、重い、硬い塊が少しずつ蜜路をひらき押し挿ってくる。
「…ッ…か、は…!あ、あ、あ……!」
とろけきったソコをもってしても受け入れるのは簡単じゃない。
ぎちぎちと拡張される痛みが身体を穿いた。
少女は苦しそうに呻いた。
「…ッ─ハァ……痛いか?」
「……あうっ……う……!」
「固い な……、息……吐きなよ」
「カハッ……うう、う あ……!」
力を抜くように言われても、身体が強ばってしまう。
……ああ
やっぱり嫌だ
こんなの、こんなの
「──… 怖い か?」
「…ッ…!」
どうして?そんな顔をするの?
「ハァ、ハァー…!
…な んなんだろうな…っ…!何故……こんな」
痛みに歪む少女の顔を覗き込み、彼が呟く。
息を吐き出すたびに喉仏が上下して
気持ちの良さと劣情と、それから切なさを噛みしめるかのように歯を食いしばっている。
そんな彼の表情は…ひどく官能的で
やっぱり魅力的だったから
痛みに貫かれる少女の心に、形容しがたい複雑な感情を生み出した。
“ 心まで…可笑しくなっちゃったのかな ”
痛みにも羞恥にも投げやりになって、取り憑かれる。
一度そうなってしまえば……その先に甘美な世界が待っている気がしてならなかった。
彼女が眉根を寄せると、いっぱいに広げられた中が反応するようにひくりと蠢いた。まるで感じているかのように。
「ぅぅぅ……!」
「ク…っ」
蜜壷に自身を沈める男の興奮が、ナカの蠢きに呼応する。
ゆっくりと律動を始めると、禁忌を擦りたてられる異様な感覚に肌が栗立った。ただすぐに、それは痛みとは別のものを含んでいると気が付いた。
「うう、あ…!」
彼が腰を使うたびに正体不明の感覚がにじんで下肢をじわじわと支配してくる。
慣らす動きで揺さぶられると少しだけ締め付けが緩んで、その隙をついて奥まで侵入された。
ズッ...!
「──…アアッ…!」
深い──。
驚いた足先が反応し、つま先があがる。
下腹部どころか頭の先まで長い槍に貫かれたかのよう。
ビリビリッ…と衝撃が走って、喉を仰け反らせた。
「ハァ…ッ…」
「ああっ…──は…//……ああ……!」
──そして肉塊が引いていく。
彼の凹凸に蜜路のヒダを抉られて…
鼻にかかった声が無意識にもれていた。
ズズズ...
「……ぁ//……あああ」
──グチュン!
「…ッ─ぅああん!」
ズチュッ...グチュ
...グチュ!!
ズズ...ッ
余韻にひたる時間は与えられず、指や淫具では届かなかった場所を丹念に責められている。
少女の背が伸びあがろうと動いたが、椅子に拘束されたままでは不自由だ。
破瓜の痛みすら押し流そうとする淫靡な腰つきは、確実に、彼女の身体を快楽で染めようとしていた。
「…ああっ!…ああっ!…は、あ、あつ…い…//」
「ハァッ……ハァッ……」
「や……アアッ…// 熱、い……!」
激しさや苦しさを凌駕して、より明瞭に込み上げてくるのは 熱さ だった。
ひと突きごとに重たい熱がじゅわじゅわと溢れ、とぐろを巻いて腹の底に居座る。
肌を真っ赤に染めて訴えると、そんな少女を見る目を細めて、青年は口の端をあげた。
「ハッ…!…っ…だったら、ココは、どうだ?」
「あああっ…そん、なぁ……//」
彼の長大な楔( クサビ)は子宮口にも達して、そこも叩かれる。
焼けきれる。腰骨が蕩けそうになる。
何度も打ち付けられるから、そのうち下半身が痺れて、快感以外の感覚が失われていった。
「…ああっ// あっ‥あっ‥ああっ‥!」
肉杭の先端にナカを捏ね回されると、びくんびくんと腰が跳ねて、右も左もわからなくなる渦に囚われてしまう。
自分が自分でなくなってしまうような快感の暴力に、戸惑いが混じった喘ぎ声をあげた。
「あああッッ……//……奥…わぁ…だめ…//」
「ハァ、ハァ…っ…処女のくせに奥で感じるとか、淫乱かよ…!」
「だッッ め、ああっ…ああっ…」
「駄目とか馬鹿なのか?…こんな…厭らしく鳴いといて」
彼の言うように、言葉だけ抵抗したところで説得力はないだろう。
いや、正確には…駄目と訴える彼女の言葉に、それ本来の意味はなかった。許容しきれない快感の攻勢に呼応して、ただ反射的に叫んでいるだけ。
そのことまで筒抜けだから、青年の腰が止まるわけなかった。
「もっと…!もっと、だ…っ」
深く浅くと蜜路をなぞって回してやれば、少女は打ち震えて快楽に浸る。
震えが一段と大きくなり……締め付けが増して
突然きゅうきゅうと媚壁が蠢いたから、達したのだろう。
とめどない愉悦に溺れて絶頂のタイミングも自覚できない少女は、青年の責めに合わせて終わりも始まりもなく鳴き続けていた。
「あっ…あっ…凄いぃ…」
確実に興奮してしまっている彼女は、素直すぎる反応をしてこちらを煽ってくる。
「…これっ…熱い…すご い…//…ああっああっ…!」
「ハァ…ハッ……そう…かよ…!」
青年は身体を倒してかぶさり、腰を打ち付けながら彼女の首筋に喰いついた。
先ほど刻んでやった赤い痕を舌でなぞる。
そうするとすぐ横にある彼女の口から、酔ってしまいそうな甘さを含んだ吐息がかかった。
息苦しそうに桃色の舌を突き出す彼女は──
淫らすぎる顔を晒して胸をそらし、手首を拘束するベルトをギシギシと動かしている。
それを見て青年は、あまり深く考えずに少女の手首のベルトを外す。すると、細く白い腕が彼の首に絡んできた。
「……ッ……ッ……?」
「はぁっ…ん、ああん…ああんっ……//」
可哀想なほどに痙攣しながら、また少女が達している。
必死に抱きついてくる彼女に対して…思わず背中に手をそえて撫でている自分がいた。
何度か撫でたら、その手で華奢な身体を抱きしめる。
「ハァッ……ハァッ……ハァッ」
密着させて少しも逃げられないようにしておいて、さらに深くまで彼女に穿( ウガ)つ。
それから律動を速めた。自身が昇り果てる為ではなく、あくまで彼女を追い詰める為だ。
「クッ……まだだ」
「…ぅ─ああ//……ああんっ、ああっ、ああっ」
「はぁっ…──っ」
彼女の中に己が欲を放つ──それだけでこの女が自分のものだと確信できたら、どれだけラクだろうか。
だが、駄目だ。
そんなものでは全然足りない──。
もっと、もっと。この女のすべてを貪ってやりたい。
「あんたはっ…俺のモノだ…!」
「ああっ…ッ……ああっ、ああっ、ああっ、ああっ…!はぁっ、ああ、ああっん…//」
「逃がしてやらない……」
こめかみに汗の粒を浮かべて被さる青年が、色気の滲む低い声で唸ったから…少女の心臓がドクンと跳ねる。
その途端に快楽の濃度が増したらしい。
いっぱいにされた彼女の蜜路がうねりながら絡みついて、形を味わい締め付けてくる。そのたびに──青年の口から余裕のない息が漏れた。
グチュッ...グチュッ!グチュッ!..グチャッ
「やああっ//──アアッ!…あああっ…はああっ」
「これから死ぬ迄…っ…縛って やる…──!」
泣いて苦しんで、悦び──叫べ
あらゆる感情を俺だけに向けていろ
もう逃がせない……!
こんな場所で俺に見付けられた、その運命を恨みなよ
青年の激しい独占欲に犯されて、腹の奥で煮詰められた愉悦のマグマが膨らみ続ける。
理不尽で凶暴すぎる悦楽に囚われた少女は……何度目かの絶頂の後、ついに意識を手放した。
───…
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